ノーベル賞と原発とテレ朝と国会と・・・。「傲慢さ」から見えてくる、日本という国が今直面しているもの。
- 2014/10/12
- 08:40
多かったです。
日曜日、フジテレビで流された北朝鮮拉致事件の
特集のこと。
国会での民主党の質疑のこと・・。
虚しさだとか腹立たしさとか怒りとか・・。
ブログで言いたいことが、なんか山ほどありすぎて、
まとまらないです。
で、先にちょっとノーベル賞のことを書こうかと・・。
今回のノーベル物理学賞。
3名の日本人が受賞。
本来なら、「おめでとうございます!!」と
大喜びしているところですが、今回は、あまり
そんな感じではないのです。
いや、赤崎勇氏と天野浩氏に対しては、
お二人の笑顔を拝見すると、本当に
良かったなぁと思うのですが・・・。
今までも、そうですね、山中伸弥教授の時は、
凄く嬉しかったですね。
ただただ素直に
「よかったなぁ~」「嬉しいなぁ~」
「日本人の誇りだなぁ~」
そんな感じでした。
小柴さんの時は、「ニュートリノ」って何?
「カミオカンデ」って何?と、全く研究内容が
わからなかったけれど、でも、小柴さんのコワモテっぽい
お顔が、とても嬉しそうなのをのを見て、やっぱり
よかったなぁと思いました。
益川さんは、あとでサヨク思想の人だと分かって
何だかなぁとも思ったけれど、でも、もちろん
受賞当時は「よかったなぁ」と思いました。
緑色に発光する「蛍光タンパク質」の研究をされてきた
下村脩博士は、クラゲを20年以上も獲り続けて、
何十万匹ものクラゲとおつきあいしてきたという、
その地道さに逆に親しみを感じたりしました。
今年最初にSTAP細胞が注目された時も、緑色の
発光を見て、こうやって確認できるのって、あの
下村博士が研究したお蔭なんだろうなぁ、と
思いました。
そのSTAP細胞の小保方捏造論文のことを
ブログで書いてる時にちょうど見つけたのは、
ノーベル化学賞受賞の根岸英一博士が
毛利衛さんが館長をされている日本科学未来館で
記念講演をされている動画でした。
記念講演と言っても、全く堅苦しいものではなくて、
科学未来館内のオープンスペースを使っての、
お子さんたちも含む一般の人たち対象の講演で、
根岸博士の研究テーマ「触媒」について、色々と
わかりやすく説明してくれているものでした。
その様子は、親しみやすい雰囲気の中で終始
進められた、とても好感が持てる内容で、私は
一気に根岸博士が好きになりました。↓
★小保方論文不正問題はシェーン論文捏造事件と酷似。改めて思う、公正さ、倫理観、現場の大切さ。
研究することが楽しくて楽しくて仕方がない、
そんな気持ちが伝わってきたことに加え
過去の研究者たちに対する敬意の言葉もあり、
また、子供達に科学の面白さを伝えたい、
そんな思いも伝わってきて、根岸博士の
「お人柄」に惹かれました。、
そして、私にとって今までで最も印象に残っている
ノーベル賞受賞者といえばやっぱり、田中耕一さん。
島津製作所という企業に勤務しながらの受賞であったことと
「律儀で控えめで真面目な日本人」を絵に描いたような
田中さんを見て、本当に「良い人」なんだろうなぁ、と
よく思ったものでした。
田中さんご自身は、しばらくこういう「聖人君子」的な
イメージが前面に出すぎて、ちょっと困ったと思われてた
そうですが、でもやっぱり好感の持てる方なのは
間違いがありません。
その田中耕一さんですが、一昨年だったか、
福島原発事故の国会事故調査委員会の動画を
見ていたら、その委員として出ていらしたので、
私は当時びっくりしました。
「識者」として、確かに信頼できる方であることは
間違いないでしょうから、選ばれたことに対しては、
通常ならば良い選考だと思えることだと思います、
ただ、実際には、反原発を前面に出していた非常に
アクの強い委員、例えば、田中三彦という科学ジャーナリストも
選ばれており、またそういった中で、田中耕一さんが
委員に推されたことは、そこにどういった意図が
あったのかと私は勘ぐってしまいます。
★東京電力福島原子力発電所事故に係る両議院の議院運営委員会の合同協議会・東京電力福島原子力発電所事故調査委員会
東京電力福島原子力発電所事故に係る
両議院の議院運営委員会の合同協議会・
東京電力福島原子力発電所事故調査委員会
【合同協議会委員名簿(30名)】
【衆議院】(15名)
会 長 小平 忠正(民主)
幹 事 松野 頼久(民主)
幹 事 山井 和則(民主)
幹 事 笠 浩史(民主)
幹 事 川内 博史(民主)
幹 事 塩崎 恭久(自民)
幹 事 佐藤 勉(自民)
幹 事 遠藤 乙彦(公明)
佐々木 憲昭(共産)
田名部 匡代(民主)
服部 良一(社民)
糸川 正晃(民主)
鷲尾 英一郎(民主)
太田 和美(民主)
高木 毅(自民)
[委員外議員]
中島 正純(国民)
【参議院】(15名)
会長代理 鶴保 庸介(自民)
幹 事 小川 敏夫(民主)
幹 事 松井 孝治(民主)
幹 事 川崎 稔(民主)
幹 事 松山 政司(自民)
幹 事 義家 弘介(自民)
幹 事 長沢 広明(公明)
幹 事 水野 賢一(みん)
川合 孝典(民主)
藤本 祐司(民主)
水戸 将史(民主)
岩城 光英(自民)
相原 久美子(民主)
藤原 良信(民主)
山崎 力(自民)
[委員外議員]
荒井 広幸(日改)
(23.11.2 現在)
もう、民主のメンバーを見ると卒倒するくらい
酷いですし、しかもこの30人の中に占める
人数の割合が、2009年衆院選で大勝しただけ
あって非常に大きい。
共産、社民、国民新党も当然「言うに及ばず」です。
私は捻くれてますから、民主党議員が
田中耕一さんを選んだとすれば、それは、
謙虚な田中さんであるがゆえに、発言権が
決して強くはない、しかも委員の中に田中さんの
名前があるだけで、「公平な識者が選ばれている」
というイメージを与えることが出来ますから、
いわば、連中からすれば「一石二鳥」だったのでは、
と私は思っています。
田中さんに対しては、事が事だけに、非常に
「難しい立場」となるであろう「事故調査委員」を、
よく思い切って引き受けられたな、とも思いました。
そして私などは、「菅直人に絶対に非がある!」と、
「菅直人こそが、あの爆発を誘引させた!」と
思っているので、恐らくそこまで結論を持っていける
はずもない事故調に、逆に田中耕一さんには、
関わって欲しくない、とも思いました。
それは、簡単に「菅直人には非がない」、という
結果が出てしまった時に、その結果を出した
委員諸氏に対して、やはり私は「それは違う!」と
反論したくなりますし、もし田中さんがそう結論づけて
しまったら、私は田中さんに対して、何らかの否定的な
気持ちを持つことになっただろうと思うからです。
絶対に「公平」、「公正」でなくてはならない、
そうあるべきである「事故調」。
そして、そこには、「日本を本当に思う気持ち」が
絶対にあって欲しいと願うのは、当然だと
思います。
でも、今の日本にはあまりに反日的な環境が強すぎて、
またそれを覆い隠すために「偽善的な表現」が
まかり通っている。
事故調の結果としては、「事故は人災」と結論づけられ、
その中でも当時の「官邸」に対しては「過剰な現場介入」
と一応は「断罪」されはしましたが、しかし、そこまでが
限界なのだろうと・・。
もしも、この言葉がなく、東電に一方的に非があるような
結論だったら、もう絶望感ばかりしかなかったと思います。
事故調は「犯人探しではないこと」をHPでも確か
強調されていましたから、ここまでしか踏み込めない
ことは致し方ないと思っています。
(下記の記事の後半で
【国会事故調:当委員会で扱わなかった事項】を
取り上げています。↓)
★朝日新聞のセンセーショナルな「吉田調書」報道はイデオロギーに凝り固まった「現場無視」の異常な扇動報道だ!
また、その前の政府事故調があまりにいい加減
だったので、それよりも数段厳しい結論が
官邸に対して出されたことは、取り敢えずは
よかったと思っています。
しかし・・・。
本当はあの時、確実に「政治の不作為」があった。
これだけは確かです。
★震災翌日のヘリ視察~菅総理は何を見たのか?(内閣広報室提供)
当時の、この内閣広報室の動画を見ても判ります。
このヘリに乗っている間というのは、誰が見ても、
もう完全に「政治の不作為」の時間帯であると。
防災訓練は無視され、SPEEDIも「意味のないもの」と
片付けられ、オフサイトセンターは電源が一度喪失
したもののすぐに復旧し、通信も可能だったにも拘らず、
麻生政権時の「電源喪失」を仮定した原子力事故の
防災訓練時にも見ることの出来たその機能は、
人の手によって生きることは、もはやなかった。↓
★菅直人と朝日新聞。3年前の福島原発の現場を混乱させ、そして、その現場の人達を貶めた大罪。
マニュアルも全て無視され無駄となり、
原子力災害対策本部長である首相たる人間は
自らの責任を放棄し、全てを東電に責任転嫁を
しながら、幾つもの組織を乱立させ、指揮系統を
滅茶苦茶にし、混乱させた。
しかし、菅直人自身、首相退陣後なんら被災地に
目を向けることなく、またその関係者たちも含め、未だ、
政治の場にのうのうと存在し、国会の場で、日本の政治を
引っ掻き回している、その異常な「現実」を目の前に
突きつけられると、気持ちが沈んでしまうというか、
私はひどく落ち込んでしまいます。
あの時の政権の中枢にいた人間が、ずっと国会に
出て来る現実。
海江田、枝野、蓮舫もそうです。
総務相だった片山は菅内閣の一員であったことさえも
思わせないほどに「他人事の正義ヅラ」をして頻繁に
テレビのコメンテーターとして出ています。
そして福山哲郎などはその最たるものです。
福山哲郎は当時、官房副長官だったんですから・・。
2002年の小泉訪朝の時、安倍総理も当時、、
官房副長官でした。
その重みは、拉致被害者5人の完全帰国が
なされるか否かという、全く天と地とほどに
異なる結果をもたらす「キーマン」となったことを
考えて見れば分かると思います。
それほどに「官房副長官」という立場は、内閣の中で
重大な位置を占めるわけです。
実際に、「官房長官」が必ず首相の留守を預かることを
考えると、「動ける立場」の官房副長官というのは、
すなわち、ある意味、菅直人と一心同体で動いていた、
とも言える人間なんですから、その責任の重大さは
非常に大きいはずなのです。
福山哲郎は原発事故を語る時に、殆ど叩かれる
場にはいません。
菅直人と同じく糾弾されるべき立場のはずなのに。
当時、総理補佐官だった寺田学(後に秋田県知事繊維も出馬した)、
そして、あの福島行きを最も勧め、ヘリにも同乗し、
ヘリ内と、ヘリから降りる時の菅直人の「パフォーマンス」を
お膳立てした当時の内閣広報官、元TBS記者の下村健一と
並び、「菅直人の側近中の側近」だったのにも拘らず。
そしてその後の政権交代後も民主党の中でも特に
安倍政権への「急先鋒要員」としてマスコミに
重宝がられ、いまや、再び民主党の幹部として
政調会長をやっている。
この現実に私は、とてつもなく今の日本の闇の
深さを感じてしまいます。
国会事故調とは、そういう所に結びつくものでも
あったわけですから、私には、田中耕一さんが
そういう重大な場所に関わらなければならない
ということに「懸念」というか、どうか「失望」を
持たらさないでと思ったのでした。
でも、田中耕一さんはやっぱり、あの真摯な田中さんだった。
下の動画は、2013年4月8日のものです。 ↓
★2013年4月8日 衆議院原子力問題調査特別委員会 田中耕一 田中三彦 野村修也(参考人)
○田中(耕)参考人
元委員の田中耕一です。
この場は自由に意見を述べていいということですので、
私自身、科学技術に携わる者として、一点だけ、
ある意味非常に残念なキーワード、既に櫻井さんからも
おっしゃられたゼロリスクといいますか、絶対安全と
いうことに関して、これは、実はもう既に報告書の
「委員からのメッセージ」でまとめたことを繰り返すような
形で述べさせていただきたいと思います。
私、皆さんが御存じのとおり、原子力の専門家では
ありません。
そういった私が一体どんな役割を果たせるか
悩んでいるうちに半年が過ぎてしまい、ほとんど
裏方の皆さんにやっていただいたことなんですが、
私自身は、多くのことを考えさせられ、学ぶことが
できた半年だったと言えます。
最も有意義だったことは、被災された方々の声を
直接伺えたことであります。
大半が、本当に大変厳しい状況を切々と訴えられる
お話だったんですが、中には、原子力は危険だと
思い続けていた、あるいは、素朴な疑問ですね、
酒の席で何げなく、原子炉がぼかんといったら
終わりだよねと話されたという、私にとっては
意外な話があったわけです。
三・一一以前は、科学技術先進国の日本では
絶対安全と言っていいんじゃないか、残念ながら
私自身そういうふうにぼんやり思っていたわけなんですが、
私よりもそういったリテラシーの高い方々が
多くいらっしゃったことであります。
原子力などの専門に限りません。
主に科学技術に関するリテラシーというのは、まず、
事実に対して謙虚である、興味ややりがいを持って
取り組む、そして、自分の頭で考えようとすると
私は考えます。
物づくり大国と言われるそういう日本におごりはなかったか、
周りの空気に流されず自分の頭で考えていたか。
私自身、反省するべき点が多いと思います。
安全神話が存在できると人々から思われていた
分野の方々の意見もお伺いしました。
日本における例えば新幹線とか航空機、みずから
神話を唱えられてはいませんでした。
いかなる分野でもゼロリスクは存在しません。
科学にはまだわからない部分がたくさんあるから、
世界じゅうの研究者が解明に努力しています。
新たにわかることで例えば安全、安心に貢献できる。
わからない部分を残したままで絶対安全と断言することは、
それは矛盾しています。
絶対安全と思った瞬間、安全を高める力は
なえてしまいます。
新幹線や航空機では、常に乗客の目があり、日本人の
生真面目さも手伝って、部門をまたいで地道な活動、
対策が積み重ねられてきました。
それが最も大切な信頼を生む。
それがなければ、正しいことを唱えても信用して
もらえません。
このように、将来に向けたヒントがたくさんある
日本の中に、まだ十分生かされていない特徴がある。
私の個人的意見ですが、その一つが
物づくりの現場であると思います。
そこには、アイデアを出し合う文化、空気がある。
さまざまな分野の人々が知恵を持ち寄ることで、
新たな知恵がといいますか、発想が生まれる。
例えば自動車では、化学、物理、電気、ソフトウエア、
機械、デザイン、環境学、安全工学などなどの分野が
協力しています。
異分野の人々のチームワークから独創性、創造さえも
生まれています。
原子力発電が始まった半世紀前と比べますと、
科学技術の恩恵も携わる人々も膨大になり、
悪影響も多々無視できなくなってきています。
にもかかわらず、一部の専門家だけで将来が
決められていたとするなら、これは
極めて残念です。
おのおのの分野の専門家とそして
国民がわかりやすく誤解のない言葉で
アイデアを出し合うコミュニケーションを
積み重ねることで、信頼とやりがい、
そして未来が生まれると感じました。
ここからはまた私ごとで申しわけありませんが、
委員の任を解かれた後、実際の研究開発の現場に
戻りまして、今、実際に国の大規模なプロジェクトを
任されているわけなんですが、そこで五十名以上、
専門家以外あるいは若手、そういった人たちが
頑張って、時には、先ほどにあったような素朴な疑問
あるいはアイデアというものを出す。
専門家じゃないのに何を言っているのかということで
それを無視してしまったら、その疑問とかアイデアこそが、
今のプロジェクトの中で、実はブレークスルーといいますか、
とてつもない飛躍をもたらした部分、これは多々あります。
これは私の現場だけではありません。
今、日本の中で、とかく日本はだめだだめだと
言われている部門の中に、そういう今までの、
空気を読むというようなことで進展を阻まれていた、
例えばチームワーク、チームワークといっても、
仲よしクラブじゃないわけですね。
実際には物づくりの現場というのは、かんかんがくがく
いろいろやっているわけです。
そういったところのよい点、アイデアを生かす。
そういったところを生かせば、私自身、どうしても
日本はだめだだめだと言われて、それを対策する
ためだけに何か今後のそういった対策を考える
ことにとどまるよりも、それと同じことが実は逆に
日本の進展に貢献するんじゃないかなという、
これも、自由に意見を述べて構わないということで、
済みません、この場をおかりして私の最近思って
いたことを述べさせていただきました。
ありがとうございます。
以上です。
(拍手)
田中耕一さんは、国会事故調のメンバーとして
そして、真っ当な一科学者として、真面目に、真摯に、
謙虚に、そして日本のために、最後まで責務を
果たされていたんだと私は信じられます。
しかし、その一方で、こういう人間も国会事故調の
メンバーだったのです・・・。↓
(上の動画では、田中耕一さんの次に発言しています。)
櫻井よしこオフィシャルブログ 2014.08.21 (木)
【「反原発」元国会事故調委員の非常識】
『週刊新潮』 2014年8月14・21日号
日本ルネッサンス 第618回より
(櫻井よしこオフィシャルブログ 2014.08.21 (木))
3・11から4度目の暑い夏のいま、
福島第1原子力発電所(1F)の事故原因に関して、
専門家の結論は明らかだ。
5月14日、
政府、日本原子力学会の事故調査委員会(事故調)、
日本機械学会などの代表者が参加した
日本学術会議主催のシンポジウムで、
元国会事故調委員の田中三彦氏を除く
全員が、事故は地震による配管破断ではなく、
津波によって引き起こされたと明言した。
各報告書も、原子炉と主要配管はマグニチュード9の
大地震に耐え、配管破断事故は起きていないと
結論づけた。
田中三彦氏だけは、1Fが大地震の衝撃に
耐え抜いたという事実をいまだに認めたくないせいか、
「権威ある国会事故調の報告書の結論を否定するのか」
との主旨の発言をした。
7月18日、原子力規制委員会の「第6回1F事故の分析に
係る検討会」で中間報告書(案)が公表された。
規制庁の職員による詳細な現地調査と電子記録の検証に
よって、地震で配管が破断したとの国会事故調の結論を
否定する内容だった。
いざこざはこの検討会から起きた。
ここに出席した北海道大学教授、奈良林直氏に、
激しい表現で任を辞するよう求める穏やかならざる文書が、
7月23日付で田中氏らから突きつけられたのだ。
右の文書は元国会事故調ワーキンググループⅠの
共同議長の田中三彦、石橋克彦両氏、協力調査員の
小倉志郎、伊東良徳両氏の連名で、原子力規制委員会の
田中俊一委員長と、この事故分析検討会の外部専門家で
ある奈良林氏に送りつけられた。
写しが、衆議院原子力問題調査特別委員長の
森英介氏と参議院原子力問題特別委員長の
藤井基之氏、及び報道各社に送信された。
奈良林氏といえば、1Fの事故の経緯を最も冷静かつ
科学的に分析した一人である。
当初、菅民主党政権はメルトダウンを否定し続けた。
それをいち早く指摘したのが奈良林氏だった。
その後も氏は、反原発か原発推進かという類の
不毛なイデオロギーには左右されず、一貫して
科学に基づく知見、分析を発表してきた。
【畳とバケツ】
田中氏はその奈良林氏を解任せよという。
理由は、前述した検討会での氏の発言が問題だと
いうのだ。
田中氏は、奈良林発言は「国会の信託を受けて」
「(福島原発)事故の直接的原因の調査に当たった
『国会事故調・ワーキンググループⅠ』の調査活動を
著しく侮蔑」し、「調査結果を貶めるもの」で、
「到底看過できるものではない」と書いている。
問題とされた奈良林氏の発言は、
「一部国会事故調の聞き取り調査で発言を強要するような
ことが行われていたと聞いている。
不正にも関係するので、こういった発言の正しさ、根拠、
そういったものも明らかにしてもらいたい」
というものだ。
これでは部外者にはよくわからない。
そこで田中氏が解説を加えている。
奈良林氏が
「福島第一原発1号機原子炉建屋4階の出水事象に
関」して、「『畳のような形でジャっときた』という
目撃者証言が、『不正に強要されたものである』と
主張した」
というのだ。
だが、前述の奈良林発言をよく見れば、氏は事態の
調査を求めているにすぎない。
なぜこの発言が問題なのか。
ここで論じられている事象は、大地震発生後ではあるが、
津波はまだ押し寄せていない段階のものだ。
畳のような幅広さで大量の水が溢れ出てきたという
発言が真実なら、この時点で配管が破断されていた
ことを意味し、国会事故調の報告書の主張と合致する。
「畳」発言が国会事故調の結論の根拠となっているのである。
しかし、右の証言をした人物は、実はこう語っていた。
「『バケツの水をひっくり返したようなもの』というのが
私の感覚として一番近い。
国会事故調の際に、先方から『例えば、畳のような
大きさのものか』と言われたので、そのようなものかも
しれないというような表現をした。
国会事故調にはそう記載された」
(1F事故の分析に係る検討会」第2回会合議事録20頁)
畳の幅で水が流出したのか、それともバケツの水程度の
少量だったのか。
両者の違いは非常に大きい。
配管が破断したのか、上の階のプールの水が揺れて
ダクトの中を流れ落ちてきたかの違いと言ってよい。
証言者は「バケツの水」が正しいと言っている。
つまり、国会事故調の報告書とは反対に、地震段階では
原子炉は全く損傷を受けていなかったのだ。
もし、配管が損傷を受け原子炉内の高温高圧の熱水が
漏れていれば、辺り一面はもうもうたる湯気でおおわれ
轟音が発生するが、そのような証言はない。
実際は逆で、1号機では津波に襲われるまで非常用
復水器が作動し続けて、原子炉の圧力を約15分で
75気圧から46気圧まで下げ、その後70気圧まで戻している。
配管破断があれば、このように運転員の操作によって
圧力を下げたり上げたりできない。
配管破断は起きていなかったのだ。
【専門家に発言撤回を求める】
奈良林発言に激しく反応し、氏の解任を
要求した田中三彦氏は原発反対の立場に立つ。
奈良林氏の疑問が徹底的に解明されれば、田中氏らが
描いた国会事故調の、1号機はまず地震によって配管が
破断された、日本の原発は危ない、というシナリオが
突き崩されかねない。
これは反原発派にとって到底受け入れ難いこと
だろう。
それが、奈良林氏への激しい攻撃の理由ではないか。
それにしてもおかしいのは、国会事故調の権威を前面に
押し出す解任要求文書に、委員長の黒川清氏の名前も
押印もないことだ。
黒川氏は、田中氏らが奈良林氏を
「外部専門家としての資質を完全に欠いている」
と断罪し、解任を求めたことを、果たして承知して
いるのだろうか。
さらに深刻なのは、事務局である原子力規制庁の行動だ。
彼らは田中氏らの抗議に慌てふためき、奈良林氏に、
「謝罪文を書いて発言を撤回し、それを公表するように」
と要求した。
「選りに選って原子力規制庁が私にこのような要請を
すること自体、原子力規制委員会の独立性を脅かす
もので受け入れられません。
規制委員会の独立性は尊重、保証されなければなりません」
と奈良林氏は憤る。
国際社会において原子力規制機関を構成するのは
文字どおり専門家である。
最重要視されるのは科学的視点だ。
反原発勢力に批判されて、専門家に発言撤回を求める
などといった、日本の原子力規制庁の現状は改めるべきで
ある。
「規制庁は事業者のみならず、反対派の虜にも
なってはいけない」
との奈良林氏の指摘こそ正しい。
最後に、国会事故調の調査資料は国会図書館にあるが、
非公開だ。
1Fの事故関連資料の全公開が再発防止の力となる。
国会事故調の資料公開を急ぐべきだ。
「傲慢さ」
これを感じる人間に、「決定権を与える」ことが
いかに危険なことであるのか。
とにもかくにも、先ずはそう感じてしまいます。
そして、上でも書いた通り、国会事故調というものは、
あくまで中立、公平、公正に見ることの出来る
委員によるものでなければいけないはずでした。
しかしそうではなかった。
そうではない人間が、組み込まれていた。
仕方がありません。
その委員を選んだ国会議員が、上で取り上げたように、
民主党の中でも屈指のそうそうたる売国メンバーである
ことを見れば、このような人間を選ぶであろうことは
想像がつくからです。
この自称「科学ジャーナリスト」の田中三彦という人物が
どれだけ偏った人物であるかは、下記の通り、昨年10月、
広島で行われた日弁連のシンポジウムに菅直人と共に
参加していることからもはっきりと判ります。↓
★第56回 日本弁護士連合会 人権擁護大会 IN HIROSHIMA
第56回 日本弁護士連合会 人権擁護大会 IN HIROSHIMA
第一分科会 放射能による人権侵害の根絶をめざして
~ヒロシマから考える、福島原発事故と被害の完全救済、そして脱原発へ~

★日本弁護士連合会 第56回人権擁護大会・シンポジウムのご案内
(※チラシを大きくご覧になりたい場合は、↑直リンクをクリックして下さい。)
【日本弁護士連合会 第56回人権擁護大会シンポジウム】
放射能による人権侵害の根絶をめざして
~ヒロシマから考える、福島原発事故と被害の完全救済、そして脱原発へ~
【日時】
2013年10月3日(木)
12:00~19:00(受付開始11:00)
【場所】
広島国際会議場 フェニックスホ フェニックスホ ル
【基調講演】
武藤 類子氏(福島原発告訴団団長)
【パネルディスカッション】
西尾正道氏(北海道がんセンター名誉院長)
今中哲二氏(京都大学原子炉実験所助教)
津田敏秀氏(岡山大学大学院環境学研究科教授)ほか
【リレートーク】
後藤政志氏(原子炉格納容器設計者)
田中三彦氏(国会事故調委員・元原子炉設計技術者)ほか
【特別インタビュー】
菅直人氏(衆議院議員・元内閣総理大臣)
【第3部 脱原発を考える】
福島第一原発事故の発生は,
従来の安全審査指針類が全く無力だったことを
誰の目にも明らかにしました。
そして,本件事故の発生機序すらいまだ明らかでなく,
したがって安全対策も全く確立されていません。
我が国は,今こそ,原発をゼロとすべきであり,
原子力発電から脱却するための具体的道筋を
確定することが是非とも必要です。
本シンポジウムでは,福島第一原発事故の映像と
現状についてのビデオ上映・解説を行い,事故について
いまだ解明されない多くの課題があることを再確認します。
続いて,事故当時の政府の対応について,
菅直人元内閣総理大臣にインタビューを行います。
(ビデオ撮影になる可能性があります)
そして,原子力の危険性に精通した技術者である
後藤政志氏及び田中三彦氏に,パネリストとして登壇を
お願いして,果たして新指針によって事故の防止が可能なのか,
議論いただきます。
>西尾正道氏(北海道がんセンター名誉院長)
この西尾氏は、朝日新聞でも、
【美味しんぼ「鼻血、医学的根拠ある」 専門家ら反論会見】
という2014年5月24日の記事で取り上げられた人物です。↓
★美味しんぼ「鼻血、医学的根拠ある」 専門家ら反論会見 2014年5月24日00時14分
また、
>津田敏秀氏(岡山大学大学院環境学研究科教授)
津田教授については、下記のブログ様でも、
指摘が為されています。↓
★放医研の「伝言・噂話」を批判する津田敏秀氏が 自分で「アウトブレイク」「福島のヒバクシャは広島長崎以上」という「伝言・噂話」のネタを撒くのには失笑 「環境省白河会議」 by《福島 信夫山ネコの憂うつ》
「被曝」と「被爆」は、どちらも「ひばく」と読みますが、
意味は全く異なり、「被曝」は、放射線に曝(さら)されること、
つまり、放射線を受ける(浴びる)という意味で、一方、
爆発の爆の字を使う「被爆」は、爆撃によって被害を
受けることを表します。
しかし、この教授は、この2つを「被ばく者」という表現によって
わざと混同させながら、「広島、長崎」が「福島」とまるで
同じ事象であるとして比較対象となり得るかのように
印象操作し、福島の被害が広島、長崎と同様どころか
それ以上であるかのように主張し、世論誘導している
わけです。
新潟の泉田知事も、同じように、わざと混同させています。
しかも、下記の誤った発言を行なったまま、訂正もしていない
とのこと。↓
★「長崎、広島では、累積被ばく 1mSvで被爆者手帳が交付されている」という御発言の間違いについて 2014年6月14日土曜日
〔新潟県知事メディア懇談会での泉田知事の発言 2013年9月5日〕
それから、もうひとつ、同じ、これは放射能の被害って
いう意味では、日本は長崎・広島、経験してるわけで、
この、長崎、広島でですね、被爆手帳もらえる方って
いうのは、累積被爆量1mSvを超えた人に交付されてるんです。
この被爆者手帳貰うと、医療費無料になるんですよ。
福島は年間20mSv浴びてでもですね、そこで子育てをして、
医療費無料の対象にもならないと。
日本は一体どうなってるんですかと。
広島、長崎では1mSvで、ちゃんと国の手当てがなされるのに、
これ避難することもできない
https://www.youtube.com/watch?v=FHUyhldie9o#t=1289
〔岩上インタビューでの泉田知事の発言 2013年9月7日〕
それから福島の方から私のところに哀願の手紙
来るんですけれども、どういうことかっていうと、
広島長崎で被ばくされた人。
累積です。
累積で1ミリシーベルト超えると被爆者手帳貰って
医療費タダになるんです
(1時間25分頃から)
https://www.youtube.com/watch?v=ZpshlltTPrI
★しかし、事実はこうでした。↓、
★「累積1mSvで被爆者手帳は交付されない」 それを新潟県庁が、しぶしぶ認めるまでのやりとりを公開します 2014年7月19日土曜日
被爆者手帳は累積被ばく量1ミリシーベルトをもって
交付されるものではありません。
この泉田知事も非常に傲慢な態度を見せる人物です。
このような人間が知事の役職についていることを見ても、
マスコミの偏向報道がいかに重大な問題であるかを
突きつけられます。
田中三彦のような人間が、国会事故調の委員として
我が国の重大事故に対して偏向的な立場で存在したことに
私は心から怒りを感じますし、また、泉田知事らのように
「広島、長崎」を利用しようとする連中が本当に許せません。
■上に挙げた櫻井よしこ氏の記事で思い出したのが、
先月報ステで起こった「捏造報道」です。
このことは、あまりネットでも話題に上っていませんが、
相変わらずの信じられない捏造報道であるにもかかわらず、
報ステ、そしてテレ朝は「誤報」「ミス」だと主張しました。
報ステは翌々日に、またテレ朝の社長も謝罪していますが、
「誤報だった」と謝罪されても、それは全く意味がありません。
連中は確実に狙っていたわけですから。
捏造による、視聴者への印象操作を。↓
★9月10日放送分の報道ステーション(テレビ朝日)での報道について 平成26年9月11日 原子力規制委員会
【9月10日放送分の報道ステーション(テレビ朝日)での
報道について】
(平成26年9月11日 原子力規制委員会)
平成26年9月10日の報道ステーションにおいて、
九州電力川内原発原子力発電所の設置変更許可に
関する報道がなされましたが、この報道の中で
取り上げられた内容について、事実関係は以下の
とおりです。
1.「火山の審査基準」に関する事実誤認について
番組では、規制委員会が「火山の審査基準」が一部
適切でないことを認めており、「火山の審査基準」について、
今後修正することを検討していくとされていますが、
「火山の審査基準」の修正を検討することは、現時点で
予定していません。
また、番組で引用された記者会見における記者の指摘は、
「竜巻の影響評価ガイド」についてのもので、火山に関する
ことではなく、事実誤認に基づいた編集が
行われています。
2.委員長の発言姿勢について
誤解を与える編集について
番組では、一人目の記者の質問と
二人目の記者の質問を連続させ、
あたかも田中委員長が双方の質問に対して
答える必要がない、と回答したように
編集されています。
しかし、一人目の質問に対して委員長は回答を行って
います。
また、二人目の質問については、その直前に当該記者から
行われた質問と同じ内容の質問が繰り返されたので、
これに対し、田中委員長が答える必要があるか疑問を
呈されているものです。
当初から答える必要がないと委員長が
回答したような編集は不適切です。
私はこの時の報ステをちょうど見ていて、特に
上記「2」に関して田中委員長の言動が「おかしい」と
思った視聴者の一人でした。
(上記「1」に関しては、もう視聴者としては、
報道されたことを鵜呑みにするしかありません。
これさえ疑いをかけなければならないというのは
もう既に「報道」と呼べるシロモノではありません。)
その「おかしい」というのは、田中委員長が記者の
質問に対して、ぶっきらぼうに、また憮然とした感じで
『答えなきゃいけないのか』と答え、「傲慢な人だ」
という印象を私に与えたからでした。
しかし、その翌々日、古館が突然謝罪し、驚きました。
そしてその時初めて、自分も騙されていたことに
気がついたんです。
その謝罪の内容は、まさしく私が、田中委員長に対して
悪い印象を持ったその記者会見の内容についてでした。
報ステを「全く信用ならない番組」としてしか見ていない
この私でも、田中委員長に対して、「この人はどうなんだ?」
と思ってしまうような記者会見に見えたんです。
それ程に編集は巧く出来ていました。
何の違和感もないほど「繋ぎ」はスムーズだったんです。
こんな巧い編集がなされていながら「誤報」?「ミス」?
そんなわけないじゃないですか!
呆れました。
報ステとテレ朝。
もし、強い抗議が恐らく為されていなければ、いや
それよりも何よりも、もし今、慰安婦捏造問題で
自分達の予想をはるかに超えた批判が巻き起こり、
部数が減り、広告も減って矢面に立つ、という状況に
なければ、おそらく謝罪などしなかったでしょう。
そして、何度となく報ステを批判してきた私のような
人間でさえ、この期に及んでダマされるような捏造編集を
平気で仕掛けてくるんですよ、報ステ、テレ朝は。
そして、この捏造行為が何故為されたのかといえば、
原子力規制委員会の田中委員長を貶めるため。
それは何を意味するかといえば、川内原発が安全基準を
クリアしたと結果を出した原子力規制委員会に対して
「委員長がコレだから、この組織の言うことなど誰が
信用できるものか」
と国民に思わせることが目的だったのは明らかでは
ないですか?
記者会見を行う田中委員長が「絶好」の「カモ」とされ、
そのとおりに記者たちが執拗に同じ質問を繰り返し、
うんざりした表情で答えた委員長の上記の言葉を
なんなく引き出した、という、今まで何度となく
引き起こされてきた捏造報道の手法ではないのですか?
そしてよりリアルにさせるために、記者の質問を編集し、
都合のいいように継ぎ接ぎし捏造された質問に
田中委員長が不誠実な答え方をしたという場面を
造り上げた。
卑怯だ、本当に!!
櫻井よしこ氏がブログで取り上げたような、
「即脱原発ありき」で動く人間が、国会事故調で
「誘導的」質問を行っていたことも同じ。
そこには「公平さ」もなく「信頼」という言葉は
存在し得ない。
朝日新聞自身が、捏造問題を精査するはずの
第3者委員会で田原総一朗始め、朝日の論調と
意見を同じくする反日の人間を多数選んだことも
そこには何の「公平さ」もなく、同じく「信頼」という
言葉は存在しない。
■こちらは、つい先日の民主党、政調会長の福山哲郎の質疑です。↓
★福山哲郎(民主党)後半【参議院 国会中継】~平成26年10月7日 予算委員会~
この日は、蓮舫と小川敏夫と続けて、松島みどり法相の
4年前の参院選で配られた討議資料が「うちわである!!」と
貴重な時間を潰して「追及」されてた日の質疑です。
蓮舫だけでなく福山哲郎も、その他の民主党議員も
「丸いうちわ」どころか、お揃いのTシャツ、幟、その他
あれやこれやと散々イメージアップグッズをばらまき
配布していたことを棚に上げて、一方的に安倍内閣の
閣僚だけを糾弾し、その「国会パフォーマンス」を
NHK始めマスコミ全てが民主党広報担当として
報道するという、このバカバカしいまでの不公平な、
かつ偏向的な連携プレーを繰り返していた日の質疑です。
私はこういうのを見ると、もう麻生政権のことを思い出して
ものすごく落ち込みます。
本当に「トラウマ」です。
気力がなくなる・・・。まだ続くのかと・・・。
コレでもかコレでもかと、連中の嫌がらせが続く日々。
イジメと呼ばれる精神的虐待はこうして、人の生きる
気力を喪失させていくのだろうなと思う・・。
私には耐えられない。そう思う・・。
動画で15分頃の安倍総理の言葉。
「(安全が)完全だと言ってそこで立ち止まってはいけない。
当然のことであります。」
福山が執拗に質疑の中で求めていることはまさしく
問題の言葉となった「安全神話」です。
「安全である」=「100%安全である」と同意義語と
みなすことによる「言質取り」です。
これこそが、田中耕一さんが危惧していることなのでは
ないですか?
奈良林氏や田中委員長が危惧していることではないですか?
田中委員長は、「安全である」という言葉はいろんな
捉え方をされる、と慎重に答弁しています。、
いわば、いいように解釈されると。
そのとおりだと思います。
私は「安全神話」という言葉もマスコミが都合よく流布した
言葉だと思っています。
「新幹線は安全ではない」と誰が言います?
誰もが「新幹線は安全だ」と言いますよ。
そして、安全です」という言葉は、安倍総理が言及して
いる通り「技術的に安全基準を満たしているかどうか」、
ということであり、それに合格すれば「安全ですよ」と
なるのが通例です。
世の中に出ているものはそうではないですか。
分かってるはずなんです。皆。
そして同時に、「安全です」と言葉に出すことイコール
「100%安全」であり、「安全神話」が出現する、と
いうことでは決してないことも皆わかっているはずです。
その「安全」を守り続けるために日々多くの人々の努力が
重ねられ、また新しい技術の創出によって、「安全」と
いうものを現時点での「安全」に留めることなく更に
進化させていることも皆、よくわかっているはず。
防災訓練を行うことも、避難訓練を行うことも、決して
「安全神話」とは思っていない証左ではないですか。
でも今、「安全だ」といえばすぐにそこに「安全神話」が
成立する、そんな風潮をマスコミやは民主党らはわざと
作りだそうとしている。
それは単なる「言質取り」です。
しかも都合のいい。
ここで敢えて言っておくと、民主党はその「防災訓練」を
蔑ろにしました。
電源喪失を原因とする原発災害防災訓練です。
菅直人は行なった事自体も忘れていたし、内閣は、
防災訓練後の検証さえしていなかった。
最も「安全神話」という言葉を利用していたのは、まさしく
民主党だったわけです。
田中耕一さんの言葉は、日本のものづくりが、決して
短命に終わらないのは、特にそういう「安全」に対して
日本人が絶えず真摯に向き合い、更には違う分野の
人たちが互いにそこで協力しあう、その土壌が十分
あることを仰っていると思います。
そこには、自分もその一員であること、また一員として
やるんだという強い姿勢も私は感じます。
絶えず真摯な方だなのだなと思います。
また、マスコミや民主党らが、絶えず「利権集団」として
揶揄する「原子力村」というレッテル張りの言葉ひとつで
何もかもを一括りにし、原子力に携わるもの全てを「悪だ」と
決めつける行為は、宮崎口蹄疫が起こった時に改めて感じた、
「族議員」という言葉によるレッテル張りが如何にマスコミによる
「入れ知恵」であったか、ということを思い起こさせるのです。
福山は「100%安全である」という言質を田中委員長から
簡単に取れないことを逆手に取り、今度は田中委員長の言葉を
逆説的に捉えて、「ほら、安全とはいえないのだ!」と叫びます。
そして、防災、いわば避難の方法が定められない以上、
「安全」ではない!、田中委員長もそのことを言っている!、
などと論点をずらしていきます。
完璧な避難。
絶対的な避難。
これもあらたな「神話づくり」ですか?
もちろん、最善を尽くすのは当然ですし、
日頃の避難訓練によって功を奏したことも
少なくないと思います。
しかし、福山が言ってることは「人間が完璧であること」を
求めるものです。
避難には人的な様々な要素が非常に絡んできます。
大雨警報が出て避難指示が出ても避難しない人は
います。
もちろん連中が嫌う自衛隊の働きだって関わって
くるのです。
「とにかく公務員を減らせ!」「とにかく予算を縮小しろ!」と
内容も精査せず頭ごなしで言っておきながら、一方で
災害が起こった直後だけ「防災を手厚くしろ!」。
人員が不足すれば、簡単には出来ません。
御嶽山噴火の行方不明者の捜索を見ていると余計に
思います。
最後は「人」なのだと。
自衛隊員が横一列に並んで人海戦術で、火山灰の
深く積もった山肌を丁寧に丁寧に突いていく。
それは東日本大震災でも見た光景でした。


★東日本大震災での自衛隊の人海戦術

★過酷な環境の中、御嶽山頂上付近での自衛隊の救助活動
福山自身、東日本大震災の時にマニュアルを
全て無視したのです。
防災訓練を無視したのです。
そして東日本大震災の9ヶ月前、小野寺五典議員らが
提出した津波対策基本法案を葬ったのです。↓
どんなに素晴らしい防災訓練が準備されようとも、
そこに人的欠陥が生じれば元も子もないのです。
それは新幹線も車も飛行機も電車も船も全て同じです。
民主党政権がおしなべて行なった「政治の不作為」は
人的欠陥の最たるものだと断罪すべきものだと
思っています。
それは通常ならば「業務上過失」、いや、それよりも
更に重い「故意」によるものであると私は思います。
★【参院選シリーズ③】 東日本大震災の9ヶ月前に自民党が出した「津波対策法案」は何故間に合わなかったのか。民主党の「不作為」という大罪。
この津波対策法案で掲げられていたことは、
(1)津波の観測体制の強化や調査研究の推進
(2)防災上必要な教育や訓練の実施
(3)必要な施設の整備
などでした。
基本的に大切なことは同じだと思います。
原子力災害対策も、津波災害対策も。
そして、防災、避難とは、ここから先は自治体、地域が
全面的に出てくるものです。
国はバックアップをすると。
このことは、同じく上の動画で安倍総理が再三
言っています。
しかし、福山はこの究極を求める。
福山の言っていることは、この津波法案で掲げた内容を
より細部まで、隅から隅まで何もかも国が行なえと
言ってるのです。
福山自らが「安全神話」を創作することを求めているのです。
それならば世の中の全てにおいてそれを
しなければいけない。
いつも思うのだけれど、映画のワンシーンで見るような、
例えば巨大隕石が落ちてきた時に、では、その避難を
どうするのか、それを考えろ!、と、究極のことを
福山は言っているのと同じではないですか。
しかも「出来ません」とは決して言えない立場で
あるのが政治家であることを自ら当然解っている
わけで、その中でそれを強引に押し付けるというのは
嫌がらせの何物でもない。
目的を履き違えている。
わざとだろうけれど。
新潟の泉田知事もそうです。
原発事故を起こし、「出来ません」とは決して
言えない立場の東電にその究極のことを求める。
現実に絶えず「安全」を確保するために動いている
人たち。
技術者もそうだし、自治体もそう。
しかし、一足飛びで出来るものではなく、失敗を
時にはしながら、また、残念ながら「犠牲」というものも
伴いながら、その度に真摯に向き合い努力してきた人たち。
そんな現場の努力も見えていないし、見ようともしない。
謙虚であること、真摯に向き合うこと。
それをしようとしない。
なのに福山含めた民主党の連中はいつでも傲慢そのものだ。
そして特に腹立たしいのは、連中の国会質疑はいつも
まるで連中が「正義」であるかのように見せつけ、
そして、そう見えるようにマスコミが印象報道を行うこと。
集団的自衛権に関しても、機雷除去が国際法上では
武力行使と見做されることを逆に盾にして、
「ペルシャ湾での機雷除去は『戦争をする』ことだ!
だからそう言え!認めろ!」
と安倍総理に迫っていた福山。
「戦争をする」という文言を総理から引き出せば、
御の字であるのだ、連中にとっては。
そして、それはシーレーン遮断による日本のエネルギー危機が
訪れても、なんら対策を講じる必要などないと結論づけているも
同じ。
ソマリア沖での海賊対処も同じ。
全ては、そこに「日本のため」という意識は全くない。
だから政権をとった3年3ヶ月の間、連中が行なった
ことは、まさしく苦しむ日本人を見捨てる政策と行動だった・・。
「ノーベル賞」からどうしてこういう話になったかといえば、
通常、受章した方達は、感謝の気持ちを伝えます。
自分だけの力ではない。
周りの人たちのお蔭だと。
その謙虚な気持ちが全面に出てきます。
山中教授は特に日本国への感謝の気持ちがありました。
今回はそうじゃなかった。
報道の仕方もあるかも知れないけれど、日本に対して
否定的な言葉が前面的に出てきたことに、やっぱり
この受賞者に関してはこうなるのか、と思いました。
フィギュアスケートの羽生くんが、いつも日本への
感謝の気持を述べるのは、やはり東日本大震災での
経験があったことも影響していると思うのです。
地域が全て稼働しなければ生活は動かない。
それを目の当たりにした。
自分が生きているのは、日常生活が成り立って
いけるのは、その地域があってこそ。
学校があって、お店があって、ご近所があって
自治体が普通に機能している、それが日常生活を
支えている。
そして国家がそれを全体として支えている。
国家とはそういうものだと思うのです。↓
★「 オリンピックの魔物 」 は 「 国民の期待 」などと、国家、国民と選手を分断させるような言葉をなぜ出すのか。
私もそんなことを考えることはあの時まではなかったかも
しれない。
だけど、あの東日本大震災後そういうことを時々
考えるようになりました。
北朝鮮拉致事件の存在を知った時、国家というものを
強く意識するようになりました。
その国家というまとまりが、どのように実際に日常生活に
繋がっているのか。
それをもっとも強く感じたのは東日本大震災でした。
国民は何故同じ日本人が活躍することに誇りを感じるのか。
それは自然なことであると同時に、自分が生きていること
そのものが周りの全てによって成立しているということなのだと
思う・・。
今回のノーベル賞受賞者の中で、そのことが見えない人が
いると感じた、だから心から喜べない・・。
税金が勿体ないとか、そういう発想ではなくて、
子供たちに伝えるべきことはこういうことなんじゃないかと。
社会を支える仕事は、お店も農業も様々な産業もそして
道路もおまわりさんも皆必要なのだと。
この日本社会を守ってくれているからこそ、自分達は
生きていけるのだと。
「感謝の気持ち」って本当に大事だと思う・・。
それを理解させることが教育では重要なのだと思う。
日本人でありながら日本に感謝できない。
小さい時から日本で生活していながら日本に感謝できない。
間違っている。
そして、愛国心を馬鹿にし、否定することは、傲慢である
とさえ思える。
民主党の連中を見ているとその「傲慢さ」が滲み出てる。
福山ら質疑者だけではない。
予算委員会の後方の壁沿いに並べられた椅子に
座った民主党の野次部隊。
連中の野次は、品性下劣で、えげつなく、「嘲笑」を、
答弁する閣僚に浴びせる。
吐き気のする言動の数々。
口蹄疫で苦しむ宮崎を嘲笑した、あの民主党の
鬼畜野次を私は絶対に忘れない。↓
★うんざりする「失言&野次報道」。宮崎口蹄疫に対する民主党の鬼畜野次を見逃したマスコミが正義ヅラするな!
政権交代が再度為されたものの、あの時からも
根本的なものは何も変わっていない。
こういう「傲慢さ」を持った連中が日本の国会でのうのうと
存在していることを目の前で見せつけられると、
日本がいかに深い闇に包まれているのかを実感し、
とてつもなく落ち込んでしまうのです・・・。
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