フィギュアスケートのグランプリファイナル。
昨日、未明に既にネットで女子SPの結果が出てて、
夜、テレビをつけたら、その女子SPが今度はテレ朝で
あたかもライブで行われているかのような構成で
2時間かけて流れてて・・・。
もう実際に行われた時間よりも随分経ってるから、一瞬
FSがライブで始まったのかと思ってしまいました。
しかしまぁ、本当にこの「2時間」の使い方、酷くてですね・・。
今更ですけど、なんとかならんのかって。
それと、前から思ってたけど、試合直前の舞台裏での
選手への密着。
あれ、止めてもらいたいんだけどな。
カメラやらリポーターやらがうろうろして、せっかく精神を
「集中」してやってる選手達の邪魔をしていないかとか、
ものすごく心配になるんです。
よくリポーターが「小声」で喋るじゃないですか。
てことは、はっきり言って相当「邪魔」なんだと思うんですよね。
あと、昨日驚いたのは羽生君の公式練習を解説付きで
フルで流してたんですよね。
あくまで「練習」であって「本番」ではないのだから、別に
フルで流さなくても、いいのに。
テレビのスポーツ中継というのは、いつも「本番」の試合を
おろそかにするから嫌なんですよ。
ラグビーの時も思いましたけど、スポーツで最も心を動かす
のは何かといえば、選手たちの「本番の試合」での必死で戦う
その姿そのものなんですよね。
夜中にあったラグビーW杯の日本VS南アフリカ戦。
2019年日本開催のラグビーW杯が散々新国立競技場の
件で「槍玉」に挙げられ、「悪者扱い」されてて、逆に興味を
持ち、日本代表戦を一度見てみようと思ってNHKBSで観戦
し始めたその試合を最後まで見続けたのは、とにもかくにも
あの時の選手達の懸命なプレーににとてつもなく引き込まれて
こんなにも過酷で厳しく激しい、ものすごい試合をするのだと
驚嘆したからでした。
★ラグビーW杯での日本代表の歴史的勝利に感動!!
選手の皆さん、勝利にこだわった素晴らしい試合をありがとう!★森喜朗・元総理は本当に「悪人」なのか?【その1】
「2019ラグビーW杯」日本招致と国を思うこと、ラグビーを思うこと。そして、その生の試合の邪魔をすることなく必要なことだけを
伝え、加えて「日本代表に勝って欲しい」という共通の願い、
思いを無理矢理な「くどい言葉」でなく「端的な言葉」で繋げて
くれる実況と解説。
もうそれだけで十分なんです。
感動の押し売りもいらないし、アイドル含むいわゆるタレントに
よる無理矢理な盛り上げもいらない。
・・・と、ずっと思ってるんですけど、もうこのまま、東京五輪まで
いくんでしょうね。
ということで、先に今日未明に行われた女子と男子のシングルの
FSの演技を動画で観ました。
色々思うことがいっぱいあって、何から書けばいいのかさえ
自分でもまとまらない状態で書くという・・。
今回、久しぶりに「プロトコル」を確認しました。
昨季は、全く見なかったです。敢えて。
フィギュア自体もあまり見なかったというのがホントですけど。
今季も、そういえば全然プロトコル、見てなかったなぁと。
で、何故見ようと思ったかといえば、羽生君のものすごい
得点に驚いたこともあったかも知れないけれど、昨夜、
テレビで見た女子SPの宮原知子ちゃんの得点で、
観客席からブーイングが起こっていたことと、織田君の解説で
ジャンプの回転が足りない説明があったのを聞いた上で
見たその得点が「68点台」だったことからでした。↓
★2015 GPF 女子 SP プロトコル知子ちゃんは SP「68.76」。
2年前の日本で行われたGPFで、ソチ金メダリストの
ソトニコワ選手が同じく68点台だったのをブログ記事で
書いてたので、それを思い出しました。↓
★キム・ヨナが227点超え。バンクーバー五輪の時が228.56点。
浅田選手の今までの最高は207.59点。理不尽すぎる・・。★2013 GPF Adelina Sotnikova SP ESP改めてこの時のソトニコワのSPの得点を確認すると
「68.38」でした。
★2013 GPF 女子 SP プロトコルPCSを見てみました。
PCSというのは、
★Program Components: 「演技構成点」
●Skating Skills:「スケーティング技術」
●Transition / Linking Footwork:「技と技のつなぎ」Factor
●Performance / Execution:「演技力」
●Choreography / Composition:「振り付け 構成点」
●Interpretation:「曲の解釈」
なんですけど、スケーティング・スキルはソト子ちゃンの方が
あると私は思うんですけど、知子ちゃんのほうがすごく点が
高いんですよね・・。
2年前のGPFのSPでのソトニコワ選手。
8.25 7.50 8.00
7.25 7.25 7.50
7.25 7.75 7.75
そして今回のGPFのSPでの宮原知子選手。
8.00 8.75 8.50 8.00 7.75 8.00 8.00 8.75 8.75
うぅ・・・。
福岡でのGPF.。
あの時、リプニツカヤ、ソトニコワ、ラジオノワ、ボゴリラヤの
ロシア4人娘が日本に来てましたね。
ソト子ちゃんの実力は、このとき既に巷ではすっかり認められて
いたわけですが、しかし日本のマスコミは全く取り上げないまま
ソチへ突入してましたよね。
リプちゃんですら、影が薄かったですからね、日本のマスコミでは。
で、女子の今回のFS.。
優勝したロシアのメドベデワ。
私から見ると、まだまだスケーティングはカクカクしてて、
心許なく見えるんです。
でも10点満点で「9.50」出してるジャッジがいるので
びっくりしました。↓
★2015 GPF 女子 FS プロトコルあのスキルの高い、男子のハビエル・フェルナンデス選手でも
「9.00」という点をつけてるジャッジがいるんですよ。
★2015 GPF 男子 FS プロトコルで、あの超滑らかなスケーティングのパトリック・チャン選手も
9人のジャッジのなかで5人が「9.50」でして。
もう何が基準なのか、私にはわかんないです。
そのメドベデワと知子ちゃんの得点が「140点」越え。
メドベデワが「147.96」。
知子ちゃんが「140.09」。
う~ん・・。
やっぱりソチの真央ちゃんのフリーを思い出して
しまいました。
あの時は、もう得点のことは言うまいと思いました。
でも正直、「150」は絶対に越えると思っていたら「142.71」・・。
★ソチ五輪 女子 FS プロトコルあの時の点数を今回、越えてきたのですよね・・。
私があの時の点数を憶えていたくらいですから、浅田選手は
当然記憶に焼きついていたでしょうね。
普通なら混乱するな・・。
どこに基準があるのか。
よく解らない中で、競技をしなくてはいけないのだから。
例えば・・。
知子ちゃんはジャンプの高さがない。
しかし今回のFSでは最初のジャンプがほんの少しだけ高くなって
いるように感じました。
彼女は努力しているんだと思います。
そして、今回もジャンプの採点では「加点」がついています。
「2」をつけたジャッジも何人かいます。
でも、正直なところ、これがもし浅田選手なら、「減点が当然」
となったと思います。
そしてマスコミからは、「高さがない!」と散々言われていたでしょう。
なにせ、「表現力がない!」「大人っぽさがない!」と散々批判され、
その次には、今度は
「ジャンプの踏み切りが沈むから点が伸びないんだ!」
と言われてしまったのですから。
私は知子ちゃんら選手たちに文句を言ってるわけでは
ないんです。
批判してるのは、ジャッジに対してです。
残念ながらこうして比較しなければ浅田選手のソチまでの
採点の「異常さ」が判らないから、どうしても比較の対象として
取り上げさせてもらっています。
知子ちゃんのコーチは田村岳斗コーチですよね。
2年半前、いわばソチシーズンの一つ前、田村コーチは
ご自身のブログで、世界ジュニアに関してではありますが
「理解しがたい採点」について声を挙げてくれていましたよね。↓
http://www.jsports.co.jp/skate/yamato/fs1213/post-107/【フィギュアスケート 12/13シーズン
世界ジュニアの女子シングル テクニカルパネル判定について】
(2013年3月7日:田村岳斗ブログ)
世界ジュニアが行われていたイタリアから帰って来ました。
この大会の女子シングルについては、日本の選手たちも
含めてスケーターたちは素晴らしいパフォーマンスをみせて
くれました。
しかし、テクニカルパネルの判定に対しては、よくあんな判定が
できたものだと、怒りを感じてしまいました。
時間をかけてビデオ判定までして、テクニカルパネルは一体
何を見ていたのか! という気持ちです。
今大会の女子シングルは、スコアも全体的にロースコアで、
お客さんにとっても違和感がある大会だったのでは
ないでしょうか。
選手の出来とスコアがあまりにも噛み合わず、ブーイングが
起きたのも事実です。
2002年のソルトレイクシティ五輪で採点の不正があって以来、
現在のジャッジングシステムになったのですが、今回のような
判定が繰り返されるようであれば、スケーターはもちろん
見ている方たちも納得がいかないような競技になってしまう
かもしれません。
男子で多くの選手が4回転に挑まなくなってしまった時が
あったように、女子も3アクセルや3回転+3回転にチャレンジ
しにくくなってしまうのでは?と危惧したくなるほどでした。
テクニカルパネルの判定によって、勝った選手、負けた選手
双方にとって後味の悪い盛り上がらない試合だと思いました。
今回の世界ジュニアは、あの判定によって、女子シングルの
技術の進歩を妨げ、選手のモチベーションを大きく
下げるものだったと僕は思います。
回転不足判定、ダウングレード判定には、
「全てのはっきりとしない場合には、テクニカルパネルは
スケーターの利益になるように務めるべきである。」
とありますが、今回の大会ではその理念は感じられませんでした。
選手は0.1、0.01スコアを上げるために、いろいろな
努力を積み重ねています。
ショートプログラムからこうした判定が出ていたので、
フリー当日の公式練習で多くの選手たちは着氷後の
跡を何度も確認して、ちょっと異常な雰囲気でした。
終わってしまった結果については何を言っても始まらないの
ですが、この結果を受けて、偉大な先輩スケーターが
そうだったように、選手はこの悔しさと怒りを
エネルギーに変えて新しいスタートを切って
さらに向上していくしかありません。
帰国してすぐに、今回の世界ジュニアで現地に行っていた
日本の関係者の方たちに「もう一度映像を見てください。」と
お願いしたところ「宮原のフリーの1本目のルッツはしっかり
アウトエッジで踏み切れている。
「e」がつくのは確かに判定がおかしいと思う」と言ってもらいました。
「それ以外の回転不足に関してはグレーゾーンだと思う」とも
言っていました。
先に書いたルール「全てのはっきりしない...」の
観点からすれば「グレーゾーン=はっきりしない」
です。
少なくともルッツの判定に関しては、見ている方にも不当だと
認識してもらいました。
今さらISUに抗議はできなくても意見する方向で行動すると
約束してもらいました。
今回のような判定が繰り返されないよう、
強化部や僕たちコーチは大切な自国の選手を守るために
気持ちを一つにして、なんらかの対応や行動をとる必要が
あると僕は思っています。
よい演技によい判定、よい結果がでる、フィギュアスケートを
愛する人が望む本来フィギュアスケートがあるべき姿になって
ほしいと思い、あえてここで言わせてもらいました。
知子ちゃんもまた、こういった中で、こつこつと頑張ってきた選手だと
思います。
この田村コーチの元で、きっと地道な努力がこれからも花開いて
いくと思います。
一方、真央ちゃん・・。
>選手のモチベーションを大きく下げるものだった完璧な演技をしても全く伸びなかった浅田選手の得点・・。
特に「完璧」「クリーン」としか言いようのなかった「3A」が、
まるで狙ったように「回転不足」を取られた2年前の
福岡GPFでのSP。
ソチ五輪まであと2ヶ月という、いよいよ大詰めの時期に
浅田選手を最も「混乱」へと陥れる採点だったというべき
ものでした。↓
★悪魔に魂を売った連中。フィギュアスケート審判不正問題。
真央ちゃんを、選手たちを守りたい。 .今回のGPFのFSで宮原知子選手は「140.09」を出し、
「びっくりした」と記者会見で言ってたとおり、演技後の
「キスクラ」でも得点を聞いた瞬間、満面の笑顔でした。
しかし浅田真央選手は、満足のいく演技が出来て演技後
ピョンピョン飛び跳ねていたくらいに喜んでいたとしても、
キスクラで得点が出た途端、一瞬凍りつき、そしてしばらく
経ってから「うんうん」と頷き、自分の中でどうにかその点数を
納得しようと、いや、しなければならない、と無理をし、そして
笑顔を繕っていた・・・。
そうやってファンの声援に必ず笑顔で答えていた真央ちゃん。
その笑顔を取り戻すまでの時間は、ほんの僅かな時間だったと
しても彼女にとってどれだけ辛い時間だったろうかと・・。
宮原選手がキスクラで得点を聞いてぱっと笑顔になったのを
見て思い出した「もう一つの場面」は、2010年のバンクーバー
五輪で、SPの「仮面舞踏会」を演じ切った時の真央ちゃんでした。
「3Aー2T」という、女子では信じられない3Aのコンビネーション
ジャンプを初めて、しかも五輪で成功させ、さらには随所で美しい
ポジションをちりばめながら、また後半は圧巻のステップを
見せ付けての素晴らしいスケーティング。
キスクラでタラソワコーチらと共に「73.78」という点数を聞いた
真央ちゃんは、知子ちゃんと同じように目を丸くして驚き、そして
満面のかわいい笑顔を見せて喜んでいました。
しかし、この後、この真央ちゃんの点を「5点」も上回る「78.50」
という信じられない点が出たんです。
あの時、その選手の横にいたのはコーチのオーサー・・。
その1ヵ月後のトリノ世界選手権。
五輪のときと同じく完璧な演技だった真央ちゃんのSPは、
なぜか「68.08」となり「5点」も下げられてしまった。
原因は、五輪金メダリストのダラダラ演技&失敗による
採点との点差を最小限に抑えるためでした。
そしてフリーでは五輪でも世界選手権でも両方とも「3A」と
「3A-2T」の2本を決めた真央ちゃん。
世界選手権では完璧な演技だった「鐘」が、ミスのあった
バンクーバー五輪での得点よりも低く抑えられてしまった。
五輪でさえダラダラ踊りで、更に「やる気なし」のあの選手と
のフリーの得点差は、僅か「0.99」。
しかもあの選手のほうが上だった・・・。
全てがこの選手の都合を考慮したジャッジの一方的な「裁量」に
よる採点だったんです。
はっきり言えば、この田村岳斗コーチが直談判したジャンプの
「判定」問題は、まさしく「浅田真央潰し」を目的として始まった
ことです。
隣国選手を優位に立たせるために、こういった採点がジャッジの
「裁量」によって大きく左右され、そのターゲットとなった苦しさ。
さらには「誤った認識の植え付け」に血道をあげるマスコミが
完全に「敵」でしたから、他の選手なら受けることもなかった
バッシングや批判を理不尽にも受け続けなくてはいけなかった。
悲しいことに元フィギュア選手だったはずの解説者たちまでもが
加担して・・。
★マツコ・デラックスの言葉から思うこと。 究極の技には究極の美がある。
女子フィギュアの「表現力」とは?「美」とは?「五輪」とは?しかもそれは人格否定にまで繋がるような「凄惨ないじめ」でも
ありました。
何年もの間、ただ強かったばっかりに、隣国選手の金メダル
確約への「邪魔者」とされ、「攻撃対象」とされてしまった。
★浅田真央選手が巻き込まれた「大きな闇」を決して
「綺麗事」の言葉だけで覆い隠してはいけない!真央ちゃんはずっと、特にソチのシーズンは、「混乱」を極めて
いたと思います。
その中でも特に、上でも取り上げたソチシーズン、2013年
暮れのGPFにおけるSP。
この時の3Aの「回転不足」という判定。
あれが最も浅田選手を「混乱させた」のではないかと私は感じて
います。
★悪魔に魂を売った連中。フィギュアスケート審判不正問題。
真央ちゃんを、選手たちを守りたい。「競技」という厳しい世界に再び戻ってきた浅田選手。
今回のFS。
動画を見ましたが、後半は素晴らしかったです。
その中でも、特に「イーグル」。
素晴らしかった。
素晴らしいスケーティング・スキルで日本の体操の
お家芸のごとく「美しさ」を追求している浅田選手。
内村航平選手が追求しているものと同じだと私は
思っています。
それは、高度なスキルを持っていないと出来ないこと。
それをどうしても認めてもらえない。
浅田選手はずっと。
美しいポジション。
それは、バレエの求めるものとも同じ。
高度なスキルがなければ取れない美しいポジション。
それこそが表現力にも繋がっているはずなのに、それが
認められてこなかった。
理由は一つ・・・。
言うまでもない。
しかし、今回、「2ちゃんニュー速ナビ」でのフィギュア女子の
スレを見てみると、浅田選手に対して酷いことばかり書いて
あって、辛いです。
http://www.2nn.jp/word/%E6%B5%85%E7%94%B0%E7%9C%9F%E5%A4%AEそして、羽生君。
プロトコルは凄まじいです。
★2015 GPF 男子 FS プロトコル
ジャンプは素晴らしいと思う。
確かに。
でもステップはまだまだ物足りないし、滑らかさも
P・チャンやフェルナンデス選手らと比較すると
まだまだ足りない。
ヤグディンが今もし「ソルトレイクシティ五輪」のときの
ピーク時で演技をしたらどうなるのか。
「10点満点」を見たとき、当然あの頃のヤグディンと比較
してしまう。
★突然ですが、ヤグディンの演技をまた見たくなったので。★またフィギュアスケート、ヤグディンの「Overcome」と「Racing」を
繰り返し観ている今日この頃。
「Overcome」を観たくなるもう一つの理由は・・。佐藤由香さんのスケーティングとも比較してしまう。
★今のフィギュアスケートを心から楽しめないのは何故なのか。「10点満点」の重みは、とてつもなく大きいと私は
勝手ですが思っていて、だから羽生君の「10点満点」
には疑問を敢えて投げかける。
羽生君を否定しているのではないんです。
やっぱりジャッジの採点に対してなんです。
ジャンプは本当に美しい。
本当に唸らせるくらい。
加点「3」も一応認める。
でもステップ(StSq)はプロトコルを見ると「StSq3」となってて
「レベル3」。
「レベル4」を取れていなかった。
これでスケーティング・スキル「10点満点」のジャッジ採点が
3人もいるのは・・・。
PCSは、やはり納得できないです。
ヤグディンの 「Overcome」は、あの五輪シーズンの
エキシビジョンだけど、訴えるものがものすごいのです。
特にソルトレイクでのエキシビジョンよりも、その後の
長野でのワールドで見せてくれた「Overcome」の方が
よりグッとくる。
シーズン最後の「演技」。
まるで総集編のような完成された「Overcome」だったと。
一つのプログラムが半年かけて「思い」と共に練り上げられ
「完成」されていく。
浅田選手がバンクーバー五輪シーズンで演技したFSの「鐘」。
あの時、浅田選手は「全日本」で「完成度」を上げてきた。
「心を震わせる演技」を浅田選手の演技から初めて感じたのが
あの時だった。
そういうものを見てきたからこそ、「10点満点」の重みも感じる。
簡単につけられる点数ではないと思うからこそ、今回の羽生君
への採点に疑問を持つ。
羽生君は、ソチ五輪のFSでは体力を使い果たして、最後まで
持たなかったのに、いまや、その体力を克服してきた。
それだけでなく、さらに高難度のプログラムで挑戦してくる。
昨シーズンは、手術もして本当に大変だったにも拘らず、今季
ここまで仕上げて来る凄さ。
努力の賜物だと思います。
でも、だからこそ、余計に思うんです。
「10点満点」を安易に出すような採点はやめて欲しいと。
何か意図でもあるのかと思ってしまう。
向上心をストップさせたいのか?
爆上げは何かを隠すため?
何かを誤魔化すため?
それとも「不正に関わった連中」と「同じ穴の狢」と思わせるため?
他の選手達から「嫉妬」を買って嫌われるように仕向けたいとか?
2018年の「平昌」まで利用するだけ利用して、「五輪の顔」に
するため?
こうやって「10点満点」を連発させて羽生君を逆に精神的に
追い詰めていくつもりなのか?
羽生君は自身を非常に客観的に見ていると思います。
前回のSPの演技終了時の「ドヤ顔」を自分で見て、「やりすぎた」と
確か言ってて、今回ちゃんと「修正」してたし。
(FSは「ドヤ顔」のままだったけど)
昨年のリンク上での「衝突事故」でも、自身に対する批判など
分析してたようだし。
この10年間、フィギュアスケートが抱えてきた問題の
なにもかもをわかった上で、敢えてオーサーのところに
いるのではないかと思ったり・・・。
これに関しては本当のところは正直解らない。
フィギュアスケート。
あの国に穢されてしまってから、まだ元に戻らない。
次の五輪が平昌であることが虚しい。
浅田選手を見ていると、ヤグディンの「Overcome」の訴える
ものと重なってくる・・。
何度も何度も穢れた壁に阻まれて、それでも負けずに
戦ってきた浅田真央選手。
真央ちゃんにこの「Overcome」という言葉を送りたい。
★Alexei Yagudin 2002 Nagano Worlds Fluff & ExhibitionOvercome。
Overcome。
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