森喜朗・元総理は本当に「悪人」なのか?【その1】「2019ラグビーW杯」日本招致と国を思うこと、ラグビーを思うこと。
- 2015/10/14
- 08:27
アメリカ戦も翌日が祝日だったので、ムックと起きて
後半だけリアルタイムで観ましたが、本当にすごい
試合でした。
五郎丸選手、泣いてましたね・・。
「ちょっと気になるから観てみよう、明日は祝日だし。」
そんな感じでリアルタイム観戦した「南アフリカ戦」から
ずっとラグビーの面白さ、すごさ、大変さ、いろんなものを
てんこ盛りで魅せてくれた日本代表チーム。
そして
「試合はやっぱり勝たなくてはいけない」
「勝ってこそ得られるものがある」
そのことも改めて示してくれたラグビー日本代表。
なんていうか、
「本当にありがとうございました」
という言葉しか出てこないんですよね。
選手の皆さんには。
と思っていたら、五郎丸選手が試合後のツイートで、
ありがとうございました。
今はこの言葉しか見つかりません。
#japanway #RWC2015 pic.twitter.com/1Sv7FbhelI
— 五郎丸歩 (@Goro_15) 2015, 10月 12
五郎丸歩 @Goro_15_ 2015年10月12日
ありがとうございました。
今はこの言葉しか見つかりません
#japanway #RWC2015
なんか昨年のソチ五輪で、浅田真央選手のフリーの演技を
見ていたときの「気持ち」をちょっと思い出してしまいました。
★浅田真央選手が巻き込まれた「大きな闇」を
決して「綺麗事」の言葉だけで覆い隠してはいけない!
上のブログ記事でも取り上げたんですが、ツイッターで
見かけた、あの時の「頑張って」という気持ちの秀逸な説明。↓
今TVでドイツ人が
「日本人の『頑張って』は祈るような気持ち」
と言ってハッとした。
よく「頑張ってるのにこれ以上頑張れ言うな」って聞くけど、
そうじゃない。
貴方の頑張りが報われるように願う祈りを込めて
「頑張って」って、俺は言ってたんだ。
言葉が足りない俺の気持ちが言葉になった気がした。
南アフリカ戦の現地で、「日の丸」を肩にかけて終始泣きながら
応援していた長年のラグビーファン(きっとそうだと思う)の
おじさま。
真央ちゃんを応援していたあの時の自分の「頑張れ!」
という気持ちときっと同じくらいに強く願ってたんだろうなぁと
思います。
今回は五郎丸選手のツイートでいろんなことも教えて貰いました。
特に印象深かったのは、この2つ。↓
もう多くの人が知ってるツイート。
ラグビーが注目されてる今だからこそ日本代表にいる外国人選手にもスポットを。彼らは母国の代表より日本を選び日本のために戦っている最高の仲間だ。国籍は違うが日本を背負っている。これがラグビーだ。
#JapanWay
— 五郎丸歩 (@Goro_15) 2015, 9月 20
五郎丸歩 ✔ @Goro_15 2015年9月21日
ラグビーが注目されてる今だからこそ日本代表にいる
外国人選手にもスポットを。
彼らは母国の代表より日本を選び日本のために戦っている
最高の仲間だ。
国籍は違うが日本を背負っている。
これがラグビーだ。
#JapanWay
主将のリーチ・マイケル選手やトンプソン選手、マフィ選手ら
外国人選手がどれだけ日本を愛し、日本のために頑張って
きてくれたのか。
それを教えてくれました。
そして、もう一つは、
練習後、大御神社に必修祈願。
日本最大のさざれ石をみました。
改めて日本の素晴らしさ、国歌の素晴らしさを感じれる一時でした。
#JapanWay #必勝祈願 #宮崎 #日向 #大御神社 #さざれ石 pic.twitter.com/XFgAm2VTOq
— 五郎丸歩 (@Goro_15) 2015, 8月 17
五郎丸歩 ✔ @Goro_15 2015年8月17日
練習後、大御神社に必修祈願。
日本最大のさざれ石をみました。
改めて日本の素晴らしさ、国歌の素晴らしさを感じれる一時でした。
#JapanWay #必勝祈願 #宮崎 #日向 #大御神社 #さざれ石
外国人選手たちと一緒に「君が代」の意味を噛み締めて
「日本人としての誇り」を胸に戦って、あの桜のエンブレムの
通り桜の花が咲いた代表チーム。
★ラグビーW杯での日本代表の歴史的勝利に感動!!
選手の皆さん、勝利にこだわった素晴らしい試合をありがとう!
本当に「日本の誇り」です!
私は、五郎丸選手に聞いてみたいです。
いつごろから、何がきっかけで、「日本」に対してここまで
はっきりとした「思い」を持つに至ったのかを。
自然な形でこの「思い」に至ったのか、それとも
「日本代表」となってからなのか、誰かに影響を受けたのか。
何故こんなことが気になるかといえば、「愛国心」を否定する
為末大が東京五輪に関わる機会が何かと増えてきていることを
危惧しているからです。
「オリンピックの魔物とは国民の期待だ」
などと言う為末大が東京五輪に関わることに反対だからです。↓
★「愛国心」にケチを付ける人達の思考。
そこには「嫉妬心」が大きく関わっているのではないか。
★「 オリンピックの魔物 」 は 「 国民の期待 」などと、
国家、国民と選手を分断させるような言葉をなぜ出すのか。
2019年、日本で開催される「ラグビーW杯」。
新国立競技場問題の時には、森喜朗元総理叩きのために
マスコミに利用されていました。
★森喜朗元首相 「新国立競技場の経緯すべて語ろう」(産経新聞 2015.7.21)
http://www.sankei.com/politics/news/150717/plt1507170002-n1.html
先日、共同通信が新国立競技場の連載を配信したでしょ。
初回の見出しが「きっかけはラグビーW杯」だ。
はは~ん、ときたね。
反対してる連中は、国立競技場に反対している人たちは、
戦略的に僕を一番の悪者にしようとしてるわけですね。
「南アフリカ戦」まで2019年の「ラグビーW杯」は、
マスコミにとって都合の悪い政治家「森喜朗」を
「悪人」とするための道具として、「利権」という言葉と
くっつけて国民に流されました。
私は特に民主党政権時代に、「利権」という言葉がマスコミに
よって如何に都合よく国民に「悪の権化」を表す言葉として、
特に自民党に対して使われてきたのかを考えるように
なりました。
地方のため国のための「利益」をマスコミは「利権」と称して
きたのではないか。
本来ならば、卑怯な手口、違法な手口によって得られた
利益のみを指すべきであるのに、そうではない。
朝鮮や中国への「利益」は絶対に「利権」とは言わない
マスコミ。
民主党の支持母体である組合系への「利益」は絶対に
「利権」とは言わないマスコミ。
これこそが、マスコミによる自分たちに都合のよい国民への
「意識」の植え付け、今まで何度も書いてきた、いわゆる
「誤った認識の植え付け」なのだと。
東京五輪招致をリアルタイムで観ることによって、その招致活動の
大変さを目の当たりにしました。
ラグビーW杯だって、きっと1年やそこらであっさりと決まった、
なんてことは多分ないだろうなと思い、WIKI等を見てみました。↓
★ラグビーワールドカップ日本招致活動 wikipedia
■第7回大会(2011年)の招致活動
●2004年(平成16年)
・9月22日
IRBへ第7回大会(2011年)への招致意思を表明。
・9月30日
第7回大会招致へ日本のほか、南アフリカ、ニュージーランドが
意思表明していることが分かる。
・10月18日
2011ラグビーワールドカップ日本招致委員会が発足。
会長に森喜朗が就任。
●2005年(平成17年)
・4月8日
小泉内閣により閣議了承。
・5月9日
第7回大会への入札文書をIRBへ提出。
・11月18日
第7回大会の開催国がニュージーランドに決定。
■第8回大会(2015年)または第9回大会(2019年)の
招致活動
●2006年(平成18年)
・11月17日
日本ラグビーフットボール協会が第8回大会(2015年)への
日本招致活動を正式決定。
●2008年(平成20年)
・7月8日
IRBが第8回大会(2015年)・第9回大会(2019年)の
2大会の開催地を2009年(平成21年)7月に同時決定すると表明。
・8月15日
IRBが第8回大会の開催への意思表明をしたのは、
オーストラリア、イングランド、アイルランド、イタリア、日本、
スコットランド、南アフリカ、ウェールズの8ヶ国。
第9回大会の開催は、オーストラリア、アイルランド、イタリア、
ジャマイカ、日本、ロシア、スコットランド、南アフリカ、ウェールズの
9ヶ国であることを公表。
・9月30日
ジャマイカが立候補を断念。
それ以外の国は正式立候補。
●2009年(平成21年)
・5月8日
第8回大会、第9回大会への入札文書をIRBへ提出。
・5月9日
イングランド、イタリア、日本、南アフリカの4協会が第8回大会へ
イングランドを除く3協会が第9回大会へ入札していることが分かる。
・6月30日
ラグビーワールドカップを運営するラグビーワールドカップ・リミテッド
(RWCL)が第8回大会をイングランド、第9回大会を日本で
開催することをIRBに推薦する。
・7月28日
IRBの理事会にて、開催地として第8回大会にイングランド、
第9回大会に日本を推薦する案が承認された。
足かけ「5年」です。
最初の2011年W杯招致の時の「最終報告」。↓
https://www.rugby-japan.jp/2005/12/10/id1922/
【2011ラグビーワールドカップ日本招致委員会 最終報告】
(日本ラグビーフットボール協会(JRFU)2005年12月10日)
12月9日(金)、2011ラグビーワールドカップ日本招致委員会が
開催され、最終報告が行われました。
委員会終了後に行われた記者会見の内容をお伝えいたします。
◎森 喜朗
(財)日本ラグビーフットボール協会会長
2011ラグビーワールドカップ日本招致委員会会長
最初に本活動をサポートしていただいた皆様にお礼申し上げます。
先ほどの委員会で経過報告をしてご了承いただきました。
まず、公表はされていませんが、個々に調査・聞き取りをした
結果、第1回目の投票ではニュージーランドが8票、日本が7票、
南アフリカ4票のようであります。
従って、南アフリカを外して決選投票になりました。
2回目の結果も推測ではありますが、ニュージーランドが12票、
日本が9票でNZが勝利を得たということであります。
約2年間かけてこの招致活動を行ってきました。
ただ日本でやりたいということでなく、IRB(国際ラグビーボード)の
掲げる『ラグビーのグローバル化』を、日本で開催することにより
推進できるという主張を展開してまいりました。
これまでのように伝統国のみで開催するのでなく、他の地域で
開催することが『ラグビーを開くこと』になるという主張で
あります。
ヨーロッパのマスコミは日本で開催が正しいという社説や
見出しを掲げるところ、そして日本語で『日本に一票を』
という新聞さえありました。
他にもニュージーランドに開催国が決定した後には
『ラグビーよ、恥を知れ』などという新聞もあり、大変
協力的で感謝申し上げたいと思います。
また、落選後の会場の雰囲気は同情的でありました。
皆、肩を叩いて『次の2015年に向けてがんばってください』と
言ってくれました。
開催国決定の翌日、我々はIRBに対して3点を抗議して
まいりました。
まず、第一に、前回の2007ラグビーワールドカップ開催国
決定時のような挙手投票が民主的であり、今回のような
無記名投票という方法はあまりにも閉鎖的ではないかと
いうこと。
第二に、政府保証が必要かという問題であります。
日本が税金でスポーツなど認められるわけがありません。
企業がスポンサーとなって開催する形をとるのはまずいのか
という問題。
そして第三に、投票の直前に投票権を持つ国で、NZ代表の
試合を行うというのはフェアではないのでは、ということで
あります。
しかるべき答えをいただきたいと言って辞してまいりました。
今日の委員会では2015年開催に挑戦するという正式な結論は
出ませんでしたが、もし挑戦するなら様々なことをクリアして
いかなければなりません。
そのうちのひとつにはIRBの改革も含まれています。
2011年のNZ大会の成功をお祈りするとともに、サポートして
いただいた皆様に重ねて御礼申し上げたいと思います。
今後ともラグビーへのご支援をお願いいたします
◎真下 昇
(財)日本ラグビーフットボール協会副会長・専務理事
2011ラグビーワールドカップ日本招致実行委員会委員長
(前略)
また今回の理事会ではアジア協会からのIRB理事を決定する
予定です。
日本はすでに議席を持っていますので、他ユニオンの方を
IRB理事に推薦したいと模索しております。
IRBからの指摘は、日本はあまりにもアマチュアだと
いうことです。
組織もプロ化し、人も入れて強化すべきで、財源の許す限り、
責任を持って仕事ができる人を育成していきたいと考えております。
また、日本もいつまでも受身でなく、ラグビー小国の代表として
積極的な発言をしていかねばならないと思います。
国際化は当然のことで、資金面で許せる限り太い活発な組織を
つくり、いつまでもファーイーストの国でなく、IRBに『近い国』を
つくっていく必要があります。
2015年のワールドカップの招致へ立候補するかという問題ですが、
日本協会理事会、および本委員会でも『積極的に』という方向性が
出ました。
正式な決定までには様々な検討が必要ですが、手を挙げることに
よって日本のラグビーの活性化が図られますし、
緊張感を持った活動になると思います。
東京都は恒久施設に税金が使われますが、
東京五輪組織委員会は今、必死で「スポンサー」をお願い
しているところですよね。
あたかも組織委が国民の血税を湯水のように使っている、
そして森さんが膨大な報酬を得ている、なんて思っている
国民がいるかもしれないですが、そうではないんです。
森さんは無報酬ですし。
しかし森さんは、なかなか「強い」ですね。
落選した時点で国際ラグビーボード((IRB)
(※現在のワールドラグビー(World Rugby))に抗議して
いるんですから。
真壁氏の
>手を挙げることによって日本のラグビーの活性化が図られますし、
緊張感を持った活動になると思います。
これはよく解ります。
日本のサッカー界がW杯への実績がない中で、招致活動を
続けて、あの2002年のW杯を実現させた時も、きっとこんな
強い思いだったんでしょうね。
そして、2019年招致についてはこちら。↓
https://www.rugby-japan.jp/2009/05/13/id6244/
【ワールドカップ2015/2019日本招致プレゼンテーション報告】
(日本ラグビーフットボール協会(JRFU)2009年5月13日)
■5月13日(木)プレゼンテーション概要
■プレゼンター
森 喜朗
RWC2015/2019日本招致委員会会長
(財団法人日本ラグビーフットボール協会会長)
真下昇
RWC2015/2019日本招致委員会委員長
(財団法人日本ラグビーフットボール協会副会長・専務理事)
クロード・アチェ
RWC2015/2019日本招致チーフ・エグゼクティブ・アドバイザー
ジョン・カーワン
日本代表ヘッドコーチ
(以下略)
■プレゼンテーションを後えて
●森 喜朗
私たちはアジアの代表として、プレゼンテーションを行いました。
プレゼンテーションでは、日本の政財界の強いバックアップの
ある日本で、そしてアジアでRWCを開催することが、世界ラグビーに
とって、非常に大きな一歩を踏み出すことであると訴えました。
私達の気持ちは、確実にIRB理事国の皆さんの心に届いたと
思います。
舞台の上からIRB理事の皆さんの表情を見ておりましたが、
真剣な表情で我々のプレゼンテーションを聞きながら
うなずいたり、時には笑顔になったりしていました。
私たちのプレゼンテーションが完璧なものであったせいか、
誰からも質問が出ませんでした。
今までヨーロッパ、そして南半球のラグビー伝統国のみで
開催されてきたRWCを新しい地域であるアジアで開催する
ことは、ラグビーにとって、新しいステージ、新しい可能性、
そして新しい力を獲得することになります。
RWCL、そしてIRB理事国の皆さんが、ラグビーの未来の
ために、正しい選択をしてくれると信じています
●真下 昇
30分という短い時間でしたが、アジア協会がいかに
アジアラグビーに対して真摯に取り組み、成長しているか、
またアジアの経済力やラグビーのオリンピック復帰には
ラグビーのグローバル化が欠かせないこと、そしてそのための
アジアの役割の重要性を十分に伝えられたと自負しています。
4年前にRWC2011を獲得できなかった際、IRBの理事の皆さんの
『次は日本だ』という言葉を信じ、ここまでやってきました。
6月末に推薦国が決定し、投票は7月28日に行われますが、
我々はさらに気を引き締め、日本でのワールドカップ開催実現、
そしてアジアでのラグビー普及発展に力を尽くしていく所存です
●ジョン・カーワン
20年後、ラグビーを真のグローバルスポーツにしたいのであれば、
ラグビーは今こそ新しい地域への扉を開けるべきです。
ラグビーにはその価値があります。
日本は、2011年の招致活動を通じて、この4年間に様々なことを
学び、改善し、進歩してきました。
今こそ、日本でRWCを開催する時です。
それが、世界中にラグビーという素晴らしい
スポーツを知ってもらえる素晴らしいチャンスに
なります。
私個人としては、2015年、2019年両大会ともラグビーにとって
新しい地域で、RWCを開催するべきだと思っています。
2011年に続けて森さんは2回とも主導的役割を担って
いたことが判ります。
とにかくこういうことは「弱気」で臨んでは絶対ダメなんですね。
堂々と訴えなきゃいけない。
なんというか熱い思いが伝わってきます。
どんなことでもそうですが、「熱い思い」がないと
事は始まらず、進まない。
でも、2019年招致が決まった時って、ラグビーファンは
心から喜んだんでしょうか?
勿論「喜び」はあったでしょうけど、ネットで検索してると、
想像したとおり、「不安視」している意見を書いている
ブログなんかもありました。
その中から、箇条書き風にピックアップしてみます。↓
http://blog.goo.ne.jp/nekonabe48/e/a5906d41bfcb38f464c7d247c522c0ee
【2019年ラグビーW杯 日本開催が決定】
(2009年07月30日)
サッカーW杯や五輪に次ぐといわれる世界規模のイベントを、
我が国で開催できる喜びは微塵も感じない。
むしろ、圧倒的に不安しか感じない。
ラグビー発展途上で世界の三流国にすぎない日本がその
重責を担えるとは全く思えない。
W杯が開催されれば、冷え込んだ日本ラグビー界が好転すると
思われている協会幹部が大勢いるが、ハッキリ言って彼らの
脳内はお花畑状態だとしか言いようがない。
開催国は約150億円もの巨額の保証金をIRBに納めなければ
ならない。しかも、政府保証も無しに。
(勿論、血税の投入は断固反対)。
放映権料だって欧州と時差があるから、あまり期待できない。
しかも放映権料はIRBに入り、開催国が手に入れられる収入は
入場料のみで、そこから全ての費用を賄わなくてはならない。
目先の利益ばかりを追求しすぎたら、人気低迷が叫ばれて
久しいラグビー界にとって、競技を普及する絶好の機会を
自ら潰す事になる。
これだけ人気が低迷すると集客が不安。
日本代表戦さえ人気が低迷しているのに、実力や知名度が
低い外国チーム同士の試合に客が集まるとは考えにくい。
W杯使用会場となる交通の便の悪い巨大スタジアムを埋める
には、トップリーグの参加企業に協力して大量にチケットを
バラ撒かない限り困難。
決勝戦で空席が目立ったら、世界に対して格好が付かないので
背に腹はかえられない(苦笑)。
協会は上手にメディアを使わないと、世界的なビッグイベントの
自国開催にもかかわらず、それに見合った報道がされない
可能性も十分にある。
つまり、世間の関心を寄せられない。
ラグビーW杯の開催期間は約1ヵ月半なのでサッカーW杯
(約1ヶ月)より長いから、いかにメディアを利用して大衆の
関心を引き付けるのかが重要。
ただ、協会の幹部連中は、歪んだエリート意識とカビの生えた
アマチュアリズムの塊のような輩。
居丈高な態度でメディアや関連する団体に対して振るわなければ
よいのだが。
集客面だと、昨年は30万人超を動員して年々上昇傾向に
あるが、観客層は一部のオールドラグビーファンやその企業の
従業員が圧倒的に多い。
世間一般に十分浸透しているとは言いがたい。
テレビの露出も少ない。
社会人とは対照的に、日本のラグビーは大学の方が圧倒的に
人気がある。
まさに歪な現象。
協会も大学人気に甘えた結果、改革を怠ったことが今日の
不振を招いている。
選手の日常の鍛錬の場である国内リーグの強化を怠って、
代表チームを強化するなんてありえない。
強化の手段として奥の手を使うべき。
ラグビーの場合は、3年間その国に居住すれば、外国人でも
その国の代表の資格を得られる。
(ただし、過去によその国の代表経験者は不可)。
代表強化の戦略の一環として、該当する選手は積極的に
採用すべき。
大勢の傭兵で構成された「チェリーブラックス」を結成する事。
ラグビーの本場から遠く離れた番外地である島国の日本に
とっては、普段強豪国と定期的に試合を組んでレベルアップを
図る機会が無い。
手っ取り早い強化をするにはこの戦略を採用するのは仕方が
無い。
ましてや、絶望的な体格差があり、それを日本人だけで補うのは
不可能に等しい。
ただ、代表チームの強化と引き換えとはいえ、あまりにも
代表チームに外国人が多すぎると、はたして国民が心を
こめて代表チームを応援できるのかとても疑問。
国内のラグビー人気の定着にも左右するかもしれない。
あらゆる強化策を施しても、10年後の本番にはおそらく
間に合わない。
サッカーだったら、スコアがロースコアで、手も使えず、
ボールが常にルーズな状態にある為、対戦する両者の
実力差がそんなにつきにくい。
少々の実力差は戦術で埋める事も可能。
条件さえ整えられれば、番狂わせも発生する。
ところが、ラグビーはボールを手で扱える為、マイボールは
より確実にキープできるのでボールを相手から奪うのは
容易ではない。
体格や身体能力や技術の差はハッキリと現れ、番狂わせの
起こる確率は極めて低い。
気象条件、応援、抽選、日程、審判の笛など開催国の地の利を
味方にしても、グループリーグを突破して上位に進出するのは
不可能に等しい。
日本はアジアでは最強国である為、これまでW杯本大会は
皆勤賞。
が、その戦績は散々で、20戦1勝18敗1分。
勝利は第2回大会で弱小のジンバブエに勝ったのみ。
前回大会の最終戦で、カナダ相手に後半ロスタイムに追い付いて
引き分けに持ち込むまで、なんと13連敗中。
アジアのレベルが極端に低すぎるので、本大会に出場できたのに
過ぎない。
ちなみに、過去のスコアを合計すると、得点が359点で失点が975点。
得失点差はマイナス616点。
大会のレギュレーションも日本にとっては過酷。
現在のW杯は20ヶ国で行われている。
大会方式は5チームを4つの組に分けて1回戦総当りの
予選プールを実施。
各組上位2チームが決勝トーナメントに進出する方式。
開催国としては決勝トーナメントに進出するのが
最低限のノルマ。
開催国が早期敗退では、大会の総売り上げにも大きく
響く。
決勝トーナメントに進出するには、最低でも予選プール
4試合を3勝1敗の成績を上げる必要がある。
過去に弱小国相手に1勝しかした事がない日本にとっては、
あまりにも高すぎるハードル。
過去の開催国は全て伝統の強豪国だったので、当然予選敗退
したチームはない。
日本の場合、現在の代表の実力や貧弱な強化体制や過去の
悲惨な成績を考慮すると、おそらく大会史上初の開催国の
予選プール敗退(組み合わせによっては全敗)は極めて濃厚。
分不相応の日本は開催国を務める実力は
皆無だと断言できる。
色々懸念材料を書いたが、大会の開催が決まった以上、
10年後には嫌でもW杯は日本にやってくる。
協会は残された10年間を、ラグビーの普及、育成、強化の為に
一体何ができるのかが本当に重要。
W杯開催は日本ラグビーの特効薬にもなるが、一歩間違えれば
強烈な副作用を伴う劇薬にも変わる。
大会の惨敗による更なる人気後退だけでなく、莫大な赤字の
発生や次世代が全く強化されていないといった、負の遺産を
残す事態もありえる。
10年なんて本当にあっという間。
根強い反対を押し切って開催する以上、もし
失敗に終わった場合、その責任はラグビー界自身に絶対に
取らせなくてはならない。
莫大な赤字が発生して協会が破産したり、分裂騒ぎが起きたり、
あるいはトップリーグに参加している企業に赤字分の負担が
重く圧し掛かってチームが休廃部に追い込まれたり、トップリーグの
運営自体が困難になったとしても、我々は一切手を差し伸べる
べきではない。
間違っても、公的資金を投入して彼らの尻拭いをする事だけは
断固拒絶すべき。
協会はあれだけの大見得を切ったのだから、
必ず自らが全責任を持たなくてはならない。
大会の開催返上は国際的に我が国の信用失墜を招くので、
そういう事態にならないことだけは心から祈りたい。
※選手強化、ラグビー環境の改革については、省きました。
(専門的なことになるので)
しかし、絶望的な空気が漂ってます。
「嬉しさ」とか「期待」よりも、
「恥をかくことになるぞ!」
「W杯、失敗したら誰が責任取るんだ!」
みたいな事が前面に出ていると思います。
得てしてこういう思考になりがちですよね。
いや、「心配」するのはいいんです、別に。
「問題点」を出すのも別にいいんです。
「批判」についてなんです。
私が問題にしたいのは、そもそも「組織」の幹部、トップはクソだ!
というのが何でもかんでも全てにおいて必ず言われるという
ことです。
やる前からその「クズ」だと思いこんでいる人たちを「批判する」
ことを目的として「批判」していることが多々あるということです。
民主党は自民党に対していつも「反対のための反対」をします。
それは「自民党は悪」だと常に思わせることを目的としている
からですが、ある意味それと同じです。
十把一絡げに、こういう思考になるのは、私は、マスコミの
扇動の影響だと思います。
企業は悪、組織は悪。政治家も全て悪。
組織の上に立つ奴なんか腹黒い奴ばかり!
この思考です。
勿論、それぞれの組織には問題点とか色々あるのは当然
なんですけど、それにしても「全否定」があまりにも多いと
思います。
はっきり言えば、これこそが民主党政権を誕生させた
「誤った認識の植え付け」の最も成功した部分なのだと私は
思っています。
この「ひねくれた思考」というのは、どうにかしないといけないと
思います。
「斜に構えるのがかっこいい」ような感覚が植えつけられて
いるんだと思います。
「批判をするな」といってるんじゃなくて、例えば、「ラグビー愛」が
あっての「批判」ならいいんですけど、そうじゃなくて「批判ありき」の
「批判」というのが蔓延っているというのを言いたいんです。
そのスポーツを心から好きならば、「自国開催」を前向きに
捉えてもいいようなものですが、それが殆ど出来ないというのは
やっぱり「批判ありき」というのがあるように思えるんです。
ラクですよね。
「失敗したらお前らのせいだ!」
って言うのは。
でもね、そういう人に限って「成功」したときは、今度は
「手のひら返し」に「私は前から成功すると思ってた」とか
言うんですよ。
まぁ、これが社会でだけでなく、学校なんかでもありますけどね。
生徒会も、また学園祭や体育祭とかでも。
結局「前向きに捉えて陰でずっと頑張る人たち」によって
こういうものはいつでも支えられているんですよ。
2019年のW杯開催。
上で取り上げた、様々な不安は勿論全部ではないけれど、
驚くことに今回の日本代表の頑張りでクリアできたことが
山ほどありますね。
本当にすごいです!
2011年12月27日。
エディー・ジョーンズ氏のヘッドコーチ就任会見。
森さんが会長の時です。
https://www.rugby-japan.jp/2011/12/27/id12361/
【日本代表新体制決定。ヘッドコーチにジョーンズ氏、
アシスタントコーチに薫田氏】
(日本ラグビーフットボール協会 2011年12月27日)
★記者会見より抜粋。
──日本ラグビーらしさとは
サッカー女子スウェーデン代表のキャプテンが、試合後、
なでしこジャパンについてこんなコメントをしていました。
『日本代表は、1人の選手が動くと、チーム全員が
動いているように見える』
ラグビー日本代表も同じイメージを持って、個々が持っている
強みを全体の強みに持っていくようにしていきたいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~
──2015年までのターゲットは?
全ての国際試合に勝ちにいく気持ちで戦っていきたい。
秩父宮ラグビー場でスコットランド代表やウェールズ代表に
勝利する、ということを描きながら我々のラグビーをやっていきたい。
~~~~~~~~~~~~~~~
──ラグビーを盛り上げるためには?
私は、最近フィギュアスケートのファンになりました。
常にテレビでやっています。
何故か?
日本選手が強いからです。
人気スポーツになるには、勝つ事が大事です。
我々も勝たなければならない。
エディー・ジョーンズ氏のHC就任は、とにかく今回の
「南アフリカ戦」勝利の「決め手」の一つでしたね。
森さんはとかく「批判の的」に晒される人ですけど、私は
そこにはやっぱり「マスコミの作ったイメージ」というものが
大きく関わっていると思うんです。
森さんは、本当にラグビーのために力を尽くしたいというのが
あって、動いていると思うんです。
さらにラグビーは勿論スポーツ全般に対しても、新しい種目や
若者向けの種目なんかにもとても柔軟に対応してて、
年配者によく見受けられるような「ハナから毛嫌い」したり
するようなことはない人だと思います。
それに昨年のソチ五輪での浅田真央選手に関する発言も
浅田選手を心配してのことでした。
★マスコミは、「偽善」の塊だ。その偽善の裏には、「反日」があるだけ。
ちなみにエディー・ジョーンズ日本代表HCは2013年3月6日の
基調講演でちょっとだけ、こんなことを言っています。↓
【ラグビーはきっと復興する第2回・エディージョーンズHC】より
私は、南アフリカ、オーストラリアといろいろな国の選手を
見てきましたが、日本人のほどポテンシャルをもっている
選手はいないと思います。
さらに、日本には素晴らしいインフラが整っています。
国立スポーツ科学センター(JISS)には最新の
機器があってフィットネスを鍛えることができます。
前にも書きましたが、JISSは森元総理と麻生元総理の協力が
なければできなかった施設なんです。↓
★内田選手、長谷部選手が共にリハビリを行った
「国立スポーツ科学センター」について知ってほしいこと。
森元総理は日本のスポーツのために尽力してきた。
そして今も、いろんな問題が起こるたびに、国際機関に
話をつけにいったり説明したりしてるわけで。
本当に泥被り役ばかりですよ。
ラグビーW杯招致だって、海外からは、「弱い日本」という
言葉を恐らく散々浴びたと思いますよ。
それでも負けずに、「絶対日本にW杯を持ってくる!」
という強い意志で招致プレゼンにも臨んで、そしてその通り
W杯を日本に連れてきた。
「弱い日本」から来る様々な心配もあったのは確かでしょう。
でも、それを全て払拭してくれたのが日本代表の選手たち
だった。
http://www.asahi.com/articles/ASH9W6V6WH9WUHBI01D.html
【19年のラグビーW杯日本大会へ追い風 WR会長に聞く】
(朝日新聞 2015年10月1日)
ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会で、
日本代表が注目されている。
1次リーグ初戦、過去2度優勝の南アフリカ戦で挙げた
歴史的勝利は、アジア初開催となる2019年の日本大会へ
向けても大きな追い風と評価されている。
国際統括団体のワールドラグビー(WR)のベルナール・ラパセ
会長(67)に、日本代表の戦いぶりや4年後の日本大会に
ついて聞いた。
歴史的な一戦となった英ブライトンでの日本―南アフリカ戦。
ラパセ会長はロンドン郊外トゥイッケナム競技場で、日本の
大金星をテレビで見届けた。
「大事なのは、最後の時間帯。南アフリカに対して自信を
持って勝ちにいき、本当に勝った。
今後、長く語り継がれる歴史になる」
と振り返る。
自国開催の19年W杯で活躍が必須の日本にとって、大きな
勝利だ。
「日本は単なる勝利ではなく、(16年から日本が参加する
南半球最高峰のプロリーグ)スーパーラグビーでも戦える
という能力を見せてくれた」。
強豪国を破り、07年大会で3位に入ったアルゼンチンのように
なって欲しいという願いがラパセ会長にはある。
日本の活躍は、W杯の日本開催を主導してきたラパセ会長に
安心感を与えた。
日本開催には、WR内で反対論も少なくなかった。
「ラグビーの盛んではない日本でやるのはリスクだ。
19年以降の運営をどうするんだ」
と何度も聞かれたという。
W杯は4年に一度のイベントでWRにとって貴重な
収入源で、4年間の活動資金の大半をまかなうため、
懸念は無理もなかった。
南ア戦の勝利はそうした反対派にも安心感を
与える効果がある。
ラパセ会長は
「南ア戦の結果を見て全員がサポートしてくれるだろう。
ラグビーは一部の国のためのものではなく、世界に
普及するためには日本開催が必要だ」
と狙いを語る。
2019年W杯の日本開催はスタッフも含めた選手達の頑張りで
認められた。
それは、もう国民の納得することで、ここでわざわざ書かなくても
いい周知のことだと思います。
でもその2019年のW杯の招致は決して無駄ではなかった、
その方向からも目を向けて欲しいと思います。
森元総理は今は引退したけれど「政治家」です。
政治家って評価されないんですよ。
特に国のために頑張る政治家は。
マスコミによって潰されますから。
マスコミによって「誤った認識」を植えつけられてしまうから。
でもそれが、日本をおかしな方向、危険な方向へと向かわせて
いったから、敢えてその陰の「尽力」というものを取り上げました。
別に好きになれといってるのではなくて、マスコミに流されて、
植えつけられたイメージだけで評価していないか、それを一度
考えて欲しいと思うのです。
森元総理は、本当に国を思い、ラグビーを思い、日本のスポーツを
思っていることは信用していいと思います。
「利権」という言葉はマスコミのイメージで語られてしまっている。
そういうことにも気がついて欲しいと思います。
★ラグビー日本代表 ラグビーワールドカップ2015 帰国記者会見
選手達も、決してマスコミにつぶされない様にして欲しい。
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