東日本大震災から丸3年の3月11日。
テレビは、朝も夜もキャスターが現地から伝えていました。
NHKの「ニュース9」の大越は、
「私は、大雪ニュースの中に埋もれかけた、
ある1つのにニュースが気になりました」
と言い出して、「震災孤独死」を取り上げ始めました。
なに?この導入部。
大越、なんで自分が「いい人ぶった主役」になろうとするわけ?
こっちは、あんたの自己陶酔番組を見たいわけでもなんでもない。
ただ事実を知りたいだけなんですよ。
あんたの「説教じみた意見」なんか聞きたくない。
お願いだから普通に報道してくれ!
そう思いましたのでテレビ消しました。
昔、TBSの「NEWS23」で故・筑紫哲也が「多事争論」という
コーナーを設けていましたが、あの時の筑紫哲也に対する
カメラアングルが、いつも「前、横、斜め」の3方向から映す手法で、
更には「ズームアップ」まであり、私はこの、まるでドラマの主人公のような、
また、いかにも「この人の言うことが全て正しい」かのような、
「演出」がたまらなく嫌でした。
しかし、その演出は今や、当たり前のようになってしまいました。
3月11日の朝はフジの「特ダネ」の小倉が現地から、この演出で
「私はとってもとっても被災地を心配しています」オーラを
放っていました。
偽善者め・・・。
この「演出」、NHKでも毎日のように行われています。
上にあげた「ニュース9」の大越です。
大越は特に酷い。
大越を捉えるカメラ演出は、自己満足で語る大越をあたかも
「世の中の代弁者」「正しい方向に導く善人」として強調させます。
そして、自分たちのイデオロギーに嵌めこむための「答え」を
押し付けてきます。
NHKの報道が、もう偏向報道の極致となってしまった以上、
勝手に自分たちの思想を強引に視聴者に押し付けてくる
大越のような「キャスター」は即刻辞めさせてほしいものです。
演出といえば、11日の報ステ。
この出だしで、呆気にとられました。↓
「わが子が甲状腺がんに…原発事故との関係は」 またこんな酷い「被災地利用の煽動報道」をやっているのか!と怒りが湧きました。
人の不幸に漬け込む。
子供をダシにする。
福島を「危険だ!危険だ!」と煽りまくり、絶望へと導かせ、
風評被害を拡大させる報ステ。酷い、本当に酷い・・・。
流石に見る気になれず、チャンネルを変えました。
今日twitterで、どんな番組進行だったのか確認して、
更に驚愕しました。↓
報道ステーションが甲状腺がんに無知な人の危機感を過剰に煽っていたと話題に : 市況かぶ全力2階建そのなかで特に気になったtweet。↓
報ステで甲状腺癌をあおる「ふくしま共同診療所」をググると
「ふくしま共同診療所 中核派」と予測変換しますな #tvasahi
2014年3月11日 10:22 PM
報道ステーションを見た善意の人が、福島県の子供の甲状腺がんを
心配してたら、とりあえず「ふくしま共同診療所 中核派」で
検索してみたらいいよ、って教えてあげるのがいいのかな。
2014年3月12日 1:36 AM
報ステ、また変な番組やったみたいね。
中核派の診療所で通常5分程度で済む甲状腺超音波を
無駄に長々とやって、それで福島の健康調査より
丁寧に診察してるとかいう番組だったのかな。
甲状腺超音波検査にそんなに時間かける必要は普通無いし、無意味。
2014年3月12日 9:28 AM
甲状腺のエコー検査に5分しかかけてもらえなかった、
福島県立医大の検査は流れ作業だったって言うけど、
これは本当に悪質なミスリードだと思う。
吸引細胞診もしない、プローべを当てればすぐそこに見える
甲状腺のエコー検査で一体何をそんなに時間をかける必要があるんだ。
2014年3月11日 10:55 PM
超音波検査は術者のスキルが高ければ検査時間は短い、
時間がかかるってことは未熟ということね。
プローブの走査のスキルだから。丁寧と時間がかかるのとは違うから。
2014年3月12日 10:43 AM
TWEETで知った、報ステが取り上げたという
「ふくしま共同診療所」とは・・・。
他のTWEETでもこういうのがありました。
テレ朝が取り上げた「福島共同診療所」は
以下URLにあるようにNAZENが関与している。
http://www.zenshin-s.org/zenshin-s/sokuhou/2013/03/nazen.html …
NAZENは公安調査庁が発刊する内外情勢の回顧と展望において
中核派系と記述されている。
http://www.moj.go.jp/content/000117998.pdf …
URL先を見てみました。
「ふくしま共同診療所こそ反原発の砦!」 だと・・。
なんだ、これは・・・。
【NAZEN京都定例会 「ふくしま共同診療所こそ反原発の砦!」 - Sokuhou2013年3月 3日】http://www.zenshin-s.org/zenshin-s/sokuhou/2013/03/nazen.html
(敢えて直リンクは貼りません。)
2月23日に開催されたNAZEN京都の第10回拡大定例会は、
この1~2月の金曜行動などでの診療所への共感の拡大によって
60名が結集、診療所建設と3.11福島大結集への決起集会になった。
司会は、関電京都支店前金曜行動を毎週先頭で闘いぬいている学生の仲間と、
福島からの避難家族が居住する地域への街宣を職場実践とも結びつけ
開始した青年労働者だ。
この1年の総括と展望を学生の仲間が基調提起した。
「全国から資金とスタッフを募集していよいよ『ふくしま共同診療所』を開 院した。
原発労働者との連帯も全原発の廃炉を勝ちとる道も、診療所運動の拡大と一体」と。
昨年4月の結成時に掲げた3大行動指針
(①診療所建設
②原発労働者との連帯、非正規職撤廃・外注化阻止
③拠点建設=京大全学自治会再建・ユニオン自立の組織拡大)
の一体的実践、とりわけ診療所建設のための基金運動と
スタッフ募集運動を前進させようと。
最後に、3.11福島への大結集をよびかけた。
診療所建設委員会から駆けつけた事務局長の渡辺馨さんは、
「福島の怒りと結びついた全国の闘いが、昨年12月1日、
ついに福島の地に命と心のよりどころとなる
『ふくしま共同診療所』を開院した。
山下俊一ら原発推進勢力を追いつめている。
『福島は安全だ』『放射線被害はない』の大うそがばれるからだ。
敵の憎悪が診療所に向けられ、誹謗も始まっている。
診療所こそ原発絶対反対の砦だ。
世界の人々も世界の原発推進勢力も診療所に注目している。
『決死救命』の福島の現実の中で診療所は人々の生きる希望だ。
福島の怒りは世界の怒りに結びつく。
福島は諦めない。
その最大の発信地が『ふくしま共同診療所』だ。
新たに生み出した闘いの高揚をつかみ『3.11反原発福島行動'13』を
大成功させよう」
とアピールした。
(後略)
「ふくしま共同診療所」は2012年、一昨年の暮れに開院したようです。
連中は、何かといえば「福島」を「フクシマ」と表記するが、
どういうつもりで「ふくしま」と「ひらがな表記」をつけたのだろう。
私には、その「ひらがな表記」さえ、連中の
「隠れ蓑」に見えてしまう・・。
「中核派」は今更言うまでもなく「テロリスト」です。「内ゲバ戦争」は百名近くの死者を出してますからね。
三里塚闘争も中核派。
参院選で山本太郎を支援してたのも中核派。
【革命的共産主義者同盟全国委員会 - Wikipedia】機関紙の名称は「前進」。
「ふくしま共同診療所こそ反原発の砦!」 の記事も、この「前進」のHPです。記事中にある「NAZEN」とは、WIKIで見ると、
2012年現在、「脱原発」運動および「震災がれき受け入れ反対」運動への
介入を通じて市井の市民や学生をオルグしている。
学生団体「NAZEN」(正式名称:すべての原発いますぐなくそう!全国会議)が
中核派の窓口である。
NAZEN代表は「全学連」議長の織田陽介。
「報ステ」制作の「古舘プロジェクト」は、
自分が2002年に北朝鮮拉致事件を知ってからネットで見ていた掲示板でも
当時、何度も批判の対象になっていました。
それは、拉致事件を起こした北朝鮮を擁護していたからです。
このディレクターです。↓
「古舘プロジェクト所属のディレクター、後藤和夫」。売国奴列伝 テレ朝、後藤和夫の巻【COOL HAND 通信 『北朝鮮を擁護する』より】
拉致事件があります。
拉致事件に巻き込まれた家族の悲しみは想像を絶するものがあるでしょう。
しかし、交戦中の相手国の人間を拉致し人質にすることは、
一つの戦術です。
時代が変わっても、肉親を奪われた悲しみは、両方の人ともに同じ悲劇ですが、
国家というものは、時として肉親を奪われた者の悲しみを無視します。
これは北朝鮮に限ったことではありません。
自存自衛の戦いをしているうちに、世界から取り残されてしまった。
戦争を放棄してしまったら、民族が全滅してしまうという恐怖から、
少しでも敵国からの脅威を防ぐために
一番安上がりの人質作戦、それが拉致かもしれません。
北朝鮮が、日本がかつて強制連行していった
数百万の朝鮮人は拉致とは言わないのかと反撃した場合、
交戦中と見られている日本としては、
なんと応えられるのでしょうか。
もう一度言います。
北朝鮮は、今も戦争をしている国です。
それが休戦中ということなのです。
そうさせたのは誰か。
それを考えないで、あの国を、遅れた国と誹謗することは許されません。
全文もあります。
あまりに気持ち悪いので掲載しませんが・・。↓
『北朝鮮を擁護する』 2000年8月31日 (有志の方がブログで再掲されいている分ですので直リンク貼ります。)
プロフィールもちゃんと「古舘プロジェクト」HPに載ってます。↓
【古舘プロジェクト::-ディレクター/プロデューサー 後藤 和夫】
http://www.furutachi-project.co.jp/profile/dir_pd_01.shtml
(敢えて直リンクは貼りません。)生年月日: 1952(昭和27)年 2月2日 出身地: 東京都港区
経歴
1979年 武市プロダクション入社
1999年 武市プロダクション退社
2000年 古舘プロジェクト所属
愛媛県出身だが、0歳から東京っ子。
高校は2年までしか行かなかったが、1970年に卒業。学歴無しに等しい。
みずがめ座でA型。妻と3人の娘あり。
卒業後、大島渚監督「東京戦争戦後秘話」に主演。
自身も自主映画の監督をする。
1979年、物書きをしていたとき、テレビ番組で無人島サバイバルを体験。
それが縁で武市プロダクションでディレクターを始める。
以後ただのディレクター。
ドラマ、歌番、お笑い以外のノンフィクションは大抵やった。
グルメから旅物、人間ドキュメントからお気楽温泉ものまで、
プロデューサーだったりディレクターだったり。
構成もほとんどやって、ナレーション原稿は自分で書かなければ気がすまない。
軟派な男だが硬派のドキュメントが好き。
後は戦場で弾に当たるしかないと、2000年、フリーになり、古舘プロジェクトに所属。
以後、パレスチナ・北朝鮮へは定期的に訪問、
本格的な密着取材で大変な評価をされている。
2002年当時、北朝鮮拉致事件に関して、テレビ、ラジオが総じて
「北朝鮮が拉致をしたのは、そもそも日本が悪いことをしたからで、
仕方がない」という論調だったことに先ず驚愕し、次に、拉致被害者5人が帰国後、
「北朝鮮に5人を一旦返せ!」
「北朝鮮との約束を守れ!」という声ばかりになったことにも再度驚愕しました。
そして挙句は、
「まずは北朝鮮と国交正常化しろ」とまで・・。
この古舘プロジェクトのディレクターも例に違わず同じ反応でした。
しかもあのころ、
共同通信社のトップが、記事を配信している地方新聞社の
トップをたくさん引き連れて北朝鮮に団体で訪問したことにも驚愕しました。
もう何もかもが信じられなくなったのがあの2002年でした。
「報ステ」の今回の報道は本当に許しがたいです。
毎月、東日本大震災の犠牲者の「月命日」ともなる11日に、
被災地から、特に福島から、灯り一つ無い真っ暗な景色や、
人の住まない真っ暗な民家をわざと映し、
オドロオドロしい「古舘ポエム」を垂れ流し続けます。
まるで救いようがない「暗さ」を画面いっぱいに映し出して、
「絶望」しか見えないような「演出」をすることに、
何の意味があるかといえば、連中は、
被災者を自分たちのイデオロギーの食いものにする
ためでしかないのです。
今回の特集も「ここまでするか」というようなものです。中核派が運営していると言ってもよい診療所を
まさか公共の電波を使ったテレビで紹介するなんて・・・。
なんて恐ろしい番組なんでしょうか!最後に、このままでは本当に報ステの危険極まりない煽動報道を垂れ流しかねないので、
連中が敵視しているらしい山下俊一氏が紹介しているメッセージを上げておきます。
2014年1月に出されたもので、
首相官邸のHPにちゃんと掲載されている公式なものです。★(もし今も民主党政権だったならば、当然ですが首相官邸のHPは信用しません。
それよりなにより、「あちら側」と繋がっている民主党の政権ですから
「山下俊一氏」のことなど絶対に取り扱わなかったでしょうね。)
山下 俊一氏は長崎大学理事・副学長兼福島県立医科大学副学長(非常勤)です。
日本甲状腺学会理事長、福島県放射線健康リスク管理アドバイザー等を
務められています。
福島県民の皆様へ(仮訳:山下俊一)首相官邸災害対策ページ【福島県民の皆様へ(仮訳:山下俊一)】
ビクトル・イワノフ教授からメッセージが寄せられましたので、
以下、ご紹介いたします。
なお、原文は、当グループ英語版に掲載
(Dear residents of the Fukushima Prefecture (January 14, 2014))
してあります。
ビクトル・イワノフ教授
ロシア医学アカデミー準会員
ロシア放射線防護科学委員会委員長
放射線疫学研究訓練に関する世界保健機関協力センター・センター長
私、ビクトル・イワノフはロシアのオブニンスクにある
保健省管轄の医学放射線研究センターの副所長で教授であり、
公衆と原発作業者の放射線防護に関する専門家です。
2014年の新年を迎えたこの特別な機会に、福島の現状を論理的に理解し、
福島における小児甲状腺癌に関する放射線リスクについての誤解や
根拠の無い偏見を避ける為に、私たちの経験とデータを
日本国民の皆様方と共有できればと思います。
私は、1986年4月チェルノブイリ原発事故の直後から、
事故の影響の軽減と、一般住民とソ連全土からチェルノブイリ原発施設に
動員された除染作業者らを含む関係者の全ソ連登録システムの構築に
参画してきました。
この登録制度は1986年夏には速やかに整備されました。
1991年冬までの5年間、ソ連が崩壊した年までには、
登録データベースには約65万9千人の個々人の医療と
被ばく線量に関する情報が保存され、そのうち34万2千人が、
周辺の汚染地域に居住する住民データでした。
このデータベースの構築は、日本の専門家との密接な協力で
可能となったものです。
現在では、ロシア政府による放射線疫学登録制度として、
チェルノブイリ事故の影響を受けた約70万人が
追跡調査の対象となっています。
私は、2011年から、海外専門家の一人として
福島事故の健康影響の予測に携わっています。
日本とウィーンで開催された福島での事故に関する
国際会議にも参加しました。
2011年9月には福島第一原発、福島県の被災地域などを訪問し、
住民の方々とも直接接しました。
チェルノブイリ事故により被災したロシアの人々を
27年間追跡調査してきた私自身の知識と経験から、
チェルノブイリのデータに基づいて、福島県の被災者と
原発作業員への事故の健康影響が予測出来ると思います。
2011年3月の地震と津波という災害から3年近くが経過し、
大規模な甲状腺超音波スクリーニングが行なわれた結果、
福島県では子ども達の間に甲状腺癌が発見されました。
当然ですが、
「発見された甲状腺癌症例は、福島事故による放射線被ばくと
関連があるのでしょうか?」
という疑問が起こります。
この疑問に答える為に、権威ある科学雑誌に出版されている
チェルノブイリ事故後の小児甲状腺癌の疫学調査研究の
主要な見解を検証してみましょう。
1.放射線誘発小児甲状腺癌の潜伏期は5年以上である。
2.放射性ヨウ素 (I-131) による甲状腺被ばく線量が
150~200mGy以下では小児甲状腺癌の有意な増加は検出できなかった。
3.大規模なスクリーニングを行なった場合、甲状腺癌の発見頻度は
チェルノブイリ事故により汚染されたか否かに関係なく、
いずれの地域でも6~8倍の増加がみられた。
以上3つの(チェルノブイリでの)疫学研究の結果から、
福島県で発見された小児甲状腺癌は
福島での原発事故により誘発されたものではないと
一般的に結論できます。
同時に、被ばく線量の推計と福島県民の放射線発がんリスクの
可能性についての評価を続ける必要はあります。
以上のような科学的な根拠から
大きな健康影響はないと予想されます。
しかしながら、福島での事故は、他の放射線事故と同様に、
重大な精神的・社会的な問題の原因となりえます。
科学的事実に基づく私のコメントが、
皆様の健康影響への不安を軽減し、
ストレスによる疾病の予防に役立てばと期待しています。
恐れではなく、自信をもって前向きに
将来を目指して頂きたいと念願します。
山下 俊一
福島県立医科大学 副学長
長崎大学 理事・副学長(福島復興支援担当)
福島の人達に精神的なダメージを与え続け、
絶望しか与えない報ステは、
「万死に値する」!~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~【3月13日 午後 追記あり : 重要】今回の記事に書きました、3月11日(火)放送の
「報道ステーション」の報道内容について、
福島県立医科大学がHPで見解を発表しましたので転載いたします。
【放射線医学県民健康管理センター | 平成26年3月11日「報道ステーション」の報道内容についての 福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センターの見解】2014年3月12日
福島県立医科大学
ふくしま国際医療科学センター
放射線医学県民健康管理センター長
阿部正文
平成26年3月11日、テレビ朝日系列(福島県はKFB福島放送)の
テレビニュース番組「報道ステーション」におきまして、
甲状腺がんに関する特集が放送されました。
その内容に関して、当大学・当センターの見解をお伝えします。
■甲状腺検査の実施について
・甲状腺検査について実施や判定の権限を
当大学に集中させているとの指摘がございました。
県民健康管理調査は甲状腺検査を含め、福島県からの委託により、
県立医大が実施しております。
実施主体は県立医大ではあるものの、その運営や評価については、
これまでも福島県、あるいは「健康管理調査」検討委員会に報告し、
チェックを受けており、実施の権限が県立医大に集中しているわけではございません。
甲状腺検査で行っている超音波検査は、検査者の知識、経験、技能により
正確性が大きく左右される検査です。
そのため、県民どなたにも正確な検査を受けて頂くためには、
知識・経験、技能を一定以上持つ検査者が同じ手法、精度で行い、
統一した基準で継続して判定することが必要です。
そのため、甲状腺関連学会の専門医や専門技師等の基準を設けて、
適合する検査者が検査を行っております。
そして、さらに検査体制を強化するため、今年度より福島県医師会主催の
甲状腺検査講習会を開催し、県内医療関係者の皆様が検査を実施できるよう
準備が進んでおります。
来年度は、県指定の県内医療機関でも検査ができる体制が
順次整っていく見通しです。
また、判定については実施医療機関によるばらつきをなくし、
精度を維持管理するため、放射線医学県民健康管理センターにおいて
複数の甲状腺専門医による「判定委員会」を開き、検査データを
確認しながら判定を行っております。
■甲状腺がんと診断された方の相談窓口について
・甲状腺がんと診断された方のご不安やご心配に対して
相談窓口がないとの指摘がございました。
二次検査では、診察室において医師による説明を行います。
その場での丁寧な説明を一層心がけてまいります。
また、甲状腺がんと診断された方に限らず二次検査を受診される方を対象に、
県立医大甲状腺センター内に昨年11月、こころのケアを専門とする
精神保健福祉士や看護師などを中心とした専門のチームを立ち上げ、
ご不安やご心配ごと等のご相談に対応する体制を整えております。
■甲状腺検査結果の通知について
・検査結果についての説明不足について指摘されました。
2011年10月に甲状腺検査を開始以来、検査結果通知における
丁寧な説明の必要性を多くの保護者の方からご指摘をいただきました。
放射線医学県民健康管理センターでは、結果通知書の書式を2回にわたり変更し、
現在の書式では、判定結果だけでなく、のう胞、結節の有無、
大まかなサイズ、数(ひとつか複数か)をお伝えするものにしております。
また、併せて検査概要や、判定基準、判定の意味する内容等を説明した
リーフレットを作成し、検査結果通知に同封してお送りするようにしております。
併せて、昨年6月からは県内の幼稚園、保育園、小中高等学校からの
ご要望にお応えし、保護者の皆様に甲状腺検査説明会を実施しております。
その中で甲状腺検査の概要説明のみならず甲状腺がんや放射線の影響等についても
ご説明し、ご質問にもお答えしております。
この取り組みは来年度も継続する計画です。
今後も皆様のご意見をいただきながら、より分かりやすいご説明ができるよう
改善を図ってまいります。
■甲状腺がんの発症と原発事故との因果関係について
・現時点における、甲状腺がんの症例は
福島第一原発事故の影響によるものとは
考えにくいとの見解に疑義が示されました。
番組内ではチェルノブイリとの比較において、被ばく線量について
ほとんど触れられておりませんでしたが、現在、様々な研究機関で行われている
被ばく線量推計によると、チェルノブイリに比較して福島における
県民の皆様の被ばく線量が低いことが分かってきています。
チェルノブイリの知見に留まらず、現在見つかっている甲状腺がんの方の
平均年齢が16.9歳(2013年12月末日現在)であり、従来より知られている
小児甲状腺がんの年齢分布に非常に似通っていること。
チェルノブイリでは放射線の感受性が高い0~5歳(被ばく時年齢)の層に
多くの甲状腺がんの方が見つかったのに対し、福島では現在のところ、
その年齢層には甲状腺がんの方は見つかっていないこと。
甲状腺がんの発見率に地域差がみられないこと。
このようなことを考え合わせ、現在見つかっている、
甲状腺がんと診断された方については
福島第一原発事故の影響によるものとは
考えにくいとの見解を持っております。
この見解については、県民健康管理調査検討委員会や、
2月に開催された「放射線と甲状腺がんに関する国際ワークショップ」でも検討され、
一致した見解となっております。
ただし、放射線の影響の有無を解析するには時間を要します。今
後も長きにわたり繰り返し検査を継続し、更に慎重に見ていく
必要があると認識しております。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
当大学・当センターのスタッフは、福島の地で医療に携わる者として
使命感を持って、業務に取り組んでおります。
県民の皆さまのこころとからだの健康を願う医療人が集う組織として、
「あなたの健康を見守ります」という県民の皆さまとのお約束を果たすべく、
皆さまのお声に耳を傾け、至らぬ点は改善しながら活動をしてまいる所存です。
そして、県民健康管理調査の結果は、治療が必要とされる方に、
最適と考えられる医療をいち早くご提供するうえでも欠かせない
判断材料として活用させていただきます。
一方で正確な情報の公表も重要であることは十分に承知し、
実践に努めております。
ただし、皆さまの健康状況に関する情報の開示につきましては、
たとえそれが匿名であったとしても、患者さまやご家族に対して、
治療に決して良い影響をもたらさない精神的なご負担・ご迷惑を
おかけすることになりかねないと考え、県民の皆さまお一人おひとりの
プライバシー保護を最優先事項としてお取り扱いをしております。
何卒、ご理解のほど、お願い申し上げます。
冷静な見解。
しかも番組放送が夜11時終了後、その翌日、12日に
即時に見解を出されている。
本当に頭がさがる思い・・。
しかし、この福島県立医大の声は、どこまで届くのか・・。
現場で懸命に福島のために頑張っておられる方たち・・。
使命感を持って頑張っておられる方たち・・・。
どんな思いであの番組を見ていただろうか・・。
公共の電波で、まるで「打ち上げ花火」のように
盛大に放たれた「煽動報道」。
それによってこの世にばらまかれた「デマ、風評」は、
どうやって打ち消すことが出来るのだろうか・・。
報ステの「罪」は本当に大きい・・。
古舘・・。
こんなこと許されていいのか・・・?
公共の電波を自ら「凶器」にし、
衆人の目の前で振りかざす狂人・・・。
恐ろしい・・。
本当に恐ろしい!
そして、悔しい・・。
自分も非力だ・・。
悔しくて涙が出てくる・・。
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