ソチ五輪、終わりましたね。
テロの心配などもありましたが、無事に終わって本当に良かったです。
メダルを穫れた穫れないにかかわらず、
日本選手の活躍は、本当に心に残りました。
スキー、スノーボード、スケート。
どの種目も「氷上」或いは「雪上」という、
クッションのような体を保護するものがない中、
夏の種目よりも、より恐怖心を克服すべき厳しい条件のもとで「跳び」、
また「走る」よりも一瞬にして「失敗」へと堕ちてしまう、
よりリスクを背負いながら「滑る」。
そんな冬季五輪で勝つ事の難しさというものを、
今回ひしひしと感じました。
選手の皆さんには、本当にお疲れ様でしたと、そして、
素晴らしい技術を見せてくれて本当にありがとうございましたと
伝えたいです。
そういった中で特に今回の五輪開催国がロシアだったことに、
私は何かとても運命的な感じを持っています。
それは、個人的なことでは全くなくて、フィギュアスケートという
種目をずっと見てきての思いです。
ブログを始めてから浅田真央選手のことをブログで何度か書こうと思っても、
もう、思いがいっぱい過ぎてなかなか書けなくて、
途中まで書いてもなにかまとまらなくて結局削除してしまった、
ということも何度となくありました。
でも、昨年の福岡でのグランプリファイナルで、
大げさですけどその気持が爆発して、
絶対にこのフィギュアスケート界,そして浅田選手に起こっている
信じられない理不尽な出来事を伝えなきゃいけない、
多くの人に知ってもらわなきゃいけないと思って
集中的にフィギュアスケートのこと、そして、
浅田真央選手のことを書いてきました。
そんな気持ちの中で観たソチ五輪の開会式。
氷上に投影される様々な模様にとても引きつけられました。
多くのパフォーマンスが加わって会場を別世界に誘うような
素晴らしい演出には眼を見張るものがありました。
また、今日の閉会式でも、その素晴らしさを感じました。
その中で流れたピアノの生演奏。
なんとラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番
第1楽章」でした。
そして、続いて「仮面舞踏会」が会場に流れました。
真央ちゃんがバンクーバー五輪で完璧に演じたSPの「仮面舞踏会」と、
ソチ五輪で完璧に演じたFSの「ラフマニノフ」。この2つが流れたことがなんだかとても不思議に感じました。
真央ちゃんはこの2つが流れたことをどう思ったかなぁと。
きっと嬉しかったんじゃないかなぁと。
私には、
あの閉会式の場で浅田選手の素晴らしい演技を
称えてくれているような気がしました。
もしかしてタラソワさんが、「これ入れて!」って
頼んだのかなぁと思ってしまうくらい、この偶然を素敵に思えました。
フィギュアスケートのエキシビジョンでも、
最後に氷上に赤いハートのマークが映しだされ、
その中に選手たちが集まりました。
また選手たちが出てくるところは、それぞれの国旗が
演技中も含め大きく電光板表示されていました。
あのなかで、真央ちゃん、町田くん、大ちゃんたちの
素晴らしい演技を見ることが出来たこの上ない幸せ。
そしてメダリストたちの素晴らしい演技。
(P・チャン、メリチャリのスケーティングは特に好きです)
またロシアジュニアの招待選手だった、
真央ちゃん大好きラジオノワちゃんの演技も、
どれもこれも本当に、家に居ながらにしての「贅沢な時間」を
味わうことが出来ました。
これら開会式、閉会式、エキシビジョンを見て、
やっぱり思い出すのは、2011年の世界フィギュアスケート選手権の
開会式とエキシビジョンでした。
恐らく数多くのプロジェクターを使ったであろう、
床面への壮大な模様の投影。
それは、世界フィギュアの開会式で観た、
氷上に映し出される日本列島、日の丸、そして、桜・・・。それらを思い出させてくれました。
その氷上で流れ、会場に響く
「日本に捧げる詩」。桜が公園に咲き乱れますように。
白樺がたくさんの芽を開かせますように。
鳥が春の唄を歌えますように。
旗が勝利の祝いで挙げられますように。
・・・・・・
この時のことは、ソチ五輪が始まる前にブログで書きましたので是非ご覧ください。↓
「2011世界フィギュアスケート選手権」。ロシアから日本への「心からのメッセージ」をご存知でしたか?2011年世界フィギュア選手権大会でロシアが伝えてくれた
「心からのメッセージ」を本当に「全ての日本人」に知ってほしい。
そう思って書いた記事です。
この開会式と大会の最後を飾るエキシビジョンでの
「ロシアの心遣い」はほんとうに嬉しいものでした。
そのなかで、エキシビジョンの動画をなんどか見ていたら、
あることに気が付きました。
この部分です。↓

この大会で優勝した安藤美姫選手、2位になった小塚崇彦選手、
5位の高橋大輔選手が、日の丸が映し出されたリンクの中央に集まり、
その周囲を手を繋いで囲み、まるで日本を励ましてくれているかのように
回るロシアの若い選手たち。
この選手の中に、バレエのチュチュの黒い衣装を着た選手が映っていますよね。
これを見ても最初私は誰だかわかりませんでした。
でも、動画を見ていると、フィナーレ最後の、全ての選手が勢揃いするときに
あるロシアの女子選手の顔が少しだけ映っていたんです。
その女子選手の顔を見て、あぁそうだったんだ!と思いました。
この「白鳥の湖」の黒鳥のチュチュ衣装をきた選手は、
誰であろう、今回金メダルを獲った
「ソトニコワ選手」だったんです。
2011年当時は彼女はまだ「ジュニア」でした。
で、このシニアの世界選手権の直前の3月初めに韓国で行われた、
2011年、世界ジュニアフィギュアスケート選手権で、
見事優勝していたのがソトニコワ選手です。
2010年グランプリシリーズのロシア杯におけるエキシビジョンで、
初めて表舞台に立ったソトニコワの「黒鳥」は、
ジュニアGPファイナル、その年末のロシア選手権大会(ナショナル大会)で連続優勝、
さらに翌2011年の世界ジュニアでも優勝という「花」が開いた時に披露された
エキシビジョンのプログラムでした。
そして直後の、この世界フィギュア選手権大会で、ホスト(ロシア)国の
「特別招待」として、エキシビジョンに参加し、再び披露されました。
★この動画がその時のソトニコワ選手の演技です。↓
≪イタリア語(翻訳付き)≫アデリーナ・ソトニコワ 2011 世界選手権 EXこの実力!まだ14歳だったソト子ちゃんです。
昨年の福岡でのグランプリファイナルでも、その実力ははっきり判りました。
五輪出場を賭けた今年1月のロシア選手権でも優勝しています。
でも
マスコミは、「浅田真央VSキム・ヨナ」ばかり煽り続けました。フィギュアファンなら、
このソトニコワ選手とリプニツカヤ選手が
メダル争いに関わる強豪というのは判っていました。でもマスコミは全く伝えませんでした。リプニツカヤ選手のことは団体で活躍してからやっと、
「注目選手」として報道し始めましたが、
「何を今更」でした。
というか、
知っててわざと報道しなかったんですよね、日本のマスコミは。そして、
ソトニコワ選手の扱いはもう「いないも同然」でした。
わざとロシアの強豪選手を無視し、キム・ヨナだけを金メダル最有力候補として
「持ち上げ報道」し続けていたのが日本のマスコミでした。
しかも絶えず真央ちゃんと絡め、真央ちゃんの特集よりも長く伝える日本のマスコミ。
こんな報道の仕方が正常だと思いますか?
そんなはずありません。
日本のマスコミは異常なのです。
日本国民は、「キム・ヨナが最も強い選手だ」とバンクーバー前からずっと
何年も、
「誤った評価の刷り込み」を
マスコミの扇動報道によってされてきたんです。
このソトニコワ選手が、3年前の世界フィギュア選手権のエキシビジョンの時に、
あの日の丸が映し出されたリンクの上で、日本選手を囲んで
日本全体を励ましてくれたこと。
私は忘れません。彼女は、真央ちゃんと日本とのことを好きだと言ってくれている選手です。


★産経新聞モスクワ特派員 佐々木正明氏がtwitterで、
金メダリストとなったソトニコワ選手のの記者会見の様子を
伝えてくれていましたが、この時のソト子ちゃんが、
「自分からも真央ちゃんのことを話したい」と思って自らマイクを握ったことは、
いかに真央ちゃんのことを尊敬し、大好きであるのかが分かります。↓
真央ちゃん、佐藤信夫コーチ、そしてタラソワさん。 ありがとう。感謝の気持ちでいっぱいです。(追記あり。)Masaaki Sasaki @izasasakima
五輪女王ソトニコワ 一夜明け記者会見①
http://www.iza.ne.jp/izablog/sasakima2/3239634/ …
ソトニコワは、司会者が次の質問に行こうとしたのに、
司会者に目配せして、私もしゃべるといって、
真央についてのコメントをしたのですよ。
私は真央を心から尊敬している。
彼女はとても強い女性。
そして、よく練習をする人だと思う。
私にとって真央は模範でした。
真央は我慢強くて、彼女が背負ってきた困難を乗り越えることができる人。
だって、彼女が母親を失ったとき
彼女は母親のために自分の演技を支えていた。
私は真央と一緒の場にいることができて幸せでした。
なぜなら、真央が卓越した人だから
その彼女が今回、
女子シングルの金メダリストとなったのです。
それと、大ちゃんは、震災チャリティを自ら始めたんですよね・・。
当時の「神戸震災チャリティ」についてはこちらのブログで詳しく書いてくださっています。↓
チャリティアイスショー@神戸! : MURMUR 別館フィギュアスケートの東日本大震災チャリティー演技会が9日、
神戸市立ポートアイランドスポーツセンターで行われ、
10年バンクーバー五輪男子銅メダルの高橋大輔(関大大学院)、
宮城県育ちで06年トリノ五輪女子金メダルの荒川静香(プロ)ら
プロ・アマのスケーター12人が氷上で華麗な演技を見せた。
選手が参加したチャリティーオークションや募金活動では
約1270万円が集まった。
高橋によると、この演技会は東日本大震災を受け、
高橋が宮城・東北高OBの本田武史(02、03年世界選手権男子3位)、
同じく田村岳斗(98年長野五輪代表)らと「何かできることはないか」
と話し合って企画。
16年前に阪神大震災に遭った神戸で開催することを決めたという。
高橋は今季ショートプログラムを演じ、
3-3回転連続ジャンプやトリプルアクセル(3回転半)など
三つのジャンプをすべて決め、ほぼ完璧な内容。
先月下旬に東京で予定された世界選手権は震災のため、
今月24日からモスクワで代替開催される。
連覇を目指す高橋は
「(代替開催決定まで気持ちが)中ぶらりんのところがあった。
ちょっと休んだので体もなまった部分があるが、間に合うと思う」
と説明した。
被災地から10年世界ジュニア王者の羽生結弦(宮城・東北高)が参加。
先月11日の震災時は仙台市のリンクで練習中で
「とてつもなく大きな地震で立っているのがやっとだった。
スケート靴のまま外に出ると、下水道が破裂して水浸しだった」
と振り返る。
避難所に4日間おり、10日後に神奈川県などで練習を再開したという。
「人の無力さ、住んでいる街が崩壊していく悔しさを感じた。
何とも言えない恐怖感。
スケートを通して少しでも多くの方に勇気を与えたい」
と、復興への思いを口にした
(2011年4月9日 毎日新聞)
高橋大輔選手は本当に立派だなぁと思う・・・。
東日本大震災から、ソチ五輪まで、こうして辿って行くと、
なにか不思議な縁(えにし)を感じます。2011年世界選手権の時、開会式の会場にはプルシェンコと
タラソワさんの姿もありました。
そのプルシェンコはソチの団体戦で、最後の「渾身の演技」を
見せてくれました。
こう書くのは、プルシェンコの状態が本当に「危険な状態」で
あったことが報道されたからです。↓
棄権の皇帝プルシェンコ、人工椎間板支えるボルト破損 3月手術へ 2014.2.22 【ソチ=佐々木正明】ソチ五輪フィギュアスケート男子で
故障のため途中棄権したロシア代表のエフゲニー・プルシェンコ(31)について、
診断の結果、背中に入れていた人工椎間板を支えるボルトが折れていたことがわかった。
22日、露国営テレビ・第1チャンネルが伝えた。
度重なるジャンプの練習の衝撃で破損したとみられる。
3月、プルシェンコは主治医のいるイスラエルで手術を行うという。
昨年、腰痛を治癒して現役を続行するため、プルシェンコは
背中に人工椎間板を埋め込む手術を行った。
今回のソチ五輪では国別団体戦に出場し、ロシアチームを金メダルに導いた。
しかし、個人戦前日の練習中に転倒。
「着氷したとき、右足の感触がなかった」といい、競技を棄権した。
診断の結果、人工椎間板を支える4本のボルトのうち1本が折れており、
主治医は
「もし競技を続けていれば、ボルトが脊髄を損傷する恐れがあった」
と危険な状態にあったことを明らかにした。
プルシェンコの現役最後の素晴らしい演技を、
浅田選手、高橋選手らが見届けたんですよね。
プルシェンコは、真央ちゃんのこともずっと気遣って来てくれた選手。
銅メダリストとなったカロリーナ・コストナーも、
真央ちゃんがお母様を亡くされた時に、とても気遣ってくれた選手。
そして真央ちゃんは、世界中を感動させる「後世に残る演技」を
ソチで滑ってくれた。真央ちゃんは「恩返し」という言葉を使っていたけれど、
ロシアであの素晴らしい演技を披露してくれたことは、
ロシアが日本へ送ってくれた「」心からのメッセージ」を、
フジテレビが国民に知らせないまま闇へと葬り、
日本国民が「ありがとう」の気持ちを伝えられないまま迎えた
今回のソチ五輪で、国民の代わりに「恩返し」をしてくれたようにも感じるのです。東日本大震災からソチ五輪まで。浅田選手、高橋選手、そしてソトニコワ選手・・。
プルシェンコ選手やコストナー選手、そしてデニス・テン選手。
ソトニコワ選手は真央ちゃんと同じタラソワ門下生でした。
男子フィギュアシングルで銅メダリストとなった、カザフスタンの
デニス・テン選手も、タラソワ門下生で真央ちゃんと仲良し。
真央ちゃんが最もつらい時期、振付師のローリーニコルの
カナダの家で舞ちゃんと共に過ごし、真央ちゃんを励まし、
「癒し」を与えてくれた。
テン君のエキシビジョンのカザフの民族音楽を使った演技を
見た時に自分が受けたもの。
それは、まさしく国を背負う凛々しさと優しさが満ち溢れた
姿でした。
コストナー選手とソトニコワ選手も、2人とも、
真央ちゃんの傍で彼女の苦しみを見てきて全てを知っている。
今朝フジテレビの特ダネでコメンテーターが
「僕たちは真央ちゃんの苦しい時を全部見てきたから、余計に感動する」などと言っていましたが、正直吐き気がします。
浅田選手の苦しみを確実に増幅させる目的を持って、
公共の電波という恐ろしい武器で長い年月、
彼女を貶め続けてきたのは一体誰だったのか。
よくも、いけしゃあしゃあと、マスコミどもはこんな言葉を口にすると思います。
何を知っているのですか?
真央ちゃんの苦しみを全部知っているのなら、
何故その真実を伝えることをしないのですか?
フジテレビを始めとして、すべてのテレビ局にそう言いたい。コストナー選手とソトニコワ選手は、2人とも今回、
「メダリスト記者会見」に臨んだ時、
銀メダリストが記者質問に答えている中、途中退席したそうですが、
それにはちゃんと理由がある。でも、マスコミはその理由を勿論伝えないでしょう。
連中は、銀メダリスト側の悪魔の連中と手を組んでいるからです。
そして付け加えておくと、今回の銀メダリストは、
2011年の世界選手権でも2位でしたが、
エキシビジョンでは気の抜けた演技をし、
最後のフィナーレでは姿を見せなかったのです。
日本のためのフィナーレなど出る気などさらさらなかったわけです。タラソワさん。
そしてプーチン大統領。
多くの人たちのつながりが、
2011年の3月の東日本大震災から
同年の4月末のフィギュアスケート世界選手権と
ソチ五輪を結びつけたような気がします。
ソチ五輪は終わりましたが、これを機会に、
ここで書いたことを知ってもらえたらと思います。
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