先日行われた台湾の総統選挙。
民進党の蔡英文氏の勝利を流す日本のテレビは、本当に
「触れたくない」という態度がアリアリで、どこの局も
扱いがあっさりしたものでした。
そして、その扱いは、昨年2015年11月7日の夜に
大々的に流れた「ある報道」とは全く違っていました。
あの時にテレビから聴こえてきた言葉。
「一つの中国」。テレビに映っていたのは、
習近平と馬英九の2人が握手を
している姿でした。

しかし、まさか、この言葉をテレビからはっきりと聴くとは
思ってもみなかったので、自分にはとても衝撃的でした。
このときの朝日新聞の記事です。↓
http://www.asahi.com/articles/ASHC73G2GHC7UHBI00D.html?iref=reca【中台、分断後初の首脳会談 「一つの中国」再確認】
(朝日新聞 シンガポール=鵜飼啓、林望
2015年11月7日 21時21分)
中国の習近平(シーチンピン)国家主席と台湾の馬英九
(マーインチウ)総統が7日、シンガポールで1949年の
分断後初となる首脳会談を行った。
両首脳は、中国大陸と台湾がともに「中国」に属するという
「一つの中国」原則を確認した「92年コンセンサス」をもとに、
平和的な関係を築く考えで一致した。
(以下略)
安倍総理に対する記事などでは全く見ることのできない、
「見出し」からして非常に
中国に対して素直で忠実な記事ですが、更に、わざわざ「中国名」にカッコ付きで
「中国語読み」を書くなど徹底しているところは
「さすが朝日新聞」です。
特に、この記事を書いている
北京特派員の林望という記者は、
一貫して
「日中関係が悪化したのは日本側が挑発したからだ!
悪いのは日本側だ!」
という
中国の言い分そのままの主張で記事を
書き続けてきた反日・媚中記者です。
そして、この朝日新聞記者に限らず日本のマスコミのスタンスは
今回も徹底して
習近平の望みどおりの「一つの中国」の
アピールだったわけですが、この日本のマスコミの異常さを、
もう一度確認しておきたいと思います。↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2685.html【本日、台中首脳会談―緊張緩和?台湾では大きな警戒感】
(永山英樹ブログ:「台湾は日本の生命線!」2015年11月7日)
■日本メディアの誤解―台湾と中国は分断国家ではない
日本のメディア各社はこれを
「1949年の中台分断後初の首脳会談」
などと位置付けて報じており、産経新聞の7日の記事
「緊張緩和へ契機となるか 中台首脳きょう会談」
も、
「中台の分断は韓国と北朝鮮と同様、北東アジアに残る冷戦の
産物だ」
などと解説する。
つまり台湾と中国を分断国家(日本メディアは台湾を「国家」と
は呼ばないが)、つまり一つの国に二つの政府が並立している
と言いたいようだが、それは違うのではないか。
そもそも台湾は、日本が1952年にサンフランシスコ
講和条約に基づき放棄した後も、中国の領土に
なっていない。
たしかに45年、中国(当時は中華民国)は連合国総司令部の
命令に従い台湾を占領し、その際に何の条約も経ずに勝手に
領土編入を宣言し、そして49年には中華民国政府が国共内戦で
敗れて台湾へ亡命したが、当時台湾はまだ、法的には
日本領土だったのだ。
中華民国はあくまでも、当初は連合国の一員として、そして
その後は「中国」亡命政権として台湾を支配し始めたのであり、
支配したからと言って台湾が中国領土でなったのでは
ないのだ。
もしそれでもメディアが「分断」国家と誤解するのなら、
それはきっと国共両党の「一つの中国」(台湾は中国の一部)の
虚構宣伝の影響だろう。
そうした誤解は感心できない。
「一つの中国」を認める報道は、中国の台湾併呑という
侵略行為が正当化されるような印象を与えるからだ。
(以下略)
>国共両党の「一つの中国」(台湾は中国の一部)の虚構宣伝の影響中国共産党と国民党のプロパガンダは、以前、
フジテレビで
放送された「あいのり」という番組でも影響を及ぼしていました。↓
★【日本の大切な隣人、台湾の心 ④】
懐かしいフジTV「あいのり」から再び直視する、
日台友好と中国。「日本を大事にしてください。
私達の好きな日本をね。
そして日本と台湾の架け橋の新しい方になってください。」台湾のおばあさんが優しく日本の若者達に語り掛ける言葉が
とても印象的だった「あいのり」の台湾編・・。

番組の内容自体はとても感動したんですが、このときに
問題になったのが、番組内で説明した、
①1945年第二次世界大戦に敗れた日本は
再び台湾を今の中国へと返還
②このとき以来台湾は、国際的には
「中国の一地方」として位置づけられてしまった。
この2点でした。
一応、番組制作側はこれを「誤り」と認め、HPでの番組内容の
紹介文から問題箇所を削除しました。
この「あいのり・台湾編」を企画した番組制作者は、台湾が
元々好きだったそうで、このときの説明も若者たちに台湾の
ことを知ってもらおうという思いからのものであり、いわゆる
中国のプロパガンダを拡げるためとか、そういう悪意はなかった
ようで、再調査の上「削除」という良識的対応をしてくれたそうです。
しかし、「日本精神」の素晴らしさを日本の若者に説明してくれた
台湾のおばあさんの言葉をあそこまでそのまま流してくれる
テレビは、今やもう皆無でしょうね・・・。
2007年8月6日に放送された、あの「あいのり・台湾編」は
今や奇跡としか言いようのない番組だったと思います。
2007年、8月か・・。
第一次安倍政権が最もマスコミや民主党にボロボロにされて
参院選で大敗した頃ですね。
もうここからテレビは一気に民主党政権樹立に向けて、国民の
「扇動」に突っ走っていきましたからね・・。
★マスコミの言論弾圧が激しさを増している。
公共の電波を思うがままに操る権力者、マスコミ。ここで今の中国の台湾、日本に対する「現実」を確認して
おきたいと思います。↓
★かつてのソ連とは次元が全く異なる中国の脅威
(日本戦略研究フォーラム)中国は、空母を攻撃可能とみられる通常弾頭の
DF-21Dという射程1500キロの中距離弾道ミサイルをはじめ、
台湾と日本の先島諸島に対し、1200発
以上の短距離弾道ミサイルを向けている。
短距離ミサイルの射程は800~1000キロに伸び、数も
毎年40~50発程度増加しているが、移動式のため、
沖縄本島も射程下に入っている可能性が高い。
※先島諸島・・・沖縄県南西部,宮古諸島・八重山諸島の総称「我々に少しでも刃向かえば、ミサイルをぶち込むぞ!」
と、いわば台湾の首根っこに刃物をを突きつけて恫喝
している中国共産党。
当然のごとく、
「中国の台湾併呑という侵略行為」が
目の前に突きつけられているも同じ。
そして
台湾の若者達はこの「併呑」という言葉の
恐ろしさを知っている。習近平と馬英九の会談での「一つの中国」という言葉を聴いて
不安と恐怖、そして怒りをツイッターでぶつけていた台湾の若者。
その「怒り」は、日本のマスコミにも向けられていました。
☆Chris*台湾人☆ @bluesayuri 2015年11月7日
日本のメディアには違和感!
中台分断初め会談と国共言い分しか流れない!
台湾人はシナ人でない!
生粋な台湾人と日本の分断70年が正しい!
国共内戦から現在会談、全て台湾人の事でない!
昨夜、台湾人の抗議を見たら
「犬は勇ましそうに列車に吠えつく、
列車相変わらず走る」
と悲哀感しか言い出せない。
☆Chris*台湾人☆ @bluesayuri 2015年11月7日
以前台湾日本同じ身分証なし戸籍だけ、米軍空襲時血液型、
名前住所の札を掛けてる、万一なら身分を知られる。
1949年大量シナ人が来て、犯罪混乱で人口管理の為に
中華民国身分証を使い始まり、台湾人も運命の苛めに
中華民国人になった。
(u_u)
pic.twitter.com/qfyEd8zSsJ
☆Chris*台湾人☆ @bluesayuri 2015年11月7日
今週間もなく出刊の英国TheEconomist週刊、
十分に馬習会を諷刺する絵を掲載、
台湾pttで燃えた。
英語少し訳
「馬英九:これは如何に素晴らしいでないか?
66年、中台のトップ、ついに会えたね。」
平等な立脚点で会談?
併呑の準備だよ。
※「台湾ptt」とは。Pttとは、批踢踢實業坊(Professional Technology Temple)の略称で、
台湾でも有数のテキスト式掲示板サイト。↓
★批踢踢實業坊: 首頁 ☆Chris*台湾人☆ @bluesayuri 2015年11月7日
「落井下石」=「luò jǐng xià shí」の言葉を思い出した。
井戸に落ちた者に更に石を投げる、台湾の独立を、
中国の支配に避けるのを、助けなくても良いが、
せめて台湾の窮状や弱みにつけ込んで痛めつけないで
下さいよ!
台湾の人達にとって「投井下石」に突き刺された失望感!
(u_u)
☆Chris*台湾人☆ @bluesayuri 2015年11月8日
今日、日本の各新聞紙
「いつ?台湾と中国一つになったか?確認?」
そんなに親日の台湾なのに!
そんなに日本を支持したり、応援したりのに!
台湾はチベット、ウイグルの様に中国に支配されれば
「親日」が消えるよ!
それを見て欲しいの?
悲しくなった!
Chrisさんのツイートは今までも何度かブログで紹介して
きましたが、いつも日本人の私たちが知らないことも沢山
教えてくれます。
台湾の日本統治時代のことは勿論のこと、現在の台湾の
メディアが伝える「真実」も教えてくれます。
そして改めて日本のマスコミの異常さも知らせてくれます。
残念ながら、日本の外から見れば、日本のマスコミの流す
内容がイコール「日本の代表的な声」と取られてしまいます。
Chrisさんがツイートで、日本のマスコミの報道を取り上げ、
上のツイートのように「悲しい思い」を吐露している時は、多くの
日本人フォロワーが「悲しい思いをさせてごめんなさい・・」と
謝り、そして「日本のマスコミを信じないで」と懸命に伝えています。
勿論、日本のマスコミへの怒りも書いています。
これら11月7日のChrisさんのツイートは、本当に胸が苦しくなる
思いのするものばかりでした。
馬英九・習近平会談を日本のマスコミはどう伝えたか?
それはChrisさんも取り上げてくれていますが、各紙の「見出し」を
見れば一目瞭然でした。↓
★【馬英九・習近平会談と日本メディア(上)
国民の理解を妨げる「台湾・中国問題」報道の基本的な誤り】
(永山英樹ブログ:台湾は日本の生命線! 2015年11月9日)より■(朝日)
中台「一つの中国」再確認/分断後初の首脳会談
■(産経)
中台「一つの中国」確認/分断後初の首脳談/習氏、独立派を牽制
■(日経)
中台首脳が初会談/「一つの中国」確認/分断66年、歴史的握手
■(毎日)
中台首脳が初会談/49年分断以来/「一つの中国」確認/
分断66年、歴史的握手
■(読売)
中台首脳が初会談/「一つの中国」確認/1949年の分断以来
この時点で、2ヵ月後に行われる次期総統選挙の予想状況すら
ロクに伝えず、一方的に中国共産党のプロパガンダ紙となった
日本のメディア。
産経新聞だけが、かろうじて
「習氏、独立派を牽制」との
見出しを出しているだけです。
本当に酷い・・。
新聞は、見出しだけでほぼ決まります。
見出しを見ただけで「読んだ気」になってしまいますからね。
産経新聞は「産経抄」で馬・習会談の2日前に、この会談の
重大な問題点を指摘していました。↓
http://www.sankei.com/world/news/151105/wor1511050008-n1.html【台湾の選挙が気になる中国】
(産経新聞:産経抄 2015年11月5日)
中国は、台湾の選挙の行方がよほど気になるらしい。
初の直接選挙となった1996年の総統選の前には、
近海にミサイルを撃ち込んで、世界を驚かせた。
▼中国が独立派とみなす李登輝総統の実現を阻むために、
有権者を恫喝したものだ。
結果は裏目に出て、李氏の圧勝に手を貸すことになる。
その後も選挙のたびに、中国寄りの候補を後押しする、
さまざまな工作を行ってきた。
▼中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統がシンガポールで
7日、会談するという。
来年1月に総統選を控える時期に、49年の分断以来という
歴史的な会談を行う意味はどこにあるのだろう。
▼現在の選挙戦は、中国に距離を置く野党民進党の
蔡英文候補が優位に進めている。
対する与党国民党は、ごたごたが続いてきた。
「中国との統一」発言を繰り返して、支持率低下を招いた
前の候補に代わって、朱立倫党主席が担ぎ出されたばかりだ。
有権者の間で中国への警戒感が強まるなか、首脳会談の
開催が国民党に有利に働くとは、とても思えない。
▼「馬英九が何をしでかすかわからない」。
李元総統のこの発言が、謎を解く鍵となりそうだ。
月刊誌『WiLL』12月号の櫻井よしこさんとの対談で、
出てきた。
李氏が危惧するのは、次期総統が就任する前に、
馬総統が「和平協定」を中国との間で強引に締結する
ことである。
それによって、台湾が「一つの中国」を認めてしまえば、
後戻りができなくなる。
▼中国とすれば、統一への道筋さえつけてしまえば、
もう総統選の結果に一喜一憂する必要がなくなる。
馬総統が政治的遺産を残すために、そんな暴挙に
出ないよう祈るばかりだ。
李氏の心配が的中すれば、台湾は大変な負の遺産を
背負い込むことになる。
安倍政権の慰安婦問題に関する日韓合意については、
先日、参議院で自民党の防衛大出身の宇都隆史議員が
その「真意」について質問をしていましたが、この時
安倍総理は
「安保上も意義がある」とはっきりと答弁されて
いましたが、当然、この台湾情勢も視野の中に入っている
のだと思います。
産経抄が引用している李登輝・元総統の言葉、
「馬英九が何をしでかすかわからない」からも解るように、李登輝さんが指摘されている政権交代
までの「懸念」も当然、安倍総理の頭の中には入っている
ことだと思います。
台湾研究フォーラム会長の永山英樹さんのブログ名の通り、
「台湾は日本の生命線!」であり、
「日本と台湾は一心同体」でもあると思います。
台湾が中国に「併呑」、まさしく飲み込まれてしまったら、
日本も同じ危機に晒される・・。
昨年1月、日本がかつて台湾の国連脱退を阻止するために
懸命に動いていたことが判る外交文書が公表されました。↓
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015011500254 【台湾脱退回避見通しも=71年国連、
日本再三の票読み-外交文書】
(時事通信 2015年1月15日)
1971年の台湾の国連脱退について、日本政府がぎりぎりの
段階で回避できるとの見通しを持っていたことが、15日公開の
外交文書で分かった。
文書からは、台湾の追放を阻止しようと日本が
懸命に動いた様子もうかがえる。
71年の国連総会は、中国の国連参加に際して
台湾を追放するか否かが争点となった。
日本は
「中国の参加は阻まないが、台湾の追放は反対」
との方針で臨み、台湾追放は3分の2の多数で決めるべきだと
いう高いハードルを設ける決議案を米国やオーストラリアなどと
共同提出し、その可決を目指した。
文書には、決議案が採決された10月25日までの再三の
票読みも記録されている。
棄権・不明を除き、8月30日付の票読みでは
「賛成65、反対57」
となっているが、10月1日付では
「賛成51、反対60」
と賛否が逆転。
9月29日付では
「中国代表権問題の帰趨(きすう)がきわめて微妙な段階にある」
とし、態度不明の国に佐藤栄作首相(当時)のメッセージを送る
方針も示されている。
10月25日付の文書には、ベルギーの駐日大使との会談に
関する福田赳夫外相(同)の発言要領として
「日米のこれまでの努力を一挙に挫折せしめるような
動きに出ないことを切望する」
とつづられ、日本がいかに必死だったかが見て取れる。
採決があった同日付の票読みでは
「賛成60、反対58」
と持ち直し、辛うじて可決できると見通していたようだが、
結果は
「賛成55、反対59」
で決議案は否決。
台湾の国連脱退を防ぐことはできなかった。
※元記事:[新聞] 日本外交文件解密 曾提「經濟援助」換
http://www.ettoday.net/news/20150116/452330.htm

日本は、台湾が国連から脱退せざるを得なくなったときにも
懸命に動いていました。
こういった事実を、一つ一つ知っていかなくてはいけないと
思います。
それは、自分が今まで何度も拙ブログで書いてきたことにも
繋がっています。
国民の知らないところで、懸命に日本を守るために
頑張っていた政治家がいる。
また何でもかんでも叩かれる外務省の中にも、
確かに日本を守ろうとした人たちがいる。★マスコミや民主党らが「特定秘密保護法案」に反対するのは、
連中が 『 テロリスト側の人間 』 だからに他ならない。★何故、枝野は当時国会で取り上げたのか?
「性奴隷」で日本を断罪「クマラスワミ報告」への「幻の反論文書」。
日本を守ろうとした外務省と政治家とは・・・。(その1)民主党政権は、東日本大震災の時、真っ先に救援の声を
挙げてくれた台湾を無視し、韓国が「一番」だったと記録にも
残した・・。
★【李登輝・元台湾総統が語る東アジアの未来(2)
台湾が感動した安倍総理の友人発言】
(「PHP On Line 衆知」 2013年4月19日より)★李登輝 (元台湾総統)★
■東日本大震災での痛恨事
日本との関係を思うとき、私にはいまだに了解できないことが
ある。
このことについて少し述べたい。
99年9月21日、台湾大地震が起こったのは台湾総統の任期が
あと8カ月で終わるときであった。
各国から救助隊がやってきたが、真っ先に駆けつけて
くれたのが日本であった。
人数も多かった。
またありがたいことに小池百合子代議士は、仮設住宅の提供を
申し出てくれた。
さらに、当時曽野綾子氏が会長を務めていた日本財団は3億円を
寄付してくれた。
授与式には曽野氏がわざわざ訪台され、私と会見した。
その際に私は曽野氏に対して、もし将来日本で何か起こったら、
真っ先に駆けつけるのは台湾の救助隊であると約束した。
しかし、先の東日本大震災ではその約束が果たせなかった。
震災発生直後、日本の対台湾窓口である交流協会を通じて
すぐに救助隊の派遣を申し出たのだが、なかなか話がまとまらない。
時間を無駄にはしたくないと考えたわれわれは、やむなく
山梨県甲府市のNPO(非営利団体)と話をつけて、救助隊を
自力で被災地に向かわせることにした。
台湾からの救助隊の第一陣が成田空港に到着したのは
3月13日。
すでに中国や韓国の救助隊は到着していた。
さらに日本に到着してからも、
「台湾の救助隊を迎え入れる準備ができない」
と外務省にいわれてしまう始末であった。
なぜ、当時の日本政府は台湾の救助隊を受け入れることを
躊躇したのか。
「台湾は中国の一部」とする中国共産党の意向を気にしたと
される。
日本の台湾に対する気持ちはその程度のものだったのかと
残念に思った。
日本に何かあれば、台湾の救助隊がいちばんに
駆けつけるという曽野氏との約束を果たせなかったことは、
私にとって生涯の痛恨事である。
あの時ネットでは、この「事実」は流れていたけれど、果たして
国民のどれだけがこのことを知っているだろうか?
私は外務省のこの表を見て、本当に怒りが湧きました。↓
★東日本大震災:諸外国・地域・国際機関からの救助チーム等受入れ日程一覧
(平成24年1月30日現在)(PDF)表では韓国が震災の翌日12日に到着して一番手。
台湾は14日到着で13番手に書かれているんです・・。事実は、李登輝さんが仰っているとおり。
民主党の菅直人政権は、わざと台湾を「足止め」
させ、「韓国が真っ先に手を差し伸べてくれた!!」と
マスコミと共に宣伝したのです。そして平成24年1月30日付けの上記URL先の外務省作成の
表で、そのとおりに「韓国一番」を刻んだんです。
卑怯極まりないどころか、何よりも、あの震災で救助の手を待つ
とてつもない数の日本人を一刻も早く救助することよりも菅直人は
「韓国一番」の宣伝を優先したんです!!
絶対に許せません!!
今回の蔡英文氏の総統選勝利。
心から良かったと思いました。
日本では「安倍政治を許さない!」などと「SEALDs」が喚いて
いましたが、「SEALDs」は台湾の若者たちとは全く逆の方向へ
向かっている共産主義者の似非若者代表です。
ずっと「SEALDs」の様々な活動を見る度に、この「SEALDs」連中は
台湾の若者たち、あの「ひまわり学生運動」で与党・国民党が牛耳り、
中国へと傾斜していく立法院で「台湾の民主主義を救いたい!」と
主張した台湾の若者たちと語り合う機会ができた時、どんな話を
するのだろうか、と。
面と向かって台湾の若者たちと「民主主義」について論じ合うことが
出来るのか!?と。
「安倍しね」と公の場で叫んでも逮捕されることもない民主主義国家の
日本で、好き勝手に主張する「SEALDs」。
一方、中国に飲み込まれ、チベットやウイグルのように自由を
奪われる危機感を絶えず持ち、必死で抵抗している台湾の若者達。
そして「SEALDs」をまるで「一般の若者が声を挙げだした!」かの
ように持ち上げる日本のマスコミの異常さ。
サンデーモーニングでは蔡英文氏の総統選勝利ニュースを
コメンテーターの大宅 映子や岸井成格は、「政権交代」と
「若い世代」という言葉を結び付けたがっているようでした。
そこには、また再び「SEALDs」を持ち上げて、来たる参院選で
安倍政権を大敗に持ち込みたいという欲望が「丸見え」でした。
台湾の若者達とは真逆の道へと突き進む「SEALDs」を、まるで
台湾の若者の声と同等に扱うだろうことはある程度予想しては
いたけれど、しかし余りにも国民を愚弄しているというか、本当に
「我々は国民をどうにでも扇動できる権力者だ!」と思い込んで
いるのだと改めて感じた場面でした。
台湾の若者たちと「SEALDs」の連中。
戦後70年の間に日教組によって「共産主義」を植えつけられ、
精神を病んでしまった日本と、「日本精神」を残してくれた台湾と・・・。
「戦争法」などという言葉に今だ惑わされる国民は、「現実」を
絶えず見つめてきた台湾の人たちに、その「現実の厳しさ」を
教えてもらったら目が覚めるのだろうか?
「SEALDs」の存在と、その「SEALDs」を扇動に利用する日本の
マスコミの存在は、戦後日本の「病理」だとも言える・・・。
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