安倍総理のモンゴルと中央アジア5カ国歴訪。「日本的価値観」の共有と、「シベリア抑留者への慰霊」にも目を向けたい。
- 2015/10/24
- 22:28
歴訪中ですね。
★首相官邸Facebook 2015年10月21日
【首相官邸 Facebook 2015年10月21日より】
今日から28日まで、モンゴル、トルクメニスタン、タジキスタン、
ウズベキスタン、キルギス、カザフスタンを訪れます。
日本の総理大臣として、史上初となる中央アジア全5ヶ国への訪問。
アジアの中心で東西を結ぶこれらの国々は、「地球儀を俯瞰する外交」
にとって重要な地域です。
資源依存から脱し、付加価値の高い経済を目指す各国は、質の高い
インフラを求めている。
そこに日本が果たせる役割があります。
トップセールスの時代。
同行いただく経済界の方々と共に、各国との関係を飛躍的に強化
してきます。
★外務省やわらかツイート(MOFA PR) @MofaJapan_ITPRより

安倍外交は「日本的価値観」、いわば、
「真面目にコツコツ働いていくことこそがその国の
繁栄を支える」
という「価値観」が共有できること。
これを目指しているのだと私は思っています。
そしてそれは勿論、日本にとっても、
「日本仕様」=「ジャパンブランド」のスタンダード化を広めていく
こととなり、国益にも叶っています。
中国人が援助国を乗っ取り、現地人を奴隷扱いする
「搾取型」の「中国仕様」を拡めないためにもです。
日本が最も得意とする分野である保健衛生、防災、土木事業、
そしてインフラ整備、法整備。
こういった「民生支援」に日本は力を発揮していくというのが
安倍総理が進める日本の「立ち位置」です。
★大切な「日本的価値観」。 道は遠く長い。
机上評論家の意見は聞くだけ。 あとの判断は自分次第。
2013年の秋ごろから頻繁に「安倍はグローバリストだ!!」などと
バッシングをしている人たちがいますが、前からずっとブログ記事でも
書いてきたように、安倍政権は法の整備から始まって国家として
その国の社会が上手く回るための施策、いわば、「自立支援」を
続けていると言っていいと思います。
この安倍外交は、その国の国民が難民や移民となって国外へと
出て行かざるを得ないような事態から脱却し、その国で、国民が
安全に、そして自立して暮らしていけるようにする「施策支援」と
言えるべきものです。
各国の若者をたくさん日本に受け入れるというのも、その国の
若者にその国の将来を託す、いわばエリートを育成するための
施策です。
「高度人材」に絞っているのもそれに関わってくると思います。
★ネットで麻生批判に利用された「外国人登録法廃止」は
本当に誤った施策だったのか?
日本が明治時代、多くの若者の渡欧によって人材が育成され、
「明治の産業革命」を成功させましたけど、それとも考え方が
ダブるのではないでしょうか
★「明治日本の産業革命遺産群」と「長州ファイブ」。
先人の思いは今に繋がっているか?
そして、これらは麻生さんの「自由と繁栄の弧」からも
ずっと繋がっているものです。
その中から生まれた日本独自の中東和平プロセスとして
提唱された、「平和と繁栄の回廊構想」。
これも一貫しています。
欧州で問題になっている移民問題は、そもそも移民の祖国が
貧しいから、先進国に流れる。
その国が、貧しくなければ、例えば保健衛生、防災、インフラ
などが、ちゃんとなされる国であれば、そして、ちゃんとその国で
雇用があれば、「移民」は減り、その国で自活できるようになる。
「日本人みたいにちゃんと働けばいい国になるぜ!」
麻生さんはずっとそう言い続けてきました。
本当にその方向性は全然変わっていないんです。
今の安倍政権でも。
★「イスラム国」身代金要求を「安倍のせい」と叩き、
日本の「民生支援」「人道支援」を報道しないマスコミに怒り!
マスコミは安倍総理のスピーチ全部を発信しろ!!
ドイツが安易にシリア難民の受け入れを発表し、そのお陰で
EUが大混乱に陥っていますが、国連でマスコミに対して
安倍総理が答えた「やるべきこと」というのは、まさしく
こういったことであって、ずっと一貫して続けてきたことです。
今、「一億総活躍」も色々言われてますが、これって移民の
受け入れはせずに我が国は我が国民の力で盛り上げていく
ということなんじゃないかと思ったりします。
さて、今回の歴訪の最初の訪問国がモンゴルだったので、
朝青龍のツイッターを見てたら、ありました、ありました!
安倍総理に関する情報が!
安倍晋三内閣総理大臣ようこそモンゴルへ🇯🇵🇲🇳🇯🇵🇲🇳 pic.twitter.com/qlNssqWrag
— Asashoryu 第68代横綱朝青龍 (@Asashoryu) 2015, 10月 22
といっても、日本語でのツイートはこれだけで、後は
モンゴル語なので何を書いてるか解らないんですが
でも写真を見られるだけでもすごく嬉しいものです!
そして朝青龍のツイッターを見てたら、「Kenko SONE」なる
方の安倍総理訪問に関する英語のツイートがあったので、
誰かなぁと思って調べたら、曽根健孝・首相官邸国際広報室長
でした。↓
https://twitter.com/KenkoSone
★Kenko SONE @KenkoSone
Japan PM Abe’s Director of Global Communications.
Follow me for tweets during PM visit to foreign countries.
#AbeVisit
その曽根広報室長のツイートから。
これは、いよいよ安倍総理が歴訪に出発する時の写真ですが、
政府専用機になにやら絵が見えました。↓
PM Abe will soon leave for #Mongolia and 5 Central Asian countries #AbeVisit pic.twitter.com/iw3TmRfz1p
— Kenko SONE (@KenkoSone) 2015, 10月 21
この絵柄を「外務省やわらかツイート」さんがアップで
上げいていました。↓
モンゴルに続き、安倍首相は中央アジア5か国を訪問します。
画像は、「中央アジア+日本」対話10周年(←昨年)にあたり、漫画『#乙嫁語り』で有名な漫画家の #森薫 さんが、中央アジア各国の国旗をイメージしてデザインしたもの。 pic.twitter.com/gGbV3JlW6N
— 外務省やわらかツイート(MOFA PR) (@MofaJapan_ITPR) 2015, 10月 23
おぉ、なかなかカワイイではないですか!
政府もやりますなぁ。
こういうのをみると、自衛隊イラク復興支援活動で外務省の方が
奔走して、中東でも大人気だった「キャプテン翼」の作者である
高橋陽一さんの承諾を得て、サマワでの日本の給水車に翼君など
キャラクターの塗装ステッカーを自衛隊員と一緒に貼ってサマワの
子供達に喜んでもらっていたのを思い出します。
★自衛隊。イラク復興人道支援。ヒゲの隊長。
キャプテン翼。サッカー。外務省。そして吉田茂の言葉。日本の誇り!
今度はとても空港?とは思えないようなモンゴルの
だだっ広いところに到着した政府専用機。↓
PM Abe arrived at #ulaanbaatar, Mongolia. #AbeVisit pic.twitter.com/4jmGkJcSYU
— Kenko SONE (@KenkoSone) 2015, 10月 22
朝青龍がリツイートしていた中には朝青龍と安倍総理が
握手している写真もありました。↓
@Asashoryu аваргаа энэ эрхэм юу гэж байна:) pic.twitter.com/lXwz3szuFZ
— Jambo Lawyer (@Jambolawyer) 2015, 10月 22
@Asashoryu 😎 гое шүү pic.twitter.com/yVYRzehUcF
— МАВЕРИК (@impressme1nce) 2015, 10月 22
お二方とも相好崩して、まるで「旧知の仲」のようで見てると
こちらまで笑ってしまいます。
この場面はじめ、大統領、首相らとの会談の様子は地元でも
ニュースで大々的に流れたようです。↓
★【安倍外交】モンゴルの報道まとめ(日本メディア報道無しの朝青龍入り)【ニコニコ動画】
動画の冒頭、安倍総理が握手しているのは国家大会議議長の
ザンダーフー・エンフボルド氏で、その一行の1人に朝青龍が
いました。
そして会談が始まってからも、その会談の場にいました。
朝青龍は、お兄さんが国会議員だそうなので、その関係もあって
一段後方において同席していたのかも。
また、動画のニュースでは日本がかつてプロジェクトを担った
ウランバートル市高架橋「太陽橋」と現在建設中のプロジェクト、
「新ウランバートル国際空港」が紹介されていました。
★JFEエンジニアリング株式会社HP

モンゴル最大の鋼製橋梁「太陽橋」が完成 (2012年10月25日)
★モンゴル新ウランバートル国際空港の建設工事を受注(三菱商事HP 2013年5月13日)

モンゴル新ウランバートル国際空港完成イメージ図
今回安倍総理が訪問しているモンゴルと中央アジア諸国では、
例えば航空インフラ事業として、上記のように「国際空港」の
建設がJICAの取り組みとして為されているそうです。
★航空インフラ~JICAの取り組み~航空分野に対するこれまでの取り組み(円借款による主な空港整備案件)
http://www.mlit.go.jp/common/000997420.pdf
【プロジェクト概要】
・事業名:
新ウランバートル国際空港建設事業
・契約金額:
約 500 億円
・主な事業内容:
滑走路 1 本(3,600m)
旅客ターミナルビル(33,300 ㎡)等
・スケジュール:
2016 年内の完工を目標
上記の通り現在進行中のモンゴルの「新ウランバートル国際空港」
の他、既にカザフスタンでは「アスタナ国際空港」が、そして
キルギスでは「マナス国際空港」 が運航しているそうです。

アスタナ国際空港は1931年に開設され、2005年より黒川紀章氏の
設計により大規模な改築を行って現在に至るそうです。

首相官邸の Facebookにもエルベグドルジ大統領との写真が
ありました。
★首相官邸 Facebook 2015年10月23日
【首相官邸 Facebook 2015年10月23日より】
2回目のモンゴルです。
ここの人々の顔立ちは私たち日本人と似ていて、
なんだかほっとします。
エルベグドルジ大統領夫妻は、民族衣装で出迎えて
くださいました。
和やかな雰囲気は、自然と伝わってきますね。
エルベグドルジ大統領は安倍総理の私邸に招待されたことが
ありましたね。
北朝鮮拉致事件に関する協力も、会う度ごとに為されてきたと
思います。
ほんの僅かの事態の変化にもすぐに対応できるように。
糸口があればどこからでも対応できるように。
こちらはモンゴルを離れる時の様子です。↓
最後まで「おもてなし」感満載でした。」
PM Abe is now leaving #Mongolia. First Japanese PM to visit twice w/i his term. Many thanks for hospitality. pic.twitter.com/0mIuX5891v
— Kenko SONE (@KenkoSone) 2015, 10月 22
今回の安倍総理のモンゴルと中央アジアの歴訪はもう一つ
目的があると思います。
それは「シベリア抑留者」の慰霊。
安倍政権は「シベリア抑留」をユネスコの記憶遺産に登録する
ことを進め先頃決定しました。
しかし、そのユネスコの記憶遺産自体が中国の「捏造南京大虐殺」
登録のせいで本当に地に堕ちてしまったわけですが、しかし既存の
国連という組織から離れるというのは今まで注いできた努力も
カネも全てどぶに捨てる、水の泡になってしまうということも考えて
しまいます。
私は今の安倍政権を信頼していますので、回り道でも必ず
日本を護るために、もっともベストな方法を選択すると思って
います。
「シベリア抑留」については、シベリアと聞くと、なんだか
今のロシア国内のようにも思ってしまいますが、実際には
モンゴルと中央アジアへの抑留者もいわゆる「シベリア抑留」の
中に組み込まれるわけですが、モンゴルのウランバートルにも
その慰霊碑がありました。
首相官邸HPからです。↓

日本人慰霊碑に献花する安倍総理
ttp://www.mhlw.go.jp/bunya/engo/seido01/ireihi15.html
【戦没者慰霊事業:日本人死亡者慰霊碑(モンゴル)】
(厚生労働省HP)
1 竣工年月日
平成13年10月15日
2 建立地及び面積
建立地 : モンゴル国ウランバートル市
面 積 : 約9,000m2
3 地域
モンゴル(抑留中死亡者)(抑留中死亡者概数:1,700名)
4 碑の概要
慰霊碑は横河建築設計事務所の設計による。
敷地内には段差があるが、それを利用して、
(1)入口・下参道、(2)祈りの広場、(3)本碑・基壇
の3つの区画を設定した。
祈りの広場の円の形態は「日本」を象徴すると同時に、
広場の中央にモンゴルの地図を刻んで収容所跡地を表示して
モンゴル国内で亡くなった全ての抑留中死亡者への慰霊の意思を
表している。
また、本碑・基壇がある場所は、敷地内で最も高い場所であり、
ウランバートル市街に向かって景色を一望することが出来る。
5 碑文
「さきの大戦の後1945年から1947年までの間に
祖国への帰還を希みながらこの大地で亡くなられた
日本人の方々を偲び平和への思いをこめてこの碑を
建設する」
6 維持管理状況
厚生労働省がモンゴル赤十字社に委託して、慰霊碑の掃除、
敷地内の除草、周辺植栽の伐採、巡回などを行っている。
厚生労働省のHPには、
「旧ソ連邦及びモンゴル抑留中死亡者氏名50音別名簿」
のページがあります。↓
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/syakai/soren/50onjun/index.html
その中の「モンゴル抑留中死亡者名簿」は平成3年に
モンゴル政府から提供された名簿だそうです。↓
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/syakai/soren/50onjun/mongoru/html/na.html
旧独立行政法人平和祈念事業特別基金から受け継いだ
資料を展示する「平和祈念展示資料館(総務省委託)」。
そのHPで「シベリア強制抑留者が語り継ぐ労苦(抑留編)」
というのがあります。↓
http://www.heiwakinen.jp/library/shiryokan/heiwa.html
その中に
「悲惨を極めたモンゴル抑留」という労苦体験手記も
載っていますので読んでみてください。
ここに何度も出てくる言葉。
生き地獄の苦しさもさることながら、人間としてこの上なく
「卑怯な行為」への怒りがどれほどのものだったか。↓
★「悲惨を極めたモンゴル抑留」:広島県 塩谷静夫
【「悲惨を極めたモンゴル抑留」:広島県 塩谷静夫】
より一部抜粋
八月九日午前三時、ソ連軍が日ソ不可侵条約を一方
的に破り侵入して来た。
私は牡丹江に出張していて、戦闘には加わっていないが、
突如の事であり、後日知ったことだが、交戦が激烈、
アッという短時間であるにもかかわらず中隊長、小隊長を
はじめ、相当数の戦友も帰らぬ客となった。
~~~~~~~~~~~~~~~
そして次の日、軍用自動貨車に荷物のごとくぎゅう
詰め込まれ、ウランバートルに着きました。
ここは朔風吹きすさび、砂塵舞い上がる、ゴビ砂漠の
一角で、しかも氷点下三〇度〜四〇度の酷寒の地、
ここでは三千人ともいわれる死者の出た飢餓と寒さの下での
重労働が待っていたのです。
体験者でなければ分からない、抑留者の苦闘。
分かってもらわなければ死んでも死に切れない、飢えと寒さに
加えての重労働、正に生地獄とはこのことかと思わせられた
ことです。
その上、ソ連は我々強制抑留者を日本に帰すのか帰さないのか、
ウランバートルでは何一つ情報は得られず、家族との音信も
一度もできなかった。
このような条件の中で、ノルマに追われ、私たちは何にたとえた
らよいのだろう……。
~~~~~~~~~~~~~~~
このような、どのような表現、言語をもってしても説明も
できない事実です。
日ソ友好条約を破り、ポツダム宣言の
「軍隊を解散して、家に帰り生産に従事すべし」
の条約を破って強制拉致したことです。
私は昭和二十二年の暮れに、七年ぶりに懐かしい祖国、
雪の降る函館港に上陸、復員しました。
このような、悲しいシベリア抑留は、日ソ友好条約を一方的に
破り、六〇万人余の我々を含む在満日本人を、言語に
絶する苦境に陥れたソ連の行為である。
絶対に忘れることのできない、許すことはできない…
こんな思いです。
最後に多田茂治:『石原吉郎「昭和」の旅』より。

★国際派日本人養成講座 ■地球史探訪: 「シベリア抑留」
■『石原吉郎 「昭和」の旅』 P99より
私がそのときもっとも恐れたのは、「忘れられる」こと
であった。
故国とその新しい体制とそして国民が、もはや私たちを
見ることを欲しなくなり、ついに私たちを忘れ去ることで
あった。
・・・ここにおれがいる、ここにおれがいることを、
日に一度、かならず思い出してくれ。
おれがここで死んだら、おれが死んだ地点を、
はっきりと地図に書きしるしてくれ。
地をかきむしるほどの希求に、私はうなされつづけた。
「無名戦士」の墓・・では駄目なのだ。
ちゃんと名前が刻まれなくては。
ちゃんと名前が残らなくてはいけないのだ。
日本の戦後教育は何を教えてきただろうか・・。
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