麻生政権時代にマスコミと民主党に「アニメの殿堂」とか
「国立漫画喫茶」などとレッテル貼りされて潰された
「国立メディア芸術総合センター」について、何度か取り上げて
きましたが、昨年は特にリオ五輪閉会式での「東京アピール」が
とても印象に残ったので、また関連記事を書く機会が増えました。
★「安倍マリオ」はじめ日本のソフトパワーで沸いたリオ五輪閉会式
「東京アピール」を見て改めて僻地ブログより叫びます。
どうか「国立メディア芸術総合センター」構想を復活、実現させてください!!
2016/08/24http://bakahabakanarini.blog.fc2.com/blog-entry-1164.htmlで、先日ネットで下記記事を見つけました。↓
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20161231/Searchina_20161231025.html【中国のアニメ企業が、日本のアニメーターをどんどん引き抜いてる
=中国メディア 】
(サーチナ 2016年12月31日 (2017年1月2日 更新)
昨今、さまざまな業界において中国資本による日本進出の
動きが見受けられるが、中国国内にファンの多い日本のACG
(アニメ・マンガ・ゲーム)業界でも、中国資本が日本で会社を
設立し人材を集める現象が起きているという。
中国メディア・新浪は27日、
「中国企業が大量の日本のアニメーターを吸収している」
とする記事を掲載した。
記事は、
「現在、金銭と能力のある多くの中国ACG企業が、
日本で会社を設立し、日本のアニメ制作に直接関与
し始めている」
と説明。
また、良いアニメ制作人材を集めるために、中国企業が
日本企業より高い待遇を提示していると伝えた。
その一例として、2015年10月に上海のアニメ企業が日本で設立
した絵梦(えもん)株式会社について紹介、同社の李豪凌CEOが
「スタッフに良い作業環境を与えるために、人件費で
多くの投資をしている」
と語ったとしている。
そして、日本のアニメ業界における賃金水準は決して高くないと
するとともに、現在原画の単価を高めに設定しているのはいずれも
中国からやってきた企業あるいは作品であると伝えた。
記事はまた、この動きに対して日本のネットユーザーは
「アニメ制作技術を学ぶというよりも、日本アニメの
企画や脚本制作技術を学ぼうとしている」
と認識していると紹介。
このような形で将来中国の国産動画の質が高まれば、そこには
少なからず日本的な影響が含まれることになると考える人がいる
一方、中国アニメの制作レベルが日本に近づくことになれば、強力な
資本と広い市場の前に日本のアニメ業界は難題を突き付けられる
可能性があるとの悲観的な見方も出ているとした。
ソフトパワーの強化が声高に叫ばれてから数年が経過した中国。
その代表格と言えるのがアニメ産業だ。
現在もなおしばしば「パクリ疑惑」を起こす一方で、日本の優れた
人材を呼び込むことによって着実に力をつけ、日本との差を縮めに
かかっていることは間違いない。
今後、日本のアニメ業界に対する中国資本の参入は
さらに活発化することだろう。
いつの間にかアニメ業界にも、中国資本がドドッと入ってきて
いるんですね。
この記事で出てきた「絵梦(えもん)株式会社」というのも確認して
みました。
HPからです。↓
http://www.haoliners.jp/EMON_files/press_2016animejapan.pdf■アニメスタジオ「絵梦(エモン)」とは?
中国と日本の新世代アニメへの情熱が生んだ新スタジオ。
中国・上海で大きな人気を呼んでいるアニメーションブランド
「HAOLINERS(ハオライナーズ)」。
この「HAOLINERS」を展開する上海絵界(正式名称:上海界文化播有限公司)
の子会社・日本ブランチとして 2015 年 10 月に設立されたのが
アニメ制作スタジオ「絵梦」です。
ここには、日本初のデジタルアニメ『青の 6 号』を手がけた GONZO
株式会社の創業者・村濱章司をはじめ、日本アニメ界で活躍する
数々のクリエイターたちが集結。
これから中国・日本の人気原作作品のアニメ化やオリジナルアニメ、
3DCG 作品を積極的に制作していくとともに、中国・日本にとらわれず
欧米やアジア諸外国など世界に向けて作品を発信していく予定です。
今作の「銀の墓守り」は、この「絵梦(エモン)」設立後、日本製作第1号
となるアニメ作品です。
(※村濱章司氏は2016年12月31日いっぱいで執行役員を
退任。)http://www.haoliners.jp/EMON_files/press_20160906tobehero.pdf■「HAOLINERS(ハオライナーズ)」とは?
ゾクゾクするアニメを、続々と。
アニメーションブランド「HAOLINERS」。
中国のアニメスタジオ「上海絵界」が展開する「HAOLINERS」。
今や、中国で配信されるアニメの約8割が「HAOLINERS」ブランド
であり、大いなる人気を呼んでいます。
その名の由来は、上海絵界創始者である Hao Lin 監督の名前から
取られたもので、Hao 監督と彼の元に集まった製作チーム、つまり、
「Hao とその仲間たち」を意味しています。
また、「Hao」は中国語で「素晴らしい」「優れている」を意味する
「好(ハオ)」にもかけられており、まっすぐに飛ぶ打球「LINER」の
ように、
『多くの人の心にまっすぐに届き、支持される素晴らしい作品づくりを目指したい』
という想いが込められています。
2015 年 10 月には、日本支社である「絵梦(エモン)」も設立され、
今後、中国と日本の共同制作による「HAOLINERS」作品を次々に
創出していく予定です。
この子会社、資本金は9275万円なんですが、資本金が
1億円未満の場合は、国税局の管轄から外れて税務署の
管轄になり; 法人税率の軽減など、さまざまな税額控除を
受けることができるということですので、それで、この額
なんでしょうね。
それがなければもっとドカンと入れてるかもしれないですね。
.
で、これは今は日中共同と書かれていますけど、結果的には、
「 MADE IN CHINA 」として扱われていくんでしょうね。
そういえば、最近「中国製」が「 MADE IN CHINA 」ではなく
「MADE IN PRC」 となってきてるそうですね。
「PRC」=「 People’s Republic of China 」=「中華人民共和国」
「 MADE IN CHINA 」だと、みんな不安がって買わないから、
だとか。
中国のやりそうなことですわ。
この記事見て思ったのは、
「いわゆるヘッドハンティングだから仕方がない」
と思っていたら、根こそぎ中国にやられるだろうな・・、ということです。
「知的財産権」を全て中国に持っていかれるだろうなと。
給料が高いところへ行くのは当たり前。
そう思われるのは解らなくもないですが、それによって日本が
発信する「文化」が潰される、というか、本当に権利をごっそり
中国に持っていかれるいう危機感をもっと持たなくては
いけないんじゃないかと思います。
相手は中国なんですから。
国よりも中国共産党が上に立ってて、「法治国家」なんかでは
全くなくて、いつ「ちゃぶ台返し」があるかわからない国ですから。
決して甘く見てはいけないですよね。
で、「国立メディア芸術総合センター」。
アーカイブ化➾知的財産権の保護というものも当然、最重要目的
としてあり、有識者会議でも取り上げられていました。
そして人材育成も。
そもそも、アニメーターという括りだけでなく、アニメ業界全体の
問題として取り上げて解決していく場など、なかなかなく、通常
では難しいものがあると思いますね。
そういった問題にも取り組める場として、センターというのは
重要なものでもあったと思いますし、技術も給料も底上げを
していくためには、「高付加価値」を与えることを考えて
いかなくちゃいけない。
例えば一つのTVアニメに頼っている状態であれば、必然的に
元請けが絶えず交渉の場で優位に立つ。
それを打破するためには、とにかく付加価値を高めていく。
それによって交渉で優位に立つことが出来る方向へと持って
いくことが必要ではないかと思います。
そういう機会を増やすことが大事であり、いわゆるコンペティション
なども重要な要素になって来ると思います。
また他の分野とも接点を持ち、新しく開拓していくことが付加価値を
高めることにも役立つと思います。
しかし実際には、そういう機会を与える場がない。
そのためにも「拠点」は必要であり、アニメだけでなく他業種との
コラボなど幅も広まっていく。
日本では国の関与をことさらに嫌がる傾向がありますね。しかしそれは間違っていると思います。
中国の環境をさらに見てみます。
http://japanese.joins.com/article/350/209350.html【「アニメ王国」狙う中国…制作本数、日本抜き世界1位】
(ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版 2015年12月07日 )より抜粋
◆政府育成策で急成長
中国アニメーション市場は2010年だけでも470億中国元
程度に過ぎなかったが、昨年は1000億中国元を記録し4年で
2倍規模に大きくなった。
中国政府が2006年からアニメーションを文化産業育成の
戦略分野に設定し、粘り強い育成策を展開したのが効果を
発揮したという分析だ。
中国内には4600社ほどのアニメーション関連企業が活動して
おり、年間制作本数は日本を抜いて世界1位に上がっている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆制作段階から海外市場狙う
アニメ市場が急成長しながら中国アニメ制作会社は
ハリウッド式のシステムを導入して専門人材を
迎え入れている。
アニメ制作会社のチンチンシュは最近、米国のウォルトディズニー
出身者を製作総監督として迎え入れた。
中国の最大動画サイトTudouの創業者が設立したチュイグァン
アニメーションはハリウッド式の製作工程を導入した。
100分のアニメは計14万400個のフレームで構成されるという
点に着眼し、一日8時間の作業時間を基準にして緻密に
制作日程を調整している。
中国南部広東省のアニメ制作会社クァンドゥンウィンシンメディアなど
一部の制作会社はアニメーションキャラクター商品開発部署を
別に設置して運営している。
戦略が徹底してますよね。
で、思うのは、この中国の戦略の時期と日本政府が
「「国立メディア芸術総合センター」を構想として練って
いた時代がもろに重なっているのだということ。
中国の杭州で中国最大のアニメーション博物館が起工
されたのは2010年の5月でした。↓
★杭州で中国最大のアニメーション博物館起工 面積2万㎡
(アニメ!アニメ!ビズ:2010年5月06日)http://www.animeanime.biz/archives/3722https://www.youtube.com/watch?v=G8L4bTxw6icMVRDV China Comic & Animation Museum (Animation by Wieland & Gouwens)動画のビックリするような建物と実際に建築されたものとは
変化してはいますが、今もアニメ拠点となっていました。↓

http://www.animeanime.biz/archives/22751【日本製アニメ爆買いからはじまった
劇的に変化する中国のアニメーション産業】
~杭州アニメフェスティバルを訪ねて~第2回
(アニメ!アニメ!ビズ:2016年6月06日)
■ 日本製アニメ爆買いからはじまった
政府主導で動いていた中国のアニメーション事情が変わり
はじめたのは2012年前後からであろうか。
まず中国の大手ネットサイトが中心となって日本のアニメ作品の
「爆買い」がはじまった。
違法コンテンツの巣窟だった動画サイトに政府から指導が入る
ことで、日本のアニメやアメリカのドラマの版権獲得競争の幕が
切って落とされたのであるが、これは海外では放送枠がなく、
CDセールスも激減、違法ネットアップに悩んでいたファン向け
深夜アニメにとって大きな朗報となった。
同時に2014年前後からアニメをめぐる問い合わせが怒濤のごとく
押し寄せるようになった。
多かったのは原作に関するもの。
ヒットしたアニメ作品をネット向けにリメイクしたい、実写化したい
というものから、いい原作や脚本が欲しい、企画段階だが監督や
キャラクターデザイナーを紹介してくれないかといった制作が確定
していないもの、さらにはスタジオ買収や法人を設立しての作品投資
をしたいというものまであったが、実現に至ったものはほとんどなかった。
実の所筆者の元にも、知人の中国人映画プロデューサーから
『ワンピース』や『スラム・ダンク』を実写化したいので原作者を
紹介して欲しいという目眩がするような頼み事があったが、
このような試走期間は2年ほども続いたであろうか・・・
そのような状況が変わったのは2015年からである。
ネットメディアを後ろ盾とする中国企業による日本法人の設立、
スタジオ買収やアニメへの投資という話が現実化し、製作委員会
への参加、中国のネット配信用のアニメを日本で制作といったことが
日常的に行われるようになった。
中国というのは、「共同」というよりも必ず「侵食」➾「搾取・植民地化」
というのが流れとしてあるので、そこが怖い。
日本のアニメ業界が国に頼らず独立自尊の精神で来た自負のような
ものがあるのかもしれないけれど、「自由さを失うこと」と「国と連携すること」
をごっちゃに考えているのではないかと。
国を信じないまま、中国資本に頼るようなことになれば、この先
せっかくの良い作品が出てきても、それを守ることが出来ないと
思います。
寧ろ、そうなってしまえば逆に自由が奪われていくということを
もっと危機感として持つべきだと思います。中国のように、官製主導を言っているのではなく、
「国との連携」です。
元々力のある日本のコンテンツ産業が、国との連携、また
国からのバックアップによってさらに大きな実となる。それを自ら削ってしまっているのが、今の現状です。
「国は悪」とか「箱モノは悪」というか思考はまさしくマスコミら
隠れ共産」によって「共産脳」に洗脳されたものであり、それは
中国共産党による共産主義国、中国を利するためのものだと
言ってもいい。
「モッタイナイ」思想は「未来への投資」に極端なブレーキを掛ける
レッテル貼りであり、これを都知事の小池百合子は豊洲新市場でも
また東京五輪のレガシー会場見直しでも、自分を優位に立たせるために
利用しました。もう一つ、韓国を見てみます。
http://artscape.jp/focus/10115186_1635.html★【ついにオープン、これからが肝心 —— 韓国光州 アジア文化殿堂】
(コ・ジュヨン(インディペンデント・プロデューサー:artscape 2015年10月01日号)
より抜粋2003年、盧大統領が誕生し、光州文化中心都市計画は早くも
現実化していく。
2003〜2004年には現在の施設の元になる計画がつくられ、
2008年に工事が始まった。
途中で、5.18民主化運動の拠点だった旧都庁舎を巡る争議 —
最初は建て替える予定だったが、遺族や市民の反対で保存される
ことになる、などで長引き、結局約10年の工期がかかって竣工した。
殿堂の設計は光州の名前にちなんで「光の森」というタイトルで、
すべての空間が地下に広がり、建物の屋上は公園や広場として
使われるコンセプトになっている。
麻生政権で「国立メディア芸術総合センター」が「アニメの殿堂」
とレッテル貼されている、まさしくその間に、韓国では、本当に
その言葉と同じ「殿堂」の工事が始まっていたのでした。↓
★国立アジア文化殿堂 HPhttps://www.acc.go.kr/jphttps://www.youtube.com/watch?v=6pAQXXxx-2k★An introduction of the Asia Culture Center(Japanese)なんで民主党やマスコミは「殿堂」という言葉を使ってたのか。
韓国が作ろうとしていた文化コンテンツの「殿堂」の邪魔をするな
という意味で同じ「殿堂」という言葉を使ったのか?
その殿堂が作られた韓国光州市のHOからです。↓
http://jpn.gwangju.go.kr/contentsView.do?menuId=gjjpn0402040000【光州広域市】
■文化コンテンツ産業
【概要】
文化の世紀と呼ばれる21世紀は、文化が産業になる時代です。
光州は古くから、許百鍊(号は毅齋)、パンソリ(韓国の伝統唱劇)の
巨匠で名唱と呼ばれる林芳蔚など数多くの芸術家を輩出し、
様々な文化コンテンツを享有して生み出してきた「芸郷」の
都市です。
このような文化的背景を基盤として光州をアジアの文化
中心都市として育成するための国家プロジェクトが進行中で、
高付加価値文化コンテンツを発掘育成する政策が進められて
います。
また、韓国コンテンツ振興院、韓国文化芸術委員会など
文化芸術関連の公共機関がピッカラム(光の川)革新都市に
移転されるなど、近いうちに光州は
「文化コンテンツ産業都市のモデル」
として新たな出発をすることになるでしょう。
■投資環境およびサポート政策
○「芸郷」の伝統を活かしたアジアの文化中心都市造成事業
○道庁移転に伴う都市活性化対策: 錦南路プロジェクト、
忠壯路特化通りなどの推進
○国際的な文化・芸術イベントの育成政策 : 光州ビエンナーレ、
キムチ祭り、林芳蔚国楽祭など
○文化・芸術インフラの拡充 : ビエンナーレ館、野外音楽堂、
美術館などの建設により公演・美術文化享有の機会拡大
○重点育成分野 : コンピュータ形成イメージ(CGI)製作、
HD放送・映像コンテンツ、ゲーム産業など
■インフラ
○(財)光州情報・文化産業振興院:
情報技術、文化コンテンツなど情報通信および文化産業の
支援・育成
- コンピューター形成イメージ産業育成基盤の構築、
専門人材の養成事業など
○光州コンテンツ産業支援センター :
高付加価値コンテンツ産業の振興および発展
(入居空間および設備支援)
○光州映像複合文化舘:
映像、キャラクター、デザインなどの文化産業の育成および
サポート
○光州マルチメディア技術支援センター :
デジタル映像デザイン技術のサポートセンター
■進行中の事業
○国立アジア文化殿堂の開館 (2015.11.25)
- 規模/施設 : 120,075㎡/
民主平和交流院、アジア文化情報院、文化創造院、
アジア芸術劇場、子供文化院など
○3Dコンテンツメディア産業の活性化事業('15 ~'19 / 1,175億ウォン
- 規模/事業内容:52,139㎡/
創造コンテンツ制作支援センターの設立、
創造コンテンツ流通交流センターの設立、
3D創造コンテンツ体験
拠点というものがどういうものであるかを、この光州での
「ハコモノ」を見て、よくよく考えて欲しいと思うんです。
これを例えで分かりやすく言えば、やっぱり、森元総理と
麻生さんの尽力で出来た「国立科学スポーツセンター」と
「ナショナルトレーニングセンター」という2つのスポーツ拠点
です。
★内田選手、長谷部選手が共にリハビリを行った「国立スポーツ科学センター」に
ついて知ってほしいこと。2014/06/07http://bakahabakanarini.blog.fc2.com/blog-entry-389.html以前にも書いた通り、「選手の駆け込み寺」ともいえる、
この拠点は、選手をケガからのリハビリ、フィジカルトレーニングの
サポート、精神面でのサポート、栄養面でのサポート、そして
多種目間での選手やコーチ、その他もろもろの情報交換拠点
でもあり、新たな視点でそれぞれのスポーツを捉え、また互いに
利点を共有したりすることもできます。
日本代表選手たちにとっては選手間同士でも互いに意識を
高めあうことが出来ます。
そして高度なコーチ陣と設備の中で、本番と同じ環境で練習が
できる素晴らしい環境も整っています。
昨今のメダル量産は、まさしくこの拠点から生まれたと言っても
過言ではないのです。
フェンシングの太田選手なども、この拠点での練習が実を結んだ
ことを記者会見で話しています。
さて、もう一度、詳しく韓国の「アジア文化殿堂」について
確認します。↓
http://japanese.yonhapnews.co.kr/Locality/2015/12/16/3000000000AJP20151216001600882.HTML【国立アジア文化殿堂 先月25日に正式にオープン=韓国光州】
(聯合ニュース2015年12月16日)
韓国南西部、光州市の複合文化施設「国立アジア文化殿堂」が
11月25日に正式にオープンした。
2004年の事業スタートから約10年での開館となった。
1980年の光州民主化運動の歴史的現場となった旧全羅南道庁跡に
建てられた大型複合文化芸術機関で、五つの主要施設からなる
建物群は延べ16万平方メートルに達する。
アジアの文化中心都市としての発展をけん引していくことが期待されている。
◇アジア文化研究の場、文化情報院
地下2階から地下4階に位置する文化情報院は、アジア文化を研究し
コンテンツを開発する施設だ。
各国固有の文化資源を集め研究し、文化理論を生み出す。
図書、記録物、写真、映像、音響などさまざまな形態の資料を備え
アジア文化についての知識や情報を提供するライブラリーパークと
アジア文化研究所、アジア文化アカデミー、アジア文化資源センター
などがある。
◇芸術と科学の融合、文化創造院
文化創造院はアーティストらが集い、新たな文化を
生み出す場だ。
視覚アーティスト、ニューメディアアーティスト、サウンド
アーティストなど各分野の専門家の知識と技術、経験を
つなぎ、これまで見たことのない新たな形式の文化芸術を
創造する。
院内の複合展示館は8メートル~16メートルと十分な高さがあり、
大型作品も展示できる。
ほかに、多様なジャンルを融合し未来志向的なコンテンツを展示する
創作・製作センターやアジア研究ラボ、メディアラボ、デジタルオーディオ・
ビジュアルスタジオ、機械造形スタジオなどの研究施設が入っている。
◇国際的な文化交流目指すアジア芸術劇場
芸術公演の場であるアジア芸術劇場は劇場1と劇場2で構成されている。
劇場1は座席とステージを自由に変えられる可動式の劇場で1120席ある。
客席を床に収納しステージを16種類の形態に変えられる。
劇場2は512席で固定式の小規模劇場だ。
アジア芸術劇場は公演だけにとどまらずアジア各国の公演関連機関・
団体と作品を共同制作し、流通ネットワークを通じて紹介する文化交流の
場として育てる。
開館を記念して上演される約30作品のうち16作品は共同制作され
今後、国際的な舞台で上演される。
(以下略)
マスコミや民主党が、邪魔をしていた理由が
分かりますよ、ホントに。
http://www.kansaiartbeat.com/kablog/entries.ja/2015/12/asiaculturecenter.html【韓国・光州に新しく生まれた国立アジア文化殿堂
その国や地域における文化のありかたを改めて考え直す】
(KANSAI ART BEAT :特集記事 BY CHISAI FUJITA
2015年12月2日)より抜粋
ここでは、美術だけでなく、音楽、デザイン、建築、映像・映画、
パフォーミングアートといった多岐にわたったジャンルを網羅し、
かつ、それらの展示・公演、作品収集、ワークショップやレクチャー、
リサーチ、そしてアーカイブズ事業を行っていく。そのため施設は
大きく分けても7つあり、敷地も建物の面積もアジアで一番大きな
文化施設である。
日本では
「美術館は墓場である」
とか
「建物に依存しない芸術のありかた」
といった論議がなされて久しいが、このアジア文化殿堂は
そういう見方をすることさえ「あほらしい」と思わせる
ほどの充実度を感じた。
それはもしかしたら開館時だけのお祭り騒ぎなのかもしれないが、
韓国という国を挙げて、芸術文化をきちんととらえ直し、検証すると
いう場であることには間違いない。
継続するのか、レベルは保つことができるのか、といった不安は、
日本の美術館や文化施設でも同じことが言える話である。
私が着目したい点は、他人の揚げ足を取ることではなく、先に述べた
「アジアや世界各地のアーティストの展示や交流を図ろうとする」
ことなのだ。
麻生政権の時、国立メディア芸術総合センター(仮称)
設立準備委員会で、漫画家の里中満智子さんは、一生懸命に
訴えていました。
この民主党やマスコミのレッテル貼りによってセンター構想が
潰されていく危機感を。
このことは次回に続きます。
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