2011年3月11日。
東日本大震災の日。
あの日も、朝から官邸では閣議があり、閣議後には
いくつか大臣の記者会見があり、そして衆議院で
国会が開かれていた。
あの日の備忘録。■あの日の菅直人内閣の閣議。★第177国会 閣法第51号 衆議院 提出理由(内閣法制局HP)【第177国会 閣法第51号 提出理由】
(内閣法制局HP)
閣議決定日:平成23年3月11日
国会提出日:平成23年4月5日
衆議院
【内閣法律提出案】
《電気事業者による再生可能エネルギー電気の
調達に関する特別措置法案》
【提出理由】
最近のエネルギーをめぐる内外の
経済的社会的環境の変化及び
エネルギー源として再生可能エネルギー源を
利用することの重要性が増大していることに鑑み、
電気事業者に対し、一定の調達期間を超えない
範囲内の期間にわたり一定の調達価格により
再生可能エネルギー電気を調達する契約を
締結する義務を課す等の措置を講ずる必要がある。
これが、この法律案を提出する理由である。
ちょうどあの日に再生可能エネルギー法案が
閣議決定されていた。
安倍政権の特定秘密保護法案も
集団的自衛権行使容認も
閣議決定である。
閣議決定後、「法案」を国会に提出し、
審議してもらうという順序である。
方法は同じであるがマスコミは、
安倍政権の時だけ「やり方が間違っている」と
叩きまくった。
喫緊の課題であった日本国をスパイから守る
ための法案であったにもかかわらず、マスコミらは
猛反対をした。
一方の「再生可能エネルギー法案」は
一体、誰のために急速に進められてきた法案
だったのか・・・。■あの日の閣議後の大臣の記者会見。★枝野官房長官の午前の閣議後記者会見は、こちら。↓★平成23年3月11日(金)午前-内閣官房長官記者会見釣りにも一緒に行って、数回会食もしていたくせに、
朝鮮人ってことがわからなかった、知らなかったと
主張した菅直人。枝野は、菅直人が「知らなかった、承知していなかった」と
閣議で説明したことに対して
もし今後、外国籍の方であるということが
確認された時に返金をされるということは
当然だと思いますがそのことを持って足りると
思います。
前原さんは前原さんのご判断で辞任をされたんだと
思います。
私は現行制度はですね、日本で生活をされて
おられる方についてですね、外国籍の方ということを
知らずに献金を受けてしまうということは、これ、
どなたにでも有り得るということだということを
前提にしてですね、あの御社(朝日新聞)の報道では
重過失云々ということも書いておりましたが これ
当然、外国籍の方だと知ってそういった方から
献金を受けられることは許されないわけで
ありますけれども、それ以外については例えば
刑罰の対象になっていないということで、あのう、
まぁ、あ~~、まさにそういったこと前提として
制度が組み立てられていると思っておりますが、
まっ、政治資金等に関することですので、一義的には
国会でご検討いただくことだと思ってます。
問題はですね、何を持ってその方が外国籍の
方ではないかということを思うのかということ自体が、
なかなか難しいことなんではないかと私は思います。
当然、ご自身が自分は外国籍であるとかですね、
こないだ海外からやってきましたとかですね、
そういったことをおっしゃられれば、当然、そういった方から
献金を受け取れませんよと、そうやって留意しなければ
ならないと思いますが、まさに日本の国内、どこに
日本の国籍でない方がどういうふうにいらっしゃるのか
ということついては、全くじゃあ、何を持ってこの方は
日本国籍でない可能性があるということを知りうるのか、
どこで線を引くのかということはなかなか私は難しい
ことだと思います。
(総理の責任は?)
前原さんは前原さんの独自のご判断で行動されたと
言うふうに思っております。
総理におかれましては全くそういった
お考えはないと聞いております。
早口で何を言ってるのかわからないようなところもあり
枝野は、
「国民に対する記者会見」だと理解しているのか?
と思う。
そして何より
菅直人の外国人献金について、
この時の枝野の会見内容をよく覚えておきたい。また、
マスコミがこれだけ質問をしていながら、
今まで菅直人を「外国人献金」でバッシングした
テレビ局はほぼ全くと言っていいほどない。★環境省 松本大臣記者会見録(平成23年3月11日(金)) 環境省HP【環境省 松本龍 大臣記者会見録】
(平成23年3月11日(金))
1.発言要旨
(中略)
3点目。本日の閣議において、
「電気事業者による再生可能エネルギー電気の
調達に関する特別措置法案」
が閣議決定されました。
本法案は、再生可能エネルギーの電気について、
電気事業者に対し、一定の期間・価格により
買い取るよう義務を課している、いわゆる
「全量固定価格買取制度」の法律。
環境省も協力していくために、経産大臣は、
環境大臣と緊密に連携協力する旨の規定が
設けられております。
再生可能エネルギー導入の目標の達成、
CO2の大幅削減のためにも、こうした規定に
基づいて、環境省もしっかり取り組んでまいります。
2.質疑応答
(問)
今日の朝刊の報道で、総理に対して、
在日韓国人の方から献金があったのでは
ないかというお話がありましたけれども、
大臣の受け止めはいかがでしょうか。
松本龍
報道があったことは知っていますけれども、
詳しい事実関係が分かりませんので、
ちょっとコメントは差し控えさせていただきたいと
思います。
(問)
それが事実だということが分かった場合の
総理の進退については。
松本龍
報道の中身が分かりませんから、事実関係も
知りませんから、コメントはできません。
(問)
在日韓国人からの献金に関しては、
通名を使うなどされている場合もあるようで。
松本龍
日本人か外国人か分からなかったと。
(問)
はい、制度的に難しいのではないかと。
松本龍
制度的に難しいと思います、確かに。
それともう1点は、何かこの間、「切ない」と
言いましたけれども、片方でパーティー券は
いいのですよね、あれね。
会費ということで。
パーティー券は20万、20万、毎年もらって、
それで焼肉屋の女性が貯めた5万はいけないとか
というのは、どうも事の軽重というわけでは
ありませんけれども、もう1回法律を見直したほうが
いいなと。
しっかり法律の抜け道というか、そういうのも含めて、
法の不備も見直していかなければならないなと
いうふうに思います。
(問)
確かに制度上難しいということもあると
思うのですけれども、大臣御自身は献金を
受ける際に、何か在日外国人の方から
もらうのは不正というような。
松本龍
ほとんど献金ありませんから。
(問)
今までの献金について、チェックを、
この一連の問題を受けてされたようなことは
ありますか。
松本龍
ちょっと今週忙しかったので、来週あたり
徹底的に調べてもらおうと思います。
ただ、献金があるときは、私に必ず報告が
あってますから。
適正に処理はしていると思います。
あまり大きな、たくさんの事例はありませんから。
松本龍に質問した記者は明らかに、菅直人を庇っている。
そして答えを渋っている松本龍をもフォローしている。何より、
「通名の使用」というものがどれだけ大きな
問題を抱えているかを連中はよく分かっている。
★蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨 (平成23年3月11日(金) 8:39~8:45 於:参議院本会議場中庭側廊下ぶら下がり)【蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨】
(平成23年3月11日(金) 8:39~8:45
於:参議院本会議場中庭側廊下ぶら下がり)
2.質疑応答
(問)
TBSの峠田です。
よろしくお願いします。
今日一部報道によりますと、菅総理のほうに
違法献金の疑いがあると、2006年、2009年、
計104万円、一部は大臣時代という話も
あるんですが、まず受け止めは。
蓮舫
これはもう第三者と言うか、私から言うべきものでは
なくて、御本人がお話しすることだと思います。
(問)
今日閣僚懇を含めまして、総理のほうから
御説明というのはありましたでしょうか。
蓮舫
官房長官が後で会見されると思います。
(問)
今後なんですが、総理の国民に対する説明責任と
いうものは早急に発生するとは考えますでしょうか。
蓮舫
説明されると思います。
(問)
今後は前原前大臣が同様の外国人の献金で、
金額にかかわらず政治家として責任があると
辞任されましたが、総理の進退に関して
直結するような問題とお考えでしょうか。
蓮舫
進退は御自身で判断ですけれども、ただ
この問題は本人が知ってたかどうかというのは
大変大きいんだと思っています。
その部分も含めて、自ら明らかにされると思います。
(問)
前原前大臣の事例というのは、先例にならないと
お考えですか。
蓮舫
ならないと思います。
(問)
共同通信の岡です。
外国人と分からない形での献金について、
今後どう対処していくべきだというふうに
考えていますか。
蓮舫
やはりこれは全国会議員に関わることですので、
皆さんこの問題意識をどのように捉えるかと
いうことにもよりますけれども、なかなか
知り得ないというところは一つ問題かなとは
思います。
特に最近では、インターネットを通じた献金の
方式も広く普及してきてますので、知り得ないと
いうのは、やはり難しいのかなと思います。
(問)
読売新聞、清永です。
大臣のお考えとしては、今制限されている
外国人からの個人献金というのを規制を緩和
すべきだというお考えでしょうか。
蓮舫
これはやはり御議論いただかないと分かりません。
強化すべきだという考え方もあると思います。
他方、パーティー券の購入についての整合性も
あるのかなとは思います。
(問)
北海道新聞です。
確認なんですが、大臣の御自身の献金については、
こういった外国人からの献金というのは確認されて
いるんでしょうか。
蓮舫
確認というのがどういう手段で確認をするのか、
非常に難しいと思いますが、私は献金のお申し出を
いただいたときには、規制法の条文にこうなって
おりますという形で御提示をしております。
そこで出していただいた方に御確認をいただいてから、
そして受け取る形にしています。
松島みどり法相に対しては、民主党こそが政権交代選挙で
使用していた「うちわ」をターゲットにして、あれだけ厳しく
追求したくせに。
(松島法相は、その民主党の「うちわ」が完全に「合法」と
認められた2009年の政権交代選挙後。
しかも落選中であり、かつ選挙期間ではなかった。)
第一次安倍政権の時には、松岡農相を「還元水」で自殺させる
まで追い詰めたくせに。
自分たちの党だけは、「法律は都合よく判断される」と思っている
異常さ。
TBSも質問してるんだよね。でも一度でも放送した事あるのか。
★片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨(平成23年3月11日(金) 8:38~8:44 於:院内・閣議室前)【片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨】
(平成23年3月11日(金) 8:38~8:44
於:院内・閣議室前)
(問)
フジテレビの生野と申しますが、今日、菅総理大臣が
2006年と09年にですね、在日外国人の方から献金を
受けていたとの報道がされていますが、これがもし
事実だとしたらば、どう大臣としては受け止められますか。
片山善博
これは総理がね、自身の政治資金の問題ですから、
よく調査をした上で、今日は報道に出ていますけれどもね、
それが事実かどうかも含めて、総理がよく調査をされて、
御自分の問題として説明されると思います。
(問)
大臣は以前、この会見でですね、外国人の政治資金を
規正しているのは重要な理念だとおっしゃって
いますけれども、これがもし事実だとすれば、
菅総理のことは、責任問題に発展する可能性は
あるとお思いですか。
片山善博
先般も申し上げていたとおり、今の政治資金規正法の
該当の規定というのは、もう少しきちっと内容を
明確にする必要があると、私はかねがね思って
いるのですね。
と言いますのはね、本当に知らないで、外国籍の人と
知らないで政治資金の提供を受けるということは、
あり得るわけですよね。
例えば、今、一般に後援会のしおりなんかを
配って後援会員を募集しますよね。
そうすると、見ず知らずの人も含めて大勢の
皆さんから、会員になって政治資金の提供を
受けるということはありますよね。
そのときに、もちろん気が付けば、多分、明らかに
外国人の方だと分かる方であると、国籍を
調べるでしょうけれども、俗に言う通名で
資金の提供があった場合には分からないですよね。
だから、分からないで提供を受けていて、それで
アウトという可能性もあるのだとすれば、それは
ちょっと今の政治家の皆さんには酷だと
思うのですよね。
だから、その辺の整理が必要だろうなと思いますね。
あとはね、もっと言えばね、悪意でね、外国人の人が
敵意のある政治家に献金をしておくということだって
あるのですね。
だから、一概に結果としてもらっていたから
アウトということでは無いと私は思うのですね。
ちゃんと知っていたのか、知っていなかったのか、
そういう事実関係をよくそれぞれの政治家が説明を
されることだと思います。
片山善博は鳥取県知事時代、人権擁護法案に準ずる
条例を可決させた。
ネットでも反対の意見を県庁に送る人たちが多かった。
そしてその声によって凍結された。
東日本大震災時の菅直人内閣の総務相であったにも拘らず、
内閣総辞職後は、まるで他人事のようにコメントをテレビで
続けてきた片山。
★法務大臣閣議後記者会見の概要 平成23年3月11日(金)【江田五月 法務大臣閣議後記者会見の概要】
(平成23年3月11日(金))
菅総理大臣に対する献金に関する質疑
【記者】
今朝,一部報道で菅総理大臣に対して在日韓国人の
方から献金があったと報じられておりますけれども,
これについてどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
【江田五月】
今日閣僚懇でも,菅総理大臣から御発言がございましたが,
全く外国籍の方だとは知らないということで,その人自身は
知っているけれども,外国人であるということを認識しないで
お付き合いをしていたということと,献金があったかどうかと
いう事実は事務所に確認したらあったということなので,
適切な対応をとられるということでございます。
【記者】
献金を受けていたということを総理自身は今日まで
御存知なかったということですか。
【江田五月】
私は知りませんが,事実であったと。
今日まで知らなかったという発言はありませんが,
事実であったというのは調べて分かったということです。
土肥議員の竹島署名に関する質疑
【記者】
土肥議員が昨日役職を全て辞めました。
国会議員が海外でああいう署名をすることに
ついてはどのような認識をお持ちでしょうか。
【江田五月】
菅総理大臣も言っていましたけれども,十分,
戒めとしていきたいと思います。
松本龍、蓮舫、片山善博、江田五月。
連中の、これらの言葉を覚えておく。
■あの日の国会。
衆議院で質疑が行われた。
質問者は、
民主党議員 藤谷光信 外山斎 加賀谷健
自民党議員 野上浩太郎 岡田直樹 岡田広★第177回国会 決算委員会 第3号 平成二十三年三月十一日(金曜日) 午前八時五十五分開会【第177回国会 決算委員会 第3号】より
(2011年(平成23年)3月11日(金曜日) 午前8時55分開会)
○藤谷光信君(民主党)
予算はしっかりと締めていかなければいけない部分も
ありますけれども、一方では、国の施策は、隅々まで
細かく配慮していくためには十分な配慮がなされねば
ならないと思います。
幾ら国の財政が厳しいとはいえ、
削ってはいけない、逆に少しずつでも
増やしていかなければならないものや、
政策的にまた外交的に難しくても
解決しなければならない問題も多くあると
思います。
それでは、それらを幾つか挙げて、
総理を始め関係閣僚の皆さんの御所見を
伺いたいと思います。
まず、冒頭に過去の失敗にということをちょっと
触れましたけれども、日本は、日本国は長い歴史の中で
いろんな他の外国とのあつれきがあったわけでございますが、
私は一昨年の七月に質問主意書、朝鮮半島出身の
旧民間徴用者の遺骨問題に関する質問主意書を
出さしていただきました。
仏教界においては、戦後早い時期から、個々の宗派や
寺院が朝鮮半島出身者の旧軍人軍属の遺骨返還や
民間徴用者の遺骨返還に関して個々取り組んでおります。
平成十六年十二月開催の小泉総理と盧武鉉大統領との
日韓首脳会談においては、韓国側から、朝鮮半島出身者の
旧民間徴用者などの遺骨返還についての協力要請が
なされました。
それに基づきまして、遺骨返還の取組について、
平成十七年六月、政府より全国の宗教団体や
地方自治体、そして民間企業などへ情報提供の
要請が行われたのです。
仏教界においても、国内伝統仏教宗派や都道府県
仏教会が加盟します財団法人全日本仏教会が、
政府の要請を受けて、人権、平和の取組の一環として
各関係団体と協力を要請をしております。
全日本仏教会はもとより、加盟の各宗派、各都道府県
仏教会は全くのボランティアで、およそ国内七万五千の
お寺で本格的な調査を行い、国に報告をしました。
そして、それとは関係なく、今でも埋葬されている
遺骨が見付かれば遺骨収集のボランティア活動が
行われております。
しかし、既に完全に身元が分かったものが何体も
あるにもかかわらず、会談から七年もの歳月が流れる
現在においても、政府レベルではいまだに一体の
御遺骨も返還されていないのです。
昨年八月の首相談話で
「朝鮮半島出身者の遺骨返還支援といった
人道的な協力を今後とも誠実に実施していきます。」
との一文が入ったにもかかわらず、いまだ進展が
ないために、民主党内では、民間ボランティアの
皆さんと連動しながら議員連盟内でプロジェクトチームを
組んで活動しております。
全日本仏教会では、本年一月二十一日に内閣官房、
外務省、厚生労働省に対しまして遺骨の早期返還を
求める要望書を提出し、また二月十日には、京都に
おいて返還交渉に当たっている担当者との意見交換会を
開いたところです。
権哲賢韓国駐日大使は、先月の二十四日、韓国としても
第二次大戦中に日本に民間徴用され亡くなった民間人の
遺骨返還問題の解決などに力を入れているという発言を
しておられます。
菅総理におかれましては、昨年の広島、長崎の
原爆戦没者慰霊式、平和祈念式にも参列くださいました。
硫黄島の遺骨収集の特命チームを発足させて、
十二月には自ら硫黄島を訪れ、日本軍戦没者の
遺骨収集の現場を視察、拝礼、参拝をされておりました。
また、自ら、総理として初めて地中で発見された
遺骨を手にして土などを取り除いて遺骨を収容され、
先月十五日には千鳥ケ淵戦没者墓苑で開かれました
硫黄島戦没者遺骨の引渡式にも総理大臣としては
初めて出席をされました。
不本意にも異国の地で命を落とし、いまだ肉親の
元に帰ることができないという状況、そして、せめて
遺骨だけでもと待ち望む高齢化した遺族の皆様の
気持ちはよく御理解いただけると思います。
先ほどの朝鮮半島出身者の民間徴用者の遺骨問題は、
日本人の遺骨とはちょっと状況も異なりますし、
乗り越えなければならないハードルもたくさんあります。
また、国と国との協議ですから、いろいろと難しい
問題があることも存じております。
難しいからちゅうちょするというのでは何事も前には
進みません。
一日も早くその御遺骨が故郷の家族の方々の元へ
戻れるよう、総理のお考えをお聞かせいただきたいと
思います。
○内閣総理大臣(菅直人君)
藤谷議員から、遺骨、その中でも朝鮮半島出身者の
民間徴用などで亡くなられた方の遺骨について、
一日も早く御家族の元へという思いを込めての
御質問をいただきました。
日本政府としては、人道的な観点から、朝鮮半島出身の
方々の御遺骨の返還に可能な限り真摯に対応をして
きており、これまでも祐天寺に預託されている旧軍人軍属の
方々の御遺骨を返還を進めてまいりました。
そのほかにも、御遺骨の返還について、返還に向けた
進展を図ることが両国関係の発展にも資すると考えており、
これまでも韓国政府との間で真摯に話し合ってきている
ところであります。
今後とも、昨年の八月の談話で、私が出しました談話で
明らかにしたとおり、可能な限り早期に返還が行われるよう、
韓国政府と協力しつつ、誠意を持って対応していく考えで
あります。
今、全国の仏教界、お寺での自発的な調査ということも
言われまして、私も、硫黄島のことにも触れて
いただきましたけれども、戦後六十五年が経過した中で、
日本人だけではなく、当時日本のためにある意味
いろいろな仕事に携われた皆さんが、そうした形で
御家族の元に遺骨を返還することは、これは本当に
政府としての、国としての責務だと考えて一層の
努力をしていきたい、こう考えております。
(以下略)
>祐天寺12年前、拉致事件を知ってからネットの関連掲示板を
見ていましたが、その時に、初めてこの寺の名前を
知った。
浮島丸事件で亡くなった朝鮮人労働者の遺骨が祀られて
いるという寺。
浮島丸事件は、終戦直後の1945年8月24日17時20分頃に、
舞鶴港沖で、日本海軍特設運送艦「浮島丸」が、
アメリカ軍敷設の水雷に触雷して沈没、乗員25名と
便乗者524名の死者を出した事件。
北朝鮮は、この事件を日本の仕業だと言っているらしい。
朝鮮半島出身者の民間徴用者の遺骨問題。
なるほど、菅直人が突然硫黄島に出かけたことは、
これらのこととリンクしているのか・・。
そして有田芳生が北朝鮮の遺骨事業を強く後押しし、
拉致事件と絡めてきていることも同じ・・。
北朝鮮は、現在進行形である「国家による犯罪」、
拉致事件の被害者よりも、遺骨事業、日本人妻、
脱北者など「人権、人道」支援事業を絡ませて、
拉致被害者の人数のごまかしに利用するだけでなく
寧ろ優先させようとしている。
北朝鮮が望むのは、「日朝国交正常化と「カネ」。
スパイが自由に出入り出来る環境とカネ。
北朝鮮と繋がる連中は、
その北朝鮮の望み通りに動く。
日本人拉致被害者に冷酷な人間たちは、こぞって
朝鮮人の事になると居てもたってもいられないらしい。
この団体は、首相及び閣僚の靖国神社公式参拝に対し、
抗議をしている。
また、HPを見ると、「同和」、「被差別部落」、「人権問題」
の文言が並んでいる。↓★「全日本仏教会」HP 「人権問題に関する取り組みについて」私は、菅直人が硫黄島に出かけて行って
軍手をしたままご遺骨に向かって手を合わせて
いたのをテレビで見た時、逆に怒りが湧いてきた。
麻生政権の時、硫黄島の滑走路を引き剥がして
遺骨を回収するために、厚労省と防衛省で
わずかながら予算が組まれ、一億円ほどを
使って基礎調査も行われた。
菅直人は平成8年橋本内閣の厚生大臣をしていた。
一方、新藤前総務相はその平成8年に初当選以来
ずっと、この問題に取り組んできた。
そして、森元総理が会長となって議員連盟の
「硫黄島問題懇話会」が結成され、関係省庁に強く
要請をして、前へ前へと進めてきた。
遺骨収集事業は厚生労働省の所管業務。
しかし2010年までの14年間、この問題には
全く関心を寄せていなかった菅直人。
下記リンク先は2010年の年末、菅直人が硫黄島を
視察した時の首相官邸KAN-FULLブログと動画。↓
★第9話【戦後】 菅総理、硫黄島へ――8分ドキュメント「遺骨帰還特命チーム」 2010年12月24日元TBSの下村健一がナレーションを担当している。
下村は菅直人政権の内閣広報室審議官だった。
「放送のプロ」だから、「お涙頂戴感動巨編」を作るのは
お手のものだと感じる。
この中で、「エネミーズ・セメタリー」という名称が出てくる。
動画では、
「敵の墓地」「米軍が作った、日本軍の集団埋葬地」
と紹介されている。
しかし実際は、米軍が病気の広まりを防ぐために
穴を掘って遺体を投げ入れただけのもの。
それを「墓地」と表現する菅直人。そこを掘って、多くの遺骨を収集できたと宣伝する
内閣広報。また、この動画では新藤義孝 前総務大臣の祖父、
栗林中将の「家族への手紙」を読む菅直人が映っている。
こういうのを見ると本当に怒りが湧いてくる・・。
引き続き
【第177回国会 決算委員会 第3号】より
○野上浩太郎君(自民党)
自由民主党の野上浩太郎でございます。
まず、冒頭でありますが、先般のニュージーランド地震で
被災された方々、また関係の皆様、御家族の皆様方に
心からお悔やみとお見舞いを申し上げたいと思います。
特に、私は富山県出身でございまして、富山外国語専門学校の
生徒の方々始め多くの関係の皆様方、被災をされた
わけであります。
本当に心が痛みます。この上は、一刻も早い身元の
情報の確認というものと、被災者あるいは家族、関係者に
充実した支援を求めたいというふうに思っております。
それでは、決算の質問に入る前に、今日の朝の朝刊の
報道で大変重大な報道が飛び込んでまいりました。
このことについて、まずお聞きをしたいというふうに思います。
今朝の朝の報道では、菅総理の資金管理団体が
外国人から2006年に100万円、2009年に
4万円の献金を受けていたと、こういう報道でありますが、
事実でしょうか。
○内閣総理大臣(菅直人君)
今日の報道について御説明を申し上げます。
まず、私が仲人をした知人から、自らの中学、高校の
同期生で不動産関係の仕事をしている人として
数年前に紹介をいただいた方があります。
釣りなどに誘われてその知人とともに一度
出かけたことがあり、またそれ以外にも数回、
会食を共にしたこともあります。
日本名の方であって、日本国籍の方と思って
おりました。
報道のように、外国籍の方とは全く承知いたして
おりません。
献金については、事務所の方に確認をいたしました
ところ、いただいていたということであります。
現在、日時や金額など詳細については更に調査を
いたしております。
報道のように、もしその方が外国籍の方であることが
確認された場合には全額返金をいたします。
○野上浩太郎君
そもそも、菅総理、前回、前原大臣の事案が
発生をしたときに、御自分の資金管理団体の
調査をしっかりとしなかったんでしょうか。
それから、各閣僚の皆さんにも、しっかり調査をしろと、
そういうことを命じなかったんでしょうか。
お答えください。
○内閣総理大臣(菅直人君)
今申し上げましたように、この方は日本名であり、
そして日本国籍の方であると思っておりましたので、
調査をいたしましても、日本名で私、届出、ちゃんと
手続も、政治資金の手続も取っておりますので、
それでは見付からないということであります。
○野上浩太郎君
いや、この報道を受けて調査をしたのか、それとも
すぐ調査をしたのか、お聞きをしています。
○内閣総理大臣(菅直人君)
私が前原大臣のときに、その後の質疑でも
申し上げましたけれども、こういうことの再発を
防止するためにはどうしたらいいかということを
党の方で検討いただいております。
私についても、今申し上げましたように、
個人献金をかなりの方からいただいております
けれども、それを見てもこういった今報道されたような
ことについてそれを判断することはできないわけで
ありますので、そういった意味で、どういう形で
そういうことを再発を防止するか、これからも
党としても検討してまいりたい、こう考えております。
○野上浩太郎君
全く危機感が薄いというふうに思います。
各閣僚の皆さんもどうでしょうか。
本当は全員に、お一人お一人お聞きしたいんですが、
時間もありますので、前回話題になりました野田大臣、
蓮舫大臣、そして法をつかさどる江田法務大臣、
調査をされたのかどうか、お聞かせください。
○国務大臣(野田佳彦君)
基本的には日本国籍の方から献金をいただいていると
いう前提で公開をしております。
事務所内であえてそれを再調査したということは
ございません。
○国務大臣(蓮舫君)
お答えいたします。
基本的には日本国籍の方から献金をいただいて
いると認識をしております。
なお、献金の申出をいただいたときに、私の
事務所からは政治資金規正法に基づいて
外国人の方からはいただけないという旨を、
その紙をお渡しをして御了承いただいて、
そして献金をいただいていると存じていますので、
ないものと思っています。
○国務大臣(江田五月君)
政治資金報告書の届出のときに当然、日本国籍の
人々だと思いまして届け出ているわけでありまして、
しかも全て日本名でございます。
その届出のときにちゃんとそれは確認をしておりまして、
それ以上のことはしておりません。
○野上浩太郎君
今の御答弁で、あの後、再調査が全くなされて
いなかったということが明らかになったというふうに
思います。
総理は市民運動家御出身でありまして、政治資金は
薄く広く集めておられると、こういうイメージを
持っておりましたが、今回は個人献金で一度に
百万円の献金を受けたということでありますが、
こういうことはよくあることなんでしょうか、お聞かせください。
○内閣総理大臣(菅直人君)
比較的まれのことであります。
○野上浩太郎君
比較的まれだということであれば、やはりそれは
事務所から報告を受ける、これが自然であると
いうふうに思いますし、あわせて、それがどういう方かと、
これを確認するのも当然だというふうに思いますが、
そういう報告等々はなかったんでしょうか、お聞かせください。
○内閣総理大臣(菅直人君)
先ほど申し上げましたように、この方は、私が仲人を
した知人の方から、中学校、高校の同級生、たしか
同期生ということで紹介された方でありまして、
そういう認識の下で紹介をされておりました。
以上です。
○野上浩太郎君
いや、質問に答えてください。百万円を受けたという
報告は受けていなかったんですかと、これを聞いています。
○内閣総理大臣(菅直人君)
たしか五、六年前のことで報道されておりますけれども、
今記憶にあるかと言われればその時点で報告が
あったかどうかの記憶はありませんが、今回報道が
ありましたので、事務所の方に確認をしましたら、
そういう方からの献金を受けていたということは
今回改めて確認をいたしました。
○野上浩太郎君
全く不自然な答弁だと思いますよ。
百万円の献金を受けて全く知らなかったということは、
これは私、本当に不自然なことだというふうに思います。
この男性は何をされておられる方なんでしょうか、
どういう御関係でしょうか。もう一度お答えください。
○内閣総理大臣(菅直人君)
先ほど来お答えいたしておりますように、私が仲人を
務めました、仲人を務めました知人からその方の
中学、高校の同期生ということで数年前紹介され、
不動産関係の仕事をしている人との紹介を受けました。
○野上浩太郎君
報道では、旧横浜商銀信用組合の元理事という
報道であります。
現在は中央商銀信用組合ということでありますが、
これは関東財務局から行政処分を受けております。
その理由の一つが反社会勢力への対応が不適切と
いうものであります。
菅総理は、そもそもこの男性がこの旧横浜商銀信用組合の
元理事と、こういう認識はあったんでしょうか。
○内閣総理大臣(菅直人君)
知りませんでした。
○野上浩太郎君
釣りに一緒に行って何回も会食をして、どういう仕事を
されているか、そういうことを話さなかったんでしょうか。
これは全く不自然であります。
もう一度答弁してください。
○内閣総理大臣(菅直人君)
先ほど来申し上げておりますように、私がよく知っているのは、
仲人を務めましたその知人はよく私は知っている方で
あります。
その方からの紹介で自分の中学、高校の同期生、
同級生であるということで紹介され、不動産関係の
仕事をしている方と、そういう紹介をいただきました。
私が知っているのは、その方についてはそれまでです。
○野上浩太郎君
ですから、紹介を受けた経緯はそうだと思います。
紹介を受けて、その後、何回も会食をされて釣りにも
一緒に行かれているわけであります。
それで全くその方がどういうことをやられているか
知らないというのは、私は全く不自然だと
いうことを言わざるを得ないというふうに思います。
そもそも、前原大臣は、結果として献金の事実は
知らなかったとおっしゃっているのにこれは
外交の責任者として事実を重く受け止めて辞任を
されたということであります。
何よりも、国のトップが外国人から献金を受けていたと
いうことが判明をしたわけです。
このことについて責任を感じないんでしょうか。
○内閣総理大臣(菅直人君)
まず、現在、事実関係は私も改めて調査をさせております。
その上で今の御質問にお答えをいたしますと、
何度も申し上げて恐縮ですが、私の仲人を務めた
知人から紹介をされて釣りに一度御一緒したり
したことはありますが、それ以上詳しいことは、私、
その人のことについては知っておりませんでした。
○野上浩太郎君
私は経緯を聞いているんじゃないんです。
責任を感じるかどうかと、このことを聞いているんです。
○内閣総理大臣(菅直人君)
今申し上げたように、私が、その方については、
日本名でもありましたし、日本国籍の方だと
思っておりましたし、現在でも、報道は見て
おりますけれども、その方が日本国籍であるのか
そうでないのかをまだ私自身は確認ができて
おりませんので、現在調査をしております。
○野上浩太郎君
いや、まだそれを認識していない、もし
そうだったらどうだと、それを聞いているんです。
○内閣総理大臣(菅直人君)
もし外国籍の方だということが判明したら、
全額を返金いたします。
○野上浩太郎君
ですから、返還をすれば済むと、こういう問題じゃ
ないと言っているんですよ。
認識が全く甘い。
菅総理の今の一連の答弁を聞いておりますと、
この事案に対する危機感、責任感というものが
全く感じられない。
自民党としては、この問題をこの後も徹底的に
追及をしていきたいというふうに思っています。
是非、集中審議の要求もしたいと思いますが、
委員長、またよろしくお願いします。
○委員長(鶴保庸介君)
後刻理事会で協議をさせていただきたいと思います。
(以下略)
★↓瓦礫の下の外国人違法献金…震災空白を悪用する菅直人 「東アジア黙示録」ブログ様より
▲「草志会」の政治資金収支報告書 (※上から4行目
「善鎬」という名前から推測できるものは朝鮮系外国人であること。)国会は、この後、午前十一時五十四分より休憩に入り、
午後一時、再び開会となります。
自民党、野上浩太郎の質疑の途中から再開され、
続いて自民党の岡田直樹議員の質疑となります。
○岡田直樹君(自民党)
自由民主党の岡田直樹でございます。
私も野上委員同様、質問に入る前に、ニュージーランド地震の
被災者、また御家族の皆様に心からお見舞いを申し上げたいと
思います。
多くの方が安否不明であり、そして、残念ながら死亡が
確認された方もいらっしゃいます。
私の地元石川県でも三人の方が安否不明でありましたが、
昨日、二方の死亡が確認をされました。
そのうちの一人は北川泰大さん、この方は実は私が
以前勤めていた石川県の北国新聞社の記者でありまして、
北朝鮮に五回も取材に行った、そういう記者でありました。
誠に残念で痛ましい限りであります。
どうか政府におかれては、御家族の支援等、万全を
期していただくようにまずお願いを申し上げます。
さて、菅総理に外国人から百万円以上の違法献金があった
という疑いが浮上いたしました。
これは重大な問題であります。
午前中の質疑で総理は、在日韓国人とは知らなかったと、
このように答弁をされましたが、私には簡単に
そう信じることはできません。
もう一度確認いたしますが、この人が旧横浜商銀信用組合の
役員であることを総理は本当に知らなかったんですか。
○内閣総理大臣(菅直人君)
午前中も申し上げましたが、私が仲人を務めました知人から、
その自分の同級生であった方を紹介を数年前にされました。
不動産関係のお仕事の方だとお聞きをいたしました。
釣りに誘われて、その知人と一緒に一度釣りに出かけたほか、
数回の会食を行ったことを覚えております。
日本名の方でありまして、日本国籍の方と私は思っておりました。
報道のように外国籍の方とは全く承知をしておりませんでした。
今御質問の、そういう立場にあるということも全く知りませんでした。
○岡田直樹君
その人の名刺を受け取ったということはありませんか。
○内閣総理大臣(菅直人君)
もうかなり前のことでありますが、正確な、率直に言って
正確な記憶はありません。
ただ、今申し上げたように、私が非常に親しい、仲人まで
務めた人の交友関係だということがありましたので、
必ずしも名刺をいただいたかどうか記憶は定かでは
ありません。
○岡田直樹君
釣りに行き数回も食事をしたという人の職業が単に
不動産関係の人であると、こんなおかしいことがありますか。
その人の職業を正確に知らない、そんなことは世間が
通りませんよ。
しかも、その職業もはっきり分からないその人から
百万円ももらうんですか。
極めておかしい、信じ難い話だと思います。
横浜商銀信用組合といえば在日韓国人の金融機関であり、
そこに勤めていると分かれば外国籍の人ではないかと
いうことが容易に推定されるはずであります。
たとえ日本名を名のっていても、横浜商銀信用組合の
役員と知っていたとすれば、総理、これは重過失で
処罰は免れないわけであります。
前原前外務大臣は、自らの職責に支障が出ないようにと
辞任をされた。
今回の事案は、まして行政のトップである総理の
進退問題になると、このように私は思います。
自民党はこの問題を予算委員会でも徹底的に
追及していく、このことを申し上げたいと思います。
既に野上委員からも指摘がありましたが、
20年度決算が450日もたなざらしに
されたことは遺憾であります。
その責任は菅総理にあると同時に、江田法務大臣、
前参議院議長にもあると、このように思います。
決算の議決が通常国会中に行われなかったのは
8年ぶりのことであります。
決算重視の参議院改革を積み重ねてきたその努力を
台なしにした、そして昨年の通常国会の幕切れは、
先ほどもお話があったとおり、極めて異常なもので
ありました。
先ほど法務大臣は、今は法務大臣であって
参議院議長ではないと、あるいは議運のせいであると、
あるいは決算委員長のせいであると責任を
転嫁されましたが、そんなことは決して許されないと
私は思います。
当時の江田参議院議長は、御自分の議長不信任案や
菅総理、荒井大臣の問責決議案が出ているのに、
会期末の本会議も開かずに、ばっさりと国会を
閉じてしまわれた。
会期末の本会議が開かれなかったために、
3年間の時間と費用を掛けた調査会報告も
発表できず、国民の請願の処理もできず、
勇退する議員は最後の挨拶の機会も失った
わけであります。
国会を延長せずに参議院選挙を急いだ菅総理の
責任も重いと思いますが、江田議長の責任も極めて
重かった。
自らの責任をどう感じておられるか、再度お伺いを
いたします。
○国務大臣(江田五月君)
先ほどの野上委員の御質問にもお答えをさせて
いただきました。
議長というのは極めて重い責任があることは
よく分かっているつもりでございます。
ただ、20年度の決算は1月から順調にずっと
質疑が進みまして、最終段階の委員会質疑が
残っているところで、最後の段階で国会が
ああいう結果になったわけです。
最終日の本会議を開くべきだという、これは私も、
これは最終日の本会議は開いた方がいいと
いうことでセットまではお願いしました。
しかし、そのときにこの20年度決算の委員会審議が
終わってはいなかったんです、まだ。
ですから、最終日の本会議を仮に開いたとしても
そこで決算の議決は本会議でできない状態で、
したがってこれは延長しかないんですが、延長の
議も調わなかった、また最終日の本会議の議も
調わなかった。
私としては大変じくじたる思いでおります。
○岡田直樹君
決算委員会を開くという与野党のあっせんも議長は
努力されなかった、そのことを指摘しておきたいと
思います。
また、法務大臣、法務大臣は議長在任中に
参議院国政調査活動費というものを使ってしばしば
料亭やレストランで会合を開いたと言われておりますが、
それは税金の無駄遣いではないか。
また、以前、支持者がキャバクラに行った代金を
政治活動費で計上したということもある。
そのほか、議長公邸に支持者を招いて花見の会を
するなど、公私混同が目立ちます。
また、法務大臣は、菅総理同様、北朝鮮の工作員で
拉致の実行犯である辛光洙の釈放嘆願書にサインを
しました。
こうした前歴というのは、これは日本の法秩序を守る
法務大臣として誠に遺憾であると、このように思います。
江田法務大臣には、以上申し上げた点について、
この場で、国会のこの場でどうか反省と陳謝をしてください。
○国務大臣(江田五月君)
幾つかのことをお話しくださいました。
議長として、各会派の皆さんといろいろ意見交換の会を持った。
そして、これには議長として許されたお金を使わせて
いただいたことはございます。
しかし、それを超えることはないと思っております。
議長公邸も様々なことで活用いたしましたが、
これも私として何ら恥じる使い方をしたことはございません。
キャバクラというお話ございましたが、これは法律違反の
支出ではないんですね。
ですが、私の組織活動費としては、私個人としては
これは遺憾なことだというので、その部分のことに
ついては適切な措置を取らせていただきました。
辛光洙の件については、これは本当に申し訳ないと
いうことで、かつて横田さんにもおわびをしたことも
ございます。
以上だと思います。
○岡田直樹君
少々開き直りのようにも聞かれる答弁だったと、
そのように思います。
是非反省をされて、そしてこの法務大臣という職責を
しばらくの間務めていただきたい。
21年度予算、決算の評価をテーマといたします。
21年度決算に対応する21年度予算をどう
評価するか、これを伺いたいと思います。
この予算は、自民、公明連立による麻生政権の下で
編成をされ、成立をいたしました。
そして、21年2月から財務大臣を務めておられたのが、
ほかでもない与謝野大臣であります。
与謝野大臣に、21年度予算や21年度第一次
補正予算が日本経済にとってどんな役割を果たしたか、
伺いたいと思います。
○国務大臣(与謝野馨君)
平成21年度予算につきましては、国民生活と
日本経済を守るための政策を大胆に実行する観点から
編成された当初予算に加えまして、経済対策を受けて
2度にわたり補正予算が編成をされました。
これらの予算は、その時々の経済状態を踏まえ
編成されたものと考えております。
リーマン・ショック以降大きく落ち込んでいた我が国の
景気は、これらの予算措置を講じたことなどもあり、
平成21年度に持ち直しに転じたものと認識を
しております。
これは、その当時の麻生政権の下で、日本経済が
底抜けをするのではないかという危機感から2度に
わたって補正予算を作りました。
2度目のものは真水15兆という空前の補正予算
だったわけですが、これは十分私は機能したのでは
ないかと思っております。
○岡田直樹君
私も、この自公政権が作った21年度予算や
15兆円規模の補正予算というものは、日本経済の
底割れを防ぎ、そして国民生活を救った大変大きな
意義があるものだと思います。
その点で、与謝野大臣と全く私は考えが一致しております。
ところが、この年9月、民主党政権が誕生をして、
民主党は第一次補正を無駄と言い、あるいは
不要不急と言い、そして約3兆円を執行停止いたしました。
与謝野大臣は、この民主党政権による執行停止を
どうお考えでありますか。
○国務大臣(与謝野馨君)
私が非常に残念に思ったのは、例えば3千億の
科学関係予算を計上いたしました。
そのうち3百億は研究者等の留学の費用、
2千7百億は90億円ずつ30のプロジェクト、
しかも日本の将来に非常に役に立つような研究分野に
与えると。こういうものが少々削られたということは
非常に残念に思いましたけれども、ただ、考え方は
残ったということは一つの慰めでございました。
○岡田直樹君
最後の部分がちょっとよく分かりませんでしたけれども、
今の御答弁、与謝野大臣の著書「民主党が日本経済を破壊する」、
この御本とも一致をする部分があると思います。
与謝野大臣は、この本の中で、執行停止の一例として
国立メディア芸術総合センターの建設を挙げておられます。
民主党の方々がアニメの殿堂とか国営漫画喫茶と
やゆをして削ってしまったものでありますが、
与謝野大臣は国立メディア芸術総合センターの
構想についてどうお考えでありましたか。
○国務大臣(与謝野馨君)
これは当時の民主党の宣伝が非常に上手でして、
麻生総理が漫画が好きだから漫画の殿堂を造ったのでは
ないかと、こういうお話にされてしまったわけです。
しかしながら、本当の話は、これは福田赳夫総理のときから、
日本のアニメ、漫画芸術、こういうものは非常に世界の中で
レベルが高い、こういうものの活動の中心点をつくらなきゃ
いけないと、こういうことになりまして、多くの漫画家、
コピーライター等々が運動を起こしまして、非常に精密な
検討をして計画したものでございます。
東京の埋立地の土地を利用して、多分約二百億円の
予算であったと思いますが、こういう将来海外に
経済として、あるいは文化として発展、飛躍できるような
分野を育てようと、まあそう思ったんですが、そのとき
予算を作ったときの気持ちや意図が十分理解されない
まま終わってしまったというのは今でも残念に思って
おります。
○岡田直樹君
どうも与謝野大臣の考え方と民主党政権の間に大きな
不一致があるように感じられてなりません。
さきの予算委員会で我が党の山本一太政審会長も
質問をしていましたが、この本の中で与謝野大臣は、
衆議院選挙前の民主党マニフェストのことを選挙用の
フライフィッシング、毛針みたいなものだと書いているし、
霞が関のある役所ではマニフェストはまるで毛沢東語録の
ようだと言われていると、こういう趣旨のことも書かれて
おります。
その見方は今も変わりませんか。
○国務大臣(与謝野馨君)
マニフェストが最初できたとき財政に詳しい方は、
これはなかなか実現は難しいよということは、
何も詳細に検討しなくても直感的に分かることで
あったわけでございます。
しかし、マニフェストに書かれていて実現可能なものは、
それは次々に実現されているわけですし、また
九月には菅総理自らがマニフェストの見直しをすると、
こうおっしゃっているわけですから、そこで新しい
レールの上に乗ると私は確信をしております。
○岡田直樹君
大分大臣の御著書とは違った答えが返ってまいりました。
まあ、著書を書かれた時点では自民党におられた
わけでありますから、それは違うのかもしれません。
菅総理に聞きたいと思います。
与謝野大臣がマニフェストは毛針であると、このように
言われた。
どうですか。
民主党の根幹であるマニフェストを毛針と表現された
与謝野大臣をなぜ入閣させたのか、そのことを
お伺いしたいと思います。
○内閣総理大臣(菅直人君)
私が与謝野先生に期待をしてお願いをしたのは、
この20年間、それぞれの内閣でも進めようと
しながらなかなか進まなかった社会保障の抜本的な
改革と同時に、それに必要な財源を含めた税の
一体改革、こういった問題に関して高い志と
高い見識を持っておられると、そういう方だと
いうことで私からお願いをして、そうした問題の
担当の大臣になっていただいたと、こういうことで
あります。
○岡田直樹君
与謝野大臣はこうも書いておられるんです。
事業仕分の模様を眺めていて、私は椅子から
転げ落ちそうになった。
独立行政法人の理化学研究所が取り組んできた
世界最高レベルの演算機能を持たせるための
次世代スーパーコンピューターの技術開発を、
仕分人なる人々が、国民目線でいうと、世界一に
こだわる必要があるのか、2番目では駄目なのかと
切り捨てて、予算カットを宣告したのである
と。
蓮舫大臣に伺いたいと思います。
この2番目では駄目なのかとおっしゃったのは
蓮舫大臣だと思いますが、与謝野大臣の仕分人批判を
どう考えるか、また、今でもスーパーコンピューターは
世界二位でいいとお考えか、伺いたいと思います。
○国務大臣(蓮舫君)
お答え申し上げます。
事業仕分は、スパコンにかかわらず、その事業の
理念や目的は否定はしたことはございません。
世界一になる必要性を否定したこともございません。
ただ、国民の限られた税金を使っている中で、その
お金の使われ方が適切かどうかという部分を問わせて
いただいて、夢のために世界一というところをもっと
具体的に説明していただきたいというやり取りの
一部だったと存じています。
その上で、与謝野大臣の御著書は、前、山本委員から
御質問をいただいたときにも私は読んで
いなかったんですけれども、引用された一節についての
感想を聞かれたことはございますが、ただ、そのとき
与謝野大臣も御答弁の中で、事業仕分はミクロ的には
正しい、ただマクロの部分で整合性が取れるのかと
いうような御答弁をされておりましたので、まさに
仕分評価を受けて政府一体となって、限られた財源、
その税金をどのように使うのかの整合性を取っている
部分ではそごはないと承知しております。
○岡田直樹君
いや、今の蓮舫大臣の答弁、ちょっと最初の部分、
おかしかったと思います。
どうして世界一でなければいけないんですかと
はっきりおっしゃった。その言葉を私は耳に刻み込んで
おります。
この日本の国は資源もほとんどない。
この日本が科学技術や教育の分野で世界のトップを
走る気概がなければ、子や孫の代には本当に
見る影もなく衰退してしまうと、このように思います。
食べていくこともできなくなる。
オリンピックでも、金メダルを目指してようやく銀や銅が
取れることが多いのでありまして、最初から銀メダルで
いいと思ったらとてもメダルなんか取れやしないと、
このように思うわけであります。
与謝野大臣にもう一度お伺いします。
これほど民主党批判をしていた与謝野大臣が今民主党の
内閣に入閣をしている。
これは何と言い訳をしようと、変節と言われても仕方がない。
予算委員会でも再三言われたと思いますが、
与謝野大臣は自民党の比例で復活当選をされたわけで
あります。
大臣の議席や議員バッジは自民党と書かれた比例票に
よって与えられたものであります。
自民党を離党した以上、議員辞職するのが道理では
ありませんか。
○国務大臣(与謝野馨君)
私は昨年早い段階で自民党を除名されております。
したがいまして、自民党と私の間はその瞬間断ち切れて
いるわけでございます。
○岡田直樹君
自民党を除名されたときに大臣は議員辞職をされる
べきだったと、このように思います。
ここに与謝野大臣が自民党と交わした誓約書があります。
(資料提示)
離党などの反党行為をしたときは、政治家としての
良心に基づき議員を辞職いたします、本誓約書が
公表されても異議ありません、与謝野馨。
そして、印鑑どころか花押がしっかりと書かれているわけで
あります。
私は、これまで与謝野大臣を見識もあり信念もある政治家と
思ってまいりました。
それゆえ、なおさら大臣が平成の変節王などと呼ばれる
ことを残念に思っております。
潔く議員辞職をしてください。
民間大臣として仕事をされることも可能であります。
再度議員辞職を求めます。
いかがですか。
○国務大臣(与謝野馨君)
全くそういう考え方はございません。
○岡田直樹君
この誓約書も与謝野大臣にとっては一片のほごに
しかすぎないと、そういうことが分かりました。
大変残念であります。
未練と言うしかない。
先日、山本一太政審会長の質問のとき、民主党政権は
新左翼崩れの集まりと言った大臣の演説を、大臣は、
あれは選挙のときの演説だからと弁解をされました。
これは有権者を愚弄した答弁だと思います。
それから、本は面白く書かないと読んでもらえないからと、
こういう答弁もされました。
そのような受け狙いの演説をしたり本を書いたりすることは
政治家として極めて恥ずかしいことと、このように
申し上げておきたいと思います。
次に、テーマを変えたいと思います。
武富士の問題であります。
消費者金融の武富士の元専務への課税に関する
最高裁判決が下り、国側が負けたことについて
質問いたします。
簡単に説明しますと、グレーゾーン金利で稼いだ
巨額の金を創業者である親から息子に贈与したいと。
当時の法律では、息子が海外に住んでいれば
海外資産に贈与税は掛からないと。
しかし、国税庁は、息子の生活の拠点は東京に
あったと見て、つまり国内にあったと見て
1千3百30億円の課税に踏み切ったわけであります。
ところが、最高裁は、息子は滞在割合65%で主に
香港にいた割合が多いのだから課税は違法であるとして、
国側の敗訴が決まったわけであります。
それで、元専務に何と約2千億円が還付される。
特に問題なのは、そのうち約4百億円が
還付加算金という利子であるということであると
思います。
私も、あえて課税に踏み切った国税の意欲は
分かります。
私でもグレーゾーンの金利で稼いだ金から贈与税を
取ってやりたいと、このように思います。
しかしながら、国税庁が法律の厳密な解釈を誤った
結果として4百億円も余分に払うことになった。
国民の税金が4百億円も武富士の元専務に
入ることはまさに焼け太りという感じでありまして、
ある種の税金の無駄遣いであり社会的正義にも
反するようで全く納得がいかないわけであります。
財務大臣、また国税庁はこのケースをどう考えるのか。
国側は結果責任を免れないのではないかと、こう思います。
御見解を伺いたいと思います。
○政府参考人(田中一穂君)
御説明をさせていただきます。公判の中で明らかに
なりました事実に基づきまして御説明をさせて
いただきます。
今、先生の方から御指摘のありましたような件で、
地裁それから高裁それから最高裁と三回にわたりまして
司法における御判断がございました。
それで、最初の地裁におきましては、上告人の
国の外での滞在日数を重視しまして、国側が敗訴を
いたしました。
その後、税務当局から控訴いたしましたところ、
高裁は、平成20年に国内と国外での滞在日数を
形式的に比較をして住所の判断をするのは
相当でないとして、上告人の住所は国内にあったと
判断し、国側の勝訴の判決を言い渡しました。
その後、最高裁にこの件が行ったわけでございますが、
本年になりまして、2月の18日に今お話が
ございましたように国側が逆転の敗訴をしたと
いうことでございます。
最高裁の御判断でございますので、これに基づきまして
今後税務行政を行っていく必要があると思いますし、
また、非常に大きな額の還付でございますので、
様々な御批判をいただいているということも
重々承知しておりますし、それを踏まえて
今後きちっとした税務行政をやっていかなければ
ならないと考えております。
○岡田直樹君
財務大臣、いかがですか。
○国務大臣(野田佳彦君)
当該訴訟に係る上告人の住所がどこにあるかに
ついて国側の考え方が認められなかったことは、
誠に残念でございます。
国税当局においては、判決を受け止め、今後とも
一層適正な課税が図られるよう努めていくものと
承知をしています。
なお、これ、本件で問題になりました日本国内に住所を
有する個人が日本国内に住所を有しない日本国籍の
個人に対し国外財産を贈与した場合ですが、
平成12年度の税制改正により、平成12年4月1日
以後の贈与については贈与税の課税対象となっております。
○岡田直樹君
ちょっと責任の所在があやふやな御答弁だったと
思います。
私は、国税通則法で定められたこの年四%という
金利が、還付加算金の金利が、この低金利の時代に
あっては高過ぎるのではないか、このように思います。
自治体からも還付加算金の利率を下げるよう求める
声が出ておりますが、国はなかなか動かないと、
こういう声も聞きます。
利率を下げるべきではありませんか。
○国務大臣(野田佳彦君)
納税者が定められた納税の期間のうちに税金を
納めなかった場合には、利子税とか延滞税が
発生をいたします。
同じバランスで、還付金の場合にも、一種の利子と
してこういう形で加算金が付くということでございまして、
今委員御指摘のとおり、原則は7.3%なんですけれども、
近年は、前年の11月末現在の公定歩合プラス4%
という形の軽減はされています。
あくまでこれ利子税等とのバランスであって、諸外国に
おいてもこのバランスは取っているというふうに理解を
しています。
○岡田直樹君
何と説明をされても、この4百億円という還付加算金は
本当に納得のいかないものであります。
利率の軽減を、低減を是非検討していただきたい、
このように思います。
さらには、武富士の今度は会社の方であります、
これは個人の話。
会社から、グレーゾーン金利で得た金を課税ベースと
して法人税を払い過ぎた、グレーゾーン金利が違法と
され、利用者に過払い金を返している状況だから、法
人税も遡って還付してほしいと、こういう更正請求が
出ていると聞きます。
これが認められれば武富士の会社にも数千億円単位の
還付金が入るということでありますが、これは
還付されるのか否か。
私はこの点を是非、国税庁の見解、また政治家である
財務大臣と、そして菅総理にも見解を聞きたいと思います。
○政府参考人(田中一穂君)
個別にわたる事柄でございますので、それ自身に
お答えをすることは差し控えさせていただきますが、
いずれにしましても、税の更正の請求が出て
まいりました場合には、これは法令に照らしまして、
あるいは過去の様々な取扱いに照らしまして
判断をさせていただくということで、その個々の
事実の上に乗っかった判断をするということに
なります。
○岡田直樹君
財務大臣や総理の政治家としての御答弁をいただきたいと
思います。
こんなことは社会的正義に照らして到底受け入れることが
できない、私はこのように思っております。
○国務大臣(野田佳彦君)
個別の課税状況に対する案件でございますので、
それは具体的なコメントは差し控えたいというふうに
思います。
政治家という立場では、社会正義という意味では
いろいろ議論はあると思います。
○内閣総理大臣(菅直人君)
質問の趣旨というか気持ちは、個人のレベルでいえば
いろいろ思いはありますけれども、しかし、やはり
内閣の責任者という立場でいえば、今財務大臣が
言われたように、個別の案件について何か気持ちで
もってこうだああだと言うことは適切ではないと思います。
○岡田直樹君
是非、政治家としての御判断というものを示して
いただきたいと、こんなふうに思うわけであります。
次に、これは通告いたしておりませんけれども、
竹島の問題についてお伺いをしたいと思います。
民主党の土肥隆一衆院議員のまさしく売国的な
言動によって、日本政府に対して竹島の領有権を
放棄するよう訴える韓国側との共同宣言に土肥議員が
参加をしたという、この屈辱的な出来事に私は
激しい怒りを覚えております。
総理は、土肥議員は内閣の一員ではないから
党や幹事長にその対処を委ねる、こういう趣旨の
答弁をしていますが、小沢元代表の問題と同様、
難しいことは岡田幹事長らに丸投げという総理の
責任は無責任極まりないものがあると、このように
思います。
総理は、役職を辞任してけじめを付けた、大変
遺憾な言動だが今後の戒めにしたいと、こう
おっしゃっていますが、もっと激しく怒らなければ
駄目ですよ。
主権や領土に対する意識が薄いと、このように
思われても仕方がないと思います。
総理は民主党代表でもあるんだから、人任せにせずに
土肥議員の処分を自ら下すべきだと、こう思います。
この事件が発生してから、土肥議員に会って
直接注意をしたり叱責をしたということはありますか、
総理。お答えください。
○内閣総理大臣(菅直人君)
竹島は我が国の固有の領土でありまして、その立場は
いささかも変わりません。
そういった意味で、土肥議員の発言は極めて
遺憾なものと、こう考えております。
その土肥議員に対して、先ほど御紹介がありましたように、
今、内閣の一員という形ではありませんので党の方で
対応されて御報告をいただきましたが、政倫審の会長、
これは国会の職責ですが、それと党としての
常任幹事会議長を辞任するという形で一定のけじめを
付けたものと理解をいたしております。
私自身、土肥議員とこの間、直接に話はいたしておりません。
○岡田直樹君
土肥議員は総理の側近と呼ばれ、また総理のグループ、
国のかたち研究会の代表を務めたという方であります。
私は、土肥議員の言動を見ると、これは国のかたち研究会
ではなく国の形を壊す研究会ではないかと、このように
思います。
土肥議員を今後どう処分するのか、政倫審の会長や
民主党の常任幹事会の議長を辞めて済む話ではないと、
こう思います。
離党させるのか除名にするのか、私は議員辞職にも
値すると思いますが、逃げずに答えてください、総理。
○内閣総理大臣(菅直人君)
今申し上げましたように、国会の役職である政倫審の
会長を辞任し、党の役職である常任幹事会の議長を
辞任すると、こういう形で御本人としてあるいは党として
一定のけじめを付けられたと。
しかし、そうあったとしても、もちろん今回の言動が
認められるものではない、そのことを戒めとして
強く心に刻んでほしいと、こう思っております。
○岡田直樹君
これは、総理、離党か除名か、あるいは議員辞職の
勧告でもした方がいいと思いますよ。
そうしないと、民主党全体が土肥さんのような
考え方のように思われますよ。
もう一度答えてください。
○内閣総理大臣(菅直人君)
同じ答弁になって恐縮ですけれども、竹島は
我が国固有の領土であって、その考え、その立場に
全く変わりはありません。
土肥議員の言動に関して、私は大変遺憾な発言であった、
このように考えております。
その上で、御本人が党としての役職、さらには国会の
役職を辞任をするという形でけじめを付けられたわけで
あります。
私は、そうした形で、それで全てが終わったということでは
ありませんけれども、これからの戒めとしてしっかりと
胸に刻んでもらいたい、こういうふうに思っております。
○岡田直樹君
極めて不十分で無責任な御答弁であったと思います。
総理を始め民主党には、主権や領土という一歩も
譲ることのできない、この国家の根幹にかかわるような
意識が致命的に欠けていると、このことが明らかに
なりました。
そして、総理が側近の議員すらコントロールできなく
なっている、既に党内を掌握できなくなっている、
そのことの証拠でもあると私は指摘をしておきたい、
このように思います。
本来、菅総理と総理がどんな国家観をお持ちであるか
議論をしたいと思ってまいりましたけれども、時間の
都合で国旗・国歌に絞ってお話を伺いたいと思います。
今の菅内閣には、実に七人もの閣僚が
国旗・国歌法案に反対した経歴をお持ちであります。
菅総理、江田法務大臣、細川厚労大臣、海江田経産大臣、
大畠国交大臣、松本環境大臣、そして枝野官房長官の
七人が国旗・国歌法案に反対をされました。
当時の民主党は党議拘束を外して、賛成、反対に
分かれたと思いますが、総理はなぜ反対をしたのか、
お聞きをしたい。
そして、総理は国歌について議論があったからと
おっしゃっていますけれども、どんな議論があったんでしょうか。
○内閣総理大臣(菅直人君)
国旗と国歌は、いずれの国においても国家の象徴として
大切に扱われ、また扱われなければならないものであり、
日本においても日の丸・君が代が国旗・国歌として定着し、
そして尊敬を集めていることは多くの国民が認めていると、
こう認識をいたしております。
こうした国民感情を尊重し、また本来の位置付けを含めて、
本内閣においても敬意を持って国旗・国歌に対応すべきと
考えております。
国旗・国歌法案に対してなぜ当時私が反対をしたかという、
そういう御質問でありました。
当時、民主党は政府案に対して修正案を提出を
いたしておりました。
国旗の法制化について、私は、国旗の法制化は、
私自身は賛成の意思を持っておりました。
国歌については、いろいろ、もっと場合によっては
元気のいい、そういった歌もあり得るのかなと、
そういういろんな意見があった中で、先ほど御指摘が
ありましたように……
(発言する者あり)
○委員長(鶴保庸介君)
御静粛にお願いします。
○内閣総理大臣(菅直人君)
修正案が否決され、原案について、賛否について
党として自由な投票をしようということになりまして、
私としては反対をいたしたところであります。
(発言する者あり)
○委員長(鶴保庸介君)
御静粛にお願いします。
○岡田直樹君
総理、君が代は元気のない歌なんですか。
○内閣総理大臣(菅直人君)
私が申し上げたのは、例えば、それはアメリカの
国歌とかフランスの国歌とか、私もそうたくさんは
知りませんが、割とこう、マーチのような形の国歌も
ありますし、いろんな国歌があるわけです。
ですから、そういう意味で、比較的、比較的そういった
意味で、荘厳といえば荘厳とも言えますけれども、
そういうある意味での曲だという私の感想を
申し上げたところです。
○岡田直樹君
総理の国家観や思想がかいま見えたような、
そのような思いがいたします。
締めくくりに、菅内閣の支持率を見ていただきたいと思います。
(資料提示)
2月の支持率を幾つか並べてみました。
18.6%、22.0%、18,7%、17.8%、
各社そろって10%台の調査が多いわけであります。
逆に、不支持率は、62.3%、67%、66.7%、
63.7%、国民のざっと3人に2人は菅内閣を支持していない。
この支持率の低迷、不支持率の高さの原因を菅総理は
どうお考えになりますか。
○内閣総理大臣(菅直人君)
世論調査は国民の皆さんの意見の一つの表れだと
受け止めておりますので、真摯に受け止めたいと、
こう思っております。
○岡田直樹君
民主党の方々が直近の民意、直近の民意と、
このように繰り返しておられたことを思い出します。
そして、今その民意は菅総理と菅内閣から離れている、
このように申し上げ、一刻も早く内閣総辞職か解散総選挙を
断行されるように希望いたして、私の質問を終えたいと思います。
ありがとうございました。
この後は、同じく自民党の岡田広議員が、
前年夏に起こった、保護司宅が保護観察を
している観察中の少年によって放火され
家屋が全焼したという事件を元に、
全くの無償で活動されている「保護司」の制度に
関する質疑、また、子ども手当の問題等を取り上げ、
質問をしていた。
そして、
あの日の午後2時46分を迎える。
○委員長(鶴保庸介君)
ちょっと速記をお止めください。
〔速記中止〕
○委員長(鶴保庸介君)
速記を起こしてください。
それでは、暫時ちょっと休憩をさせていただきたいと
思います。
午後2時50分休憩
〔休憩後開会に至らなかった〕
2011年3月11日。
東日本大震災直前の官邸と国会。
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