浅田真央選手が1人で戦って来たものを今度は日本国民がどれだけ「我が事」として捉えることが出来るか。羽生選手の存在もそこに大きく関わってくるのではないか。
- 2015/12/18
- 23:15
前回のブログ記事のコメント欄でNKさんが書いて
くださった言葉。
★今、浅田真央選手に送りたい言葉は「Overcome」。羽生選手への「10点満点」の採点には納得いかない。2人とも大事な日本の宝だからこそ偉そうに言ってみる。
私と同じ人がいた。
バンクーバーの時の全日本、私はスポーツを見て
初めて心震えるという体験をした。
本当に同じなんです。
本当に「心が震えた」んです。
そして、あの時の「全日本」の演技は、今観ても体が震え、
そしてこみ上げてくるものがやっぱりあるんです。
★Mao Asada 浅田真央2009 Japanese Nationals Free skating
今までブログで何度も書いてきましたが、私はあの時の
「全日本」まで、タラソワコーチを信用してはいませんでした。
この「全日本」を観る直前まで、文句ばかり言っていました。
「何でもっと明るい曲にしないのか」
「何であんな暗い曲を浅田選手に与えたのか」
「何で本人のいいところを潰すような曲を与えたのか」
イライラもありました。
焦りもありました。
そんなマイナスなイメージばかりを頭にもたげたまま、
怒りをタラソワさんに持ったまま、真央ちゃんの演技を
観始めたんです。
それが・・・。
あの時、浅田選手の演技は、女子フィギュアの演技として
それまで想像したこともないくらいのものでした。
「感動した!」
とか、
「素晴らしかった!」
とか、他の人たちに伝える時には仕方なく使うかもしれないけれど、
本当はそういった言葉さえ上手く当てはまらないんです。
そういった、よく使われる「ありきたりな言葉」ではとても表現が
できないんです。
心が震え、体も震え・・。
もう、それしか言いようがないんです。
演技の最後の、天を見つめ両手を強く突き上げたポーズ。
その姿をカメラが斜め後方の下のほうから、浅田選手を
見上げるように撮った、あの瞬間の映像。
目に焼きついています。
そして思いました。
自分の考えは、なんと浅はかで、愚かで、なんて恥ずかしい
考えだったのかと・・。
タラソワさんは浅田選手を心から信頼し、大切にしてくれて
浅田選手のためにこの「鐘」を与えてくれた。
それを全く理解していなかった自分のなんと情けなかったことか。
そして自分には想像もつかない次元のものを乗り越えてきた
浅田真央の凄さ・・・。
今、演技の表情がいいとか、どうとか、よく解説で出てきます。
あの全日本の時、表情のアップは殆どありません。
表情は殆ど見えてないんです。
でも、心が震えた。
テレビの画面を通しても。
卓越したスケーティング技術と美しいポジション。
指先から足先まで、全てを使って「表現」していた。
「表現力がない」だって?
何でそんなことが言えたのか!?
表情は「作るもの」じゃなくて「湧き出てくるもの」。
何故心が震えたのか?
何故体が震えたのか?
何故「こみ上げてくるもの」があったのか?
まだ何も終わっていなかった。
ソチ五輪の真央ちゃんのフリーを見て、「これでいいんだ」と
自分も納得しようとした。
得点のことは忘れようと思っていました。
でもやっぱり終わってないんだと。
なにも片付いていなかった。
「引退危機」などの、再び悪意ある記事の数々。
ネットでも執拗に浅田選手を貶める「リテラ」などWEBサイトや
個人の書き込みがひっきりなしにある。
何でここまで「悪意」を持っているのか?
それは浅田真央という選手の存在が「不都合」で仕方がないから。
バンクーバー五輪の時、韓国に金メダルを確定させるためには
浅田真央は邪魔で邪魔で仕方がなかった。
ただただその一点に尽きる。
フィギュアスケートだけの問題ではない。
浅田真央選手だけに背負わせるべきことではないんです。
日本人全員が知るべきことなんです。
1年前のソチ五輪の終わった時点のままでは何の解決にも
なっていなかった。
浅田真央選手だけに背負わせていたから。
日本国民が我が事としてまだ全然捉えていなかったから。
だから、浅田選手が再び競技の場に立っているのではないか。
勿論、浅田選手がそれを意図したわけではなくて、神様が
「必然」だとして浅田選手が競技のリンクの上に立つことを
導いたのではないか。
今、日本国民にもう一度我が事としてこのフィギュアスケートの
異常事態を見つめろ、と「必然的」に与えた「浅田選手の復帰」
ではないか。
そんな風に思えて仕方がないんです。
そして、羽生選手が何故オーサーの元で、今、あの脅威の
300点超えの点数を得ているのか。
バンクーバー五輪で金メダルを難なく獲った、あの韓国の
女子選手とは全く違い、徹底的に高難度のプログラムを
追及し、努力を積み重ねる羽生選手。
いわば、あの韓国女子選手と「対極」にある羽生選手。
その羽生選手をあの選手と同じだといわんばかりに非難する
ことが、どういうことになるのか。
羽生選手の存在は浅田選手が競技の場に復帰したことと
同じく「必然」であると。
日本国民にとって。
そう思えて仕方がありません。
日本国民が我が事として、どれだけこれらの「必然」を捉える
ことが出来るか。
それが重要になってくるのではないか。
これは「北朝鮮拉致事件」も同じ。
今とにかく日本が抱えている重大な問題の全ては、繋がっている。
このことを日本国民がとにかく気がつくべきだと思う・・。
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