【読んでいただく前に】
今回の記事を、安倍総理批判に利用している人たちがいますが、
安倍総理は、中国共産党の搾取的グローバリズムから
日本はじめ自由主義の国々の社会を守ろうとしています。
安倍総理が守ろうとしているもの、それは「法の支配」に基づく
自由な社会です。
一方、安倍総理をグローバリストなどと批判している人たちは
極端な保護主義に傾倒ししていますが、この保護主義は、
過去の歴史においても、経済制裁や倍返しなど、「報復」を
しやすい状況を生み、とても危険なものです。
「極左」も「極右」も紙一重。
これらはどちらも他を許容しない原理主義にも繋がる、
とても危険なものです。
極端な方向へと導かれないように・・。
夏にNHKスペシャルで以下のような番組があり、
途中からでしたが、たまたま見ることが出来ました。↓
【"新富裕層" vs.国家 ~富をめぐる攻防~ NHKスペシャル 2013年8月18日(日)】★概要↓
【"新富裕層" vs.国家 ~富をめぐる攻防~】
(NHKスペシャル 2013年8月18日(日))
“リッチスタン”とは、米ウォールストリート・ジャーナル紙などで、
富裕層を専門に取材してきたロバート・フランク記者の造語で
「資産100万ドル以上の新富裕層たちが集まる仮想国家」を意味する。
“リッチスタン人”は、世界に1100万人。
この10年で5割も増えたという。
リッチスタン人は若く、勤勉。
既存の国家に依存しないという哲学を持つ。
母国にはこだわらず、ビジネスに最も有利な国や地域を選んで居住する。
いま日本の新富裕層が向かうのはシンガポール。
税負担は日本の半分以下、高度な通信インフラや金融システムを整備し、
新富裕層を世界各国から呼び込む政策を打ち立てている。
番組では、シンガポールに暮らす日本人新富裕層や
アメリカの新富裕層の動きに密着。
彼らは世界経済にどのような影響を及ぼすのか、
富を再分配し社会の公平性を守る国家とはどうあるべきなのか、
探っていく。
この番組を見てから、
「G20で麻生財務相らが「税金の移動」に
ストップをかけるべく、今後、世界でのルール作りをしていくと
決めた」、という報道を思い出しました。
この問題を考えた時、税制改革などは「追いかけっこ」の
ようなもので、結局は、
その人の国家観に全て委ねられるのだと
感じた次第でした。
で、先月初め、この考えを更に強くしたのが、
元ウクライナ大使の
馬渕睦夫氏の
「グローバリズムの罠 国難の正体」という講演内容の
動画でした。
★以下、2本あります。
一部書き起こしもしましたので、ぜひ動画を見て、また読んでいただきたいと
思います。↓
【1/2【馬渕睦夫】グローバリズムの罠 国難の正体 前半 】★51分30秒辺りから
私が何故グローバリズムを危険だって言う理由は、
もうお分かりになったと思いますけれども、
グローバリズムっていうのは共産主義だからなんです。
共産主義が何故いけないかって言うと、
人間の弱点に漬け込んだ思想なんですよね。
イデオロギーなんです、あれは。
哲学でもなんでもないんです。
人間の生き方を示してくれているのではないんですよ。
人間の弱みに付け込んだイデオロギーなんです。
どういう弱みですか?
お金に弱いんですね、皆さん、私も含めて。
それぞれ弱いんですが、弱くってもいいっていうかな、
それぞれそういう面を持ってますね。
しかし日本人というのは、「国引き神話」の昔から、
やはり日本人は「世の中は金じゃない。」「物質だけじゃない。」
という、DNAがずっと連なってるんです、今に至るまで。
だから大東亜戦争の時に、本能的に「赤化」というか、
「共産主義化」に反対させたというのは、
日本人のDNAがそうさせたのだと思いますね。
日本の国体に合わないんです、共産主義っていうのは。
日本人は相手の弱点を利用しようとか、それに付け込もうとか
普通は考えないです。
最近は考えてる人も結構いますけどもね。
それは日本の本来の思想じゃないんです。
「和」というのはよく言われますが、日本人はそういう
「敗者」とかっていうのはないんです。
日本の社会はね。
それぞれが個性を持ってる、皆さんもそうですね。
それぞれが社会において果たす役割がある。
それを「分(ぶん)」と言うんですが、
「分」を尽くすことによって社会の調和が保たれるというのが、
非常に簡単に言いますと、日本の「和」の思想なんですね。
これは古事記の神話からずっと続いているんです、実は。
我々は忘れてて、我々が今、日々の生活において、
特に若い方はそんなこと思わずに生活してるけれども、
しかし皆さんのDNAの中には、それがず~っと連綿と何千年と続いている。
だから共産主義という思想が日本に入ってきた時、
「これはおかしい」と多くの日本人は思ったわけです。
日本の国体に合わない。
人間の本来の生き方じゃない思想だと。
それは正しかったんですね。
世界のためにも正しかったんですよ。
だけどもさっき言ったような、
アメリカの大資本家とかイギリスの大資本家が共産主義を
推進したんですよ。
分かりますね、なぜか。
金を儲けること、つまり自分たちの特権化、自分たちの一握りの
特権階級であることと、
共産党のエリートと、おんなじ思想なんです。
つまり、民主主義的なコントロール一切なしに、政府の規制なしに
好きなようにする。
同じなんです。
共産党政権て、どんな政権かご存知でしょう?
国家よりも党の方が上にあるんですよ。
この頃はそういうこと、大学でも教えないんですよね。
ただ、あの、中国共産党って見てご覧なさい。
中国共産党。
党の主席の方が偉いんです。
国家主席よりもね。
政府よりも党の方がえらい。
党が政府を指導するんです。
これが共産主義。
自分たちの仲間、誰の批判も許さない自分たちの一人の仲間が
一つの国を指導するっていうわけですよ。
ソ連がまさにそうだったですね。
今、中国がそうなんです。
共産主義は何故間違っているというのは、
一人の自分勝手な人たちが国家の外にあって、国家よりも
偉いって言ってるんですよ、
その人達が。そう言う思想ですよ。
しかもその人達は私兵を持って、私兵っていうのはなかなか
日本語で馴染みがないんですけど、
自分たちの軍隊を持ってる。
人民解放軍、アレは国防軍じゃないんですよ。
中国共産党の軍隊です。
人民解放軍は中国共産党を守るために存在している。
中国という国家を守るために存在してるんじゃないんです。
面白いですね、そういうことは誰も言わない。
グローバリズムと共産主義は根が1つだと言いました。
これを理解することが国難を理解することなんです。
世界の矛盾を理解することなんですね。
【2/2【馬渕睦夫】グローバリズムの罠 国難の正体 後半】★50秒辺りからから
重要な点はこういうことなんです。
日本の左翼、つまりリベラルから共産主義者までは国際金融家の
代理人だということ。
日本共産党だってそんなこと夢にも思ってないんですが、そうなんです。
実際は。
彼らから見れば、そうなんです。
リベラル派は人権派だとか弱者の味方だとか、それはそうなんですが、
しかし彼らから見れば海の向こうから見れば、自分たちの代弁者だと
いうことになるんですね。
そのことに気付かなきゃいけない。
つまり昔から左翼、革新というものは実は左翼でも
革新でも何でもなくてウオールストリートだということ。
この逆説に気づけば、日本の文壇、言論界含めガラッと変わります。
日本のメディアは、あるいは労働組合は、左翼的っていうか
革新的なこと言ってると自称しているんですけど、でも実は、
あなた方の言ってることは
ウオールストリートの言ってることじゃないかということなんですよ。
そういうことを理解して頂ければ、日本の社会の分裂、分断というか
余計な雑音はなくなると思います。
★4分30秒辺りから
私は中国人は立派な国民・・・、国民かどうかわかりませんが、
人達だとだと思っていますけど
だけども全く日本人は中国人を誤解している、多くの人は。
中国が気に入るようにやる、あるいは思われていれば日中関係が
良くなると思っている人が多いですね。
自民党の一部の政治家も含めて。
でもそれは全く逆なんです。
それは、私は中国のそういうエリートの知り合いは少ないんですけども、
同じ共産主義国のソ連時代の経験から言えば、
ヘラヘラする人が一番軽蔑された。
表では、やぁやぁと握手してくれますよ。
だけどもね、つまり自説を持ってない人、そういう人は人間の屑だと
思っているわけですよ。
そのへんは当時のソ連のエリートは立派な人がいましたよ。
恐らく今の中国のエリートも、「日中友好!日中友好!」という人に
対しては、心の底でバカにしてると思います。
それに気付いてない日本人は本当におめでたいんだと思いますね。
やっぱり日本と中国は全く違う文明に属してるんですね。
これは皆さんご存知の通り。
日本はなにも中国から文明を分けてもらったわけでもなんでもない。
日本は独自の文明を育ててきたんです。
これはだって「トインビー」だって言ってるわけですからね。
(※アーノルド・J・トインビー / 1889~1975 /イギリスの歴史学者)
われわれの実感としてもそうだし。
だって中国人と全然違うでしょ?
発想からなにから。
それは韓国人とも違うんです。
全くと言っていいくらい違う。
それを日本と韓国は、昨日もなんか放送やってましたけど
「価値観を共有している」なんてとんでもないですよ、
全然共有してないですよ、日本と韓国は。
それはまさに冷戦時代の名残ですね。
自由と資本主義陣営だったっていうだけだったですね。
全然、韓国人と日本人は価値観が違います。
寧ろ韓国人は中国人の方に近い。
今、現に韓国の大統領は中国に行って仲良くしてますよね。
仲良くしてるっていうのはおかしいですが、合うんです、彼らは。
何故か?
個人主義だからです。自分中心主義ですね。
こういう言い方したら悪いかもしれませんが、
個人主義なんですよ、徹底した。
中国人もそうだし韓国人も。
日本は違う。
日本は戦後個人主義を持ち込まれて、今学校でも個性を作る
教育なんていってますよね。
アレは無理だと思います。
個性は作るもんじゃない、あるものなんですね、持ってるものなんですよ。
各人が個性を持ってる。
その上、個性を作る教育論てやる必要ない。
自分が他人にはない個性を持ってるということを気づかせる教育
をやるのが本来。
それは個性を作るとかね、他人とは違うという事を際立たせる、
自己主張する、というのが個人主義だと誤解されてる。
困ったものですね。
だから私は学校教育で先ずやるべきは、日本の神話を学ぶことだと
思うんですがそれは今日の本題とは離れますが、根底では結びついて
いるんですけどね。
どうも結局、戦後のなんか訳の分からない 「日本を否定していればいい」、
「アメリカの言うようなことをやってればいいんだ」というような、
大雑把に言いましてね、それがずっと尾を引いてる。
「国際人になれる」という教育をやれって言うわけですね。
びっくりするでしょうね。
例えば、皆さんが外国に行かれて
「貴方は誰ですか?」「私は国際人です。」
なんて、誰も握手してくれないですね。
「私は日本人だ。」と言ったら「そうか。」と言ってくれるわけです。
でも「私はグローバリストです。」とかね、
「私は地球市民で御座います。」とか、
「私は国際人だ。」と言ったら誰も相手にしてくれません。
そんなわけのわからない無国籍のデラシネ(根無し草。
故郷や祖国から切り離された人。)みたいな人はね。
「私は日本人だ。」と言って初めて、向こうは「そうか。」と
向き合ってくれるんです。
これは私の経験から言ってもそうですよ。
だから「国際人を作る教育」なんて本末転倒してますね。
先ず日本人を作りなさい。
そしたら自然に「国際人」になれるんです。
「国際人」なんていう言葉は発明する方がおかしい。
そういう国際の場に出て日本をちゃんと説明を出来る。
そういう人が「国際人」なんでしょうね、敢えて言えば。
だからそういうことからいろいろ日本の今の教育、
英語教育も含めて問題点は出てくるんですが。
飛んだついでに申し上げますと、
ウクライナでは、もちろん独立して20年ですけども、
自国の国語教育をものすごくやるんですね。
毎日やるわけですね、徹底的にやる。
小学5年生の時になって初めて外国の文学を学ぶんですが、
そこで日本の松尾芭蕉について学ぶんですがね、
そういう話を聞いて私は、ウクライナの小学校5年生の教科書を
取り寄せました。
国語の、ウクライナ語の。
そしたらびっくりしましたよ。
つまり3册ある。
1冊はウクライナ語、つまり現代文。
2冊めが文法。
3冊めが外国文学。
全部800ページあるんです。
教科書がですよ。
3つ足しますと2千4,5百ページ。
小学校5年生でこんな教科書使ってる。
それで例えば日本をどう教えているか、関心がありましたからね。
その外国語の教科書で、日本について書いてる所、もちろん
松尾芭蕉を取り上げているんですが。
松尾芭蕉について説明があるんですね。
松尾芭蕉の隣ぐらいにゲーテについての説明もありました。
ゲーテについての説明は3ページしかない。
松尾芭蕉には9ページ割いている。
説明してんですよ。
それで難しい松尾芭蕉の俳句を勉強しているんですよ、
小学校5年生でですよ。
私も今ちょっと見ないと忘れてしまうくらい難しいんですよ。
皆さんはこういう俳句はもちろん、
「古池や 蛙飛び込む 水の音」とか、
「五月雨を 集めてはやし 最上川」、
そういうのはご存知でしょう。
でもこういうのは御存知ですか?
「うらやまし 浮世の北の 山桜」
「旅人と 我名よばれん 初しぐれ」
「花盛り 山は日ごろの 朝ぼらけ」
「田や麦や 中にも夏の ほととぎす」
こういう句を、18句あるんですが、
ウクライナの小学校5年生が勉強してるんです、
松尾芭蕉の句だっつって。
私もその授業をを見て恥ずかしくなって。
私の知らない句が・・・。(苦笑)
「ほそみ」とか、「ほそみ」なんて皆さんご存知ですか?
松尾芭蕉の「しほり」・・「しほり」なんて勉強してる。
これも私も改めて勉強し直しました。
それで松尾芭蕉の作品を通じてですね、
日本人にとって自然はインスピレーションの源であり
日本人は自然の描写によって己の心情を表現する。
日本人は平凡さの中に美を見出し、精神性と物質世界との調和
を大切にする。
なんて見事にポイントを捉えている。
勉強して、そういうことを学んでるんですよ。
私が強調したかったのは、
精神性と物質世界との調和を大切にするという点。
それが私がグローバリズムに反対している理由の一つです。
日本はグローバリズムと合わない。
つまり精神性と物質性のバランスというものが日本にとっては
大切なことなんです。
これに合わないのはなんかおかしいと感じるわけですね。
だから共産主義はおかしい。
共産主義はもう唯物論ですからね。
精神的なものを認めない。
だから「国際人」なんていう教育をすることは全く本末転倒だと
いうことを言いたかったわけですね。
★19分30秒辺りから
アベノミクスを本当に成功させるんだったら、海外に立地した
日本企業を日本に回帰させなさい。
賃金が高いとかそんな問題じゃないんです。
作る製品に魂を吹き込むことが出来るかどうかの違い。
魂を吹き込まれれば日本の家電製品でも再び世界に
羽ばたきます。
私の海外での親しくしている人たちは一人の例外なく
こう言いましたね。
メイドインジャパンのソニーが欲しいと。
メイドインどこどこのソニーはいらない。
メイドインジャパンのパナソニックがいいんだとはっきり言ってます。
日本人にとって「もの作り」というのは単に物質的なものを
作ることじゃない。
そこに自分の精神を、魂を、打ち込むことなんですね。
だから工員さん一人ひとりでも、たとえ流れ作業やってても
違ってくるんです。
結果として出来てきたものが。
何故これに気づけないのか、いや、気づけないじゃない、
何故これを忘れてしまったのか、ということです。
今の日本の経営者は。
それで安い労働力ばっかりを求めて外国に行く。
そして挙句の果てはデモに遭ったりして。
そういう状況になるだけですよ。だけですよ、私に言わせれば。
これからますます中国もその他の国も環境が悪くなりますね。
労働環境っていうか経済環境は。
世界的に不況というか経済不況の時代を迎えてますから。
そこへこれからまた日本は、電力料金が高いから海外に行くとか、
トンデモナイ発想ですね。
海外に行ったら電気が来なくなるかもしれない。
今は電気が安くても、ですよ。
日本はそうことは朝野(ちょうや)を挙げて(官民一体となって
)防ぐ国民でしょう。
そういうところに目が向かなくなった経団連はやっぱり
参院選挙の敗者なんです。
絶対に日本は海外に進出しては成功しません。
それは別に海外の労働者が悪いんじゃないんです。
発想が違うんですよ。
日本人は日本人としてしか生きていけないんです、世界で。
何度も申し上げましたがが地球市民としては日本人は生きられない。
それはどこの国民もそうですよ。
みんな、アメリカ人はアメリカ人として、ロシア人はロシア人として、
日本人は日本人として、国際的な場で生きていけるわけです。
それを元にどういう風に相手と理解できるかというのは、
国境無くしてみんな地球人になって仲良くしましょうということは
全然仲良くなれないということです。
そういうことに残念ながら、学校の先生がたが、
一番重要な学校の先生方が気がついていないんじゃないかと
いうことですね。
グローバリズムは私は何度も言いますが物質至上主義だから
金権万能主義で、お金にならないものは存在できないという
主義だから、日本人の勤労観に合わないんです。
繰り返しますが、日本は各人が自分の個性を発揮して
「分」を尽くすことによって社会の調和が達成されると。
仕事は仏道修行でもあると、会社は精神修養の場でもある。
昔はそうだったんですよね。
だから皆さん、中小企業の勤務環境の必ずしも良くない中でも
厭わずに働いたわけですよ。残業が全部払われなくても。
それは1つのネジを正確に作ることが自分自身の魂を
磨くことと同じだったわけです。
だから結果的にはそのネジの一つ一つに日本人の魂が
刻印されたわけです。
だから世界に通用する。
アメリカの兵器だって今、日本のネジがないと出来ないんですよ。
飛ばないんです、アメリカの飛行機も日本の部品がないと。
だから簡単です。
日本の勤労観、経済観の源流である
結びの精神に戻ればいい。
「もの作りの精神」です。
「もの作りの精神」というのは単に一生懸命ものを作るんじゃない。
その製品に魂を刻印することが日本人の「もの作りの精神」なんです。
つまりウクライナの学校でも教えているように、
日本人にとって経済活動とは物質主義と精神が共存しているんですよ。
日本人の経済観とはそうなんですよ。
だから世界第二の経済大国まで奇跡の復興を遂げることが出来た。
これからの日本の生ける道というのははっきりしてるわけです。
これから世界貿易も縮小するでしょう。
だけども私はやっていけると思うのは何故か?
「もの作りの精神」が在るわけです。
これがなくなれば日本はただ労働力の安さだけで勝負しなきゃいけない。
そしたら負けますよ、アフリカにも最終的に負けますよね。
南極には人はいないかも知れなですけど、
ちょっとでも安い労働力を求めていったらそりゃ負けます。
そういう競争になれば。
でもそういう競争でいいんだというのがグローバリズムなんです。
そこに気付かなきゃいけない。
我々はもうはっきりとグローバリズムにノーと言わなければいけない。
私達は違う、勤労観が。
私達は(時計をさして)これも「モノ」だけはないんです。
これも実はこれは魂が入ってると私達は考えるんです。
だから勿体ないんですよ。皆さんもそうでしょう?
そんなに簡単に捨てられないんですよ、古いものをね。
そりゃ勿体ない。
ケニアの女性がノーベル平和賞を貰ったって言うんですが、
勿体ないの精神で。
日本こそ貰うべきですよね。
でも日本人はそれでノーベル平和賞をよこせなんて言わないのが
美徳なんですね。
黙って世界に貢献してるんです、日本は。
★31分辺りから
日本というのはどういう国か?
『天津神(あまつかみ)』的世界と『地の神』的生き方の調和を
地上に実現すること、
それが日本国家の使命だ。
目に見えない価値と物質(損得勘定)との共存である。
どっちかに走っちゃダメなんですね。
精神主義だけでもダメだし、もちろん唯物主義だけでもダメ。
そこのバランスをどうするかというのが日本の生き方であり、
それを絶妙に日本はそのバランス感覚があったと。
私はそういう風に理解しているんですね。
グローバリズムにどう対応するか、TPPも含めて。
これは今もう、寧ろここまで来たら今更「TPP反対」と言っても
しようがないんで
寧ろTPPを機会として、如何にTPPを換骨奪胎して、
日本的な、我々が古事記の昔から伝わっている日本の根本原理、
国体に沿って、TPPをどう日本的に作り変えていくか。
グローバリズムをどう「土着化」するかということが、
今、差し当たっての問題になってきてるとと思うんですね。
日本のそういうバランス感覚を取り戻すことですね、経済活動にね。
日本的国民経済を再生することと申し上げましたが、
つまりそれは結局は現代の思想戦に勝利することだと言いました。
結局今の思想戦とは何かというと、「グローバリズム」と「ナショナリズム」の
戦いとも言えるんですね。
グローバリズムは一種の思想戦なんです。
その末端ではその思想の究極のところが忘れられて
やれ国際人だとか、やれ地球市民だとか、やれリベラルだとか、
やれ人権だ、フリーセックスだとか、そういうことばかりが
強調されて危険がある。
でもその根本をもう一度見直して、それを日本の国体に合った
形に作り変える。
それが私の言う「土着化」という意味ですね。
「グローバリズムと共産主義は根が同じである。」これを聴いた時、思わず納得してしまいましたね、正直。
私は、
「2つのアメリカ」を5年ほど前に知った時も結構驚いたのですが、
「ユダヤ陰謀論」と言うのは今まで一切耳に入れないようにしていました。
でも、馬渕氏の視点は、公式の資料、文献が元であることと、トンデモな
感じがなかったことに好感が持てましたし、また、今まで疑問に思ってた
ことがなんとなくストンと腑に落ちた、
そんな感じになりました。
しかし複雑ですね。確かに。
で、どんなことが腑に落ちたかといえば、ちょっと笑われるかも知れないですが、
●その①
ソビエト連邦が、ゴルバチョフのペレストロイカによって
あっけなく民主化されたこと。
●その②
中国が共産主義のまま資本主義を取り入れて国が成り立って
いるのが不思議で仕方がなかったこと。
これは何故、共産主義と資本主義が同居できるのかが
不思議で仕方がなかったです。
●その③
アグネス・チャンが中国共産党の人間で、日本ユニセフの、
表では天使のような、裏ではなんだか怪しい「大使」という顔を
持ちながら超豪華な屋敷に住んでいること。
●その④
左翼が反米でありながら、「子供を米国留学させた」というのをよくきくこと。
●その⑤
『ゆとり教育」を推し進め、今でも「ゆとり教育に間違いはなかったと」
などと言い放つ元文部省の寺脇研が退官後、大阪の茨木市に
在日朝鮮人のための中高一貫校、コリア国際学園の理事となり、
中学で学習指導要領の定める年間授業数より400時間も多い
授業数を設定したこと。
てな感じです。
あと、私には難しい経済の方向からよりも、寧ろ「日本人としての思考」や
「国家観」の観点からの話だったのでとても聞きやすく
この大切さを改めてウンウンと頷きながら、聞くことが出来ました。
その上で、のめり込むことなく
「では現実的に、どんな風に、何を優先すればいいのか」に
思いを巡らさなければいけないと思った次第です。
何故そう思うのかといえば、民主党政権時、保守派が「反米」を
やたら煽ることで、当面の「中韓」への対処、すなわち民主党政権を
倒すという方向が曖昧になりがちだったんですよね。
以前ねずさんブログのコメントで、
「優先順位」「今当面の目の前の敵」を
はっきりしないと、その「民主党を終わらせる」という目標が曖昧になってしまうと
思って書いた事がありました。↓
【ねずさんの ひとりごと 「今の敵は誰なのかをはっきりしなくてはいけない」2011年08月16日】今回思うのは、「2つのアメリカ」以上に、より複雑化していることを
頭に入れておかなくてはいけないということと、
「中韓の後ろにアメリカがいる」という言い方によって、
「諸悪の根源は全てアメリカ」と見誤ってしまうことにも危惧を覚えます。
動画でも馬渕氏は、アメリカ人が、あの「9.11テロ」の
「グラウンド・ゼロ」に、「ワン・ワールド・トレードセンター」を
2014年に完成だということにも触れられていました。
日本人だったら、「祈念」の公園にしたと思いますよね。
これだけを見ても日本人とは「感覚が違う」と思います。確かに。
ですが、アメリカ人の中には、所謂「識者」「有力者」と
いわれる人たちの他にも草の根で「良識人」が多数いると思います。
そういった人たちと関係を保つことは非常に重要だと考えます。
寧ろアメリカで急激に勢力を強めている在米中国、朝鮮人を
注意しなくてはいけないと思います。
動画後半の終わりには、ロシアとの関係強化も挙げられています。
ウクライナは非常に「親日」のようです。しかしその一方で「反露」でもある。
このように政治は現実的には様々な絡みがあるので、ここで
言われているようにはそうそう行かないと思います。
ただ、安倍総理とプーチン。
今、偶然にもこの二人がトップであることは、「絶好の機会」であると
考えずにはいられません。
この機を逃してはいけないと強く思います。
ロシア人に関しては、馬渕氏の視点はとても面白いと思います。
現実的には、ロシアは、スポーツなどに関しては、結構まとも。
東日本大震災の時は、フィギュアスケートの大会で、日本に対して
哀悼の意を示してくれました。
マスコミは全然伝えませんでしたが。
もう一つ。安倍政権の「自由と繁栄の弧」そして
「セキュリティダイヤモンド構想」は馬渕氏も
仰っているように、確実に進められていると思っています。
アベノミクスと同時並行で、9ヶ月間行ってきたこの政策は、
それこそ「一歩一歩積み重ねてきたもの」だと私は思います。
さて、一番最初に上げた、「新富裕層」の番組ですが、
確かに最初は、「ムムム」と思いました。
50歳くらいの米国人の個人投資家で、本国のあまりの
税金の高さに嫌気がさして、プエルトリコに移住していましたが、
まぁ、「なんで人のためにまで税金払わなけりゃいけないんだ!」
みたいな事を言ってたので、なんとなく反感を持ちましたね。
ちなみにシンガポールは、株取引の利益は原則非課税で、
こういった「たった1%の富裕層」だけに税制で優遇する
政府のやり方に反発して、99%側のの庶民が反対デモを
していたのも映りました。
同じく新富裕層として出ていた日本人投資家の方は、
現地シンガポール人の冷たい視線を浴びながら
フェラーリで、スピードもそれほど出せない道路を
走っているのが印象的でした。
まぁ、なんだかなぁ、という気持ちはありましたね、やはり。
でも、この40代前半の投資家さんは、番組でも名前が
ちゃんと出ていましたので、後でネットで調べたら、
twitterもありましたので、どんな方か、なんとなく分かりました。
氏はシンガポールに来て8年半。
最近になってやっと現地の人と溶け込むことができるように
なったそうです。
で、「9割は失意で帰国するだろうけど、それでも1割残るのは上出来」
とツイートしていました。
また、1月ごろは日本のことを「相対的に衰退する国だもの」
などと書いていましたが、6月には
「いつかは、大きなお土産を抱えて日本に戻ろうじゃないか!
自分を生み育んでくれた祖国に最後は恩返しをしたい。。。。
うーーーーん、歳取ったのかなw 若いころは1ミリもそんなこと
考えなかったな」と。
そして最近は、
「金融の仕事をマネーゲームと言って批判する人は多い。
確かに目に見えた何かは生まないと思われているからね。」
「日本が富裕層を呼び込む努力をするのは大賛成。
日本は素晴らしいポテンシャルを持っている!」
「老いていく両親や、兄弟家族を想うと、自分が海外で
ノホホンと暮らしているのがいいのかどうか真剣に悩む。」と。
なんとなくですが、馬渕氏の講演内容とダブって、
「やっぱり日本人なんだなぁ」と思えてきたわけです。
私達と変わらない・・。感覚が。
大好きな日本の温泉や美味しい食べ物、etc・・。
「日本らしさ」をご本人が認めてるんですよね。
番組では「国家観がない富裕層」と出ていたけれど、
もしかしてもしかしたら根底にはやっぱり持っているんで
はないかと。
アメリカ人と違うところなのかもしれない。
そう思ったのでした。
また「お金持ち」「富裕層」が、こうして日本でカネを落とすこと。
現実的にはこれがやはり政策として重要なんだと改めて思います。
「格差」は確かにありますが、年収による分断に
あまり加担するのも私はどうかと思っています。
海外で働く日本人はそれこそ皆頑張っています。
その子供たちも未来の日本の担い手です。
一番いいのは自虐史観を取り除くことが出来る「教科書」を
海外子女に送ってはどうかとも考えます。
海外で日本人を特別に意識し、しかも現地語を話せる彼らは、
強い味方です。
しっかりした「日本人観」を持ってほしいと願います。
「グローバリズム」ですが、これに一気に打ち勝つなんて出来ません。同時に複合的要素が複雑に絡む厳しい現実を無視した
舵取りも出来ません。
企業に国家観があれば、簡単に「グローバリズム」から
抜け出せるでしょう。
でも現実は違います。
彼らが「私腹を肥やす」という考えから「国のために国内にカネを落とす」
という考えへと改まらない限り私は難しいと思います。
そうなると、どうしても「規制緩和」による「呼び込み」をしなければ
、経済成長は難しい。
安倍総理の、この9ヶ月間、歴訪した国々での猛烈な「売り込み」を
見てきましたが、当然その方向となると思います。
今の状況で出来る対策をとにかくやらなければ仕方がない。
民主党政権時代、「2番じゃダメなんですか?」という言葉に
殆どの国民は怒りを持ったはずです。
それを取り戻すことも必要のはずです。
まだ元に戻っていないんです。「成長戦略」は必要です。
デフレ脱却のためには「現実対処」と、防衛、外交、東京五輪などを
通しての「日本人としての意識の覚醒」が当面のなすべきことだと思います。
安倍政権はそれを懸命にやっていると思います。
★最後に西村幸祐氏と馬渕氏との対談の動画を挙げておきますね。↓
【西村幸祐 対談スペシャル 「国難の正体」を読み解く】私は、西村さんのブログ「酔夢」が好きで、以前ずっと見てたのですが、
あの増税が決まった日もtwitterで
「何がどうあろうと時代は動く。(他の)素晴らしいニュースも続く」と
前向きで、自分もちょっとホッとしました。
この動画もまた分かり易いです。
とくに杉原千畝の「いのちのビザ」の話の
真実は、
また多くの人に知ってほしいことです。
馬渕氏の言われるところの「日本人が目指す先」ですが、
国民がしっかりと心の中に持ちさえすれば、本当に日本は
変わると思うんですが、やはり、とても長い時間が必要になると
覚悟しないといけないと思います。
でも、こうした考え方を改めて広めることは大事だと思います。
現実的に全てが簡単に出来る、なんて思うのではなく
時間は掛かる。でも一つ一つ確実に。ということを国民も構えながら、一緒に歩んでいかなくちゃいけないと思います。
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