中共の「一国二制度」を絶賛するアグネスと危惧する金美齢さん。香港、台湾、そして沖縄の危機。
- 2014/10/14
- 21:53
アグネス・チャンと金美齢さんが出演していました。
テーマは香港で起こっている若者を中心とした
「20万人デモ」についてでした。
久しぶりに見たアグネス・チャンは、私から見たら
古臭い言い方ですが、とんでもない「ぶりっ子」に
見えました。
私が小学生の頃、「ひなげしの花」で日本デビューした
アグネス。
私は「草原の輝き」が好きでしたし、今でも歌えます。
クラスでの友達もよく「ものまね」で歌ってたのを
覚えています。
北京五輪の聖火リレーの時だったと思います。
ネットでアグネスの中国共産党擁護の偽善者発言を
見て、こんな人だったのかと知ったのは。
チベットの苦しみに口を塞ぐ日本ユニセフ大使・・。
デビュー当時と変わらない「拙い日本語」は今も健在。
しかし、その「拙い日本語」さえも、計算ずくではないかと
今回、思いました。
アグネスの中国名は陳美齢。
金美齢さんと同じ名前なのです。
あたかも正論であるかのような「錯覚」を起こさせる
アグネスの発言。
今まで中国共産党はこうして騙してきたのだと、
こういう騙し方をするのだということがよく解ります。
一方、金美齢さんは、どんな気持ちでアグネスの発言を聞き、
そして、どんな気持ちで日本人に懸命に訴えてくれていたのか・・。
★香港デモ…対話中止 広がる混乱、影響は 新報道2001 2014年10月12日(2/4)
【フジテレビ 「新報道2001」 2014年10月12日放送】
ゲスト
萩生田 光一 (自民党総裁特別補佐)
アグネス・チャン (歌手・香港バプテスト大学教授)
金 美齢 (評論家)
朱建栄 (東洋学園大学教授)
富坂 聰 (拓殖大学海外事情研究所教授)
朱建栄は昨年、中国に一時拘束されていましたが、
いつの間にか釈放されて、日本に戻ってきてたんですね。

以前に比べると痩せた朱建栄。
【香港デモ…対話中止 広がる混乱、影響は】
司会
デモについては賛同していますか?どうですか?
アグネス・チャン
学生たちが政治に興味をもつという事は、すごい
いいことだと思います。
でも香港の基本法というのは、元々イギリスの植民地から
返還されるときに、イギリスのおみやげとして作って
くださったんですね。
その基本法を無視して中国に香港の将来を決めて
貰うというのは私はよくないと思う。
今デモ隊は直接、中国政府に基本法を変えて
直接選挙にしてほしいということですけど、実際
既に香港は直接選挙しているんですね。
代表も議員も自分達で選んでいるんです。
長官だけが、その選んだ代表だけが選ぶ、ということ
なんですね。
今回要求しているのが、その長官を自分達で選びたい
ということなんですね。
だけど、それがやっぱり香港の立法局、立法会とか
賛成してからじゃないと、北京の鶴一声で香港の
体制が変わると「一国両制度」が守れない。
司会
ということは、今の基本法は守るべきと。
アグネス・チャン
守るべきです。
司会
今の基本法は守るべきと。
デモに対しては心配してる。
アグネス・チャン
心配してる。
だから、できたらやっぱり香港のことは香港人で決めないと。
中国が鶴一声で決められちゃうと困るんです。
司会
これは台湾出身の金美齢さんにもお伺いしたいんですが
香港のデモについては賛同ですか?それとも?
金美齢
まず、台湾で3月に学生の「ひまわり運動」というのが
ありましたよね。
それが、ある意味では、かなりのインパクトがありまして
台湾のいろんな世論がちょっと変わってきつつある。
香港も何故ね、今この時期に?ということがある。
やっぱり香港のことは香港の人が決める。
それが正しいとアグネスさんは仰っているけれども、
しかし、この行政長官の直接選挙に
民主派の人が一人も出られないという、つまり
直接選挙っていう名を借りてるんだけれども、
候補者は全部北京側が決めるというような
状態になっているのが問題なんですよ。
(アグネス、首を振り、口を真一文字にする)
そうなると香港のことは香港人が決めるっていうことには
ならなくなっちゃう。
司会
この辺りは、ちょっとアグネスの考え方と全く違う。
金美齢
全く違います。
(選挙の仕組みが説明される。)
司会
朱建栄さんはどう思われますか?
朱建栄
ま、香港ご出身のアグネス・チャンさんは当然
細かい所にお詳しいかと思いますけれども、
マクロ的に見れば、結局、香港返還というのは
一つの中国のもとでの2つの制度、「一国二制度」
というのは世界で今までなかったわけですね。
中国に返還されて、しかし中国の一部なんですけれども
「高度な自治」と、そういう意味では最初から矛盾は
抱えて、そしてその後も何度も色々錯誤して、
今回も新しい試行錯誤の一環だと思うんですね。
だからそれ自体がすぐ中国が香港の民主主義を
抹殺したとも私は思わないし、しかし香港の住民の
懸念というのも、ある程度学生が出して当然では
ないかなと。
そういう意味で、あくまで一つの国の中の2制度という
模索、今回も模索の一環だと思ってます。
富坂氏
(中略)
アグネスさんは、これは別に中国の意図が働いてない、と
いう風に仰るんですけれども、全国人民代表大会の
常務委員会で決めたことで、その前に香港白書の中で
これ要するに「民主は与えるものだ」とハッキリ言ってる
わけですね。
そういう流れの中で要するに懸念が表明されたことで、
選挙制度というのは、これ、ひとつの事象であって、
やはり積もり積もった中国に対する警戒感というのが
出たということですよね。
アグネス・チャン
だったら、今回、人民、人代で決まったことでも、
香港の人たちが提案して、その人代で議論されて、
どうしても18歳以上の人に1票欲しいといことで
今回、改選になったんですけど、2017年が一人1票に
なるんですけど、それでもやっぱり間接の選挙なんですね。
要するに香港て選ばれた議員代表が、まず候補者を
選んで、みんな1票づつということなんですね。
間接の長官選ぶ、間接に総理選ぶっていうのは
そういう民主主義たくさんあるんですね。
日本もそうだし、イギリスもそうだし。
何でこの基本法がとても大切かというと、これは香港人が
自分達の政治やるの堤防なんです。
中国の関与入ってこないために。
だからやっぱり香港人、自分達で話し合うこと、
すごい大事なんです。
司会
金さん、若者の怒りという観点から見ると。
一言で言うのは難しいと思いますが。
金美齢
いや、あのね、一番ね、
自分達の生活が失われて行くっていう、
それが基本なんですよ。
今、「一国二制度」っていうのはそもそも矛盾を
含んでるって言うことをおっしゃいましたけど、
香港の歴史を考えるとイギリスの植民地だったわけ。
で、イギリスの植民地である時代にはね、やっぱり
ある種の「民主主義」っていうか「ルール」っていうものが
あった。
(アグネスが首をふる)
で、確かに植民地ではあったけれども、ちょっと自由な
そしてルールを持った、ある意味コミュニティーだった
わけですよ。
だけどもやっぱり香港の住人にとっては、自分が
中国人だっていうのが、観念がどっかにあるわけだから
そこに矛盾があるわけですね。
だから香港返還が決まった時にはある種「嬉しさ」も
あったんですよ。
ところが本当に返還がどんどん近づいてくるにつれて
今度は恐れを持つようになった。
とにかく香港は元々自由なところへ、共産党から
逃げてきた人が実はいっぱい来ているんですよ、香港に。
その形勢から考えるとね、一部の人は中華思想を
持ってるから、中国人になるっていうことは嬉しい事
なんだけど、しかし中国が近づいてくる、返還の日が
近づいてくるにつれて皆さん慌てだしたんです。
あの歴史を覚えている方はね、逃げられる人は
全部逃げたの。
アグネス・チャン
確かに返還するときすごく怖かったです。
人民軍がやってきて、みんな殺されるんじゃないかと
思って、それで、たくさんの人たちが逃げたんですね。
でも実際に「一国両制度」なって、イギリスの植民地
からの時、私達、当たり前のように選挙権のない、
上に立つ人が全部白い人たち、というのこと変わって、
「一国両制度」が結構たもられて(※保たれて)、
私達、選挙できるようになったの。
金美齢さんの表情が全てを物語っている。↑
自分達の議員も選ばれて、自分と同じ職種の代表も
選ばれて、香港は、もしかして香港人でやって
いけるのかなぁって。
この「一国両制度」によって、ようやっと私達は
民主主義を、植民地の時に経験できなかったことを
経験することなって、沢山の人たち戻ってきました。
うちも家族もみんな戻ってきたんです。
今、香港に住んでるんですね。
金美齢
ただしね、全部、外国の国籍を
取ってから戻ったの。
事実を懸命に訴える金美齢さん。↑
アグネス・チャン
でも、それもみんな、ここにいるんですよ。
金美齢
全部ね、カナダとかイギリスとかオーストラリアのね
国籍をとってから、また香港に生活の場があった・・・。
朱建栄
アグネス・チャンさんは、何の国籍ですか?
アグネス・チャン
私、今、もぅ、えと・・、
香港のぉ~、イギリス国籍です。
(作り笑顔のアグネス)
(中略)
《香港の現状説明》
●中国からの観光客が激増し、香港人口の約7倍もの
中国人観光客が訪れる。
●消費物価上昇率が急上昇。
●中国化がどんどん進んでいる。
●香港の不動産の高騰。
金美齢
若者たちの怒りの中にね、自分達はもう香港に
住めなくなるっていうことなんですよ。
否が応でも押し出されて、中国本土の方で
住むしかないと。
これだけ高くなってしまったら払えないわけだし。
これ台湾も同じ状況なんですよ。
中国の資本がどんどん入ってきて、
とにかく不動産がどんどん値上がりしてる。
香港ほどじゃないんですけど。
香港の不動産は香港返還前から少しづつ
上がってきて、返還になった途端に更に上がっていって、
だから中国人が世界各地へ行って不動産全部
値上げさせてるんですよ。
もうどこの国もそうなんです。
アメリカでもそうだし、オーストラリアでもそうだしね。
だけどこの香港というのは近いだけに、とっても
倍率が高くて、あまりにも高騰で、香港人が住めなく
なってるんです。
(APECが中国で開かれるが、中国はどうするのか。
平井解説員の説明)
朱建栄
今回香港のことは、直接中国の大陸にそれほど
大きなことに跳ね返って来ることはないと思います。
香港のこと、今回の選挙でですね、言ってみれば
「1.0」が「完全民主化」と、「0」というのは「民主化はない」
とすれば、今の「0.5」というところをどう見るかなんですね。
2017年に香港として初めて普通選挙導入される、
そういう意味では大きいし しかし民主化から見れば
それは満足出来るような選挙ではない、色々制限が
あると。
やはりそういうのも、中国の発展の中で見れば一歩として
「0.5」、「0.6」進歩した。
その香港の大半の人も、その次に繋がれていく、
そのことを期待する。
大陸も、そういう意味では少しづつ変わっていくということを
期待。
司会
ここはね、今の香港についてアグネスさんに
お聞きしたいんですけど。
97年の中国返還以前の香港と、今。
どっちが良いと感じていますか?
アグネス・チャン
やっぱり植民地よりも、今(の)方が良いです。
今(の)方が、香港人が香港の政治をやって
いるんですから、少なくとも、自分たちの
アイデンティティーがあるんですね。
中国との関係というのは、現実的に喧嘩しても
良い結果がないんですね。
だからもちろん、デモする人たちがいっぱい
いるんですけど、20万人もいるというふうに
言われてすごい数なんですけど、でも香港は
720万人いるんですね。
その他の人たちの考え方もやっぱり
聞いてあげなきゃいけないと思うんですね。
今、経済的にもそうだし依存しているんです、中国に。
さらに中国の他の所と比べれば、凄く自由がある。
そして私たちが自分の言い分も聞いてもらえるという
状況になっているので、できたらやっぱり今回は
中国介入、入ってこないで香港人だけで自分で
話し合いあって結論出したいんです。
中国に決定権を渡してしまうと、これからどんどん
鶴一声で香港のこと決められちゃうと、この基本法が、
「一国両制度」も、もう困るんですよね。
だから、今の香港の基本法を守るべき。
金美齢
なんかアグネスさんの話聞いてると、なんか矛盾が
膨らんでいる、はらんでいるような気がするんですよね。
実は確かに香港と中国本土の人たちと比べると
まだ香港のほうがよっぽどマシだって。
実は産經新聞に上海の学生のインタビューが出てまして、
香港人は我儘だと、自分達よりよっぽど恵まれてるじゃ
ないかっていうコメントがあったんです。
ただそれはね、香港が辿った歴史を無視した話なんですよ。
香港はそれこそイギリスの植民地としてね、西と東の
出会いがそこにあったんです。
そのユニークな立ち位置というもので香港は栄えた
わけですから。
だからさっきも言ったように、当時共産党から逃げた
人って、みんなまず香港に逃げたわけですからね。
まずはそれは自由への窓口だったわけです。
その歴史を無視しちゃいけないんであって、
この人達の香港の場が持っている、いろんな
ユニークな西と東の出会いであったり、ある意味では
直接選挙は出来なくても、法とルールのもとに
ある程度フェアな制度があったんだっていうこと。
それに慣れた、そういうものに親しんできた人にとっては、
やっぱり中国の独裁っていうのは
大変な脅威ですよ。
しかも今度、普通選挙と言われながら、自分達の
候補者が立てられないんだったら、何のための
選挙かっていうことになるし。
若い人たちは生活に対する夢がなくなってくるし。
ここでは生活が出来ないんだって。
候補者は立てられるけど、民主派の
候補者が立てられないっていうこと。
アグネス・チャン
民主派の人も立てられるんですけど、ただ、
前の場合は、150人の賛成者が必要なんですよ。
その委員会の中で選ばれた人たちの。
今度は、結局あの、上がっちゃったんです、600人になったんです。
立候補は出来るんだけど、その候補者になるの、
600人になるんです。
そう、それが、民主派の人たちが、実は自分達が望んだことが、
結局自分達が600人いないといけないとなって実は今すごく
後悔してるんですよ。
富坂が言っている、
>香港白書の中で、これ要するに
「民主は与えるものだ」とハッキリ言ってるわけですね。
これは、下記記事でも書かれている通り、
★香港の民主主義の希望に中国が警鐘(2014年6月11日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
香港特別行政区の高度な自治権は固有の権利ではなく、
ひとえに中央指導部の承認に由来するものだ。
と、中国共産党が香港白書で、「決定権を持つのは北京」と、
香港の自治権を牽制している事を言ってるのだと
思います。
日本政府側の人間という立場上、、迂闊なことは
言えない萩生田 議員(一応、さりげなく、急激な
中国資本の流入への危惧だけはアピールして
いましたね。)を除き、スタジオでは金美齢さんだけが、
「民主派の候補者は立てられない」と
主張しています。
そして、そのことに対して、アグネスは執拗に否定を
しようとします。
朱建栄と富坂は言うに及ばずですが、フジの司会者2人が
アグネスの援護射撃を行っていることに正直驚きます。
現実の恐ろしさは、金美齢さんが言われている通り
なのです。↓
★香港普選への介入は、中国政府による「民主主義の否定」 注目点は米国の反応 加藤 嘉一 日経ビジネス 2014年9月4日(木)
【香港普選への介入は、中国政府による「民主主義の否定」】
(加藤 嘉一 日経ビジネス 2014年9月4日(木))
北京の全国人民代表大会(全人代)常務委員会は
8月31日、2017年に行なわれる香港トップ(行政長官)を
選ぶ選挙について以下の決定を下した。
普通選挙の導入を認めるものの、候補者は
「提名委員会」が“指名”する人間に限る。
業界団体などから選出された1200人の「提名委員会」が
2~3人の候補者を選出。
その候補者に対して、香港市民が1人1票の原則に
則って投票する仕組みだ。
“反中”的な候補者を事実上、排除する政策であり、
香港普通選挙に対する中国政府の政治的干渉を
決定づける一手となった。
この新しい仕組みを実施するためには香港立法会(議会)で
3分の2の賛成による可決が必要。
最終決定は香港議会の審議を待たなければならない。
31日夜、全人代の下した“決定”に反発する民主派
リーダーらは行政長官官邸前の公園でデモを行った。
これに3000人が参加した。
翌日の9月1日、全人代常務委員会の李飛副秘書長は
香港で説明会を開き、今回の決定について説明した。
ここでも香港の民主派議員約20人が李氏に対する
抗議活動を展開した。
同日、共産党の機関紙《人民日報》は社説において、
「中央に対抗する人間が行政長官を務めることを
許さないのは基本法の根本的要求である。
これを守ることは国家の安全と利益のため。
より根本的には、香港の利益、広範な香港の同胞や
投資家の利益のためだ」
と主張し、香港民主派の動静を批判した。
同日、香港紙・蘋果日報(アップル・デイリー)は
「中国共産党は選挙を実施するとの約束を破棄した」
と、北京政府に強く反発する社説を掲載した。
(以下略)
■こちらは日本人と台湾人に向けて訴えているブログ。↓
(下記の日本語の他に、台湾語でも同記事が書かれています。)
★致日本人:香港政總抗爭懶人包 2014年9月28日 ブログ:致臺灣人/日本人:香港政總抗爭懶人包
【致日本人:香港政總抗爭懶人包】
(ブログ:致臺灣人/日本人:香港政總抗爭懶人包 2014年9月28日)
2014年9月26日、学生団体の香港大学生連合会(学連)は
次期行政長官選挙をめぐって中国政府が民主派を事実上
排除する方針を示したことに抗議する大学生の授業ボイコット
による抗議活動を開始、市中心部の行政府庁舎前での
デモを行いました。
ほんの数分で、このデモのことを理解してください。
なぜ抗議するか?
2014年8月27日、中国全国人民代表大会常務委員会は
会議を開かれ、李飛副秘書長は初めて普通選挙制度が
導入される予定の2017年の次期香港行政長官選挙の
方針を発表しました。
1.
香港行政長官は必ず愛国(中央)者である
2.
行政長官の立候補者は提名委員会からの指名が必要、
委員の半分以上の支持を受ける
(つまり、1200人である提名委員会で600人を指名が必要とし、
もともと共産党寄りの提名委員会からは、反共産党の
立候補者が選ばれなくなり、中国本土当局の息のかかった
人間しか立候補できなくなるということです。 )
2014年9月1日、李飛副秘書長は行政長官の選挙制度改革に
関する 説明会を出席し、絶対譲歩せずをアピールし、
この方針は香港立法会で否決されると、
普通選挙制度がなくなりますという主張しました。
李飛副秘書長の行動による、民主派を事実上排除する
立候補資格制度の導入を決めたため、大学生や高校生ら
一週間の授業ボイコットによる抗議活動を始め、
一日目もう一万人あまりに参加し、今まで香港で
最大授業ボイコットです。
それで、梁振英(Leung Chun Ying)行政長官と直接対話を
求めるというお願いは無視されました。
(以下略)
金美齢さんは、中国共産党の意図を汲むスタジオの
方針の中で、一人で、この中国共産党の横暴ぶりを
非常に解りやすく説明してくれていたんです。
金美齢さんだけが、真実を
伝えてくれていたんです。
そして、アグネスがいかに、論点をずらしながら
嘘をついていたかもはっきりと判ります。
アグネスは放送終了後、ブログでもこのようなことを
書いています。↓
★新報道2001に出演 2014-10-12 09:53:10 ブログ:アグネスちゃんこ鍋
【新報道2001に出演】
(ブログ: アグネスちゃんこ鍋 2014年10月12日)
今日は「新報道2001」に出演しました。
大変有意義でしたよ。
香港の基本法、選挙の仕組みを説明させて頂きました。
少しでも香港を理解して頂けたら嬉しいです。
香港が1997年、イギリスの植民地支配から中国に
返還されてから、「基本法」(ミニ憲法)が成立、香港人は
初めて選挙拳(※本文ママ)を手に入れました。
香港市民が自分たちの議員や代表、選挙委員会を
選べるようになりました。
最高責任者(長官)の立候補者になるには、市民が選んだ
委員会の半数の賛成票が必要です。
複数の候補者の中から、2017年の選挙で、
香港市民が直接投票で新しい長官を決めます。
この基本法で定められている選挙体制のお陰で、
香港人はある程度の自由と決定権は持っています。
これは香港人の誇りです。
学生達とデモ隊の要求は、中国政府に選挙委員会を
廃止して、長官選挙を直接選挙にする事です。
基本法では「選挙委員会」が候補者を選ぶ事を
書いてあります。
選挙委員会をなくすためには、基本法を改正しないと
いけません。
基本法(憲法)を変えるには議員の3分の2の賛成が
必要です(これは日本の憲法とも似ています)。
先ずはこの手続きからやるべきです。
香港市民から選ばれた議員の皆さんの合意の元で
決めるべきです。
もし今の議員達に不満があるなら、次の選挙で
意思を示すべきです。
これが民主主義の基本です。
香港の事は香港人が決めるのは望ましいと思います。
それが「一国両制度」のあり方です。
香港の自由を守るためにも、基本法は大事です。
中国政府も香港の事は香港に任せると言ってくれて
いるので、それはとってもいい事です。
香港の事が北京の「鶴の一声」で決められたら、
決して、香港にとって良い事ではないと思います。
日本人、台湾人に向けて訴えているブログで
こう書かれていますよね。↓
>香港立法会で否決されると、普通選挙制度がなくなります
「民主主義などあっという間に潰せる!」
中共はそう言ってるのと同じです。
脅しです。恫喝です。
これのどこが「とってもいいこと」なのか?
そして、
>香港の事は香港人が決める
そう錯覚させるための様々な「嘘」の羅列。
アグネスの主張は、スタジオでの主張を聞いていても、
「AだからBである」という話の繋げ方がそもそも
おかしいことが判ります。
金美齢さんも「矛盾」という言葉で突いていますよね。
よくよく聞いていれば「おかしい」、ということは判ってきます。
しかし、共産主義に浸かった朝鮮人がストレートな表現で
自ら大きく墓穴を掘る様な事はせず、さりげなく、北京の批判を
取り混ぜながら、実は、北京の狙う方向へとプロパガンダをする、
そんな狡猾さが見えます。
中国共産党の批判をしている。
これだけで、聞いてる方は、「味方」だと錯覚する。
テレビは総じて「ながら見」で、丁寧には見ない、
或いは繰り返し見ないことから、そういった印象操作は
効果があります。
アグネスが何度か発言している
「鶴(の)一声で香港のことが決められてしまう」
などという言葉は特に有効だと思いますね。
しかも実際は、2017年から特にその通りに
なるも同然なのですから、本当にアグネスの
「嘘」はタチが悪い。
こういうのは、民主党が出してくる法案でも見られます。
よく「民主党の法案には地雷が仕掛けられている」と
ネットで揶揄されますが、まるで同じです。
また、聞こえの良い言葉を使っての説明や、偽善的な
言葉の羅列も、その特徴と言っていいでしょう。
今回は、金美齢さんが、アグネスの「一国二制度」大絶賛を、
>ただしね、全部、外国の国籍を取ってから戻ったの。
の一言で潰してくれましたから、まだ良かったものの、
金さんでなければ、中共の進めるこの制度の恐ろしさを
ここまでハッキリと、覗い知ることは出来なかっただろうと
思います。
しかし、アグネスが言った「香港のイギリス国籍」とは
一体どういう意味なのか?
もごもごと言わざるをえない「後ろめたさ」があったのか、
それとも突然振られて焦ったのか、真意は解りませんが、
「拙い日本語」で片付けられては困ります。
■番組の最後に、もう一度、「日中の今後」について
この2人に話が振られます。↓
★行うべき「77.2%」日中首脳会談どうなる 新報道2001 2014年10月12日(3/4)
アグネス・チャン
たぶん安倍総理もとても日中友好を望んでいると
思うんですね
でも今の状況は、なんかすごい複雑で、首脳会談も
なんか難しそうだなぁと思って。
私はぜひ首脳会談やったらいいと思う。
ただ政治はどうだろうと、経済の面も、そして
私達の民間交流の面では止まったらいけないと
思うんですよね。
もう私達が草の根で力をつけて、〇〇(聞き取れず)も
つけて、そして首脳が会ってくださったらいいなぁと
思います。
金美齢
日中友好と言われてとても久しい。
長いんですよ、ずっとずっと言ってきたし。
それから日本もね、日中友好という大義名分の
ために譲ることがたくさんあったと思う。
言われっぱなしのところがたくさんあったと思う。
ここでやっぱりちょっと踏みとどまって、対等の
立場で話し合いをするっていう、一番、外交の
基本的な姿勢っていうものをぜひぜひ守って
欲しいですね。
猫なで声的な喋り方で,偽善者ヅラの言葉を連ねる
アグネスを見ていると本当に怒りが湧いてきます。
一方、香港を祖国台湾と重ねあわせ、
心から香港の行く末を心配する
金美齢さん。
その訴えを聴いていると胸が詰まる思いがしてくるのです・・。
>自分達の生活が失われて行く
金美齢さんはこの恐ろしさを知っているのだと・・。
「一国二制度」自体、そもそもは「台湾」に対する
中国共産党の構想からスタートしているわけですから、
金美齢さんにとっては、そこにある「罠」というものも
十分承知しているのだと思います。
かつて、民主党の売国奴ぶりを知らしめるものの
一つとして、岡田克也が幹事長だった時代に
民主党が掲げた「沖縄ビジョン」で、この「一国二制度」
という言葉が使われ、私もネット保守派の中で
そのことが注目されてから、その言葉を知りました。
★2005 年8月 民主党沖縄ビジョン【改訂】
民主党は「自立・独立」「一国二制度」「東アジア」
「歴史」「自然」の 5 つのキーワードが、沖縄の
真の自立と発展を実現するための道しるべになると
考えている。
つまり、沖縄において「自立・独立」型経済を
作り上げるためには、「一国二制度」を取り入れ、
「東アジア」の拠点の一つとなるように、沖縄の
優位性や独自性のある「歴史」や「自然」を
活用することである。
そして、これらのキーワードを活用する沖縄を通じて、
日本は目指すべき次なる姿を描けると考える。
本土復帰後の沖縄においては三次に亘る
「沖縄振興開発計画」に基づいて振興が図られ、
社会資本整備など一定の成果をあげてきたが、
一方で日本の他地域同様に中央集権的で画一的な
制度が適用され、中央の発想による公共事業が
行われてきたといえる。
このため、補助金依存体質が助長され、また、
経済活動が、本土、特に東京圏主導の構造に
なっている。
この構造から抜け出るためには、まず、沖縄が
独立の気概を持ち、その気概を中央政府が
くじくことなく応援をし、自立型経済構造を
築き上げることが重要である。
ここで敢えて誤解を恐れずに「独立」という言葉を
使ったのは、「日本からの独立」という意味ではない
ことは言うまでもない。
この「自立・独立」を着実に進めるためには、
地域主権のパイロットケースとしての「一国二制度」を
全国に先駆けて導入する必要がある
(以下略)
小沢一郎が「私は人民解放軍の野戦軍司令官だ」と
自らを胡錦濤に宣伝し、ポルポトを信奉する
仙谷由人が自衛隊を「暴力装置」と表現しながら
本気で「革命」という名の国家転覆をやろうとしていた
民主党。
改めて読んで思うのは、わざわざこの中国共産党の
考えだした「構想」である「一国二制度」という言葉を
使うこと自体に、とにもかくにも大きな抵抗を感じます。
そして、この制度が如何様にも出来る「暫定的措置」で
あることを、今回の「香港」でも証明されたわけで、
その「どちらにでも転がる」危険な可能性というのは、
断然「手段を選ばない強者」の方へと転がってしまうのです。
沖縄に「一国二制度」の地位が与えられた時、それを
与えた日本は民主主義国家である以上、沖縄で
起こり得る「選挙結果」を受け入れざるを得ない事態に
追い込まれる可能性がある。
中国共産党が今、香港に対して行使していることを
沖縄の立場から行われれば、どうなるか。
反日の帰化中国人を沖縄に集結させれば
何が起こるかわからない。
「操作」ができるのだ。
目的を持って。
「一国二制度」にしておけば。
香港も台湾も、、そういった「侵食」によって、中国に
飲み込まれていく・・。
「一国二制度」という、あたかも一見、「民主主義」を
尊重したかのような中国共産党のエセ融和的手法。
チベットへの侵食も最初は「親切」を振る舞った中共。
今回のアグネスの発言は、まさしくその「中共の手法」
そのものだったと思います。
卑怯で、狡猾で、あざとい・・。
この中国共産党の代弁者、アグネスが、堂々と
テレビに出演することの恐ろしさ。
アグネスの「草原の輝き」はすっかり色褪せたどころか
どす黒くなってしまった・・。
あの「作り笑顔」の裏を思うと、本当に恐ろしい。
その「化けの皮」は今にも剥がれかかってるのに、
何も出来ないのが悔しい。
「美しく齢を重ねる」
金美齢さんはこの言葉をご自身の「戒めの言葉」だと
以前語っていらした。↓
★金美齢さんの言葉は、日本人としてポジティブに生きられることを教えてくれる。
同じ名前を持ちながら、2人はまるで違う。
日本統治時代を通して、金美齢さんも仰ってるように
歴史の「光と影」を共に歩んできた日本と台湾。
金美齢さんが、身の安全が確保されているとは
決していえない環境で、こうして発信をしてくれる
ことによって、着実に日本人の気持ちを大きく
変えてくれたことも事実だと思う。
このことを絶対に無駄にしてはいけないと思う。
今回は、香港の現状を通じて、台湾の危機、日本の危機を
改めて突きつけられた思いがする・・。
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