海自輸送艦「おおすみ」と釣り船事故に関する「事故調査報告書」のマスコミ報道と、そこに関わる共産党や市民団体。そして、その先に繋がるもの。
- 2015/02/11
- 10:45
捏造をして、人を陥れても、なにも罪を問われない。
「なぜ、こんなことが許されるのか!?」
「なぜ、ここまで耐えられないことが続くのか!?」
「なぜだ!?」
と、ずっとずっと、そう叫ぶ日々が続く。
昨夜の報ステ。
なぜあんな番組を毎日垂れ流す「テレビ朝日」の
放送免許を剥奪できないのか!?
★報ステの誤報道「フェアな姿勢とは言いがたい」 (読売オンライン 2015年02月09日 )
【報ステの誤報道「フェアな姿勢とは言いがたい」】
(読売オンライン 2015年2月9日)
テレビ朝日のニュース番組「報道ステーション」が、
九州電力川内せんだい原発の安全審査に関して
誤った報道をした問題で、放送倫理・番組向上機構
(BPO)の放送倫理検証委員会(川端和治委員長)は9日、
「客観性と正確性を欠き、放送倫理に違反している」
などとする意見を公表した。
意見によると、昨年9月10日放送の同番組では、
記者会見した原子力規制委員会の田中俊一委員長と
記者との質疑応答を紹介。その際、竜巻の審査基準に
ついての発言を火山の基準と取り違え、周辺火山に対する
安全審査基準の修正を示唆したと誤って報じた。
また、田中委員長が、記者の質問に対して回答を拒んだと
受け取れる編集をした。
原因として、複数のスタッフによる分業体制の中、
会見のメモ起こしの不備など、作業全体を見渡して
チェックする機能が働かなかった点などを指摘。
「やむを得なかったと斟酌しんしゃくすべき事情は
見当たらない」
「フェアな報道姿勢とは言いがたい」
とした。
一方、
「『故意』や『恣意しい的・作為的な編集』は
確認されなかった」
とした。
今回の意見に対し、テレビ朝日広報部は
「今回の決定の内容を真摯しんしに受け止め、
今後も正確で公平・公正な報道に
努めてまいります」
とのコメントを発表した。
古館と、女子アナの小川彩佳が、上の記事に出ている
朝日の広報と同じように、「今後も、正確で、公平公正な報道を~」
と言ったのを聴いたときには、よくもまぁ、いけしゃあしゃあと
言えるものだ!と思いましたね。
女子アナも本当に罪深いですよ、ここまでくれば。
解ってるはずなんですから。
しかし、BPOの結果も、朝日新聞が捏造した吉田調書報道の
「言い訳」の「鵜呑み」と全く同じ。
なにが「誤報」だ!!
なにが「『故意』は確認されなかった」だ!!
ふざけるな!!!
このことは下記のブログ記事でも書きましたが、
報ステを「全く信用ならない番組」としてしか見ていない
この私でも、この「問題になった時の報道」は、田中委員長に
対して、「この人はどうなんだ?」と思ってしまうような
記者会見に見えたほどの編集だったんですよ!
★ノーベル賞と原発とテレ朝と国会と・・・。
「傲慢さ」から見えてくる、日本という国が今直面しているもの。
それ程に編集は非常に巧妙に出来ていました!
何の違和感もないほど「繋ぎ」はスムーズだったんです。
こんな編集がなされていながら「誤報」?「ミス」?
有り得ません!!!
「捏造」をする連中は、必ず「誤って」だの「知らぬ間に」だのと
言って、決して「故意でやった」ことを認めません。
こんな連中が、のうのうと公共の電波を使って、傲慢な態度で
国民に説教を垂れ、煽動していることが本当に許せません!
また、マスコミのやってることは「捏造」まで行かなくても、
「イメージ操作」というものを絶えずしていますから、
それはもう限りなく自分たちの都合のよい「番組作り」、
「紙面づくり」をしているわけで、いわば「食品偽装」を
何年もやっているようなものです。
そしてもっとも問題なのは、マスコミの「偽装」と言うのは
「ある特定の人、または組織を、陥れ、貶める」
という目的で行われるため、食品偽装とは
比べものにならないくらい悪質で卑怯極まりないもの
であることです。
先日の9日、昨年の1月に広島沖で起こった、海上自衛隊の輸送艦、
「おおすみ」と釣り船の衝突事故についての報告書が出されました。↓
★輸送艦と釣り船の衝突事故で報告書 (NHK 2015年2月9日 10時29分)
【輸送艦と釣り船の衝突事故で報告書】
(NHK 2015年2月9日 10時29分)
去年、広島県沖の瀬戸内海で自衛隊の輸送艦と釣り船が衝突し、
釣り船の2人が死亡した事故で、国の運輸安全委員会は2隻が
接近するなか、釣り船が輸送艦寄りに「かじ」を
切ったため、衝突した可能性が高いとする報告書を
公表しました。
一方で輸送艦がより早く速度を落とすなどして
いれば、事故は防げた可能性があると指摘しています。
去年1月、広島県沖の瀬戸内海で海上自衛隊の輸送艦
「おおすみ」と釣り船が衝突し、釣り船が転覆して2人が
死亡した事故で、国の運輸安全委員会は9日、報告書を
公表しました。
それよりますと事故当時、2隻はともに南下していて
輸送艦が右側、釣り船が左側を航行しながら接近する
かたちとなりました。
輸送艦は釣り船を先に行かせようと衝突のおよそ1分前
から段階的に速度を落としましたが、釣り船が
輸送艦寄りに右にかじを切ったため、2隻がさらに近づき
衝突した可能性が高いとしています。
釣り船が直前にかじを切った理由について、報告書は
右の方向にある釣り場に向かおうとした可能性を指摘
していますが、船長が死亡しており、解明できなかったと
しています。
一方で輸送艦がより早い段階で速度を落とすなど、
さらに余裕を持って対応していれば、
事故は防げた可能性があると指摘しています。
運輸安全委員会の後藤昇弘委員長は、
「社会的関心が高い事故であり、できるだけ早く
公表できるよう努めた。
再発防止策の周知に努めたい」
と話しています。
今回の報告書はこちらです。↓
★船舶事故調査報告書「輸送艦おおすみプレジャーボートとびうお衝突事故」 pdf
このNHKの報道ですが、これはほぼ報告書どおりの
特にバイアスのかかっていない報道だと思います。
正直にいえば、そもそも報告書の
>さらに余裕を持って対応していれば、
と言う言葉に対しては、「無謀なもの」に対して実際に行った
必死の回避行動以上のものをまだ求めるのか、と言う思いと、
もし、安全委が言うように、「おおすみ」がそれ以上の行動を
したとして、本当に、相手もそれに応じた行動を取っていたのか
さえ疑問に感じてしまいます。
ただ、この「報告書」と言うものは、あくまで「検証」であることも
忘れてはいけないと思います。↓
★最新報告書「輸送艦おおすみプレジャーボートとびうお衝突事故」 (国土交通省HP 運輸安全委員会)
《船舶事故報告書のまえがき》
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会
設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に
伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び
被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、
事故の責任を問うために行われたものではない。
私もつい「検証」というものを「裁判の結果」などと同じ感覚で
捉えてしまいがちになりますが、やっぱり「検証」の目的
というものを履き違えてはいけないと思います。
このときの事故のことは、下記のブログ記事でも取り上げました。↓
★マスコミの鬼畜さを改めて感じる自衛艦「おおすみ」事故。
マスコミに加担することはどういうことかも考える。
テレビの当時の報道内容と過去の海自の事故についても
書いていますのでどうか読んでみてください。
あのときの、テレビ報道も本当に異常でした。
テレビは、海自輸送艦と、釣り船の大きさの違いも完全に無視し、
即座に船舶の足取りが判る「船舶自動識別装置」=「AIS」をも
無視して、とにかく最初から、「海自が悪い!!」という
頭ごなしの「レッテル貼り」の上での説明だったわけですから。
★ライブ船舶マップ -船舶自動識別装置(AIS)-による船舶動静ならびに船舶位置
大型船はただでさえ小回りが利かないということも、
そして相手が小回りの利く釣り船であることも、
またそもそも、大型船に小型船は近づくべきではない
ということも、すべて無視されて語られてきたマスコミ報道。
★天下のNHK様もこの有様でした。↓

★テレ朝にいたっては、もう「何をかいわんや」。↓

あの事故から1年経って出された報告書。
マスコミは今回、この「報告書」を取り上げているのか確認して
みました。↓
★海自艦針路をボート横切り衝突 安全委「事故回避できた」(共同通信 2015/02/09 10:00 )
【海自艦針路をボート横切り衝突 安全委「事故回避できた」】
(共同通信 2015年2月9日)
(一部抜粋)
プレジャーボートが輸送艦の前を横切ろうとした際に
衝突した可能性が高いとする報告書を公表した。
~~~~~~~~~~~~
輸送艦は減速して針路変更したが避けられなかった。
報告書は
「早い段階で減速して距離を取ったり、信号で注意喚起
したりすれば、事故を回避できた可能性がある」
と指摘した。
共同通信は、見出しで「回避できた」と断言し、「可能性」という
言葉を削っていることが非常に問題であると思います。
「報告書」が「可能性」という言葉を使っているのは、
説明するまでもなく、
「Aという行動を起こしていれば必ず回避できた」という
ものではなくて、
「もしかしたら避けることができたかもしれない。」
というものです。
よって実際には、「海自側の過失は殆どなかった」と
言っていいものだと思われます。
しかし、この「編集」によって、しかも「見出し」でそれを意図的に
やることによって、多くの人たちに、「海自側もやっぱり悪い。」
という印象を持たせることができます。
これよりも、もっとひどいのは中国新聞です。↓
★海自艦と釣り船衝突 双方に原因 中国新聞 2015年2月9日
【海自艦と釣り船衝突 双方に原因】
(中国新聞 2015年2月9日)
(一部抜粋)
事故の直前に右へ進路を変えた釣り船と、
速度を維持して直進していた自衛艦が衝突したとし、
双方に原因があると認定した。
自衛艦がより早い段階で減速や警笛で注意喚起していれば、
衝突を回避できた可能性があるとも指摘した。
「双方に原因」と言う言葉は、「海自側に非常に大きな責任が
ある」と断言しているようなもので、実際の報告書が出している
内容とは、かなりかけ離れた印象を与えます。
この中国新聞と同じく「双方に原因」と伝えたのが「テレ朝」です。↓
★調査報告書「双方に原因」 海自艦おおすみ衝突事故(テレビ朝日ANNニュース 2015年2月9日)
【調査報告書「双方に原因」 海自艦おおすみ衝突事故】
(テレビ朝日ANNニュース 2015年2月9日)
(一部抜粋)
国の運輸安全委員会は、双方に原因があるとする調査報告書を
まとめました。
~~~~~~~~~~~~~~~~
運輸安全委員会は9日に公表した調査報告書で、
輸送艦は釣り船と接近することが推測できたにもかかわらず、
適切に減速しなかったと指摘しました。
さらに、釣り船が何らかの理由で突然、針路を右に変えて
輸送艦に向かったことも事故の一因だとしています。
そのうえで、輸送艦がより早い段階で減速したり釣り船との距離を
十分に取ろうとしていれば、衝突を回避できる可能性があったと
しています。
報告書では第一の原因を「釣り船が突然右に舵を切ったこと」だと
しているにもかかわらず、テレ朝の言い草は、第一の原因が
まるで「海自側」になってしまっています。
あくまで事故予防策として書かれている「衝突を回避できる可能性」
と言うものが、テレ朝の手にかかれば、「それを怠った」となり、
「一番悪いのは海自だ!!」ということになってしまうのです。
これは上にも書いたとおり、報告書はあくまで
「『検証』し、そして今後の事故予防のために」というのが目的ですから、
ほんのわずかな「可能性」でもそれを報告書の中に当然書くわけです。
しかし、それを逆手にとってこのように「海自側」を「第一の原因」と
してしまうのが「テレ朝」なのです。
これは朝日新聞の「吉田調書捏造報道」にも再三見られたような
歪曲報道です。
私があの吉田調書で、ここまで「巧妙」なのかと怒りを覚えた箇所は
この部分でした。↓
朝日新聞デジタルの「吉田調書」のはじめに書かれていた「プロローグ」の
最後の言葉です。
第1回の聴取の際、政府事故調は
「お話しいただいた言葉がほぼそのままの形で
公にされる可能性があるということをお含みいただいて、
それでこのヒアリングに応じていただきたいと思います」
と説明した。
吉田氏は「結構でございます」
と即答したことをここに記す。
(宮崎知己)
この部分はほとんど問題化されませんでしたが、この部分ほど
重要な部分はないと思っています。
すなわち朝日新聞の「吉田調書報道」は「誤報」ではなく、
「意図」を持った「捏造」によって書かれたものである
ということが、この言葉から明らかであると言うことです。
今回の「おおすみ」事故の報告書の記事も、同じ手法だと思います。
そして私からすれば、これは海自に対して、
「そもそもそこを通るのが悪い」「そこにいるのが悪い」と
ケチをつけられているも同じことのように思えます。
そうです。
そもそも「自衛隊が悪い!!」
すべてはそこに行き着きます。
報告書について、朝日新聞や中国新聞の報道は、その後
「感情論」へと繋げていきます。↓
★釣り船乗船員、報告に憤り 海自艦事故「右転あり得ぬ」(朝日新聞 2015年2月9日)
【釣り船乗船員、報告に憤り 海自艦事故「右転あり得ぬ」】
(朝日新聞 2015年2月9日)
(一部抜粋)
運輸安全委員会の報告書は釣り船の旋回を原因に挙げた。
釣り仲間2人が犠牲となり、助かった人には、割り切れない
思いが残る。
過去の海自艦の事故では、事実認定が揺れている。
「今でも、とびうおは真っすぐ進んだと思っている。
『右に曲がる』なんて絶対にあり得ない」
とびうおの乗船者で救助された寺岡章二さん(68)=広島市中区=は、
報告書の内容に憤った。
もう1人の生存者の伏田則人さん(68)も「納得できん」と語った。
★海自寄り」 報告書に不満の声(中国新聞 2015年2月10日)
【海自寄り」 報告書に不満の声】
(中国新聞 2015年2月10日)
(一部抜粋)
「事実と異なる」
「自衛地の言い分ばかりが反映されている」
~~~~~~~~~~~
運輸安全委員会が双方に原因があるとする調査報告書を
公表した9日、釣り船の関係者からは不満の声が相次いだ。
書類送検された自衛艦の艦長ら2人を起訴した上で、
裁判で原因を明らかにするよう求める声も聞かれた。
そして、朝日新聞、中国新聞に加え、毎日新聞も。↓
★広島沖衝突:転覆釣り船同乗者「報告書は海自言い分通り」(毎日新聞 2015年2月9日)
【広島沖衝突:転覆釣り船同乗者「報告書は海自言い分通り」】
(毎日新聞 2015年2月9日 21時45分)
(一部抜粋)
海自は「再発防止に全力を挙げる」とのコメントを発表したが、
釣り船の同乗者は「海自の言い分通り書かれている」と反発している。
~~~~~~~~~~~~~~
釣り船から海に投げ出されて助かった寺岡章二さん(68)は
「わしらが悪かったと言っているのは明らか。
海自の言う通り書いた報告書だ」
と批判。
「亡くなった2人も無念だと思う。裁判で真相を明らかにしてほしい」
と語った。
もう既に、「冷静に」、また「客観的に」報道することを
放棄しているような形です。
インタビューする側も当然煽っていることでしょう。
ここで思うのは、やはり「人間の盾」と言う言葉です。
沖縄の普天間基地問題もそうです。
福島原発問題もそうです。
いわゆる被害者側、被災者側、犠牲者の側を「人間の盾」として
利用するのが朝日や毎日ら日本のマスコミの常套手段です。
その手法によって、「弱者」が「絶対的なもの」として取り上げられ、
それに対して絶対に有無を言わせない、また寄り添わないことは
「人に非ず」的な空気をもたらします。
しかしそこには、絶えず冷静な判断も、客観的な判断も見失わせる
ような意図があり、「プロパガンダ」としてそれは利用されてしまう。
今回の「おおすみ」の事故に関しては事故から半年後の昨年11月、
「市民団体」なるものが「おおすみ」の艦長を告発したことを
朝日新聞が報じていました。↓
★海自艦おおすみ衝突事故、艦長らを告発へ 市民団体 (2014年11月14日)
【海自艦おおすみ衝突事故、艦長らを告発へ 市民団体】
(2014年11月14日)
真相究明を求める市民団体メンバーらが17日、
おおすみの田中久行艦長(52)と当直士官(34)=肩書はいずれも当時=を
業務上過失致死傷と業務上過失往来危険の疑いで広島地検に
告発状を提出する。
広島海上保安部は6月、おおすみ、とびうおの双方の見張りが
不十分だったとして田中艦長と当直士官、とびうおの船長
(当時67)=死亡=を同じ二つの容疑で書類送検。
広島地検が捜査を続けている。
告発する市民団体の事務局は
「裁判で真相を究明することが再発防止に欠かせない」
と指摘し、地検に起訴を求めるのが狙いという。
地検が不起訴処分とすることも想定し、その場合は
市民からなる検察審査会への申し立ても検討するという。
「真相究明と再発防止のため」・・・。
この市民団体とはいったいどういう人物がかかわっているのか。
日本共産党もこの件について今年1月に記事を書いています。↓
★釣り船に衝突 海自おおすみ事件1年 広島(日本共産党「しんぶん赤旗」2015年1月16日)
【釣り船に衝突 海自おおすみ事件1年 広島
“無謀操縦の犠牲”
遺族 真相究明へ起訴求める】
(日本共産党「しんぶん赤旗」2015年1月16日)
(一部抜粋)
「(船長の)高森に落ち度はない。
このままでは浮かばれない」
「でっかい船に木の葉のようなボートが巻き込まれた」。
広島県の瀬戸内海で釣り船「とびうお」の船長ら3人を死傷させた
海上自衛隊の大型輸送艦「おおすみ」の衝突事件は15日で
1年が経過しました。
長年寄り添ってきたかけがえのない家族を突然失い、その真相が
究明されない悲しみ、いらだちを背負う遺族らの思いは――。
~~~~~~~~~~~~~~
広島海上保安本部は昨年6月、輸送艦長らと釣り船船長の双方を
「見張り不十分」として業務上往来危険、同過失致死傷の容疑で
広島地方検察庁に書類送検。
しかし同地検はいまだに処分を決めていません。
遺族らは「公の裁判で真相を究明したい」と起訴処分を強く求めています。
~~~~~~~~~~~~~~~
「高速なぜ」
「おおすみ」の衝突直前の速力は17・2ノット。
現役自衛官は本紙の取材にこう答えています。
「この速度は第一戦速とよばれる作戦命令による戦闘モードで、
あの海域でなぜこんな高速なのか」。
通常の巡航速度は12ノットといいます。
高森さんと30年間、同居してきた栗栖紘枝さん(71)は
「裁判で高森の名誉が回復されないうちは納骨できない」
と、自宅の仏壇に置かれた骨つぼと遺影に向かって悔しさを
にじませました。
「高森は17ノットという自衛隊の無謀な操縦の犠牲になった。
日増しに募る1人暮らしのさみしさを必死に耐えています」
大竹さんの妻、たみ子さんは持病が悪化、入退院を繰り返す日々です。
「自衛艦おおすみ衝突事件の被害者を支援し真相究明を求める会」の
皆川恵史事務局長との面談でたみ子さんは、痛切な胸中を明かしました。
郷里は福島県です。
「農業をしていた弟が、原発事故の風評被害で自殺した。
『息子は国に殺されたも同然だ』と母はくやしがった。
今度は私の夫まで国に殺された」
同会は15日、コメントを発表し、こう強調しました。
「亡くなられた方々の無念の思いにこたえるためにも、一日も早く
広島地検によって公判請求がされ、事故の真相が徹底的に
解明されることを改めて強く望む」
非常に共産党らしい「感情論」に訴え、「感情論」の先走った
「プロパガンダ」記事だと思います。
すべては「国が悪」。「自衛隊が悪」。
記事の中で貫かれているのはこのことです。
この中で「17ノット」が問題になっているように書かれて
いますが、不思議なことに、以前の海自自衛艦「くらま」と
韓国コンテナ船「カリナスター」との火災事故でも、しばらくしてから
「関門海峡に入っても外洋を航行するときと同じ15ノットから
17ノットで航行していたことがわかった」
とNHKが突然報道をしていたようです。↓
★護衛艦「くらま」に安全速度超過の疑い?2009年11月10日 週刊オブイェクト
しかし、上記ブログ様が書かれているように、外洋では通常
20ノットの航行ということならば、それよりも落として航行されて
いたわけで、当時のNHKの報道もまたおかしいと思わざるを得ない
わけですが、今回もなぜ「現役自衛官」なる人が「戦闘モード」などという
言葉を敢えて使って説明し、まるでとんでもない速度であったかのように
記事が書かれているのか、全く私には理解できません。
また、
「自衛艦おおすみ衝突事件の被害者を支援し真相究明を求める会」
これについて調べてみたところ、
「平和に生きる権利の確立をめざす懇談会(平権懇)」の
「へいけいこんブログ」というブログがありました。↓
★へいけいこん(平和に生きる権利の確立をめざす懇談会「平権懇」)ブログ 2014/08/11
【「おおすみ事件」被害者救援・真相究明の会が発足】
(へいけいこんブログ 2014年8月11日)
「おおすみ事件」被害者救援・真相究明の会が発足
起訴(公判)を求める署名運動にご協力を
大内 要三
(一部抜粋)
7月26日午後2時から広島市観音町の生協けんこうプラザで
「“おおすみ”衝突事件の真相究明を求める集会」が開催され、
107名が参加して、
「“おおすみ”衝突事件の被害者を支援し、真相究明を求める会」
を発足させた。
~~~~~~~~~~~~~~
集会のメインは、田川俊一弁護士による報告
「過去の自衛艦事件の特徴と“おおすみ”事件」だった。
田川氏は「なだしお事件」の被害船「第一富士丸」船長の
弁護団長として活躍され、「あたご事件」でも海難審判・
刑事裁判を傍聴して適切なコメントを発表されている。
今回の「おおすみ事件」では手弁当で東京から広島に通い、
裁判への協力を申し出られている。
~~~~~~~~~~~~~~~~
現在、運輸安全委員会船舶事故調査委員会が調査中であり、
刑事事件としては検察が起訴するかどうか、つまり裁判が
行われるかどうかの判断がなされる。
ぜひ起訴させ、公判の場で事件の真相究明をすることが重要だ。
~~~~~~~~~~~~~~~
この後の質疑討論では、多くの釣り愛好者やプレジャーボート
所有者から、瀬戸内海で自衛艦に出合い危険を感じた例が
生々しく証言された。
また海自艦が海技免状なしに操艦されていることと、
2008年10月の法改正で自衛艦が海難審判の対象に
ならなくなったことへの批判が集まった。
海難審判が「あたご事件」で海上自衛隊組織への勧告を
したのは、事件発生が2008年2月で旧制度での審判だった
ためで、空前絶後ということになる。
集会の最後に
「“おおすみ”衝突事件の被害者を支援し、真相究明を求める会」
の結成を決定、5人の代表委員と会則を決め、当面8月末までに
1万人の「公判開始要請署名」を集めることにした。
~~~~~~~~~~~~~
なお、この集会にはマスコミ記者も取材に来ていたが、
管見の限り記事掲載は「しんぶん赤旗」と「中国新聞」のみ。
~~~~~~~~~~~~~~
自衛艦が「そこのけそこのけ」と民間船を追い散らす
体質はまだ改まっていないのか。
私は集会の翌日、基地ウォッチャーのみなさんのご案内で
米軍岩国基地を外から見たが、この際に「おおすみ事件」
現場海域を見ることができた。
「とびうお」が向かっていた甲島は、まことに小さな島だった。
この市民団体なるものが「自衛隊」の存在をそもそも認めていない
ということがよくわかる内容だと思います。
この市民団体の発起人とは、どういう人物でしょうか。↓
http://members3.jcom.home.ne.jp/nerima9zyo/html/oouti.youzou.html
【大内要三】
1947年千葉県生まれ。
元朝日新聞社出版本部編集委員。
編集工房【要】代表。
日本ジャーナリスト会議会員。
平和に生きる権利の確立をめざす懇談会(平権懇)運営委員。
長崎の証言の会地方委員。
豊玉9条の会呼びかけ人。
やはり「9条の会」の人間でした。
東日本大震災で、あれほどに多くの人たちを命がけで
救ってくれた自衛隊の存在をまだ認めない人たち。
それまでも「人殺し集団」とまで言われ続けてきた自衛隊。
すべては「自衛隊は人殺し集団」だと決め付けた上での
言動であって、そこに、いくら「真相究明」という言葉があっても
「再発防止」と言う言葉があっても、最終目的は
「自衛隊を貶め、この世から存在を無くすること」
でしかありません。
必要以上の「憎しみ」を植え付け、「自衛隊」そして「日本」という国に
対して、敵対心を煽り、持たせることは、それこそ危険な方向へと
国民を導くものでしかないということ、そして「人間の盾」を使うことが
如何に卑怯なことであるかということ。
それを、今回の「おおすみ」事故の報告書報道を通じて改めて
感じます。
そしてこれらがどういうものへと繋がっていってしまうのか。
その先に引き起こされる恐ろしい事態とはなんなのか。
それを考えれば、今回の報道を決して軽く見てはいけないと
思うのです。