金美齢さんの言葉は、日本人としてポジティブに生きられることを教えてくれる。2012年台湾の「真央ちゃん特集」動画も。
- 2014/01/12
- 22:16
『曽野綾子&金美齢問う 増える?未熟な日本人』というテーマで、
今日、番組HPのハイライトムービーで見てみました。
【BSフジLIVE プライムニュース - BS FUJIハイライトムービー】
曽野綾子さんは、全体として厳しい提言をされていましたね。
仰ってることは納得するのですが、なにせ言葉がズバズバ来ますので、
考えの「甘っちょろい」私などは、ちょっと落ち込んだりします。
今まで新聞のコラムなどはよく読んでたつもりなのですが、
更にハードルが高くなったような・・。
多分、講演会など聴きに行ったら、頭をハンマーで叩かれるような
衝撃があるような気がします。
自分には、どちらかと言えば「書かれた言葉」で、
もう少し落ち着いて話に触れてみたい気がするので、
今回の話とも繋がるであろう「不幸は人生の財産」という著書を
一度読んでみたいなと思いました。
今回は、主に金美齢さんの後半部分の書き起こしをしました。↓
【日本人の「国」と「個人」の関係はどうあるべきか】
金
私はね、台湾に生まれて台湾で育って台湾人として日本に来たわけ。
50年後に日本人になることを決めたわけですから、
私は日本人になる選択をしたんですよ。
だから生まれた時から日本人である人よりはね、
自分が日本人を選択したってことに責任感じてますから、
私はお国のために自分が何か出来ることがあったら、
しなくちゃいけないし、やりたいと思ってます。
全員がそういう考えを持つとは思わないけども、
でも基本的にはね、よく民主党が政権交代の時に
「生活が第一」という言い方をしましたでしょう?
だけども個人の生活が成り立つためには
国がちゃんとしてなきゃならないという、それをね、
すっぽり忘れている人が多すぎるんですよ、日本人は。
だから個人の生活は、とっても大切なんだけど、
個人の生活がしっかり出来るというのは
国がちゃんとしてなきゃならないんだということを
日本人はもうちょっときちっと考えるっていうか
受け止める必要があるなと思ってます。
司会
生まれた時から日本人、選択する、しないとか、全然考えなくても、
ずっと日本人である人に、そういう意識が希薄だというふうにお思いですか?
金
今、日本人であることが実は一番幸せなんだということを
仰ったけどもそのとおりなんですよ。
あの、日本のパスポートを持っててね、世界中を歩き回ってて
実感できるはずなんだけど、それを当たり前だと思ってる
日本人が多すぎるってこと。
あたしは違うパスポートを持ってたし、パスポートのない時代も経験してるから、
比較ができるわけ。
日本のパスポートを持つということがどんなに貴重なことなのか。
このパスポートっていうのは水戸黄門の印籠みたいに
これが目に入らぬか、スイスイスイ、なのよ。
それがね、比較してない日本人、全部がそうだからわからない。
今現在、日本人であることに生まれたって言うことが
実はとってもラッキーなことなんだということがね、
わからない人が多すぎる。
そしてそれをやっぱりメディアが言わなさすぎる。
政府も言わなさすぎる。教師も言わなさすぎる。
親も言わなさすぎる。
司会
ありがたがれ?感謝しろ?
金
そうじゃない。そうじゃなくて。
今、自分が日本で生きているということが実は大変素晴らしくて、
ラッキーな事なんだってことを「認識する」っていうこと。
司会
さっき仰った自分が国のためになにが出来るのかと金さんは考えると。
その気持が実は生まれながらにして日本人はもしかしたら
なくなってしまっているんじゃないかって。
金
そういうこと。
そこまで行かない、考えが。
つまり自分が恵まれてるという認識がなければ、
当然なにが出来るかってことを考えないじゃないですか。
司会
日本の将来っていうのはすごく暗澹たるものですか?
誰も周りの環境に対して感謝の気持ちをを持たない・・。
金
私はそうは思わない。
暗澹たるものだとは思わない。
だけども先に気がついた人がやっぱりみんなに伝えていくっていう
努力をするべきだと思っています。
でも基本的に日本人はね、真面目ですよ、基本的には。
だから私は暗澹たるものだとは全然思ってません。
ただ少しでも、いまの私が言ったようなことに気がついて、
そして少しはその恩恵に対して自分はなんの恩返しが
出来るかってことを考える人を増やしたいですね。
(中略)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
曽野
あのね、私がね、ある時ね、
「働きたくないものは食べてはいけない」って言ったので、
それをみんな誤解して、
「働かざるもの食うべからず」・・。
そうじゃない。
聖書はそんなこと言ってない。
「働きたくないものは食べてはいけない。」
違いますよ、これ。
「働かないものは食べてはいけない」ではないんです。
そうじゃない。
聖書はそんなこと書いてない。
「働きたくないものは食べてはいけない。」
なぜなら、働きたいと思っても病気があったり色んなことで働けない。
その人達を飢えさせることじゃないんです。
でも「働きたくないものは食べてはいけない」って。
聖書が書いてある。
あれは私、今でも本当だと思う。
「働かざるもの食うべからず」って私が言ったら、
それじゃあ、働けない病気の者はどうするんですか?と、
すぐそうなっちゃう。
そうじゃない。
そんなこといってない。
日本語ひとつ、ちゃんと読めない。
金
でもね、私はいつもそう言ってはいるんですよ。
常に世の中には例外があって、そのために私達は
福祉制度があってセイフティネットを張ってると。
問題は、その福祉制度を支える、セイフティネットを張る側の人間を
増やさないことには福祉制度も支えられないし。
だから支える側に回りましょうよ、と。
支えることが出来る人は支える側に回りましょう、っていうのが
私の意見なんです。
司会
今、日本人をご覧になっても、日本という国をご覧になっても結構ですよ。
そのいま支える側に回ろうっていう気持ち、
日本の中にたくさんあるとお感じになります?
ないしは、じゃあ誰かが支えてくれるんだからさ~・・・。
金
そういうコトを言う人も当然いるし、ね。
それからやっぱりある意味ね、弱者のほうが強者になってる、
強いものになっちゃってるっていうような傾向も勿論あるから、
みんな弱者になりたがっちゃうっていう、
そういうふうにしてしまったっていうのは、
よろしくないけれども。
でもまずは、やっぱり働いて支えるという選択をしている人のほうが
多いような気がしますよ。
曽野
私も若い人でね、人の力になりたいっていう人、たくさんいると思う。
司会
じゃあ、そこんところ、捨てたもんじゃない。
金
だから人間の教義として支える側に回るという、
そういう価値観というか考え方をする人を私達が増やす努力をする。
メディアの役割でもあるんですよ。
司会
その話、もしかして、我々が人にぶら下がろうとしている人ばっかりを
僕らが報道しすぎていると。
金
そのとおりですよ。
例えば数年前の「派遣村」の話ですよ。
司会
ハイ、ありました。
金
あの日、日比谷公園にね、派遣村が出来たってことがあんなにメディアに報道されて、
「かわいそう、かわいそう」になってしまって、おかしなことになっちゃったの。
私達ね、日比谷公園行って、テントに勝手に入ることなんか出来ないよね。
すぐ追い出されちゃう。
何故あの時、ああいうことがね、もうとにかく
その「かわいそう、かわいそう」になってしまって
あの人達がね、もうまるでね、全国が全部注目してる、
この人達を何とかしなきゃいけないっていうふうに・・。
メディアの責任ですよ。
特にテレビの責任ですよ。
私が「偽善」と言ったのはね、
なんで今日仕事がなくなったら、もうそこ住むところがないの?と。
ポケットには一銭もないの?と。
今まで貴方どういう働き方してきたの?って
質問ができないんです。
そういう質問したら全部編集でカットされちゃうわけ。
司会
そこの派遣村で、何故今そこに至ったのかということですよね。
金
そうそう。
それを言わなきゃ学ぶこと、ないじゃない。
学ぶ所がないじゃないですか。
曽野「貧困から学べる」というのはそういうところからなの。
(中略)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
金
台湾にはね「日本精神」という言葉が実はあるんです。
曽野
李登輝さんがよく言ってらっしゃいますよね。
金
でも私が先に言ったんですよ、実はね。(笑)
台湾の人が日本人を送り出してから、戦後、日本人が全部引き上げて、
中国人が入ってきて、その比較の上において、
外国人だった、植民地統治をしてた日本人が、
実は素晴らしい人たちだったんだと。
勿論100%とはいいませんよ。
歴史には光と影があるから。
でも本当に台湾にいっぱいいいものを残していってくれた。
目に見えるもの、目に見えないもの。
で、目に見えるものってインフラですよ。
台湾50年の間に、いろんなインフラを建設していって、
台湾が近代国家になるっていう、日本が近代化していくのと一緒に
近代化していったわけだから。
目に見えないものと言ったら、やっぱり
当時、日本からやってきた人達の「behavior(ふるまい)」ですよ。
その人達の、要するに台湾に対してのいろんな姿勢を総括したのが
日本精神ということです。
これは全てプラスのイメージなんです。
仕事熱心であるとか。
正直であるとか。
和を重んじるとか。
向上心があるとか・・。
曽野
水道は?
金
ダムを作ったんですよね。
八田與一さんがいて。
もう本当に色んなものを残していった。
目に見えるもの。
目に見えないものが、要するに、その人達の、
台湾の人が総括した「日本精神」という言葉。
これ全部プラスの評価なんですよ。
でもそれは「かつての日本人」なの。
残念ながら。
でもそのDNAが実は脈々と実は繋がっていると、私はずっと言ってるんです。
それを活性化させましょうよ。
甘やかされた日本人て言うのは、そのDNAが眠ってるわけ。
だからちょっと揺り起こして・・。
司会
もう変わっちゃって戻れないよってことは、そんなことないですか?
金
そんなことナイですよ~!そんなことありませんよ!
まだ日本の社会はまだまだまともですよ、実際の話。
【今の日本に必要なもの】
金
「美しく齢を重ねる」(ボードに書いた言葉。)
自分に対する戒めでもあります。
人間て言うのはね、やっぱりさっき、曽野さんが「悪をやる」って仰いましたけど、
時にはそういう決断もしなくちゃいけないと思うんですけども、
自分に言い聞かせることは、「さもしい根性」、「妬み」「恨み」「つらみ」、
そういうことは一切その「みっともないこと」は一切やめましょうと。
司会
でもそれって人間のフツフツと沸き上がってくるような
ものだったりしますよね。
それをぐっと抑えるということですか?
金
そうですね、それはね、美しくないと思うわけですよ。
それだから自分にね、そういうような「卑しい感情」みたいなものは、
なるべくそっちのほうに走らないように自分に対する「戒め」でもあるんですよ。
結局そういう「卑しい根性」とか「さもしい根性」とか
「妬み」「恨み」だとかそういうものをね、
やっぱりなるべく自分はそっちの方へ行かないように務めることによって
美しく齢を重ねることが出来るんじゃないかと。
だからこれから皆さん世界一の長寿国家だし、
高齢化社会になるわけだから、
せめてね、一人ひとりの高齢者が「さもしい根性」を
なるべくカットして行くように、持たないようにしていけば、
高齢化社会も、もうちょっとそんなに悲しいことに
ならないんじゃないかなっていうふうに思っています。
金美齢さんのお話は、テレビなどでもよく金さんから耳にしたものも
多かったのですが、何度聞いても、なんていうか、私にとっては
気持ちが明るくなるというか、ポジティブに受け止められるので、
やはり金美齢さんはとても好きだなぁと思います。
そして、こんなに日本人の背中を押してくれて
「頑張れ!大丈夫!自信を持って!」と応援してくれる人が
いるでしょうか。
全ては、日本統治時代、そして戦後の厳しい政治状況に
巻き込まれた台湾を生きてきた、その経験から培われた「強さ」と、
台湾人として金さんが生まれつき持っていた
「正義感」や「優しさ」からくるものだと。
やはり金さんには「尊敬」の気持ちが湧いてきます。
話の中では、サラリとマスコミの問題点も突いてくれて
「そうだ!そうだ!」という気持ちになります。
実際、マスコミの問題は、煽動報道によって、
国民のまともな思考能力を沿いでしまうどころか
ストップさせてしまうほど危険なものなので、
これをテレビで取り上げることは、価値あることだと思います。
不思議なことに司会の反町氏も結構素直に
自分たちの報道の異常さを認めてましたし。
金さんの言葉を遮るとかそういうこともなく、
良かったと思います。
反町氏(←今回は良かったので呼び捨てにはしないでおこう)は
以前、志位委員長が出演した時も鋭い質問を投げかけて
志位の馬鹿さ加減が浮き彫りになリましたが、
時々そういう「神回」があるんですよね。
金さんの今回の話の中では、いみじくも
自分が前回の記事で書いた「妬み」という言葉が出てきたので、
ちょっと感動。
やっぱり、人間の感情の中で「妬み」というのは、
「幸福感」のバロメーターを左右する、とても重大なものだと
改めて思った次第でした。
いま、「みっともない」などという言葉を聴くと、
お隣の国がどうしても頭に思い浮かびます。
「反面教師」ともなりますが、その言葉だけでは済まないことが、
というか、済ませてはならないことが、いま、山ほどあると思います。
理不尽かつ卑怯な手に落ち、言いなりになってしまったり、
「真っ当な人間」を自ら捨てるようなことは、
絶対にしたくないと思います。
正々堂々と生きたいです。
産経が「嫌韓」について、長いコラムを書いてます。↓
【日韓関係(1)「嫌韓」の奔流 称賛の陰で膨らんだ違和感】
私から言わせれば、何故「嫌韓」かといえば、ただ一言
「卑怯者だから」って言います。
それで何もかも説明がつきますから。
差別でも何でもない。
台湾は違います。
ま、比較するのも失礼なくらいですよね。
以前ブログで台湾のことを色々書いたのがありますので
ぜひ読んでいただけたらと思います。↓
【日本の大切な隣人、台湾の心 ①】 「S.H.E」女性ボーカルグループをご存じですか?
【日本の大切な隣人、台湾の心 ②】 台湾名門女子校に残る「日本のスピリット」。
【日本の大切な隣人、台湾の心 ③】 日本統治は明らかに「併合(annexed)」。それを認めることが先人たちへの「敬意と感謝」に繋がる。
【日本の大切な隣人、台湾の心 ④】 懐かしいフジTV「あいのり」から再び直視する、日台友好と中国。
【日本の大切な隣人、台湾の心 ⑤】 「後藤新平」の「自治の三訣」と「台湾」
【日本の大切な隣人、台湾の心 ⑥】 高校野球の原点を見る。台湾の「嘉義農林学校」。映画「KANO」は台湾で来春公開。日本でも見たい!
【日本の大切な隣人、台湾の心 ⑦】 日本でも教科書に絶対載せて欲しい。烏山頭ダムの「八田與一」
↑※この⑥番目の記事で紹介した「KANO」という映画ですが、
今年3月に開催される第9回大阪アジアン映画祭で
インターナショナルプレミア上映されるそうです!!↓
台湾映画「KANO」日本プレミア上映で 大阪観光局長が嘉義市長を招待 | 中央社フォーカス台湾
⑦の記事で書いた烏山頭ダム建設に尽力した「八田與一」などは、
特に、日本でもしっかりと子供たちに教えて欲しいです!
また⑤の記事で書いた「後藤新平」に関しても、
台湾統治の内容については殆ど学ばないと思います。
そんなの絶対におかしいです。
後藤新平の遺した言葉も含め、本当にじっくりと
子供たちに学ばせるべきだと強く思います。
金さんのように、心から日本人を応援してくれる台湾の方が
たくさんいてくださることにも感激するとともに、
やっぱり、日本統治時代、「日本精神」と言われるスピリットで
台湾の方たちとともに台湾で生きていた先人たちに
感謝せずにはいられません。
また、同じく当時、日本人とともに歩んで、その先人たちの
「日本精神」の素晴らしさを引き継いでくださった台湾の方たち、
そして、その精神を今でも大切にしてくださっている台湾の方たちにも
「ありがとうございます」とお礼が言いたいです。
台湾はずっと日本の友人です!
★最後に、台湾で、一昨年の2012年暮れに
真央ちゃんの事を伝えたニュース特集動画がありましたのでご紹介。
【 20121202文茜的世界週報5─有失必有得‧美將承認敘利亞反抗軍援助飛彈擊落戰機 】
2012年12月2日放送の動画です。
1分40秒辺りから、浅田真央選手のこと、特集してくれてます。
言葉はわからないですが、漢字で何となく分かるところも結構あります。
例えば、「天才」とか「氷上天使」とか、褒め言葉も多く見られます。
真央ちゃんのお母様が亡くなられた時のことも触れられています。
音楽や雰囲気から、とても好意的に伝えてくれてるのがわかります。
訳してくれる人いないかなぁ・・。
そして、また観たくなったりする~~~、真央ちゃんのタンゴ!
【 Mao Asada - Closing Gala - 2009 World Figure Skating Championships - YouTube】
何度見ても素敵!」!!!

これぞ、まさしく「氷上のタンゴ」!!!
なんか思わず一緒に踊りたくなる~!(踊れないけど


「日本精神」を受け継ぐ真央ちゃん、台湾の人たちも応援してくれてるよ!
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