昔、NHKで「ニュースセンター9時」という番組があった。
磯村尚徳さんが人気があった。
磯村さんはアナウンサーではなくて、「キャスター」と呼ばれた。
当時はまだニュース番組は「アナウンサー」が原稿を読み上げる、
というのが主流だったと思う。
その中で、初めて全国的に「キャスター」という職業の存在を
知らしめたのが磯村さんだった。
ニュースを伝えるごとに、感想を述べるアナウンサーの登場。
気難しい表情でニュースをカメラ目線で伝え、極めて常識的で
誰もが思うことを感想として伝え、時には怒り、時にはくすくす笑う。
視聴者は、そうだそうだと頷き、かつ「アナウンサー」という
固い職業の男性が思わず見せる「人柄」に好感を持ち始める。
そして磯村さんの人気は急上昇。
あの頃、そう、キャスターの磯村さんは「日本の良心」だった。
NHKのニュースは当時最も信頼の置けるものであり、その信頼性に
人間味が加算された。
これほど「強い」ものはなかった。
しかし、テレビは完全に変わった。
華々しく「キャスター」としてデビューし、時代を飾った人たちがいた。
しかし、その「テレビキャスター」というものが如何に恐ろしい存在であるか。
だんだんと化けの皮が剥がされていった。
TBSの杉尾秀哉。
以前「ニュースの森」というTBSの報道番組のキャスターをやっていた。
今はTBSの中でもお偉い立場、たしか「局長」クラスだと思う。
「ニュースの森」時代、私は結構、杉尾キャスターが好きだった。
品のある感じと頭がよさそうな感じ。そして落ち着きのある紳士風。
が、今は、みのもんたの「朝ズバ」でとてつもなく酷い偏向思考を振りまき、
視聴者に間違った情報操作を確信的に行っている。
紳士に見えた杉尾という人物はとんでもない人間だったのだ。
自民党に対する悪辣な批判報道。
売国民主党に対してどうしても避けることの出来ない批判を伝えるとき、
杉尾は必ず「自民党も酷い」いや、「何もかも諸悪の根源は自民党だ」
と言い放つのだ。
杉尾は毎日新聞解説委員の与良正男と共に、毎日毎日、自民党を
批判しまくるのだ。
震災後、自民党が570項目もの提言を与党に行い、
率先して政策を進めたのが自民党だということを一言も伝えないのだ。
震災直後から、東北の被災地に支援物資も何度となく運び、
動き回っていたことも、被災地の状況をつぶさに見て回り、
政策に反映させようと懸命に動いていた自民党の頑張りを
何一つ伝えないだけでなく、「自民党が足を引っ張っている」などと、
今でもほざき続けているのだ。
政府側である与党が政策を打ち出さないとことは前に進まないのだ。
それを分かっていながら、すべてを自民党のせいにするこの異常さ。
そして、この杉尾という人間が3月11日の震災の日、どのような報道を
していたか。
それは、フジの安藤優子と同じである。
まるでショッキング映像を心待ちにしているのである。
たった今、津波で家族を失った人たちや、思い出深い我が家、街、
職場を一瞬にして無くしたばかりの人たちにマイクを向け、
「今、どんな気持ち?」と早く聞け!と、東京のスタジオから
命令しているようなものだった。
それほどに、彼ら「キャスター」は冷酷だった。
彼らは「人の不幸」をダシにして番組を作る。
地方のテレビ局にはまだ良心が残っていると思いたい。
岩手朝日放送の山田アナウンサー。
アナウンサーよりも前にちゃんと一人の人間だった。↓
【岩手朝日放送アナウンサーの叫び 津波第一波到達時(3.11)】(※上記動画が削除され、見ることが出来なくなってしまったので
改めて下記動画を紹介します。↓2014/9/27 追記)
東日本大震災山田アナウンサーの絶叫東京のキー局、テレビ朝日の「番組を作ってます」感に
「何やってんだ!!」と、このアナウンサーは思ったのだろう。
その怒りをぶつけるように「津波が来ているんだよ!!」と叫んでいた。
そう、とにかく地元の人たちに危険を知らせたかったんだよ。
でも、あの日の東京のキャスターたちは違ってた。
「すげ~よ、これ!」という感覚でしか映像を流していなかった。
それだけ東京の伝え方は異常だったのだ。
「地方のテレビ局にはまだ良心が残っていると思いたい。」
と上で書いたが、TBS系列の大阪毎日放送は既に腐っている。
読売テレビも同じ。
「辛坊」というキャスターは特に酷い。
もと「おはよう朝日です」の司会者「宮根」も腐っている。
これを書いていて思い出すことがある。
15年前、日本テレビの木村優子アナが、阪神大震災の起こったその翌日
だったか、神戸市役所の廊下で多くの被災者が着の身着のままで避難し、
床に座り込んでいる中、なんと、ゴージャスな毛皮のコートでテレビに出てきた。
そして寒さで毛布をかぶっていた被災者にその格好でマイクを向けたのだった。
あのときの驚きといったらもう・・。
いったい何を考えているのか・・・。
また、フジテレビの「特ダネ」の笠井アナも、同じく神戸の長田にやってきた。
炎に包まれた長田。笠井はまだ火災が続く民家の前でこう言った。
「わ~~~!!、燃えてる!燃えてる!!」
あまりの酷さにテレビに向かって怒りをぶつけた。
昨年の宮崎の口蹄疫。
与党民主党の内閣は何も動かなかった。
それどころか農水大臣だった赤松は、口蹄疫が確認された後に、
宮崎をほったらかしにして、以前から憧れの独裁者「カストロ」に
会いに行きたい一心でキューバに外遊に行ったのだ。
それを報道したテレビはあっただろうか。
そもそも宮崎がそれほどに大変危機的な状況になっていたことを
国民が知り得たのはいつだっただろうか。
私自身が知ったのは、宮崎の方が書いていたブログだった。
「宮崎が今、大変なことになっているんです!どうか知ってください!」
という叫びだった。
5月のGW前。
マスコミは全く報道しなかった。
当時の総務大臣、原口は、後で、「風評被害を避けるため」と
いっていたが嘘だ。
民主党の無策を隠すため。赤松が何もしないで外遊に出かけた
事を隠すため。
このとき、自民党の、宮崎選出議員の頑張りは素晴らしかった。
江藤拓議員をはじめ。古川議員、松下議員、みな、
宮崎を助けたい一心で必死で動いていた。
自民党自身も緊急対策本部を設け、すぐに動いた。
谷垣さんも宮崎に駆けつけた。
江藤議員は衆院本会議で、宮崎を、そして日本の畜産を守るために
力を貸して欲しいと訴えた。
その心からの訴え、宮崎の人たちの気持ちを代弁する訴えを、
吐き気のするような野次で掻き消したのは誰であろう、民主党の議員たち
だった。
「お涙頂戴はいらないんだよ!!」
「自分たちで解決しろ!!」
「金が欲しいのか!!」
この野次の中心となっていたのはどこの選出のなんと言う議員だったのか。
宮城3区選出の橋本清仁議員だ。
テレビは伝えただろうか?国民は知り得ただろうか?
杉尾は、口蹄疫対策で自民党がどれだけ必死で動いていたか、
知らない筈がないのだ。
では何故、杉尾らはテレビでそのことを話さないのか?
国民に知らせたくないからに他ならない。
彼らは、自分たちに不都合なことを国民に知らせない。
なぜか?
彼らは日本という国を破壊する売国奴だからだ!
売国奴という気の狂った集団がマスコミなのだ!
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