2002年に初めて北朝鮮拉致事件の存在を知ってから
それまで「のほほん」と過ごしてきた自分は一体何を
今まで見てきたんだろうか、日本という国をちゃんと
考えたことがあっただろうか、そんないろんな思いに
駆られました。
それまで、
「いわゆる従軍慰安婦問題」、
「北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国」、
こういった言葉がNHKのニュースから流れる度に
「日本は悪いことをしたから賠償しなくてはいけない」
「それは当然だろうな」
などと真面目に思っていたのです。
でも全ては2002年に覆りました。
そして政治家に対しても、それまでマスコミの報道を
鵜呑みにし、自民党はすべて悪!カネに汚い!
それ以外の党のほうがまだずっとマシ!
こんなふうに思っていたのです。
こういった政治家というものに対して持っていた様々な
「思い込み」というものが2002年にガラガラと崩れました。
この頃から思うようになったことの一つ。
今まで自分の知らない間にマスコミに潰された政治家は
一体どれだけいるんだろうか?
自分が「悪」だと思い込んでいた政治家は、本当に悪い
政治家だったんだろうか?
どれだけの政治家が懸命に国民の知らないところで
日本を守るために頑張っていたんだろうか?
やりたくても出来ない状況下での苦渋の選択。
そういうことも多々あったのだろうと・・。
朝日新聞は社長が変わったけれど、、中身は
これからも変わらないでしょう。
「捏造」をあくまで「過失」だと言っている以上、
変わるわけがないじゃないですか。
ネットまでも情報操作してさんざんやってるんですから、
これからも続きます。
日本国民をこれからも騙すつもり満々。
まともな政治家がちゃんと動けるかどうか。
このことが、とにもかくにもこれからより重要になってくると
思います。
それを動けないようにするために世論誘導をするのが
朝日を始めとする反日マスコミです。
産経の阿比留瑠比記者と櫻井よしこ氏の両氏が出演した
9月21日放送分「たかじんのそこまで言って委員会」。
これを見て、とても知りたいと思うことがありました。
ちょっと調べて書きためて、そのままにしてあったんですけど、
今回記事としてやっと上げてみます。
★20140921takajin
【辛坊】
今まで日本政府は歴代、自民党政権その他は、なんにも
してこなかったんですか?それに対して。
【櫻井よしこ】
なんにもしてこなかったというよりも、外務省主導で、
これをやってきましたよね。
外務省が、例えばクマラスワミ報告が出たときに、
これは国連の人権委員会に訴えればよかったんです。
実際にはですね、ものすごく立派な反論の
ペーパーを作ってるんですよ。
で、この人権委員会に1回配ったんです。
ところが、これを撤回して、新たな説明書を出したんですね。
その説明書にはですね、当時は、奴隷制を禁じる法律がなかった、
とかですね、もう誰が見ても、こんなこと言って、どういう意味が
あるのかというような説明書に・・・。
【辛坊】
最初のやつを撤回した理由は何なんですか?
【櫻井よしこ】
ですから、そこがまだ分からない。
私たちはこれをちゃんと究明しないといけないんですが。
【宮崎哲也】
阿比留さん、ご存知なの?
【産経新聞 阿比留瑠比記者】
これは我々も今、調べてるんですけども、当時、
自社さ政権だったんですね。
社会党が入ってるということが大きいんじゃないかと
いうことが、やはり想定はされるんですけども、
調べてもね、いろんな・・・。
【加藤】
僕、外務省の担当長いんですけどね。
感覚で言えば、本当にお公家集団なんですよ。
外務省の官僚そのものが。
こんな面倒くさいことは、本当に嫌がる。
そんな汚れ仕事は誰かにやらしとけという人たちの
集団だから。
【櫻井よしこ】
でもね、私はね、その最初のね、あの、反論書っていうのは、
実によく出来てるんです。
あぁ、外務省にもこんなこと書く能力があったんだと
思ったぐらいにですね、それは感動しましたね。
でもそれを、恐らく政治的な理由で撤退させたんだと
思うんです。
【東京新聞 長谷川幸洋】
じゃあ今からでも遅くないから、是非それをね、
櫻井さん、阿比留さんに報じて頂きたいなと。
読みたいです。
【櫻井よしこ】
えぇ、でもコレは、「正論」なんかに・・。
【宮崎哲弥】
「正論」に全文出てる。
【産經新聞 阿比留瑠比記者】
産經新聞でもこの4月かな、5月かに書いて送りました。
たかじんのそこまで言って委員会も最近は「えっ?」と
思うような人が出てくることが多くなりました。
この東京新聞の長谷川とかもレギュラ-で出るように
なってしまったので、「あぁ、番組も変わったなぁ・・」と
やっぱり思ってしまいます。
さて、この9月21日放送分で流れた、この場面。
これは非常に「重要な案件」ではないかと思います。
いわば、当時、外務省がクマラスワミ報告書に対して
一度、国連人権委員会に出した
「正当な反論書」が
時の政権によって「捻り潰された」可能性が
あるわけですから。
で、この「たかじんのそこまで言って委員会」で
阿比留瑠比記者が仰っている今年4月か5月だかに
書かれた記事というのが下記の記事だと思われます。↓
★「慰安婦=性奴隷」に対する日本の反論文書を入手
国連報告は「不当」「歪曲」と批判も撤回 (2014年4月1日 産經新聞)【「慰安婦=性奴隷」に対する日本の反論文書を入手
国連報告は「不当」「歪曲」と批判も撤回】
(2014年4月1日 産經新聞)
慰安婦募集の強制性を認めた平成5(1993)年の
河野洋平官房長官談話を引用し、慰安婦を強制連行された
「性奴隷」と認定した96年2月の「クマラスワミ報告書」に
ついて産経新聞は31日、日本政府がいったん
国連人権委員会(現人権理事会)に提出しながら
すぐに撤回した反論文書を入手した。
文書は報告書を
「極めて不当」、
「無責任で予断に満ち」、
「歴史の歪(わい)曲(きょく)に等しい」、
と厳しく批判したが、
非公開のため「幻の反論文書」となっている。
文書はクマラスワミ報告書が国連人権委に
提出された直後の96年3月にまとめられたもので
全42ページ。
撤回した理由について、複数の外交筋は
「反論することで、かえって慰安婦問題の議論を
起こしかねないと懸念したためだ」
と述べる。
報告書は、強制連行の証拠はみつかっておらず
「もっぱら被害者自身の口頭証言に基づく」
と指摘しながらも、河野談話を根拠として、強制連行を
認定した。
これに対し反論文書は、クマラスワミ報告書を
「偏見に基づく」
「随所に主観的な誇張」
などと強調。
報告書が明確な誤りの多いオーストラリア人ジャーナリストの
ジョージ・ヒックス氏や、戦時中に下関で労務調達に従事し
「奴隷狩り」で慰安婦を集めたと虚偽証言した吉田清治氏らの
著作を引用していることから、
「本来依拠すべきでない資料を無批判に採用」
と批判した。
法的議論についても、報告書が日本の法的責任を求めたことを
「誤った国際法の解釈」
とし、
「およそ法的には成り立たない恣意(しい)的な
解釈に基づく政治主張」
と突っぱねていた。
日本政府は反論文書を撤回後、元慰安婦への
支援を行うアジア女性基金の取り組みなどを
説明し、報告書の否定を求める記述を削除した
「日本の施策」とする文書に差し替えた。
報告書の慰安婦問題に関する部分への国連人権委の
評価は「留意(テークノート)」にとどまった。
当時の日本政府関係者は事実上、不採択の扱いになったとの
見解を示し「国際的にはぎりぎり話を収めた」と語るが、
報告書の事実誤認は正されなかった。
阿比留瑠比記者は、上で紹介した、9月21日放送の
「たかじんの委員会」後、この件に関して、改めて記事を
書いてくれています。↓
★クマラスワミ報告書に反駁 幻の反論文書を公開すべき
(2014年10月9日 産經新聞)【阿比留瑠比の極言御免】
【クマラスワミ報告書に反駁 幻の反論文書を公開すべき】
(2014年10月9日 産經新聞)
慰安婦を強制連行された「性奴隷」と認定した1996年
(平成8年)の「クマラスワミ報告書」について、6日の
衆院予算委員会で興味深い質疑があったので紹介したい。
次世代の党の山田宏幹事長が、日本政府が
いったん明快な反論文書を作成しておきながら、
なぜかすぐに引っ込めた経緯をただすと、
岸田文雄外相はこう答弁した。
「文書に関し、詳細すぎるといくつかの国から指摘を受けて、
簡潔な文書を改めて出した。
(初めの)文書は、現状では取り扱いは非公開となっている」
この幻の反論文書の内容については産経新聞は今年4月1日付
紙面で既報だ。
(4月の記事内容の概略:中略)
今月6日の質疑で山田氏が
「なかなか良く書けている。
日本の立場を説明できる文書だ。
ぜひ公開してほしい」
と求めたほどで、今読んでも違和感はない。
ところが、現実にはこの反論文書は撤回され、慰安婦募集の
強制性を認めた河野談話や、元慰安婦への支援を行う
アジア女性基金の取り組みを紹介した簡略版の文書に
差し替えられる。
クマラスワミ報告書への直接的な批判は圧縮され、
抑制的なものとなった。
そもそも、一度は関係各国に配布された公の文書だったはずの
反論文書が、現在では日本国民にも「非公開」とされている
理由がさっぱり分からない。
当時、反論文書に対して中国や韓国、北朝鮮
などの国や日本の人権派弁護士やNGO
(非政府組織)が反発したことは分かっている。
ただ、それと政府の方針転換が直接結びついているのかは
藪の中だ。
反論文書が取り下げられた経緯について、現在の外務省幹部は
こういう。
「われわれが調べても分からない。
だが、きちんと間違いを指摘したもとの反論文書と簡略版は
まるで別のシロモノだ。
いつか反論文書は公開すべきだ」
(後略)
「クマラスワミ報告書」に対する日本政府の
「反論の文書」の要旨も産經新聞にでていますので
読んでみてください。↓
★「クマラスワミ報告書」に対する日本政府の反論文書の要旨いったい当時何があったのか。
どういう経緯で「立派な反論文書」が「幻」となって
しまったのか、非常に気になったので、ネットで
検索をしてみました。
すると、当時の国会議事録で、クマラスワミ報告書に
関するものとして、枝野幸男の質問が見つかりました。
枝野幸男は現在は民主党の幹事長ですが、当時は
どういう立場にいたかというと、先ずはなにより
「与党」側の人間だったということ。
「椿事件」が問題となるなど自民党がマスコミに徹底的に
叩かれて大敗し、非自民の8党派による細川連立政権が
誕生するきっかけとなった1993年の衆院選で、枝野は、
その細川護煕が中心となって結党された日本新党の
公募による候補者として初当選をしています。
その後は、所属政党がめまぐるしく、日本新党→
民主の風→新党さきがけ・・・と移動していきます。
というか、党を飛び出して新しく院内会派を結成したり
また他と合流したりと、まぁ、この時代は本当に
何がなんだかわからない政党がごちゃごちゃがあって
私も覚えきれませんが。
細川内閣のあとには、新生党の羽田内閣があって、
その後にまた、「さきがけ」の武村正義や自民党の
野中広務らが社会党といろいろ動いて、1994年6月、
ついに、、社会党、自民党、さきがけ、3党による連立の
村山内閣が発足となります。
枝野はこれを機に新党さきがけに合流し、政策調査会の
副会長となっています。
「与党」ですね。
そして
問題のクマラスワミ報告書が出された時の
内閣は1996年1月11日に発足した、同じく
自社さ連立の橋本龍太郎内閣でした。今回取り上げる問題は、河野談話が出された村山内閣から
橋本内閣のちょうど変わり目の頃だったということになります。
その当時の議事録を見てみます。↓
★第136回国会 法務委員会 第4号 平成8年(1996年)3月19日 議事録【第136回国会 法務委員会 第4号
平成8年(1996年)3月19日 議事録より】
★枝野が求めた委員外の出席者:
外務省 総合外交政策局
国際社会協力部 人権難民課長 川田 司
○枝野委員
外務省おいでいただいておりますね。
民事訴訟法案に関連をして、外務省の虚偽回答事件
についてお尋ねをさせていただきます。
従軍慰安婦に関するクマラスワミ報告書の草案と
いうものを外務省として入手しているかどうか、
ことしの1月20日前後に私どもの事務所から
お問い合わせをした事実ございますね。
○川田説明員
お答えいたします。
御指摘の附属文書、クマラスワミ女史の報告書で
ございますけれども、ジュネーブ時間の2月の6日午前に
公表されたものでございます。
我が方のジュネーブ代表部は……
(枝野委員:
「聞かれたことだけ答えてください」 と呼ぶ)
国連人権センターより……
(枝野委員:
「聞かれたことだけ答えてください」 と呼ぶ)
はい。
(枝野委員:
「問い合わせがあったかどうか聞いている、1月20日に」 と呼ぶ)
1月20日に先生の方から、問い合わせは伺いました。
○枝野委員
1月20日の時点では外務省は入手してないと
間違いなくおっしゃいましたね。
○川田説明員
お答えいたします。
先ほど申し上げましたように、我が方のジュネーブ代表部は……
(枝野委員:
「聞かれたことだけ答えてください」 と呼ぶ)
国連人権センターより草案……
(枝野委員:
「委員長、注意してください。
聞かれたことだけ答えてください。
1月20日に何と答えたのかと聞いているんですよ」 と呼ぶ)
今その点をお答えしているところでございます。
(枝野委員:
「イエスかノーでしょう」 と呼ぶ)
はい。
ですから、その時点におきましては、国連人権センターから、
厳に日本政府限りということで受け取ったものですから……
(枝野委員:
「そんなのいいんだ、私に何と答えたのかと聞いている」 と呼ぶ)
そういう事情を踏まえまして……
(枝野委員:
「委員長、とめてください。
私の事務所に何と答えたか聞いているんですよ」 と呼ぶ)
○加藤委員長
ちょっと、質問をしている方の答えだけ言ってください。
○川田説明員
はい。
今、1月24日の先生の事務所から御照会のあった時点
においては、このような、入手したことについては明らかに
できないという事情を踏まえてお答えしたものでございます。
それで、外交においては、相手方のあることもございまして、
必ずしも十分に御説明できないことがあるということは
御理解いただければと思うのですけれども。
○加藤委員長
答弁は本当に簡潔にお願いします。
○枝野委員
順番に物事を聞いているのですよ。
いいですか。
1月20日前後に、私どもの事務所から、
クマラスワミ報告書の草案を入手をしているのかどうかと
お尋ねをして、それに対しては、あなた方は、
今のようなごちょごちよした理由なんかつけずに、
入手をしていませんとお答えになっているのですよ。
外交上の秘密にかかわるようなことでもあるから、入手を
していたとしても公開をしろとは言えないかもしれない、
公開できないかもしれない、そういった事情はある。
だけれども、入手をしているのかどうかということを聞いたら、
あなた方は、「入手しているかどうか答えられない」ではなくて、
「入手していません」とお答えになりましたよね。
間違いないですね。
イエスかノーですよ。
「入手しているかどうか答えられない」ではなくて、
「入手してない」と答えましたね。
○川田説明員
お答えいたします。
附属文書をお渡しできないという事情を踏まえまして、
入手については明らかにできなかったということでございます。
必ずしも適切でない対応の仕方があったかと思いますけれども、
外交という性格上、御理解いただければと思います。
○枝野委員
あなた、きのう、「入手をしてない」と言ったことは認めましたよ、
私の事務所に来て。
「入手をしてない」と言ったかどうかということをまず正確に
答えてください。
言いわけはその後でいいですよ。
「入手をしてない」と1月20日前後、言いましたね、私に。
○加藤委員長
川田人権難民課長、簡潔にお願いします。
○川田説明員
必ずしも事実関係をきちんと把握しておりませんけれども、
「入手してない」ということを多分言ったのだと思います。
入手ということについて明らかにできないという事情が
あったものですから、その点を踏まえてのお答えの仕方、
実際にどういうお答えの仕方をしたかは正確には
わかりませんけれども、お渡しできないという事情を
踏まえて先生に御説明申し上げたかと思います。
○枝野委員
実質的には、実際には1月9日に入手をしていたということも
事実ですね。
○川田説明員
ジュネーブ代表部の方で1月9日、現地時間で1月9日に
入手をいたしております。
外務本省としては、即座にそれの送付を受けまして、
こちらの時間で1月10日に入手をいたしております。
ただし、これはあくまで草案でございまして、事実、
いろいろな手書きの入った、まさに原案であった段階で
ございました。
○枝野委員
いいですか。
1月9日に文書は入手をしていて、
私が1月20日前後に、
「入手をしているのですか、していないのですか」
ということをお尋ねをしたら、
「入手をしていない」
とお答えになったのです。
「入手しているかどうか答えられない」という話ではないのです。
私、別に野党ではないですよ、野党的なことばかり
言っていると怒られますけれども。
「外務省から外交上の機密に関する話であるからお答えできません」
「入手しているかどうかお答えできません」
という答えと、
「入手をしていません」
という答えと全然意味が違いますよ。
あなたは私にうそをついたのですよ。
しかも、単なるうそではないですよ。
私はどういう趣旨で外務省に対して
草稿は入手しているかどうかお尋ねをしたかといえば、
公表になった段階ですぐに外務省として
コメントされては困る。
少なくとも、政府・与党という言葉で共同の責任を
負っている与党に対して、
このクマラスワミ報告書をどう評価を
するのかという意見を一応聞いてくれと。
それは外務省の言い分もあるだろうけれども、一応、
政府・与党一体なんだから与党の意見を聞いてくれ、
そのためにも、できるだけ早い段階で
与党に相談をかけてほしいという
ニュアンスのことをそのときにもお伝えをしました。
そういう趣旨のことをお伝えをしました。
ところが、あなた方は、入手をしていませんという
うそをついた上に、公開できるその日になったら、
公開と同時に官房長官名で、
こんなものは評価に値しない、
議論に値しないものだということを、
与党に対して全く相談なしに、
勝手にお答えになっているのですよ。
しかも、人権にかかわる報告書について法務大臣にさえ
相談してないというのは、参議院の委員会の記録からも
出ていますよ。
うそをついて隠しておいて、そして外務省限りで勝手に
政府としての見解を、それは官房長官と総理ぐらいは
聞いているかもしれないけれども、その
クマラスワミ報告書に対する政府見解は、
政府全体、そして政府・与党一体で我々も責任を負わなければ
ならないのですよ、うそをつかれて、入っているものを入ってないと
言われた上で責任まで負わされてはたまらない。
外務省は、与党に対して責任を負わなくていいと、
政府は政府で勝手にやる、外務省は外務省で勝手にやると
いうことなんですか。
どういうことなんですか。
○川田説明員
お答えいたします。
繰り返しになりますけれども、お渡しできないという事情が
あったものですから、その点を踏まえての対応になったかと
思います。
一部不適切な表現方法があったことは、担当課長として
この場をかりましてお謝りいたします。
問題の報告書の処理方法ですけれども、
内部で検討しまして、先ほど先生からも御指摘ありましたけれども、
総理、官房長官以下、御協議させていただきまして、
政府としての本文書に対するとりあえずの見解
というものを決めたわけでございます。
それを踏まえまして、2月6日に本件報告書が発表された
わけですけれども、その日の朝、官房長官の方からコメントを
していただきまして、また、総理の方からも記者からの質問に答えて
我が国政府の見解を発表したという経緯があったわけでございます。
○枝野委員
要するに、皆さん、国会議員を信用しているのか、
信用していないのかということですよ。
外務省の皆さんも外交官としての守秘義務を負っているかも
しれないけれども、我々だって国会議員として守秘義務を
負っているのですよ。
それ以上に、我々は有権者に対する責任を負っているわけですよ。
いいかげんなことをやったら選挙で落とされるし、
いいかげんなことをやったら守秘義務に違反していると
たたかれるのですよ。
あなた方は自分らで、自分たちだけ隠していて、せめて
外交上の秘密にかかわることは答えられないと答えるのが、
我々を信用しているのだったら
最低限の線ですよ。
それを、うそをつくことはないでしょう。
あなた方は、国会議員は、しゃべると、守秘義務に反して
うそをつくけれども、自分たちだけはちゃんと隠すべきことは
隠す、外交官というものはそういうものであって、国会議員と
いうものは外交上秘密にすべきものも秘密に
しない者たちなんだ、そういう前提ですよね。
○川田説明員
お答えいたします。
本件、なかなか難しい問題でございますけれども、一応、
対外関係の処理ということは、政府、外務省の主管と
いうことになっておりまして、本件につきましても、
とりあえずは政府部内で検討させていただいたわけで
ございます。
その過程で先生方にも御相談という、それは見解としては
あるかと思います。
そういうことも大事だと思いますけれども、一応、対外関係の
処理ということで、政府内、外務省内で処理させていただいた
わけでございます。
○枝野委員
今重大なことをおっしゃっていますよ。
議院内閣制なんですよ。
確かに外交は政府、外務省の仕事でしょう。
しかし、それはそれで、おれたちで勝手にやるのだ、
国会は国会で知りませんよ、相談しませんよというのだったら、
我々、これから外務省から、これは外務省が政府として
条約を結んできたものだから与党である以上は賛成して
くださいと言われたって、理屈にならないですよ。
外務省が勝手にやってきたのだから、それは私は
反対だから反対だ、与党だけれども反対だという話が
通りますよ。
それでいいのですか。
政府・与党一体というのはそういう意味じゃないでしょう。
政府として結んできたものには我々も責任を負えと
あなた方は日ごろ言っているわけですよ。
政府の提案だから与党だから賛成しろと、あなた、
日ごろから言っているわけですよ。
それをあなたの今の発言は否定しているのですよ。
いいのですか、それで。
○川田説明員
私の説明が一部不適切であったかと思います。
もちろん国会の御承認を得て締結する条約とか、
そういう話がもちろんございます。
これはもちろん先生方に密接な連絡をとりながら
やらなければいけない問題だと思います。
ただ、片や日常の、いわば外交一般の事務と申しますか、
そういうものがございまして、それは対外関係事務の処理と
いうことで、政府限りで判断できる部分もあるというふうに
考えております。
ただ、これはもちろん事案によって、それぞれ場合が
ございますので、検討しなければならないことだとは
考えております。
○枝野委員
ここでこのことを余り議論しても、外務委員会じゃないですから
あれなのですが、国会の承認を要する条約の範囲は
何なのかということは既に議論になっているわけですよ。
外務省は、外務省が決めることだというような趣旨のことを
この国会の承認を要する条約の範囲についておっしゃって
いるのですよ。
違うのですね。
国会の方でどこまでは国会の承認を要求しろということを
決めないと、外務省は勝手に、ここまでは我々の専権事項
だから勝手にやりますでは、チェック・アンド・バランスが
働かないわけですよ。
今回の件に関して言えば、私だって中身を出せだなんて
言ってなかったのですよ。
それは出してもらえるなら出してほしいけれども、うそを
つくことはないじゃないですか。
しかも、今のような趣旨からいえば、これは少なくとも
私どもの党としては、私どもとしては
非常に関心のある問題であるので、ですから
あえてちゃんと相談をしてくださいと申し上げた
ことを尊重してもらえないんだったら、外務省に対して我々も
信用は持ちませんよ。
初めから不信感を持って、その前提で、外務省というのは
信用できないものだということで仕事を進めさせて
いただきますよということを申し上げているんです。
それで、こういったうそをつくような職員を放置して
おいていいんですか。
処分する気はないですか。
○川田説明員
対応がまずかったことは深く反省したいと思います。
処分なりという趣旨は必ずしもよくわかりませんけれども、
私、担当課長として全責任を感じております。
もし何らかの処分があるのであれば、それは
当然担当課長としてきちんとその責に甘んじる覚悟で
ございます。
○枝野委員
それで、これは法務大臣もお聞きいただいておりますが、
今度の民事訴訟法案は、政府が、行政が、これは秘密です
ということを言ったら、文書提出命令の対象にならないで
裁判所にすら出さなくていいという案を今閣議決定して
お出しになっているわけですよ。
国会議員にさえうそをつくような、与党の国会議員にさえ
うそをつくような職員がごろごろ転がっているようじゃ
信用できませんよ。
よっぽど、裁判官の方を信用して、裁判官といえども、
裁判に必要なことを考えていっても、やはり外交上
大事なもので出せないということになったら出せないと
いうことで判断するでしょうし、国会にまでうそをつくような
外交官よりは裁判所を信用して、これは国家の運営上
とても表に出せない重大な秘密かどうかという判断は、
少なくともあの課長さんよりは裁判官に、最終的には
最高裁が統一的に決めるわけですから最高裁に
決めさせた方がずっと信用できると私は思うんですが、
外務省さん、そう思いませんか。
○川田説明員
お答えいたします。
ただいまのは民事訴訟法改正法案のことかと思いますけれども、
同法案において規定されている文書提出命令の申し立てが
された場合における公務員の職務上の秘密に関する
文書の提出につきましては、訴訟の円滑な進行や公共の利益、
公務遂行くの影響などを考慮しまして、守秘義務によって
守られるべき公益と文書の提出によって
得られるべき公益とを個々の事案ごとに
比較考量することにより決定されるべきもの
と考えております。
外務省としましては、文書の提出について御照会があった
場合にはこれに可能な限り協力すべきものと考えて
おりますが、提出命令の申し立てに係る文書の
内容が公になることにより、国の安全が
害されますとか相手国との信頼関係が
損なわれますとか、またはそうしたおそれが
ある場合などにおきましては、文書の提出を
控えざるを得ない場合があってもこれはやむを得ないと
いうふうに考えております。
○枝野委員
やはり聞いたことにお答えいただいていないんです。
その判断を、外務省だけじゃうそをつくかもしれないから
信用できないと言っているんですよ。
それを、裁判官にだけはチェックをさせるべきだと思いませんかと、
みずからうそをおつきになったあなたに
答えていただきたいんですよ。
あなたはうそをつくかもしれないから
信用できないんですよ。
せめて裁判所に、僕は公開しろだなんて言ってないですよ、
裁判官だけでいいんですよ。
裁判官にだけはチェックする機会を与えるべき
でしょう。
違いますか。
○川田説明員
お答えいたします。
裁判所より提出命令があった文書が、外交上の秘密、
すなわちその漏えいが国の安全なり利益に損害を
与えるおそれがあるものであるかどうかについては、
我が国の対外関係事務を一体的に処理する責任を
負っています外務省が判断することが最も適当であると
考えております。
裁判所がこのような判断を下す立場に位置することが
適当かどうかについては、慎重に検討をしていく必要が
あるというふうに考えております。
○枝野委員
そういうのを盗人たけだけしいと言うんですよ、
自分でうそをついておいてね。
うそをついているかどうかぐらいの
チェックをさせろと言っているので、
行政的な判断、外交上の判断でこれはやはり出せませんよと
いうことは、裁判官に対してしっかり説明すればいいんですよ。
それじゃ裁判官を信用していないということなんですか。
裁判官は外交のことを全くわからないから、外務省の人間が
幾ら説明したってわかってもらえないということをあなたの
発言は前提としているので、裁判所を侮辱して、憲法を
侮辱していることですよ。
国家公務員には憲法遵守義務があるんですからね。
三権分立の基礎をぐらっかすような発言をしたら
本当は懲戒免職ですよ。
憲法の三権分立をあなたの発言は無視しているんですよ。
これだけじゃないので、これは引き続きいろんな場で
追及させていただきます。
枝野が
>外務省の虚偽回答事件と、「事件」という言葉まで使って、外務省の当時の
人権難民課長だった川田司氏を、猛烈に批判をしています。
議事録を読むと、川田氏が橋本首相と当時の官房長官、他、
内閣のおそらく信用できる立場の議員にはちゃんと話を
つけて、クマラスワミ報告書に対する真っ当な反論書を
出したのではないかと思われます。
そしてそのことを知らされていなかった、当時の与党内の
人間が猛反発をしたという構図が見えてきます。
「相談」なんかしたら即座に烈火のごとく拒否され、
一瞬にしてボツにされて終わりになってしまう。
だから相談しなかった。
そういうことでしょう。
国益を考えた時に、この反論書は非常に有効だった
わけですが、しかし、時は「自社さ政権」。
吉田清治の捏造証言や、福島瑞穂もオブザーバーとして
参加した韓国での元慰安婦への恣意的な聞き取り調査
などによって河野談話が誕生させられ、そしてその後
福島瑞穂自身も政治姿勢を買われて社会党に入党する
(1998年)など、日本の政治情勢は舵取りが非常に
厳しいものとなっていったいわゆる混迷時代。
このなかで、反日の目をくぐるようにして、反論書を
なんとかして出そうとした外務省の人間と政治家の
存在。
それがあったという事実。
その政治家たちとは誰だったのか。
日本を守ろうとしたのは誰だったのか。
やっぱり私は知りたいと思うし、そう思うのは当然だと
思います。
で、このスマラクワミ報告書への反論書は、枝野が
>公開と同時に官房長官名で、
こんなものは評価に値しない、
議論に値しないものだということを、
与党に対して全く相談なしに、
勝手にお答えになっているのですよ。
と言っているように、当時の官房長官名で出されて
いることが判ります。
橋本内閣での官房長官が誰だったかというと自民党の
梶山静六氏です。
梶山静六氏といえば、やはり「国家公安委員長」として
「拉致事件」を国会で初めて「北朝鮮に因るもの」として正式に
認めた答弁をされた議員だということが私には印象が強いです。↓
★第112回国会 予算委員会 第15号 昭和63年(1988年)3月26日○国務大臣(梶山静六君)
昭和53年以来の一連のアベック行方不明事犯、
恐らくは北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚でございます。
解明が大変困難ではございますけれども、事態の重大性に
かんがみ、今後とも真相究明のために全力を尽くして
いかなければならないと考えておりますし、本人はもちろんで
ございますが、御家族の皆さん方に深い御同情を申し上げる
次第であります。
○橋本敦君(日本共産党)
外務大臣、いかがでしょうか。
○国務大臣(宇野宗佑君)
ただいま国家公安委員長が申されたような気持ち、
全く同じでございます。
もし、この近代国家、我々の主権が侵されて
おったという問題は先ほど申し上げましたけれども、
このような今平和な世界において全くもって許しがたい
人道上の問題がかりそめにも行われておるということに
対しましては、むしろ強い憤りを覚えております。
梶山静六氏は、1993年、テレビ朝日が起こした「椿事件」の
ターゲットとなった政治家でもありました。↓★安倍総理が言及した「椿事件」。
2007年参院選と2009年衆院選はまさしく第2、第3の
凄まじい「椿事件」だった!しかし、私もこの当時は、梶山静六氏だけでなく、後に
総理となったものの、たった3ヶ月で女性問題で辞任に
追い込まれた宇野宗佑氏に対しても、マスコミの報道を
鵜呑みにし、正直、極悪人のように思っていたところが
ありました。
当時はネット環境もありませんでしたし、政治家一人一人の
評価などは全てマスコミの報道でしかわからない時代でした。
マスコミ報道が全てだったのです。
でも今は違います。
■話をクマラスワミ報告に戻しますと、上記の議事録でも
判るようにクマラスワミ報告には「主報告書」と「附属文書」が
ありました。
主報告書は「女性への暴力に関する特別報告書」。
そして、附属文書には「1(Add.2)」と「2(Add.2)」がありました。↓
★クマラスワミ報告日本では、特に、1996年1月4日に提出された
日本の慰安婦について論じた附属文書1、
「戦時における軍事的性奴隷制問題に関する
朝鮮民主主義人民共和国、大韓民国および
日本への訪問調査に基づく報告書」
が注目される。
クマラスワミ報告は現在の女性問題についての報告を
目的としていたが、同付属文書1(Add.1)は、
韓国の市民団体からの
「被害者は現在も生存している」
という強い働きかけを受けて付録された。
なお、附属文書2(Add.2)は「家庭内暴力に関する立法」である。
外務省は当時の人権難民課長だった川田司氏を中心に
日本にとって多大な名誉毀損文書となった、この付属文書1
(Add.1)を草案の段階で入手。
その後、当初、橋本総理はどう行動しようとしていたのか。↓
★第136回国会 予算委員会 第3号 平成8年(1996年)2月16日 議事録より【第136回国会 予算委員会 第3号
平成8年(1996年)2月16日 議事録より】
○吉川春子君(日本共産党)
総理、国連の人権委員会の女性に対する暴力特別報告官
クマラスワミさんの従軍慰安婦に関する報告書が公表
されました。
報道によると、総理は法的に反論すべきは反論すると
おっしゃっておられますけれども、この報告書で
述べられている従軍慰安婦の募集の形態とか
慰安所の状況についてもお認めにならないのですか。
○国務大臣(橋本龍太郎君)
この報告書の問題について記者さんから質問を
受けましたとき、感情的に受けとめる部分は部分として、
法的な側面については議論する部分があれば
議論をするということを申し上げた記憶は確かに
ございます。
そして、その記述をされます前に、これを
まとめられました方は日本について
日本においでになっていろいろな調査を
されたようであります。
日本政府は、平成3年12月以来、このいわゆる
従軍慰安婦問題というものに対し誠実に調査を
行いまして、これまで平成4年の7月及び
平成5年の8月の二度にわたり、その結果を発表して
まいりました。
他方、本件報告書附属文書の事実関係に係る
記述につきまして、これは必ずしも十分な
事実確認のないままに、限定された資料に基づき
書かれた部分もあるという認識を有しております。
川田司氏が枝野への答弁で言及している通り、
2月6日のクマラスワミ報告発表後、橋本総理は
記者会見ではっきりと「我が国政府の見解」を
明らかにしており、それはこの議事録からも判ります。
反論をすべきところは反論をする。そういうスタンスで臨もうとしていたのです。
そして
全42ページにも渡る「反論文書」を作成した。しかし、それが表に出た時、上の議事録の状況が
起こった。
そのことが
「事実」としてここまで見えてきました。
改めてここまでに判った時系列を確認しますと、
■1月4日
日本の慰安婦について論じた附属文書1が提出される。
■1月9日(日本時間10日)
外務省・在ジュネーブ国際機関日本政府代表部が草案を入手。
■1月20日或いは24日
枝野幸男、かつ枝野の事務所から「入手したかどうか」の
問い合わせが外務省の人権難民課長の川田司氏に入り、
回答する。
■1996年2月5日(日本時間6日)
クマラスワミ報告書が発表される。
■3月上旬~中旬
クマラスワミ報告の付属文書アドⅠに対して作成された
反論文書を国連人権委員会に提出。
■3月18日
川田司人権難民課長、枝野事務所に呼ばれ、事務所にて
1月下旬の問い合わせ時、「入手していない」と言った事を
認める。
■3月19日
衆議院法務委員会において、川田司人権難民課長が
与党「さきがけ」の議員だった枝野幸男に連日国会で
「嘘をついた」と猛烈に批判を浴び、恫喝追及される。
枝野が川田課長に言い放った言葉。
>うそをついているかどうかぐらいの
チェックをさせろこの言葉が、日本を護るために出てきた言葉で
あるのかどうか?
加えて、
>懲戒免職という言葉まで出してきた枝野幸男。
何度も言いますが私には、枝野が国会で取り上げた
ということと、その内容が知りうる範囲の「事実」です。
そしてその「事実」はどこから得たかというと
国会の議事録(会議録)です。
国会の議事録(会議録)は公文書です。
この議事録で明らかになった事に関する詳細。
枝野幸男と枝野事務所が1月20日、或いは24日に
川田司氏に対して、クマラスワミ報告書を入手したか
どうかの問い合わせをするまでの経緯。
問い合わせをするに至った動機。理由。
このことに関する枝野幸男事務所で起こった
全ての「履歴」。すべてが明らかにされるべきではないのか。だいぶ長くなるので、次回へ続きます。
【続き:その2】★何故、枝野は当時国会で取り上げたのか?
「性奴隷」で日本を断罪「クマラスワミ報告」への「幻の反論文書」。
日本を守ろうとした外務省と政治家とは・・・。(その2)
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