安倍総裁 1ヶ月。
- 2012/10/30
- 05:22
安倍さんが総裁になられて約ひと月。
5年前、安倍さんの辞任会見を泣きながら見ていた、
あのときの思いを今も思い出す。
今回の安倍さんの総裁選出馬を聞いたとき、私は谷垣さんに
総理になって欲しいと思っていた。
3年間、野党自民党を守り、狂った集団である民主党と
忸怩たる思いをしながら対峙し、
また、野党の立場で、実質、日本を民主党から守ってきてくれた
谷垣自民党。
その頑張りを見てきたからこそ、その思いを持っていた。
谷垣さんに対しては、総裁になられるまで、余りどんな方かは
存じ上げなかった。
保守派の間では、媚中派などと呼ばれていた。
私も、加藤紘一氏を大将と呼んでいた谷垣さんに対し、
良い印象は余り持っていなかった。
加藤紘一は、「北朝鮮との約束を守って拉致被害者5人を
北に帰すべきだった」と言った人間。
拉致問題を知ることで「目が覚めた」自分にとっては、
こんな言葉を簡単に発する議員を信用することは出来ない。
谷垣さんはどんな人なのか。3年間ずっと見続けてきた。
谷垣さんの姿勢は一貫してた。
ご本人が仰るように「真面目な政治」。
法治国家であるからこそ、「法に則った政治」。
そして、「国民を守る」こと。
谷垣さんは、「こつこつと頑張る人たちが報われる国」を目指してた。
「絆」そして「自助、共助、公助」
全てが納得の行く方向性だった。
この3年間で谷垣さんを私は「信頼に値する政治家」だと判断した。
だからこそ、総理として頑張て欲しいと思った。
安倍さんには必ず総理に戻って欲しいと願っていた。
でも、民主党のお陰で日本はズタズタ。
被災地復興と経済建て直しが最優先となる。
「戦後体制からの脱却」はすぐには難しい。
ここは谷垣さんに1期総理をお願いして、その後、安倍さんの出番だと思っていた。
しかし、その方向は変わって行った。
谷垣さんの総裁選不出馬。残念だった。
その後、町村さんの体調不良による総裁選脱落。
このような方向へと行くとは思いもよらなかった。
でも、現実にそうなってしまった。
そこで思うのは、安倍さんが総裁選に出馬してくれて本当に良かった、と。
そう、何が起こるかわからないのだ。
総裁選自体は、あった方がよい。
あることが当然であり、谷垣さんだけ出て、そのまま決まるのは
やっぱりよくない。
逆に谷垣さんも意地でもやっぱり出るべきだったとも思う。
推薦人が20人集められていたならば。
選挙とはそういうもの。
生徒会でもPTAでも選挙はあったほうが断然良いのだ。
そして、今回、結果的に安倍さんが総裁になった。
何かが、その方向へと導くものがあったのだと思う。
複合的な要因が結果的に「安倍総裁」を誕生させた。
それは、安倍さんの強い思いも勿論なければ成り立たない。
安倍さんの出馬表明や、秋葉原での演説を聞けば、その思いが
ひしひしと伝わってくる。
強い思いがなければ前へは進めない。
結果はぎりぎりまでわからなかった。
それだけ、「時代が呼び寄せた結果」だとも思う。
安倍さんが、3年間自民党を守り日本を守った谷垣さんに敬意を表した。
谷垣さんもそれに応えた。「安心して渡せる」と。
信頼とはこういうものだと思う。
安倍さんが総理になった時、谷垣さんの力もまた必要となるはず。
私はこうして信頼できる議員が自分の中で増えていくことがとても嬉しい。
日本を守ってくれる議員が必ず自民党にいる。
だから私は自民党に日本を託す。
人間は完璧な人などいない。
議員も同じ。
総裁選後、石原議員の推薦人になった議員に対して長々と
批判する人がツイッターで多く見られた。
茂木さんや、小野寺五典議員、菅原一秀議員らに対する批判。
また、石破議員支持の議員に対しても。
例えば、自衛隊出身の佐藤議員らに。
ツイッターは、そのまま感情的に言葉が流れる。
皆、「拡散」をツイッターでやろうとする。
ということは、それだけ、言葉が広がりやすい、逆に言えば、
危険なツールでもある。
それを重々解っていながら、自民党議員の批判をするのである。
マスコミとの情報戦に勝たなければいけないのに。
そのことを解ってるはずなのに、自民党議員の批判を簡単にする。
正直腹が立つのだ。そういうことに。
小野寺議員も、菅原議員も頑張っていたではないか。
みんな見ていたではないか。
何故、そんなに簡単に批判するのか。
特に小野寺議員は、被災地のためにどれだけ頑張っていたことか。
知ってるはずだ。
佐藤正久議員。彼の真面目さもわかってるはずだ。
何故佐藤議員が石破氏支持だったのか。
佐藤議員が自衛隊現役の時、自衛隊派遣を全面的に
バックアップしてくれたのは、当時、防衛庁長官だった石破さんだった。
私たちが簡単に言えるはずのない「恩義」があるのだ。どの議員にも。
同じ組織にいる人たちの中ではよくあることではないか。
何故そこを理解しようとしない?
何故、一方的に、「あの議員は駄目だ」と判断するのか。
人間関係は、他から見ればわからないことはたくさんあるものだ。
ましてや、私たちは当事者ではない。
また、「マスコミを信じるな」と言いながら、その恣意的なマスコミフィルターに
うっかり引っかかって物事を見ることもある。
とにかく、なんやかやと、自分の勝手な好みや身勝手な意識を
肯定するために、自分が気付かぬうちに「レッテル貼り」をしているのだ。
谷垣さん以外の議員を支持したことがイコール「谷垣おろし」に
加担した議員であるかのように思うのはおかしいのだ。
人それぞれ、各議員も懇意に思う議員、尊敬する議員、
恩義のある議員もいるだろう。
それをもとに支持表明したまで、と、何故そう思えないのか。
私は、谷垣さんを信頼する政治家と書いた。
はっきり言えば谷垣さんにも、欠点はある。
でも、それがなんだというのだ。
谷垣さんがいなければ、自民党は本当に今の民主党のように
瓦解していたかもしれない。
谷垣さんは組織をまとめる能力に長けてた。すごいことなのだ。
「みんなでやろうぜ」。本当にその思いで、それこそ必死に
やってこられたと思うのだ。
それをずっと見てきたからこそ谷垣さんに私も信頼を
寄せることが出来るようになったのだ。
谷垣さんでなければ出来なかったことがあるように、その時に
出るべき人が出る、その時に必要な人が出るべくして出る。
そういう風になっているのだとも思うのだ。
拉致被害者5人が帰国したあのとき。
あの一ヶ月前、「小泉総理、安倍官房副長官、中山参与」体制がなければ、
5人の帰国はなかった。
小泉さんは、北との国交正常化のために北に行った。
安倍さんと中山参与は拉致被害者を一人でも助けるために動いた。
私は小泉総理を好きではなかった。(郵政解散も訳が分からなかった)
でも、あの時、小泉という人がどんな理由にしろ「北に行く」という行動を
決定しなければ、拉致被害者5人の帰国はなかった。
そして、なによりも安倍さんと中山参与がいなければ、当然のことながら、
同じく拉致被害者5人の救出はなかったのだ。
それこそ、小泉の暴走によって国交正常化だけが行われていた
可能性があったのだ。
もし、あの時、北との国交正常化が成されてしまっていたら、
日本はどうなっていたか。
小泉の強引な行動を、暴走寸前で押さえ込み、日本国と
拉致被害者にとって、ぎりぎりの「生命線」を守ることができたのは、
安倍さんがいてくれたからだというこは間違いない。
いわば、安倍さんが「日本の砦」となっていたことを多くの人は
理解できるはずだ。
それほどに安倍さんと中山参与の存在は大きかった。
そう、政治はそうやって動く。
会社の組織でもそうだ。オールラウンドでなくてもよい、
それぞれの得意分野を使い、お互いが助け合い、
余計な暴走を抑え、フォローしあってこそ、道が開ける。
自民党が下野後3年間、そのまま崩壊しなかったのは、
誰のお陰だろうか。
勿論一番の功労者は谷垣さんだ。
しかし、そうは言っても谷垣さんの力だけでは絶対に無理だ。
それこそ、自民党議員それぞれの頑張りが相当あったからこそ
崩壊しなかったのだ。
宮崎の口蹄疫の時も、東日本大震災の時も、自民党議員さんたちは
居ても立ってもいられずに、とにかく動いた。
私はそれをずっと見てきた。
宮崎口蹄疫の時は、宮崎県選出の江藤拓議員が特に頑張っていた。
江藤議員は、日頃から地元の畜産業に目を向けていた。
だからこそ、畜産農家の悲痛な声を真っ先に聞き、宮崎と東京を
何度も何度も行き来し、必死になって口蹄疫対策に奔走した。
国会では、宮崎からの声を代弁し、地元の声を反映した様々な対策を
講じるよう、訴え続けていた。
江藤議員は世襲議員。父である江藤隆美氏も、その10年前、
同じく口蹄疫が蔓延したとき、すぐに対策を講じた人だ。
でも、そのことを私は知らなかった。
むしろ江藤隆美氏についてはマスコミ報道によって良い印象など
まるでなかったのである。
いわゆる「族議員」で括られ、利権に蝕まれた議員であったかの
印象しかなかったのだ。
このとき私は、「族議員」の意味を初めて考え直した。
「族議員」と言うマスコミの言葉で、国会議員を「マスコミフィルター」で
見ていたのだと。
いざという時、地元を、そしてこの国を守ってくれる国会議員の存在の
大きさを知ったのだ。
2年前の口蹄疫惨禍での農水相は民主党の赤松だった。
赤松が何をしたか。
宮崎を完全に見捨てたのだ。
この国の畜産業を見捨てたのだ。日本人を見捨てたのだ。
そして民主党議員らは、江藤拓議員の衆議院本会議での
心からの訴えに対し、野次と怒号で答えを返したのだ。
「お涙ちょうだいはいらないんだよ!」 「金が欲しいのか!」
「お前らだけ でなんとかしろ!」「自分たちでやれよ!」
これが民主党の答えだった。
民主党は日本人がどうなろうと知ったことではないのだ。
彼らは日本人ではない!
東日本大震災。
震災直後の自民党は、多くの議員は居ても立ってもいられず、
自ら動いていたのだ。
支援物資を集め、自民党本部から被災地に向けて議員さん自らが
物資を運んでいた。
小野寺議員はご実家が被災した。その後の議員の頑張りは
本当に見ていて涙が出るくらいだった。
福島の森雅子議員や佐藤正久議員らもどれだけ奔走し、
国会で必死に訴えてきたことか。
神戸の震災を経験した谷公一議員や、新潟地震を経験した、
山古志村村長だった長島忠美議員らも。
また、震災法案の元になった何百もの提言をまとめ上げたのも、
多くの議員の頑張りによる。
そう、決して谷垣さん一人だけの頑張りではないのだ。
皆が知恵を出し合い、フォローし合い、国会で重要事項を明らかにしてきた。
その頑張りは本当に素晴らしかった。
私は、彼らを見て、ああ、この人たちは本当に、何とかしなければという
思いで動いてくれているのだ、そう感じた。
彼らの行動は殆どマスコミで取り上げられることはなかった。
何故か。マスコミが会えて報道しなかったのだ。
民主党が何もしていなかったからだ。
だれからも褒められることもない。でもそんなことどうでも良かった。
そんな「名誉欲」のために動いていたのではなかったからだ。
居ても立ってもいられず、彼らは動いていたからに他ならないのだ。
その議員さんたちを、私は簡単に批判することなんか出来ない。
彼らは、確かに日本のために動いていたのだから!!
安倍さんが総裁になってから、石破さんと共に執行部が頑張っている。
安倍さんは、谷垣自民を引き継いだことをちゃんと受け止めている。
言葉の端々にそれが伺える。
安倍さんは、「発信力」を強化している。
鮮明に出すことは重要だ。それは、谷垣自民のフォローでもある。
そして安倍さんになってからは安倍カラーが前に出てくるのは当然だ。
それにとやかく文句を言う人がいるがそれもおかしい。
谷垣さんだって当然のことながら「谷垣カラー」でやっていた。
それが下野した自民党にとって最も「最善策」となったのもまた事実である。
谷垣さんだったから自民党が壊れることがなかったのだ。
総裁のカラーが出るのは当然なのだ。
それを認めないのはどう考えてもおかしい。
安倍さんは谷垣さんではない。勿論、谷垣さんも安倍さんではない。
これからは谷垣さんの不足していたところを今度は安倍さんが
カバーする番だと何故認められないのか。
何度も言うが、完璧な人などいない。
だからこそカバーし合い、進むべき方向へと進んでいく。
言うまでもなく谷垣さんも絶対に必要な人なのだ。
そして、頑張る自民党議員さんたちも必要なのだ。
凝り固まらず、とにかく自民党を応援しようではないか。
この1ヶ月、自民支持者のツイッターやブログを見て、悶々とした日々を送った。
安倍総裁誕生は、私にとってはとても嬉しい出来事だった。
勿論谷垣さんに総理をして欲しいと言う気持ちがあった。
でも、その時その時の瞬間に突然思わぬ方向へと流れていくのだ。
3年前、中川昭一さんの「総理」をまさか見ることがなくなるとは
思っていなかった。
そして麻生総理の1年。
あれほどまでに国民がマスコミに煽動されて、一国の総理に対し、
ほとんど自殺に追い込むようなことをするとは思わなかった・・。
5年前、安倍さんもどれだけ叩かれたか。
あの異常性。思い出しても震えがくるくらいに異常だった。
谷垣さんへのバッシングは安倍さん、麻生さんの時と比べれば・・・、
という思いはある。
それほどに安倍、麻生、中川への気の狂った国民総攻撃は
吐き気をもよおすほどに酷かった。
中川さんも、自殺した松岡農相も、もう、帰らぬ人となってしまった。
あの時国民は狂っていた。
本当に狂っていた。
書いているうちに悔しさがどんどんこみ上げる。
安倍さんを潰したのは国民だった。
悔しかった。本当に。
だから、だから、馬鹿げた足の引っ張り合いはもう本当に止めて欲しい。
ツイッターやブログでの文句ばかり書いてる人たちは、
「情報戦」に既に負けている。
あの時の悔しさを知らないから?
何年も悔しい思いをしてないから?
そう思いたくなる。
あなたたちの知らないときに、潰れたブログがあるのです。
主婦ブログが。
もうたくさんです。あんな思いをするのは。
ツイッターで簡単に批判を書かないで欲しい。
「谷垣ファン」であるのは別にいい。
でも、その好みを押し付けるようにして、安倍さん率いる執行部が
谷垣執行部と同じ方法を取らないからと何でもかんでも批判するのは
止めて欲しい。
安倍さんに対して、5年前保守派がこぞって「意に沿わない」として
猛烈な批判をしたけれど、それとおんなじだ、根っこは。
一つでも気に食わないと、途端に「安倍は信用できない」
「安倍は大丈夫か」などと言う。
本当にもうたくさん。うんざりする。
谷垣さんが政治家の信条の一つとしてずっと言い続けていた
「絆」という言葉を好んでいながら、なぜ、そこまで受け入れようとしないのか。
もう一度考えて欲しい。
あなた方の信頼する人が、そういうことを望んでいるのか?と。
5年前、安倍さんの辞任会見を泣きながら見ていた、
あのときの思いを今も思い出す。
今回の安倍さんの総裁選出馬を聞いたとき、私は谷垣さんに
総理になって欲しいと思っていた。
3年間、野党自民党を守り、狂った集団である民主党と
忸怩たる思いをしながら対峙し、
また、野党の立場で、実質、日本を民主党から守ってきてくれた
谷垣自民党。
その頑張りを見てきたからこそ、その思いを持っていた。
谷垣さんに対しては、総裁になられるまで、余りどんな方かは
存じ上げなかった。
保守派の間では、媚中派などと呼ばれていた。
私も、加藤紘一氏を大将と呼んでいた谷垣さんに対し、
良い印象は余り持っていなかった。
加藤紘一は、「北朝鮮との約束を守って拉致被害者5人を
北に帰すべきだった」と言った人間。
拉致問題を知ることで「目が覚めた」自分にとっては、
こんな言葉を簡単に発する議員を信用することは出来ない。
谷垣さんはどんな人なのか。3年間ずっと見続けてきた。
谷垣さんの姿勢は一貫してた。
ご本人が仰るように「真面目な政治」。
法治国家であるからこそ、「法に則った政治」。
そして、「国民を守る」こと。
谷垣さんは、「こつこつと頑張る人たちが報われる国」を目指してた。
「絆」そして「自助、共助、公助」
全てが納得の行く方向性だった。
この3年間で谷垣さんを私は「信頼に値する政治家」だと判断した。
だからこそ、総理として頑張て欲しいと思った。
安倍さんには必ず総理に戻って欲しいと願っていた。
でも、民主党のお陰で日本はズタズタ。
被災地復興と経済建て直しが最優先となる。
「戦後体制からの脱却」はすぐには難しい。
ここは谷垣さんに1期総理をお願いして、その後、安倍さんの出番だと思っていた。
しかし、その方向は変わって行った。
谷垣さんの総裁選不出馬。残念だった。
その後、町村さんの体調不良による総裁選脱落。
このような方向へと行くとは思いもよらなかった。
でも、現実にそうなってしまった。
そこで思うのは、安倍さんが総裁選に出馬してくれて本当に良かった、と。
そう、何が起こるかわからないのだ。
総裁選自体は、あった方がよい。
あることが当然であり、谷垣さんだけ出て、そのまま決まるのは
やっぱりよくない。
逆に谷垣さんも意地でもやっぱり出るべきだったとも思う。
推薦人が20人集められていたならば。
選挙とはそういうもの。
生徒会でもPTAでも選挙はあったほうが断然良いのだ。
そして、今回、結果的に安倍さんが総裁になった。
何かが、その方向へと導くものがあったのだと思う。
複合的な要因が結果的に「安倍総裁」を誕生させた。
それは、安倍さんの強い思いも勿論なければ成り立たない。
安倍さんの出馬表明や、秋葉原での演説を聞けば、その思いが
ひしひしと伝わってくる。
強い思いがなければ前へは進めない。
結果はぎりぎりまでわからなかった。
それだけ、「時代が呼び寄せた結果」だとも思う。
安倍さんが、3年間自民党を守り日本を守った谷垣さんに敬意を表した。
谷垣さんもそれに応えた。「安心して渡せる」と。
信頼とはこういうものだと思う。
安倍さんが総理になった時、谷垣さんの力もまた必要となるはず。
私はこうして信頼できる議員が自分の中で増えていくことがとても嬉しい。
日本を守ってくれる議員が必ず自民党にいる。
だから私は自民党に日本を託す。
人間は完璧な人などいない。
議員も同じ。
総裁選後、石原議員の推薦人になった議員に対して長々と
批判する人がツイッターで多く見られた。
茂木さんや、小野寺五典議員、菅原一秀議員らに対する批判。
また、石破議員支持の議員に対しても。
例えば、自衛隊出身の佐藤議員らに。
ツイッターは、そのまま感情的に言葉が流れる。
皆、「拡散」をツイッターでやろうとする。
ということは、それだけ、言葉が広がりやすい、逆に言えば、
危険なツールでもある。
それを重々解っていながら、自民党議員の批判をするのである。
マスコミとの情報戦に勝たなければいけないのに。
そのことを解ってるはずなのに、自民党議員の批判を簡単にする。
正直腹が立つのだ。そういうことに。
小野寺議員も、菅原議員も頑張っていたではないか。
みんな見ていたではないか。
何故、そんなに簡単に批判するのか。
特に小野寺議員は、被災地のためにどれだけ頑張っていたことか。
知ってるはずだ。
佐藤正久議員。彼の真面目さもわかってるはずだ。
何故佐藤議員が石破氏支持だったのか。
佐藤議員が自衛隊現役の時、自衛隊派遣を全面的に
バックアップしてくれたのは、当時、防衛庁長官だった石破さんだった。
私たちが簡単に言えるはずのない「恩義」があるのだ。どの議員にも。
同じ組織にいる人たちの中ではよくあることではないか。
何故そこを理解しようとしない?
何故、一方的に、「あの議員は駄目だ」と判断するのか。
人間関係は、他から見ればわからないことはたくさんあるものだ。
ましてや、私たちは当事者ではない。
また、「マスコミを信じるな」と言いながら、その恣意的なマスコミフィルターに
うっかり引っかかって物事を見ることもある。
とにかく、なんやかやと、自分の勝手な好みや身勝手な意識を
肯定するために、自分が気付かぬうちに「レッテル貼り」をしているのだ。
谷垣さん以外の議員を支持したことがイコール「谷垣おろし」に
加担した議員であるかのように思うのはおかしいのだ。
人それぞれ、各議員も懇意に思う議員、尊敬する議員、
恩義のある議員もいるだろう。
それをもとに支持表明したまで、と、何故そう思えないのか。
私は、谷垣さんを信頼する政治家と書いた。
はっきり言えば谷垣さんにも、欠点はある。
でも、それがなんだというのだ。
谷垣さんがいなければ、自民党は本当に今の民主党のように
瓦解していたかもしれない。
谷垣さんは組織をまとめる能力に長けてた。すごいことなのだ。
「みんなでやろうぜ」。本当にその思いで、それこそ必死に
やってこられたと思うのだ。
それをずっと見てきたからこそ谷垣さんに私も信頼を
寄せることが出来るようになったのだ。
谷垣さんでなければ出来なかったことがあるように、その時に
出るべき人が出る、その時に必要な人が出るべくして出る。
そういう風になっているのだとも思うのだ。
拉致被害者5人が帰国したあのとき。
あの一ヶ月前、「小泉総理、安倍官房副長官、中山参与」体制がなければ、
5人の帰国はなかった。
小泉さんは、北との国交正常化のために北に行った。
安倍さんと中山参与は拉致被害者を一人でも助けるために動いた。
私は小泉総理を好きではなかった。(郵政解散も訳が分からなかった)
でも、あの時、小泉という人がどんな理由にしろ「北に行く」という行動を
決定しなければ、拉致被害者5人の帰国はなかった。
そして、なによりも安倍さんと中山参与がいなければ、当然のことながら、
同じく拉致被害者5人の救出はなかったのだ。
それこそ、小泉の暴走によって国交正常化だけが行われていた
可能性があったのだ。
もし、あの時、北との国交正常化が成されてしまっていたら、
日本はどうなっていたか。
小泉の強引な行動を、暴走寸前で押さえ込み、日本国と
拉致被害者にとって、ぎりぎりの「生命線」を守ることができたのは、
安倍さんがいてくれたからだというこは間違いない。
いわば、安倍さんが「日本の砦」となっていたことを多くの人は
理解できるはずだ。
それほどに安倍さんと中山参与の存在は大きかった。
そう、政治はそうやって動く。
会社の組織でもそうだ。オールラウンドでなくてもよい、
それぞれの得意分野を使い、お互いが助け合い、
余計な暴走を抑え、フォローしあってこそ、道が開ける。
自民党が下野後3年間、そのまま崩壊しなかったのは、
誰のお陰だろうか。
勿論一番の功労者は谷垣さんだ。
しかし、そうは言っても谷垣さんの力だけでは絶対に無理だ。
それこそ、自民党議員それぞれの頑張りが相当あったからこそ
崩壊しなかったのだ。
宮崎の口蹄疫の時も、東日本大震災の時も、自民党議員さんたちは
居ても立ってもいられずに、とにかく動いた。
私はそれをずっと見てきた。
宮崎口蹄疫の時は、宮崎県選出の江藤拓議員が特に頑張っていた。
江藤議員は、日頃から地元の畜産業に目を向けていた。
だからこそ、畜産農家の悲痛な声を真っ先に聞き、宮崎と東京を
何度も何度も行き来し、必死になって口蹄疫対策に奔走した。
国会では、宮崎からの声を代弁し、地元の声を反映した様々な対策を
講じるよう、訴え続けていた。
江藤議員は世襲議員。父である江藤隆美氏も、その10年前、
同じく口蹄疫が蔓延したとき、すぐに対策を講じた人だ。
でも、そのことを私は知らなかった。
むしろ江藤隆美氏についてはマスコミ報道によって良い印象など
まるでなかったのである。
いわゆる「族議員」で括られ、利権に蝕まれた議員であったかの
印象しかなかったのだ。
このとき私は、「族議員」の意味を初めて考え直した。
「族議員」と言うマスコミの言葉で、国会議員を「マスコミフィルター」で
見ていたのだと。
いざという時、地元を、そしてこの国を守ってくれる国会議員の存在の
大きさを知ったのだ。
2年前の口蹄疫惨禍での農水相は民主党の赤松だった。
赤松が何をしたか。
宮崎を完全に見捨てたのだ。
この国の畜産業を見捨てたのだ。日本人を見捨てたのだ。
そして民主党議員らは、江藤拓議員の衆議院本会議での
心からの訴えに対し、野次と怒号で答えを返したのだ。
「お涙ちょうだいはいらないんだよ!」 「金が欲しいのか!」
「お前らだけ でなんとかしろ!」「自分たちでやれよ!」
これが民主党の答えだった。
民主党は日本人がどうなろうと知ったことではないのだ。
彼らは日本人ではない!
東日本大震災。
震災直後の自民党は、多くの議員は居ても立ってもいられず、
自ら動いていたのだ。
支援物資を集め、自民党本部から被災地に向けて議員さん自らが
物資を運んでいた。
小野寺議員はご実家が被災した。その後の議員の頑張りは
本当に見ていて涙が出るくらいだった。
福島の森雅子議員や佐藤正久議員らもどれだけ奔走し、
国会で必死に訴えてきたことか。
神戸の震災を経験した谷公一議員や、新潟地震を経験した、
山古志村村長だった長島忠美議員らも。
また、震災法案の元になった何百もの提言をまとめ上げたのも、
多くの議員の頑張りによる。
そう、決して谷垣さん一人だけの頑張りではないのだ。
皆が知恵を出し合い、フォローし合い、国会で重要事項を明らかにしてきた。
その頑張りは本当に素晴らしかった。
私は、彼らを見て、ああ、この人たちは本当に、何とかしなければという
思いで動いてくれているのだ、そう感じた。
彼らの行動は殆どマスコミで取り上げられることはなかった。
何故か。マスコミが会えて報道しなかったのだ。
民主党が何もしていなかったからだ。
だれからも褒められることもない。でもそんなことどうでも良かった。
そんな「名誉欲」のために動いていたのではなかったからだ。
居ても立ってもいられず、彼らは動いていたからに他ならないのだ。
その議員さんたちを、私は簡単に批判することなんか出来ない。
彼らは、確かに日本のために動いていたのだから!!
安倍さんが総裁になってから、石破さんと共に執行部が頑張っている。
安倍さんは、谷垣自民を引き継いだことをちゃんと受け止めている。
言葉の端々にそれが伺える。
安倍さんは、「発信力」を強化している。
鮮明に出すことは重要だ。それは、谷垣自民のフォローでもある。
そして安倍さんになってからは安倍カラーが前に出てくるのは当然だ。
それにとやかく文句を言う人がいるがそれもおかしい。
谷垣さんだって当然のことながら「谷垣カラー」でやっていた。
それが下野した自民党にとって最も「最善策」となったのもまた事実である。
谷垣さんだったから自民党が壊れることがなかったのだ。
総裁のカラーが出るのは当然なのだ。
それを認めないのはどう考えてもおかしい。
安倍さんは谷垣さんではない。勿論、谷垣さんも安倍さんではない。
これからは谷垣さんの不足していたところを今度は安倍さんが
カバーする番だと何故認められないのか。
何度も言うが、完璧な人などいない。
だからこそカバーし合い、進むべき方向へと進んでいく。
言うまでもなく谷垣さんも絶対に必要な人なのだ。
そして、頑張る自民党議員さんたちも必要なのだ。
凝り固まらず、とにかく自民党を応援しようではないか。
この1ヶ月、自民支持者のツイッターやブログを見て、悶々とした日々を送った。
安倍総裁誕生は、私にとってはとても嬉しい出来事だった。
勿論谷垣さんに総理をして欲しいと言う気持ちがあった。
でも、その時その時の瞬間に突然思わぬ方向へと流れていくのだ。
3年前、中川昭一さんの「総理」をまさか見ることがなくなるとは
思っていなかった。
そして麻生総理の1年。
あれほどまでに国民がマスコミに煽動されて、一国の総理に対し、
ほとんど自殺に追い込むようなことをするとは思わなかった・・。
5年前、安倍さんもどれだけ叩かれたか。
あの異常性。思い出しても震えがくるくらいに異常だった。
谷垣さんへのバッシングは安倍さん、麻生さんの時と比べれば・・・、
という思いはある。
それほどに安倍、麻生、中川への気の狂った国民総攻撃は
吐き気をもよおすほどに酷かった。
中川さんも、自殺した松岡農相も、もう、帰らぬ人となってしまった。
あの時国民は狂っていた。
本当に狂っていた。
書いているうちに悔しさがどんどんこみ上げる。
安倍さんを潰したのは国民だった。
悔しかった。本当に。
だから、だから、馬鹿げた足の引っ張り合いはもう本当に止めて欲しい。
ツイッターやブログでの文句ばかり書いてる人たちは、
「情報戦」に既に負けている。
あの時の悔しさを知らないから?
何年も悔しい思いをしてないから?
そう思いたくなる。
あなたたちの知らないときに、潰れたブログがあるのです。
主婦ブログが。
もうたくさんです。あんな思いをするのは。
ツイッターで簡単に批判を書かないで欲しい。
「谷垣ファン」であるのは別にいい。
でも、その好みを押し付けるようにして、安倍さん率いる執行部が
谷垣執行部と同じ方法を取らないからと何でもかんでも批判するのは
止めて欲しい。
安倍さんに対して、5年前保守派がこぞって「意に沿わない」として
猛烈な批判をしたけれど、それとおんなじだ、根っこは。
一つでも気に食わないと、途端に「安倍は信用できない」
「安倍は大丈夫か」などと言う。
本当にもうたくさん。うんざりする。
谷垣さんが政治家の信条の一つとしてずっと言い続けていた
「絆」という言葉を好んでいながら、なぜ、そこまで受け入れようとしないのか。
もう一度考えて欲しい。
あなた方の信頼する人が、そういうことを望んでいるのか?と。
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